地政学と科学のロマンス映画「Submergence」の評価とは?

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Submergence
    • サブマージェンス
  • 制作:2018年 会社
  • 日本公開

映画的運命に翻弄される愛:映画「Submergence」

運命とは、実は不確かで、そして残酷なものです。

魂レベルでつながりあえる男女が運命の出会いを果たしても、二人はすぐに引き離され、それぞれ地の果てへ追いやられた挙句、運命が用意した過酷な試練に直面するのです。

そして迎えるクライマックスに、観客は涙を止める事ができません。

・・・

そんな風な映画的ロマンスの典型に、これまで作られてきた各種娯楽作品の大まかな内容を盛り込み、まとめあげたという印象なのが、今回ご紹介する映画「Submergence」です。

ただのラブストーリーで終わらせない、新鮮なアイディアが与えられた映画のようにも思えますが、逆に、ただ甘いムードだけに浸らせてくれないプロットでもある様です。

それを、ジェームズ・マカヴォイとアリシア・ヴィキャンデルという輝くキャストに演じさせたなら、クラシック作にはならなくとも、趣味が合う観客は十分呼び込めるハズ。

そんな読みが、この映画のプロデユーサー達に有ったかどうか分かりませんが、とにかく、大きな物語が展開する作品ではあるようです・・・ 【続きを読む】 “地政学と科学のロマンス映画「Submergence」の評価とは?”

SFホラー映画「クワイエット・プレイス(A Quiet Place)」の評価・あらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • A Quiet Place
    • クワイエット・プレース
  • 制作:
    • 2018年 Platinum Dunes / Sunday Night
  • 日本公開
    • 未定

緊張と静寂の中に忍び寄る残虐な影:映画「クワイエット・プレイス」

現実の生活でも配偶者同士である2人の俳優、ジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラントであれば、余計な言葉などで飾らなくても、劇中で演じる夫婦の間に深い精神性を描写することが可能なのでしょう。

そして彼らが、文字通りほとんど台詞を声に出して読まずに、迫りくる緊張と不安を観客に伝えて来るというのが、今回ご紹介するSFホラースリラー「クワイエット・プレイス(A Quiet Place)」なのだそうです。

世界中の娯楽映画ファンが抱いているだろう妄想を満足させるべく、ハリウッドからは数えきれない破滅のビジョンが映画として発信されています。

伝染病やゾンビの蔓延、エイリアンの侵略からAIの反逆と、この地球の平和は常に危機に直面している訳です。

この映画も、そんな破滅系ストーリーの一つですが、そこでは、音を発する事が命に係わるという緊張に満ちた世界が描かれるそうで、ある種、斬新な切り口を持った一本と言えそうです。 【続きを読む】 “SFホラー映画「クワイエット・プレイス(A Quiet Place)」の評価・あらすじ”

ファンタジーアニメ映画「Sherlock Gnomes」の評価とは?

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Sherlock Gnomes
    • シャーロック・ノームズ
  • 制作:
    • 2018年 Metro-Goldwyn-Mayer / Paramount Animation / Rocket Pictures…他
  • 日本公開
    • 未定

ジョニー・デップがロンドンで難事件に挑む!?:映画「Sherlock Gnomes」

何でも、世界最古の壁画は6万5000年以上前に書かれたものだそうですから、まさに悠久の昔から人類は何かを形で表現するという文化を手に入れていた事になります。

物や造形物とか、あるいは人形などで自分の周囲を飾るというのは、DNAレベルで僕らの中にインプリントされた習性なのでしょう。

人というものは、美しいものや可愛い姿に自然と感情移入する訳ですが、そんな思い入れは時に奇跡も引き起こします。

たとえば、持主に愛されまっくった人形などには、ひょっとしたら魂が宿ってしまうかも・・・

もちろん、それはおどろおどろしい生き人形の話、ではなく、庭先に飾られたキュートな瀬戸物の人形達の事。時として彼らは、人の目に触れないところで動き出し、ワクワクするアドベンチャーを楽しんでいるのです。

そんなファンタージが描かれるのが、今回ご紹介する映画「Sherlock Gnomes」。なんと、あのジョニー・デップ兄さんが、その容姿を全く見せずに出演しているという作品なのですが、はたして、どんな活躍をしてくれるのでしょうか? 【続きを読む】 “ファンタジーアニメ映画「Sherlock Gnomes」の評価とは?”

サイコスリラー映画「Unsane」の評価とは?

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Unsane
    • アンセイン
  • 制作:
    • 2018年 Extension 765 / New Regency Pictures / Regency Enterprises
  • 日本公開
    • 未定

スティーブン・ソダーバーグが描く現実と幻覚のはざま:映画「Unsane」

鋭いセンスと才能がある映画製作者の頭脳の中には、イマジネーションとビジネスが上手く同居している事でしょう。

その制作者とは、言うまでもなくあのスティーブン・ソダーバーグその人。彼が、ストーリーだけでなく制作手法にまで拘り抜いて作り上げたサイコスリラーが、今回ご紹介する映画「Unsane」です。

今回、信頼する脚本家チームがひねり出した虚と実の混合物を、監督の持つ映画製作的アイディアを駆使しながら興味深く映像化してくれたのが、この作品。

そのモチーフは、自分が普段、見たり聞いたりしている事や話している相手などの全てが、頭の中に生じているただの幻だったら・・・、という不安感です。

映画的には使い古されたと言えなくもない、そんなテンプレートを、気鋭の映像作家が作品に仕上げたらどれほど刺激的になり得るか。そんな部分が興味の的とも言えそうな映画です。

人は現実から逃避する事を望みながらも、一方では、リアリティから切り離される事を恐れる生き物。その辺を上手くつついてかき混ぜたら、まだまだ一流スリラーのネタになるという事でしょうか。

とにかくここでは、1人の女性に付きまとって離れない恐れを追いかける、という事なのですが、一体何が起きるというのでしょうね・・・ 【続きを読む】 “サイコスリラー映画「Unsane」の評価とは?”

1976 ハイジャック機奪還作戦を描く:映画「7 Days in Entebbe」の評価・あらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • 7 Days in Entebbe
    • 7 デイズ・イン・エンテベ
  • 制作:
    • 2018年 Participant Media / Pellikola / Working Title Films
  • 日本公開
    • 未定

現代史に残るテロ事件を再び描く、映画「7 Days in Entebbe」

一つの出来事も、歴史の本に載る1項目になってしまうと、その現場で本当に何が起きたかなんて知り様がなくなってしまうものです。

実際、その場所に居た人達だって、それぞれの立場や視点により捉え方は様々、だから体験談そのものも一様にはならないのです。

結局、一つの史実についても、何が起きたのかは諸説が分かれる事になりますが、そういった歴史の曖昧さは、クリエーター達にとって美味しいネタの発掘場所となるのでしょう。

ハリウッドの映画業界辺りでも、真実と言う看板と娯楽のための脚色を上手いバランスでまとめ上げた作品は、広い範囲で強い訴求力を持つと同時に、政治的・社会的にも強いメッセージを大衆に伝える事が可能です。

つまりそれは、関係各所からの資金集めにも有利という訳ですね。

さて、イスラエルとパレスチナ間で長く続くいがみ合いの歴史上でも、大きなポイントであるハイジャック事件を、国際的なキャスティングで(再び映画化したというのが、今回ご紹介する「7 Days in Entebbe」です。

既に色々な所で映像作品にされてきたこの事件、21世紀の今になってどのようなストーリーに描かれているのでしょうか。 【続きを読む】 “1976 ハイジャック機奪還作戦を描く:映画「7 Days in Entebbe」の評価・あらすじ”