1976 ハイジャック機奪還作戦を描く:映画「7 Days in Entebbe」の評価・あらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • 7 Days in Entebbe
    • 7 デイズ・イン・エンテベ
  • 制作:
    • 2018年 Participant Media / Pellikola / Working Title Films
  • 日本公開
    • 未定

現代史に残るテロ事件を再び描く、映画「7 Days in Entebbe」

一つの出来事も、歴史の本に載る1項目になってしまうと、その現場で本当に何が起きたかなんて知り様がなくなってしまうものです。

実際、その場所に居た人達だって、それぞれの立場や視点により捉え方は様々、だから体験談そのものも一様にはならないのです。

結局、一つの史実についても、何が起きたのかは諸説が分かれる事になりますが、そういった歴史の曖昧さは、クリエーター達にとって美味しいネタの発掘場所となるのでしょう。

ハリウッドの映画業界辺りでも、真実と言う看板と娯楽のための脚色を上手いバランスでまとめ上げた作品は、広い範囲で強い訴求力を持つと同時に、政治的・社会的にも強いメッセージを大衆に伝える事が可能です。

つまりそれは、関係各所からの資金集めにも有利という訳ですね。

さて、イスラエルとパレスチナ間で長く続くいがみ合いの歴史上でも、大きなポイントであるハイジャック事件を、国際的なキャスティングで(再び映画化したというのが、今回ご紹介する「7 Days in Entebbe」です。

既に色々な所で映像作品にされてきたこの事件、21世紀の今になってどのようなストーリーに描かれているのでしょうか。 【続きを読む】 “1976 ハイジャック機奪還作戦を描く:映画「7 Days in Entebbe」の評価・あらすじ”

ポーカーゲームより熱いある女性の人生:映画「Molly’s Game」の評価・あらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Molly’s Game
    • モリーズ・ゲーム
  • 制作:
    • 2018年 STX Entertainment / Huayi Brothers Pictures / The Mark Gordon Company…他

人生はゲーム

人生は、複雑な人間社会を舞台にして繰り広げられる、壮大なゲームです。

そのゲームのゴールをどこに設定するかは、参加者の趣向によってかなりな自由度が与えられていて、たとえば、FX投資で資産を数億円まで膨らます事がゴールである人もいれば、オリンピックで金メダルを取る事が人生のゴールである人もいます。

また、このゲームで勝つには、自分自身の特性や性格が、どのプレイ内容に適しているかを早く見極める事も大切です。夢は必ずかなうと言いますが、人生の時間が限られているのも事実ですから、生きている内にゴールできなかったら意味がありません。

どちらにしても、これがゲームである以上、そのつもりで取り組まない限りは、自分の人生を上手く生きてゆく事は不可能ですし、そう考えると、元からゲームをプレイして勝利するセンスや才能のある人は、人生の舞台でも成功しやすいという事になります。

たとえば、一度は、スキー選手としてオリンピック(Olympic Games)代表候補にまで上り詰め、その後、賭博ビジネスも成功させたモリー・ブルームという美しい女性なども、ある意味、人生ゲームの勝利者と呼べるのかもしれませんね。

まぁ、彼女の場合は、ゲームのルールは完璧にこなしましたが、実社会のルールをちょっと読み間違えたようで、最終的には捜査当局のお世話になってしまいました。

とにかく、実在するその女性をジェシカ・チャステインが演じ、まるで彼女のスキー競技のように高速で刺激的なセリフを観客にたたきつけるというのが、今回ご紹介する映画「モリーズ・ゲーム(Molly’s Game)」です。 【続きを読む】 “ポーカーゲームより熱いある女性の人生:映画「Molly’s Game」の評価・あらすじ”

凶悪な山火事と戦った男達を描く:映画「オンリー・ザ・ブレイブ(Only the Brave)」の評価とは?

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Only the Brave
    • オンリー・ザ・ブレイブ
  • ジャンル:
    • 実話 / ドラマ
  • 制作:
    • 2017年
    • Black Label Media
    • Conde Nast Entertainment
    • Di Bonaventura Pictures
  • 日本公開:
    • 2018年6月22日

ジョシュ・ブローリン主演『オンリー・ザ・ブレイブ』

アメリカ人のヒーロー好きは、今や世界中のポップカルチャーに浸透していて、毎年の大作映画シーズンに登場する見栄え重視のコスチュームを来たスーパーヒーローは、数千億円分以上のチケットを売りさばきます。

そんな彼らは、この国の経済をけん引する、1つのパワーである事は確か。

しかし、そのお国柄にしても、やはり現実の事件や事故から自分のコミュニティを守る、地元の公務員こそがヒーローの真髄であるのは確かでしょう。

この映画『オンリー・ザ・ブレイブ』は、あのジョシュ・ブローリンが、我が街を守るため猛烈な山火事に体を張って立ち向かった、消防隊のチーフを演じているという、実話ベースのドラマです。

ヤーネルヒルの山火事

山火事による被害が、ここ数年酷くなり続けている様に見えるアメリカ。この映画の中でブローリン達が立ち向かうのは、2013年6月28日にアリゾナ州の山間で実際に発生した大火災です。

雷が発火の原因とされるこの山火事。延焼エリアは、最大の時で3,400ha(東京ドームの720倍以上)におよび、地元ヤーネルの街で127軒の建物を消失させました。

最大で400人規模の消防隊員が導入されましたが、一時炎は制御不能な状態になり、結果的に、延焼防止作業に従事していた19人の消防士が命を落とした、まさに歴史に残る凶悪な炎がもたらした大災厄です。

少なくとも発生当時で、アリゾナ州に発生した中でも最も深刻な山火事のケースであり、2011年のN.Y.テロ以来では、合衆国の消防隊員に最大の犠牲を出したのが、この山火事でした。 【続きを読む】 “凶悪な山火事と戦った男達を描く:映画「オンリー・ザ・ブレイブ(Only the Brave)」の評価とは?”