全米映画トップ3(2017.12.11)

時代を変えるあの映画登場まで1週間

アメリカ合衆国の経済発展を支えているのは、新しいもの好きで消費をためらわない一般市民であるのは明らかですが、そんな彼らも、この週末ばかりは、ハリウッドがリリースした並のサイズの新作には目もくれなかったようです。

結果的に言うと、全米映画興行成績トップ3は、1週間前のものと変化なしという事になりました。

依然として一番人気なのは、ディズニー&ピクサーが今年のホリデーシーズン向けに放った、メランコリック&ロマンチックなアニメーション「リメンバー・ミー(Coco)」で、売上額は1,830万ドルを記録です(米国内累積売り上げは1億3,550万ドル)。

その次、2位に入ったのが、日本でも堅い人気を維持している「ジャスティス・リーグ(Justice League)」でしたが、こちらの売上額は960万ドルと、かなり控えめの数字となりました。(米国内累積売り上げは2億1,210万ドル)。

そして、3位を維持したのも先週と同じ作品、オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツによるヒューマンドラマの「Wonder」で、売上額は850万ドル(米国内累積売り上げは1億30万ドル)でした。

普段なら順番を入れ替え立ち替えするハリウッド映画ですが、これほど、全体的に動きが見られないのも珍しいのではないでしょうか。

〔広告〕

他に興味を引く作品てあるの?

まぁ、一般庶民がモノの値段の下落を期待しているフシが有り、合衆国経済も日本化してきていると言えなくもない昨今です。

消費者も、見るべき映画を厳選の上に厳選する傾向が強まっているのかもしれませんね(人が出費しなくなるのはデフレの兆しです)。

とは言うものの、動きがない、という話だけでは面白くもないので、ランキング中位以下の新作をちょっとだけご紹介しましょう。

まず、4位に入ったのは、ジェームズ・フランコが制作・監督・主演もこなして話題の、「The Disaster Artist」で、売上額は640万ドルを記録しました。

映画史上でも稀なほど凄く酷い出来上がりの映画、を題材にしたのがこの映画だという事です。どんな話なんでしょうね?

そして、これから賞レースにちょこちょこ顔を出しそうな一作、「Lady Bird」がランキング9位に入っていて、その売上額は350万ドルでした。

その次、10位に入ったのは、初登場の「Just Getting Started」で、320万ドルの売上額を記録。これは、モーガン・フリーマン、レネ・ルッソ、トミー・リー・ジョーンズら、ベテラン俳優が集まって作られたアクションコメディです。

それでも、凪、は続かぬものぢゃ、ルークよ…

今年の夏から、ハリウッド映画業界の売り上げが振るわない感じになっているのは、明らかに、ディジタル配信の普及が影響しての事でしょう。

この新しいメディアを利用すれば、配給側としてもコスト削減につながるでしょうし、だから、B級の娯楽ホラーなどは、これからは、ネットで先に配信するという形態が増えて行きそうに思います。

そして、劇場で人を集める事が可能な映画は、相当な予算を投じて、かつ、かなりなロイヤリティも要求できるくらいに影響力のある、超大型作品に偏ってゆくかも知れません。

風向きが変わりつつある2017年の最終局面、誰もが待っている、そのドデカイ一発は、もう手の届く所まで近づいています。

映画史がひっくり返る瞬間を見逃さないように気を付けましょう。

May the force be with you!

〔広告〕

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。