犯罪&刑事アクション映画「Den of Thieves」の評価とは?

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予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Den of Thieves
    • デン・オブ・スィーヴス
  • 制作:
    • 2018年 Diamond Film Productions / G-BASE / Tucker Tooley Entertainment
  • 日本公開
    • 未定

ジェラルド・バトラーは悪を倒すヤバい刑事(デカ)

人間の社会が安定的に発展してゆくためには、僕らの中に、最後には正義がなされる、という確信がある事がとても大切だと思います。

司法当局の判断が賄賂で流される、なんて事が横行している国は、やっぱり経済も文化もまともに成長しないでしょう。

ただ、悪人というのは世の中のルールに縛られていないので、どんな道具を使って何をしてでも自分の利益を得ようとします。そんなヤツラを捕まえて人道的な裁判にかける事なんて、元々が難しい仕事なのかもしれません。

ハリウッド界隈のアクション映画やドラマで、悪人のアジトに踏み込んだ警察が、そこにたむろしている連中を全員射殺するという定番のシーンも、ある意味では犯罪駆除のための効率的なソリューションんを提案しているのです。

そして当然、筋書き上で明らかに悪者だと分かっている連中が、まどろっこしい手続きは抜きで処刑されていく様子は、見ている側の脳の中にドーパミンやエンドルフィンを分泌させる、一番効果的な演出でもある訳ですね。

今回ご紹介する映画「Den of Thieves」は、そういったド定番の犯罪VS警察モノ映画らしいです。そこでは、強力に武装したプロの犯罪者グループが、強力に武装したプロの警察官達と激突する手はずになっています。

言ってみれば、いつもどおりの犯罪アクションですが、その中心人物としてあのジェラルド・バトラーが登場するという事で、彼のファンにとってはうれしい一本でもあるでしょう。

あらすじ

48分間に一度、銀行強奪事件が発生するという大都市ロサンゼルス。

その街に、また新たな犯罪集団が生まれました。一味を率いているのはレイ・メリマン(パブロ・シュレイバー)と言う男。

その彼の下で働く輩は、エンソン(50セント)とボスコ(エヴァン・ジョーンズ)達。そしてこの一味は全員、軍での戦闘経験があるプロの犯罪者です。

そんな彼らですから、今日、重武装で守りを固めた大型トラックを襲うという計画も、完全に統制の効いた行動を見せで成功させました。

実は、彼らと反対の立場にいる元軍人が、このロスには居ます。地元保安官事務所の重大犯罪対処チームのリーダー、”ビッグ・ニック”・フラナガン(ジェラルド・バトラー)とその部下の警官達です。

ニックの部署は、必要とあれば犯罪者を拷問して情報を得る特権すらも与えられた、警察の中でも特別な部門。

メリマンは、最近、逃走用の運転手として1人のバーテンダーを仲間に引き入れました。その男の名前はダニー(オシェア・ジャクソン・Jr)。彼の運転は、殆どレーシングドライバー級です。

しかし、その動きをビッグ・ニックも見逃しません。彼はダニーを捕まえて、ほぼ強制的に自分らの情報源として働かせる事に成功します。

そうして得た情報から、メリマンは、ロス市内にある連邦準備銀行の支店を次のターゲットにしている事を知るビッグ・ニック達。もちろん、犯罪者に対してであればどの様な事を行っても問題とされない彼らは、完全武装でこの強奪を阻止し一味を倒すための準備をはじめます。

ここに、前代未聞の強奪計画をめぐり、ほぼ同等の戦闘能力を見につけた2つのグループによる、善と悪の壮絶な戦いの幕が切って落とされました。

果たして、その結末はいかに・・・

キャスト&スタッフ

  • 監督:
    • クリスチャン・グーデガスト
  • 脚本:
    • クリスチャン・グーデガスト
    • ポール・シェアリング
  • 制作:
    • クリスチャン・グーデガスト
    • グレン・D・フェイグ
    • デイビット・ホープウッド
    • ジェイミー・マーシャル
    • グレッグ・レンカー…他
  • 出演:

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強盗VS警官の新型アクション!?、気になるその評価は?

まぁ実際のロサンゼルスで、小一時間に一度のペースで強盗事件が起きていたら、カリフォルニアだけでなく米国全体の経済がどうにかなってしまうだろう、とも思えます。

ただ、この都市は、娯楽映像のメッカでもありますので、そう言ったヤバいイメージがある程度持続する事も、悪い話ではないのでしょう。

それでも、現代の重犯罪を描くためには、悪者キャラクターの設定にもある程度の工夫が必要で、基本的には単純な枠組みのストーリーに、そう言った細かなプロットを仕込んで作られたのが、この「Den of Thieves」らしいです。

ストーリー展開とアクション描写を磨いた定番の映画

この作品の予告編映像はかなりぶっきらぼうで、映画のスタイル性を伝えるイメージ画像のようなものになっています。

そんな本作は、犯罪アクション映画のファンにとっては間違いのない一作にもなっているでしょう。そして、世界の中でも多様性を最も受け入れている街の1つ、ロサンゼルスという存在が、物語の世界観を広げているのも確かでしょう。

とは言え、その映画に対しては、

「クリスチャン・グーデガスト監督が、見せかけのロサンゼルスを再現するためアトランタでロケを行ったというこの『Den of Thieves』は、男性ホルモンが余り過ぎの一本である。そしてこの映画は、悪者達が単純に犯罪を犯し警官がそれを追うだけですんだ時代を、観客が懐かしむ様にさせる一本でもある。ここで、それらの代わりに描かれるのは、2人のキャラクターによる、詳細な人物像など描く必要も無い程に複雑な追いかけっこのゲームだ。そして、この映画の中に広がり圧倒する140分間へと膨らませているのは、この凝りに凝ったプロットのみだと言える。ここでは、主要キャラクター達の精神性に深みを与える努力もこっけいに映る。監督としてはデビュー作となるグーデガストは、カメラの移動やアクションの設定から、最大限の効果を生み出す術は既に心得ている様だ。ジェラルド・バトラーとパブロ・シュレイバーの2人は、ここで与えられた代り映えもない役どころに、何とか説得力をもたらす演技を見せる。とは言え、依然としてこの映画が、救いようもなく定番的だという事実も変わらないだろう。(Hollywood Reporter)」

、と言ったような批評が書かれています。

ジェラルド・バトラーが与えるもの

もちろん、文化文芸作品であっても、アクションやホラーであっても、その中で演じる人々のクオリティは大切です。

意外と小さな役でも、しっかり仕事してくれる役者がわんさか居るというのは、ハリウッド界隈の最大の強みでもあります。

本作では、そんな全体像を引っ張る役目を、ジェラルド・バトラーに与えている訳ですが、そんな点については、

「私個人としては、ジェラルド・バトラーについて主役に向いていないという評価をする事が多い。そして本作にも、それを確認できる部分があるだろう。『男と女の不都合な真実』や『エンド・オブ・キングダム』といった作品が見せる無情な程の平凡さも、その点の言い訳にはならない。とは言いつつも、それら作品の知名度に後押しされたバトラーの仕事ぶり自体は、アクションかラブコメかを問わず、奇妙にも応援される事をこばむ役どころが増えていると感じさせる。同時に彼は、そう言った仕事をこなしつつも、その声に響くスコットランド訛りと、サッカーのフーリガン的な思い上がりや、ぶっきらぼうな自己満足などの印象を塗り替える事に苦労している様子である。この映画『Den of Thieves』には、10年以上前のアクション映画が見せたイメージへと回帰する方向性も感じられる。そして同時に、会話や物語的なポイントのいくつかは、強盗団と警官達の振舞に自然さを植え付ける上で、効果的な役割を果たしてもいるだろう。(Chicago Tribune)」

、などと書かれてもいます。ある意味では、アクション映画に別の次元がある事を示そうとしている、そんな印象も持っているかもしれませんね。。

凝った人物像とストーリー性

出版物でも映画でも、編集というのは切り捨ててゆく作業なので、場合によるとかなり大きな決断が要求されるはずです。

アクション映画の場合なら、スピード感を落とさずに、いかに筋の通った物語にまとめあげるかが、公開した後の観客ウケにも大いにかかわってくるでしょう。

そんな点も含めて、この映画には、

「それ自体が、『ザ・ドライバー』や『ハートブルー』そして『ヒート』といった作品群の要素を拝借しつつ、この映画『Den of Thieves』は、警察機構の仕組みより、犯罪者と警官の間の精神的共通点に焦点を当てた一作となっている。細かすぎると言って良いディテールと共に、ここでは、場所名や、LAの郊外に響きが似ている主要キャラクター達の名前を早口で読み上げて行く。また、その中で真実味が与えられたかもしれない地域性は、撮影以外の作業段階でだいなしにされたとも感じさせる。しかし反面では、アクションとプロット上の捻りは、時に追いかけきれない程にふんだんに盛り込まれてもいる。本作は、普段1月に見られるものとは、かなり違った一作だと言う事は出来るだろう。(The New York Times)」

、と言った批評が書かれていた事を、最後にお伝えしてしておきます。

超話題作ではないけれど、ハリウッドらしい一本

結局、ストーリー展開上の必要性が無い限り、犯罪アクションで派手に命を落とすのは犯罪者と決まっています。映画としては、あんまり掘るべき穴が無いというのも、この分野の特徴と言えるでしょう。

ジェラルド・バトラー主演とは言え、1月なんていう寒い時期に公開されたこの映画。プロットの展開が魅力だとは言うものの、やはりハリウッドの量産型アクションという印象が伝わります。

実は、既に「Den of Thieves 2」の企画が動いているらしく、さほどコストをかけずに確実な収益を見込めるのは、やはりこういった娯楽アクションだと言う事になるのでしょうか。まぁ、難しい感情性などに肩入れせず、気楽な娯楽を求める人には最高の一本かもしれません。

2018年2月の時点でも、日本公開は未定との事ですので、この「Den of Thieves」、DVDダイレクトリリースの危険性もはらんでいます。

それではまたっ!

参照元
Hollywood Reporter
Chicago Tribune
The New York Times

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Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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