全米映画トップ3(2018.2.7)

岩の如き拳が迷路を粉砕!

人生はドラマ。

人は、その人生ストーリーの中を、命ある限り走り続けなければいけません。

例え、謎のジャングルに放り込まれたとしても、仮にそこで、巨大アナコンダに巻き付かれたとしても、また、体長15mの毒グモタランチュラの巣にからめとられようとしても、人生のゲームがオーバーする瞬間まで、その足を止める事なく走り続けるのです。

その途中、いくつかの珍妙な謎解きや、ナンセンスな方向転換、あるいは陳腐なメランコリズムとぶつかるかも知れませんが、とにかく、彼らは走りづ付けるのです。

彼ら?、そうそれは、岩のような筋肉で全身を武装したかに見えるあの男、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが率いる、面白可笑しい一団の事。

どんな事があっても、立ち止まらず走り続けた結果、彼らの登場する映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jumanji: Welcome to the Jungle)」は、リリース後7週目に入った今週、全米映画ランキングのトップに返り咲きました。

週末3日間の米国内売り上げは1,090万ドル、累積額は3億5,260万ドルを記録しています。

あのランナーも負けじと追走

走り続けると言えば、その映画製作段階からランナーの名前を与えられたディラン・オブライエンの方が、その役にふさわしいヒーローと呼べるかもしれません。

彼の方はと言うと、ヤングアダルト系SFスリラーのお約束通り、悪の巨大資本から友人を救い出すため、陰謀の巨大迷路のな中を今日も全力疾走です。

おかげで大けがを負い、一時期走れなくなったりもしましたが、完成した映画「Maze Runner: The Death Cure」はヒット作となり、この週末では、1,050万ドルの売り上げを記録してランキング2位の座をゲットしました。

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歩みを止められぬ事の恐怖が・・・

走り続けたのは男達だけではありません。

いや、むしろリアルな意味で暗黒の中を走り続けたのは、サラ・ウィンチェスターだったかも。

夫ウィリアムが、銃器の製造販売で巨万の富を築いた後に他界し、その財産を相続したサラは、自社の武器が奪った人間の魂達を追い払うために、カリフォルニア州はサンノゼに建てた自分の住居を永遠に拡張し続けたのです。

サラ自身が指示を出し、ほぼ無計画にそれを増築しつづけたため、本来は華麗なたたずまいを見せるはずであったヴィクトリア朝風の屋敷は、異様な迷路の如き構造となってしまいました。

本来は、豪華な暮らしが約束されていたはずの彼女の晩年は、夫の作ったライフルが殺した亡者に憑りつかれ、この屋敷拡張事業のために、ただ走り続けるだけのものへ変容してしまったのです。

この、あわれな未亡人サラを主役に、アメリカでもNo1.と呼べるミステリースポットである、あのウィンチェスター・ミステリー・ハウスをそのままモチーフにしたホラー映画が、今週初登場で930万ドルの売上額を記録し、ランキングの3位に滑り込んだ「Winchester」です。

問題のサラ・ウィンチェスターを、今を代表する大女優ヘレン・ミレンが怪演している事も魅力な、この映画。僕自身も、今、小遣いと時間があったらサンノゼに飛んで行って鑑賞したいと思う一本です。

作品の在庫は潤沢

オスカー前の、ロビィングに忙しいこの時期でも、そこそこ、娯楽的な映画がリリースされ続けるというのは、ハリウッド映画界の大きさ(そして欲深さ)を垣間見る部分です。

どんどん作ってどんどん消費、そして大きくなり続ける。まさに、ハリウッドもアメリカ資本主義も(そして仮想通貨も)、速度を落とす事なく走り続ける、現代社会のヒーローそのものなのでしょう。

皆さんも、置いてきぼりを食わないように、走り続けてください(僕は、その後に道端に零れ落ちた残り物を拾ってゆくので大丈夫です)。

それではまたっ!

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Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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