映画「First Man」気になる海外メディアの評価とは?

人類史上初めて異世界へ足跡を残した男

どんな分野でも、パイオニア的な存在は永遠に尊敬され歴史に名を残すものです。

そして、そんな開拓者の中にも格別な偉業を成し遂げた者は、必ずハリウッド映画の主役として取り上げられるもの・・・でしょう。

今回、監督デイミアン・チャゼルは、まさに人類にとって格別な業を達成した人物の真の人生を描く事に挑戦しました。その中で、題名に有る第一番目の男を演じるのは、もちろんライアン・ゴズリング。

そんな映画、『First Man』の評価をご紹介します。

真の宇宙開発時代へ扉を開いたアポロ11号

1969年の7月。1人のアメリカ人が、人類の発展にとって大きな飛躍となる一歩を、初めて地球以外の天体上に記しました。

これを実現したのが、歴史に残るアポロ11号の月面着陸です。

この最初の男(First Man)こそが、今回ご紹介する映画の主役でもあるニール・アームストロングその人。この偉業により、彼の名は、歴史に刻まれる事となった訳です。

とは言えまぁ、個人的には、アームストロングが搭乗した11号に先立ち、人類初の月周回飛行を実現した、アポロ8号が、本当のパイオニアの様にも思います。

何と言っても、地球を離れて38万キロの彼方への、初となる有人宇宙飛行を実現した船がこれです。飛んで行った先で、本当に月の引力圏に捕まえてもらえるかも、まだまだ不確かな時代の飛行は、はかりしれない不安と恐れに支配されていたはず。

この時の宇宙船に搭乗していたジム・ラヴェルは、後に、月への空間を飛行中発生した爆発事故により月面着陸を断念し、からくも地上に帰還したアポロ13号の船長も務めた人物です。

とにかく、今回の映画『First Man』では、アポロに先駆けて行われていたジェミニ計画の段階から、アームストロングと彼が所属したチームの活動を追いかけるという事で、お安いヒロイズムではない、大きな物語に仕上がっている様です。

米ソによる宇宙開発競争が激しかったあの時代を描く『First Man』、公開時にアメリカのメディアが載せた評価は、どの様なものだったでしょうか。

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • First Man
    • ファースト・マン
  • ジャンル:
    • ドラマ / 実話
  • 日本公開:
    • 2019年2月8日
  • 制作:
    • 2018年
    • Universal Pictures
    • DreamWorks
    • Temple Hill Entertainment
    • Perfect World Pictures
  • 監督:
    • デイミアン・チャゼル
  • 脚本:
    • ジョシュ・シンガー
  • プロデューサー:
    • ジェフリー・ハーラッカー
    • アダム・メリムズ
    • ジョシュ・シンガー
    • デイミアン・チャゼル
    • スティーヴン・スピルバーグ…他
  • 出演:
    • ライアン・ゴズリング
    • クレア・フォイ
    • ジェイソン・クラーク
    • クリストファー・アボット
    • シェー・ウィガム
    • パブロ・シュレイバー
    • パトリック・フュジット
    • コーリー・マイケル・スミス…他

あらすじ

1961年。

朝鮮戦争で武勲を挙げたパイロットであるニール・アームストロング(ライアン・ゴズリング)は、モハベ砂漠の上空で、ある機体の操縦桿を握っていました。

その航空機の名前は『X-15』。特殊なエンジンを搭載し、音速の6倍を超える速度で外宇宙に手が届く高度まで上昇できる実験機です。

しかし、高性能が故の事故が尽きないのもこういった機体の宿命。この日のアームストロングによる実験でも、地表へ帰還する段階で制御を失ってしまいます。

機体を立て直そうと最善を尽くした後、ぎりぎりで脱出しからくも地上にもどった彼。アームストロングとは、どんな時にも冷静さを失わない男なのです。

さて、そんな彼と妻のジャネット(クレア・フォイ)を、耐えがたいような悲劇が襲ったのはその翌年の事でした。2人の2歳になる娘カレンが、脳腫瘍のために命を落としたのです。

この事をきっかけにしたように、アームストロングはテストパイロットを引退、あらたな挑戦へと歩を進めて行きました。それは、人類をロケットに乗せ月へと送るという、壮大な国家事業です。

おりしも東西冷戦の真っただ中、合衆国はなんとしてもソビエト連邦より先に、月面への有人飛行を達成しなければならないプレッシャーを感じていました。

アームストロングが先ず参加したのは、NASAによる友人宇宙飛行計画『ジェミニ計画』。そこで彼は、エド・ホワイト(ジェイソン・クラーク)、デイブ・スコット(クリストファー・アボット)、ガス・グリソム(シェー・ウィガム)、ジム・ラヴェル(パブロ・シュレイバー)、エリオット・シー(パトリック・フュジット)、ロジャー・チャフィー(コーリー・マイケル・スミス)ら同僚と共に、宇宙飛行士のための訓練を受けるのです。

彼ら、優秀な人材を得て、ジェミニ計画で複数の有人飛行を成功させたNASAは、次に本格的月面探査に向けた『アポロ計画』を発動します。

しかし、そこでも言葉にできないような悲劇が起きてしまいました。

アポロ1号機の地上試験中、発生した火災により、そのコクピットに搭乗していたホワイト、チャフィー、そしてグリソムが命を落としてしまったのです。

この事は、危険な宇宙開発に対するアメリカ国内での批判意見に火を点けました。それでも、政府とNASA、そしてアームストロングを始めとしたスタッフの意志は固く、アポロ計画は着々と進められて行きます。

その後、月周回軌道も含む数々の有人宇宙飛行を成功させたNASA。

そして迎えた1969年。NASAはついに人間を月面に立たせる『アポロ11号』の計画に着手します。この宇宙船のキャプテンに選ばれたのは、誰あらん、ニール・アームストロングその人です。

計画へ出発前日、アームストロングは妻に促され、息子達2人に、自分が戻る保証の少ない危険なミッションに挑もうとしている事を伝えるのでした・・・

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アメリカ宇宙開発のヒーローを描く映画『First Man』気になるメディアの評価は?

アメリカの歴史の大きな1ページを描くと言っても、やはり、ライアン・ゴズリングのファンに強く訴求する事が、この映画の主要目的なのは確かでしょう。

そんな彼が、静かで冷静沈着な男をいかに演じているか、というのも、観る側にとっては興味の湧く所ではあります。

加えて、今も昔もスペクタクル性の有る宇宙開発のシーンを、最新技術でスクリーン上にどう再現してくれるかも、この映画の見どころとなる事必至です。

さて、そんな『First Man』に各メディアが寄せた評価を、4つ程ご紹介して行きましょう。

評価1:静かなるヒーローを通して切り込むアメリカの歴史

先ずは、SFGateからの評価です。

科学や宇宙が好きな人も、かなり期待したくなるのがこの映画です。

それでも、これはSFではなく実話ベースのドラマ。そこには、成功や悲劇とともに、人間性がしっかり取扱われていなければなりません。

ここでは、この題材が持つスペクタクル要素と共にに、アームストロングという人間がどの様に描かれたかが、評価されています。

【SFGate】

“First Man” is thrilling, perplexing

「“First Man”は、スリルと困惑を同時に与える映画だ。」

“First Man” is a viscerally, sometimes maddeningly idiosyncratic piece of filmmaking. Adapted from James R. Hansen’s 2012 Armstrong biography, the movie has been shot and structured as a series of ruptures — physical and emotional, individual and collective — that eventually give birth to a rare, serene moment of triumph. Some in the audience may look back on that triumph and see an inevitability, a logical culmination of manifest destiny. But “First Man,” shunning the temptations of complacency and revisionism, unfolds in a jagged, immediate present tense in which uncertainty is the only certainty.

「本作は、本質的な感覚において、そして時に酷い形で、特殊な映画製作の1ケースを示すものだ。ジェームズ・R・ハンセンが2012年に書いた、アームストロングの伝記を基に作り上げられたこの映画は、最後に、静寂につつまれた稀有な勝利がもたらされる時を描くため、(身体的および感情的、個人的および集団的な)一連の仲たがいを映像に綴って行く構成がなされたものだ。観客の一部は、この達成の瞬間を振り返る時、明らかに知れた成行きが論理的な頂点へ達する過程の、必然性だけを感じるかも知れない。しかし、この“First Man”の物語は、ひとりよがりに事実を修整する衝動を抑えつつ、不確かさの存在のみが確かであるという空間で、エッジのあるはっきりとしたテンションを維持しながら展開して行くものとなっている。」

Gosling’s performance sensibly emphasizes at least two irrefutable points: He didn’t say much, and he was very, very good at his job. But “First Man” naturally wants to tell us more than that, to chronicle not just a staggering physical trek but also a deep journey inward. The movie’s challenge, one to which it rises determinedly if not always effectively, is to pare back the outer layers of Armstrong’s privacy without violating it.

「主役のライアン・ゴズリングは、少なくとも2つの動かしがたい要素を、それでもやり過ぎではないレベルで強調してみせる:彼は余り喋らないが、仕事に非常に優秀だという点だ。しかし、この“First Man”には、それらを超えたものも描きたいという自然な意図が見られる。単純に、物理的な宇宙開発を追うのではなく、より、内面の深いところも探訪しようというものだ。この作品が、時に効果的では無いながらも確信を持って掲げようとする要素とは、アームストロングのプライバシーを冒涜する事無く、それを覆い隠す外側の部分を引きはがしてみる、という試みなのだ。」

Chazelle seems to be trying to both uphold and transcend the narrative template established by astronaut dramas like “The Right Stuff” and “Apollo 13,”

「監督のデイミアン・チャゼルは、“ライトスタッフ”や“アポロ13”が確立した、筋書き上のテンプレートを維持しつつ、同時に超越する事も試みた様に見える。」

Even his missteps — the visual monotony of the handheld closeups, the over-insistent evocations of Karen’s death — underscore his desire to tell a story of collective accomplishment through one man’s extraordinary perspective.

「一本調子で使われるハンドヘルドカメラによるクローズアップや、(アームストロングの娘)カレンの死を過剰に強調して持ち出す点など、監督には、演出上のミスも有るだろう。それでも、国家が成し遂げた偉業を、1人の男が持つ卓越した視点を通して語って行こうという、彼の強い意図は、明確に伝わるはずである。」

評価2:月面到達のスペクタクルと共に描かれる人間性

次は、The Guardianからの評価です。

こちらでも、沈着なる男ニール・アームストロングを、監督デイミアン・チャゼルはどう扱い、ライアン・ゴズリングがどう描写したかなどついて書かれています。

【The Guardian】

Ryan Gosling shoots for the moon in Neil Armstrong biopic

「今度のライアン・ゴズリングは、ニール・アームストロングの物語で高見を目指す。」

Damien Chazelle plays in the key of C major with his visually ravishing, dramatically conservative story of Neil Armstrong, starring Ryan Gosling and adapted by screenwriter Josh Singer from the James R Hansen biography.

「監督デイミアン・チャゼルは、魅惑的な映像の中にも保守的なドラマとして語られるニール・アームストロングの物語を、明瞭に分かりやすく作り上げてみせた。これは、ジェームズ・R・ハンセンによる伝記を基に、ジョシュ・シンガーが脚色したものへ、ライアン・ゴズリングを主役に起用した映画である。」

A more questioning or nuanced movie might have placed the moon landing halfway through the story and then focused on the long, mysterious and anti-climactic nature of Armstrong’s life on earth. Chazelle – understandably – makes the moon landing the climax and the glorious main event.

「ニュアンスや疑問を投げかける映画であれば、月面着陸をストーリー半ばに据え、アームストロングが過ごしたミステリアスで見せ場も乏しい人生の、地上における長い部分に焦点を当てる事もあるだろう。しかしチャゼル監督は、着陸のシーンを(意図的にも)栄光に満ちたメインイベントとして使っている。」

Gosling gives a performance of muscular intelligence and decency as Armstrong, a man of calm and restraint, lacking what no one in the 1960s called emotional intelligence. The film suggests that this absence of a normal human boiling point is vital to his success

「ゴズリングはここで、1960年代では誰も感情的知性などと表現しなかった、その人間的要素は少ないながら、力強い知性と品位を備えた、静かさと抑制を代表するような男アームストロングを演じている。作品としては、この男性に一般の人間的熱が欠けている事が、彼自身の成功には欠かせなかったのだと、示唆しているだろう。」

But Chazelle’s film hints at a crucial aspect of his life that prevents us thinking of him as a cold fish. His daughter Karen died of a brain tumour in 1962, at the age of two.

「しかし、1962年に2歳の娘カレンが脳腫瘍で亡くなったという、彼の人生におけるきわめて重大な側面を語る事により、チャゼル監督はアームストロングを無感情な人間に描写する事を防いでもいる。」

First Man is almost in danger of being overawed by the sheer central importance of what it is about. Chazelle tells Armstrong’s story with certainty and verve.

「映画“First Man”は、その題材の中心に置かれたものが持つ真の重要性に、圧倒される危険性も大いにはらんでいた。それでも、ここでのチャゼル監督は、熱意と確かさのある手法で、アームストロングの人生を描き切っているのだ。」

評価3:あえて親近感を弱めて描く!?

次は、USA TODAYからの評価です。

合衆国の歴史にとってはやはり巨大な出来事、アポロ計画の真実を追うにしても、それをどの位、観客が好む様に仕上げるか、そのさじ加減も大切です。

こちらの批評では、そのバランス点についての評価などが書かれています。

【USA TODAY】

Ryan Gosling’s ‘First Man’ technically wows but lacks cosmic connection

「ライアン・ゴズリング主演の“First Man”は、映像技術は感嘆を呼ぶだろうが、この宇宙からの言葉は届きにくいだろう。」

The mysterious vastness of space in “First Man” is like an open book compared to the enigma of its central historical figure. Ryan Gosling plays Neil Armstrong as a stoic explorer who defied life-or-death circumstances on his way

「この映画“First Man”に広がる謎に満ちた広大な空間は、その中心にいる歴史的存在が秘めた謎に比べれば、無意味にさえ感じられるだろう。ここでのライアン・ゴズリングは、主役のニール・アームストロングを、立ちはだかる生か死かという状況に挑んだ、ストイックな冒険者として演じている。」

While director Damien Chazelle’s “First Man” on one hand marks a stunning filmmaking achievement chronicling the marvels and mishaps that led to the 1969 lunar landing, it also weathers turbulence in creating a needed connection between its intensely quiet hero and an audience.

「監督のデイミアン・チャゼルは、一方では、驚異的出来事や災難などをつづりながら、1969年に達成された月面着陸までを描くという、すばらしい映像制作を成し遂げている。それでいて、そこに描く非常に静かなヒーローと観客の間に求められる共感を醸成する事には、かなり苦労してもいるのだ。」

From a technical standpoint, “First Man” wows in almost every aspect. Justin Hurwitz’s score, with brass blasts and orchestral grandiosity, complements the majesty and danger Chazelle shows onscreen in his space-race scenes.

「技術的な立ち位置から見るのなら、殆どの側面で、この“First Man”は感嘆すべきものともなっている。チャゼル監督がスクリーン上に描く宇宙開発競争の荘厳さと危険さは、ジャスティン・ハーウィッツが、管楽器の炸裂とオーケストラの壮大さを用いた音楽により、より補強されているだろう。」

It’s an ambitious next step from the “Whiplash” and “La La Land” director that’s missing the secret sauce that made those films great. In his previous works, Chazelle mined the flawed soul of artists in tales that were notably personal, while “First Man” is a story of an introvert that too often feels distant.

「“セッション”や“ラ・ラ・ランド”を作った監督が、それらの作品を偉大なものとしていた秘密を放棄しながらも、野心的に挑んだ次の一歩と言えるのが本作である。これまでの映画では、明らかに個人の物語としながら、そこに、アーティストの魂にある傷を探り当てようとしたチャゼル監督は、この“First Man”を、かなりな場面で遠い距離感を感じさせる様な、内省的な人物の物語として作り上げたとも言える。」

評価4:やはりライアン・ゴズリングのスター性は光る

そして最後は、The Washington Postが作品によせた評価をご紹介します。

たとえそこにスペクタクル性を描いたとしても、依然として、実際に人類が成し遂げた偉業を追うというのが、この映画の目的です。

そんな作品にはやはり、監督の確かな演出と、何より主演俳優の説得力を最後まで失わない演技が必須だと言えるでしょう。

こちらの評論でも、そんな2人のコンビネーションが成し遂げた作風について、書かれています。

【The Washington Post】

‘First Man’ is a solemn yet stirring look at the first moon landing

「“First Man”は、初の月面着陸を、厳粛かつ感動的に見つめる作品である。」

Ryan Gosling does his best to dial down his star power in “First Man,” in which he plays the astronaut Neil Armstrong with unsmiling reticence and stoicism.

「主演のライアン・ゴズリングは、ここで、笑顔より寡黙さとストイックさを示す宇宙飛行士ニール・アームストロングを演じるために、自身のスター性を可能な限り低く制御しているだろう。」

Like its protagonist, “First Man” doesn’t go in for theatrics or gratuitous emotion, however justified. It gets the job done, with professionalism, immersive authenticity and unadorned feeling, of which Armstrong himself might just have approved, however apprehensively.

「そして、主役の人物と同様に、この映画”First Man”もまた、わざとらしく不必要な感情に走る事ない代わりに正当性を大切にしたものとなっている。例え、やや躊躇しつつであったとしても、アームストロング自身も認めるだろう、プロフェッショナリズムと引き込まれるような真実味、そして飾りのない感情性といった手法をもって、この作品は完成されている。」

If Armstrong is a reluctant hero, that makes him all the more appealing in “First Man,” which is far less interested in derring-do and camera-ready cool than depicting the discipline, focus, stamina and superhuman nerve it took for Armstrong and his colleagues to do their jobs. Gosling, with blue eyes blazing, brings an enormous store of innate charm and audience goodwill to a character who often seems to be as distant and isolated as the moon he often stares at, with unspoken longing.

「もし、この“First Man”がア、ームストロングを迷いがあるヒーローとして描いていたなら、そのすべてがもっと魅力的な人物になった事だろう。ただこの映画は、勇敢な行いや映像映えするクールさなどより、アームストロングと同僚達が任務を遂行するために必要とした、訓練、集中、スタミナそして人間離れした心の強さを描く事に、より関心を寄せているのである。そのまばゆいような青い瞳を武器にした主演のゴズリングは、彼が時折、無言の切望感と共に見上げる月面と同様、遠方で隔離された場所にいるようしばしば感じさせるこのキャラクターに、生来的な魅力を大いに込めて、観客からの好意を引き寄せてみせる。」

アポロ計画が残したもの

ニール・アームストロング、バズ・オルドリン、マイケル・コリンズら3人を月まで送った、NASAのサターンV型ロケットは、全高が110メートル、総重量3,000トン以上。

こんな、巨大な物体を連続して16回も空へ打ち上げるなどという事が可能だったのは、間違いなく、東西冷戦の真っただ中にある1960年代の世界が孕む、その緊張感が成せる業だったはずです。

当時も今も、アポロ計画を批判する人は居るのだと思いますし、その意見にも一理有るでしょう。

それでも、コンピュータや自動制御、テレコム技術など、この計画のおかげで実用化し今の世界を支えている技術が多くある事もまた事実。

世界が核戦争の危機に怯える、そんな時代には戻って欲しくないのは当然ですが、そういう時代だからこそ人類が発揮し得た一種の突破力みたいなものは、いつまでも失ってはいけない気もします。

人は、理由付けが有る時に、最も効果的な仕事をするものです。

その意味では、「今、そこに有る危機」を知ると言うのも、現代人にとっては大切な事かも知れませんね。

そんな事もちょっと思った次第です^^。

それではまたっ!

参照元
SFGate
The Guardian
USA TODAY
The Washington Post

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