犯罪ミステリー映画「Terminal」の評価・あらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Terminal
    • ターミナル(原題)
  • ジャンル:
    • 犯罪、スリラー
  • 制作:
  • 日本公開
    • 未定

マーゴット・ロビー=正体は殺し屋

美しいバラにはトゲが有ります。だから、その魅力に惹かれたからと言ってやたら手を出せば、必ず怪我をする事になるのです。

しかし、クールで危険なバラは、ハードボイルド系映画には古くから欠かせない題材の一つであり、今回紹介する映画「Terminal」にも、危険な香りを漂わせる美しい花が登場します。

舞台のようにスタイライズされ、謀略と殺しのスキーム渦巻くこの映画の世界で、うかつに手をだすとヤバそうな謎のウェイトレスを演じているのが、あのマーゴット・ロビー。どぎつい色彩で飾られたその映像美は、自称プロを名乗る映画ファンの人にも好まれそうな一本でしょう。

色々と物議を生んだフィギュアスケーターから一転、もっと物議を醸しそうな悪い女に変身したマーゴット・ロビー。その評判はどんなものなのでしょうかね?

あらすじ

その駅のプラットフォームの終端には、一軒のダイナーが有ります。それは、ウェイトレスのアニー(マーゴット・ロビー)が切り盛りする店。

ある夜中、このダイナーに一人の男が彷徨い込みました。彼の名前はビル(サイモン・ペグ)。

元英語の教師である彼、実はもう治る見込みのない病に侵されており、この駅で列車に身を投じ自らの命を絶とうとしていたのです。

しかし、幸か不幸か、その時間は最終列車が行った後。自殺が決行できなくなり途方に暮れていた彼を、アニーが自分の食堂へと招き入れたのでした。

このアニーという女性、実はウェイトレスの顔以外にも裏があります。彼女は、時には男性客を悩殺するダンサーでもありつつ、本当のところは無慈悲で冷酷な暗殺者なのです。

そんな彼女の謎めいた魅力に引き込まれるようにして、ビルは、奇妙な言葉のやりとりを始めます。

さて、この食堂には、他にも2人の常連客、ヴィンス(デクスター・フレッチャー)とアルフレッド(マックス・アイアンズ)がいます。実はこの男達も殺しを請け負うヒットマン。

ビルが訪れた夜とは別の日に店にやってきた彼らは、でかい殺しの仕事が入ったなどとヒソヒソ話あっています。実はアルフレッドはアニーの事が好きな様ですが、彼女の正体はまだ知りません。

彼らに仕事を依頼しているのはMr.フランクリンと呼ばれる謎の男。フランクリンは電子装置で加工した声で2人の殺し屋に電話をし、裏で彼らをコントロールしているのです。

彼が今回依頼した仕事とは、街のホテルに滞在して、向かい側のビルの一室にある人物が入るのを待ち、チャンスが有ったら狙撃しろというもの。ただ、その人物がいつ来るのかははっきりしません。

そして、ヴィンスとアルフレッド自身も、実は命を狙われている事にまだ気づいていません。2人を狙っているのは誰あらん、あのウェイトレス、アニー。

彼女は、彼らを殺してフランクリンの仕事を独り占めしようと企んでいるのです。

複雑な人間関係の中、今、謎めいた殺人スキームが始動します。はたしてフランクリンとは何者なのか?

ヴィンスとアルフレッド、そしてアニー。最後に生き残るのは誰なのか?

そして、あの哀れな男ビルの運命やいかに・・・

キャスト&スタッフ

  • 監督:
    • ヴォーン・ステイン
  • 脚本:
    • ヴォーン・ステイン
  • 制作:
    • マシュー・ジェンキンス
    • トリスタン・リンチ
    • D・トッド・シェファード
    • ジョージ・ワウド
    • マーゴット・ロビー…他
  • 出演:
    • マーゴット・ロビー
    • サイモン・ペグ
    • マイク・マイヤーズ
    • デクスター・フレッチャー

映画「Terminal」、気になる現地メディアの評価は?

どうも、「ターミナル」と言われると、スティーヴン・スピルバーグが2004年に作った、アッチの作品を連想してしまうので、何と言うか、この映画の中身を探って行くのにも少し葛藤を感じます。

それが、良い葛藤か悪いものか自分でも良く分かりませが、先ずここで言っておくべきなのは、この映画は、行く先を失ったウェイトレスがどこかの駅に住み着く、なんてお話ではないという事です。

この一作は、道徳的な色合とはおそらく無縁の映画。

殺し合いをクールな見栄えで演出するなんて、高校生以下の人にとっては毒にしかならないかも知れませんが、まぁ、たまにはヤバ目のものを見て日常から逃避したい大人にとっては、一種の嗜好品の様なものになるのでしょう。

評価1:マーゴット・ロビーは、ウェイトレス/ストリッパー/殺人鬼

新進のクリエーター達は、従来型の文化をどうにか変えてやろうと画策しているものです。

だから、そんな人が作る映画は、あるラインを超えた脚本の中に俳優陣をはめ込んで、一線超えた事をやらせようとするのだと思います。

そんな風にギラギラした印象が売りだと言える、この「Terminal」。評価としては先ず、下の様なものが有りました。

【The Hollywood Reporter】

Margot Robbie plays a waitress/stripper/killer in Vaughn Stein’s neon-lit pastiche.

「ヴォーン・ステインによるネオン色の模倣映画でのマーゴット・ロビーは、ウェイトレス/ストリッパー/殺人鬼に」

An airless debut that says much about its writer-director’s cultural diet and little about anything else in the world, Vaughn Stein’s Terminal blends tropes from several sorts of crime flicks into a soundstagey affair that’s more brittle than hard-boiled. Attention will be paid thanks to star Margot Robbie (one of many producers here) and supporting players Simon Pegg and Mike Myers, but the box office will quickly forget this outing for the I, Tonya actress in anticipation of more sturdy vehicles to come.

「その脚本&演出を手掛けた人物の文化的嗜好を示す以外はさしたる意味も持たず、ヴォーン・ステインが放つ窒息でもしそうなデビュー作である“Terminal”は、犯罪映画におけるいくつかの言い回しを、ハードボイルドより儚さが感じられるセット撮影の映像へと混ぜ合わせたものとなった。主演スターのマーゴット・ロビー(本作の多くのプロデューサー陣の一人)や、助演俳優のサイモン・ペグそしてマイク・マイヤーズといった名前が関心を引きはするだろうが、もっとしっかりした一作が用意される段になれば、“アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル”の女優が出た一作という事すら業界は忘れてしまうだろう。」

評価2:奇妙でファンタスティックな人々が絡み合う

殺人をテーマとした映画が、毎年、数百億円を紡ぎ出すという事を思うと、人が潜在的に持っている殺したい衝動の強さを意味している様で、やや恐ろしい感じもしてきます。

だから、こういった映画も、現実離れした幻の様に描かれていた方が良いのかも知れません。

その中で活躍する、スタイリッシュな美人殺し屋には抗しがたい魅力がある、と言う訳で、下のような評価も書かれています。

【Boston Herald】

Strange, fantastic lives get entangled in Margot Robbie’s ‘Terminal’

「奇妙でファンタスティックな人々が絡み合う、マーゴット・ロビー主演の“Terminal”」

“Terminal” is a strange beast, a polychromatic film noir set in a self-contained world resembling any number of 1980s-era music videos. First-time feature director Vaughn Stein, who also wrote the script, is a torrent of influences without much in the way of an original idea.

「“Terminal”は、1980年代の音楽ビデオを思い出させる映像を、気が済むまで詰め込んだような、奇妙なカラフルさで塗られた犯罪ノワール作品である。これが劇場映画監督デビューであり脚本も自筆したヴォーン・ステインは、自己のアイデアというより他からの影響を、むしろここに噴出させているようにも思わせる。」

But the film offers Robbie a great femme fatale showcase a la “Atomic Blonde” or “Red Sparrow,” getting to play delightfully with the screenplay’s colorful Carroll- and Dylan Thomas-quoting dialogue and wear sexy noir ensembles, a variety of wigs and makeup, including navy blue lipstick, and her close-ups are the glamorous stuff of old Marlene Dietrich films.

「とは言え、この映画はマーゴット・ロビーが魔性の女のショーケースとなる機会を提供してもいる。それは、脚本が与えるルイス・キャロルかディラン・トマス風の会話の中で、“アトミック・ブロンド”もしくは“レッド・スパロー”の真似をしながら、多種類のウィグに、ネイビーブルーのリップを含むメイクなど、セクシーな犯罪映画の小道具を着用させたものだ。そして彼女のクローズアップは、古典的なマレーネ・ディートリヒ映画のようなグラマーさをも感じさせるだろう。」

評価3:スリラー映画の最終形態

この映画の様に、犯罪や殺しをスタイル化して描く事は、一種のウィットの表現だと考える事も可能と言えば可能です。

そして明らかに、この映画「Terminal」は、ギャング物や犯罪ノワール物の映画・小説がもつ格好良さを愛する層に向けられた一本だと思います。

そういう意味で、気に入る人はすごく気に入る一作になっている、それを感じさせる評価も下の様に書かれています。

【StarTribune】

Margot Robbie’s ‘Terminal’ is the end-all of nasty thrillers

「マーゴット・ロビー主演“Terminal”はヤバいスリラー映画の最終章」

The transgressive, gleefully nasty thriller “Terminal” is Margot Robbie’s producing and starring follow-up to her Oscar-nominated “I, Tonya,” and, in its depraved way, it’s every bit as good.

「不謹慎なタチの悪さを楽しんでいる、この“Terminal”というスリラーは、マーゴット・ロビーが主演および制作にも加わる形で、オスカー候補作“アイ,トーニャ”の次に選んだ作品である。そして、堕落的な意味で言うとするならば、全てが上手くできた一本なのだ。」

Every moment of “Terminal” engages the eye, and — unexpectedly — the mind. Even the makeup is arresting — the arterial red of Annie’s lipstick is hypnotic. Robbie continues to amaze in performance. It’s not enough to say she’s good. Every expression, each line of dialogue delivered with a killer topspin, says something unexpected, paints a mood or instills a feeling. Her Annie has a nonchalant nihilism that Tarantino would admire.

「この“Terminal”の全ての瞬間は視線を捉えるだろうし、さらに予想に反して十分に興味深いものとなっている。やはりそこでは、催眠術にかかりそうな血のように赤いリップを含めた、アニーのメイクアップが先に目に付くものではある。しかし、今回もロビーは演技の力で我々を魅了し続けてくれ、ここでの彼女は良い出来だと言うだけでは足らない程だ。その全ての表現、一つ一つの台詞では、想定外の言葉を発してムードを盛り上げ、まさに殺し文句の連続である。彼女の演じるアニーは、タランティーノも称賛を送りそうな、冷淡なニヒリズムを備えているのだ。」

Aクラス女優のキャリアを飾る一本になる?

さて、2014年のキーファー・サザーランド映画、「24:リブ・アナザー・デイ」や、2017年の「美女と野獣」など、多彩な作品にADとして参加してきたヴォーン・ステインが、今をときめく俳優を起用して作った華々しい監督デビュー作が、この「Terminal」という事です。

2018年の犯罪映画プレイリストには、大々的に載って欲しい所でもありますが、お約束通りに5月時点で日本公開は未定です。

一方、主演女優であるマーゴット・ロビーには、「スーサイド・スクワッド2」や、そのスピンオフであるジョーカーとハーレイ・クインのストーリーなど、メジャーな作品の撮影が多数待機中。

日本公開となった時は、そちらの作品のファン目線で、この「Terminal」を見ても面白いのではないでしょうか。

それではまたっ!。

参照元
The Hollywood Reporter
Boston Herald
StarTribune

〔広告〕

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

One thought on “犯罪ミステリー映画「Terminal」の評価・あらすじ”

  1. 管理人のズレ太です。

    最近、更新が滞りがちですみませーん。
    なんとか、ボチボチ進めてはいるんですけどねぇ^^;

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。