SF映画「アナイアレイション -全滅領域-」の評価とは?

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Annihilation
    • アナイアレイション -全滅領域-
  • 制作:
    • 2018年 Paramount Pictures / DNA Films / Scott Rudin Productions / Skydance Media

命を侵す謎のフィールドに踏み込むナタリー・ポートマン:映画「アナイアレイション -全滅領域-」

今どき、小さな子供をお持ちのママさん達は、家の中にキケンな菌がはびこらないよう、日夜、除菌に苦労されていると思います。

人間は、世界でも特別で孤高の英知を築いた生き物ですから、目に見えない上に悪事だけ働くバイ菌に生活を侵かされることなど、絶対に許す事はできません。

しかし一方で、人間の生活から一切の菌を排除することも不可能なのです。いかに、清潔感のあるライフスタイルを追求したとしても、人間自体が細菌の助けをかりて生きているのでどうしようもありません。

現実には、億とか兆の数もある微生物の群れに、僕らは埋もれる様にして生きています。

それにまぁ、エントロピーの増大というものは宇宙の本質ですから、どんなに予防線をはっても、僕らの生活がだんだんと外界に馴染んでくことを止める術はありません。

だから、遠い未来では、人間という特別な存在自体も宇宙に飲み込まれて、他のものと同化・均質化してしまう運命です。

細菌類などの微生物とか、他の下等な生命体と人間の間の垣根が消滅するなんて、考えるだけでおぞましい。そのおぞましいことが目の前のスクリーン上で展開するというのが、今回ご紹介するSF映画「アナイアレイション -全滅領域-(Annihilation)」です。 【続きを読む】 “SF映画「アナイアレイション -全滅領域-」の評価とは?”

マット・デイモン主演の風刺SFドラマ:映画「ダウンサイズ」の評価とあらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Downsizing
    • ダウンサイズ
  • 制作:
    • 2017年 Paramount Pictures / Ad Hominem Enterprises / Annapurna Pictures

大きけりゃ何でも正解…ではない

おそらく1950年代以前から、巨大予算を投じた超大作映画は、それだけで観客達の目を引く事が可能で、従ってヒット作にもなりやすいものであったはずです。

大きな風呂敷は人目を引くし、その上に有名な俳優や監督、そして分かりやすいアドベンチャラスな脚本を並べたら、その前に立ち止まらない人はいないはず。

しかし、時を経て、21世紀になった昨今では、観客の目を満足させるに足りる映像効果も、家庭用のPCでディジタル画像処理を行えば作れてしまう様になっています。良い映画であるために必要なのは規模ではなくて製作者のアイディアだ、という時代になった訳で、これは、才能やセンスの有る人々にとって、とても良い事だと言えましょう。

ただ、原始の時代から、サイズコンプレックスの中で生きてきたのが人間という動物ですので、その価値観を大きさから意味・密度などへシフトする既得権からの強烈な抵抗が有るのも事実。ですが、物のサイズを小型化して行くのは、やはり時代の要請でもあるのです。

物理的に言っても、大きなサイズの中身は薄くなりやすいですし、小さいモノの中は濃密にしやすいもの。そして、1人の人間を満たして豊かにする事を考えた時でも、これは同じです。

さて、新しい資源を採掘する事より、人類その物が小さくなれば、相対的に豊かになれるという、ある種の逆転の発想を基に書かれた物語が、ここで紹介する映画「ダウンサイズ(Downsizing)」なのだそうです。

これは、奇抜さの中に社会風刺を込めた、SF系のコメディドラマという事なのですが、どんなお話なのでしょうか? 【続きを読む】 “マット・デイモン主演の風刺SFドラマ:映画「ダウンサイズ」の評価とあらすじ”

デル・トロとUMAとロマンス:映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の評価・あらすじ

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • The Shape of Water
    • シェイプ・オブ・ウォーター
  • 制作:
    • 2017年 Bull Productions / Double Dare You / Fox Searchlight Pictures

高等生物ならばこそ

話によると、1950年代の中ば、第34代合衆国大統領であったドワイト・D・アイゼンハワーは、外宇宙から飛来したエイリアンとの会見を実現し、アメリカと彼らの間に一つの協定を成立させたと言います。

その協定では、合衆国政府がエイリアンに対して、北米大陸での人間を対象にした生体実験を許す見返りとして、彼らの超技術を独占的に供与される約束を得た、というのです。

しかしながら、100光年も遠くからワームホールを通過してやってきた、超絶科学の持主である彼らが、いかにその時代の地上の大国であったとは言え、50年代のアメリカなぞとわざわざ協定を結ぶ必要が有ったのか、そこは疑わしい所です。

まぁ、夢は有るけれど真偽のほどは分からない、そんな陰謀オカルト説の一つがこのストーリーと言えるでしょう。

仮に彼らが実在したとして、エイリアン連中から見れば、人間なんて地上に上がったウーパールーパーとさして変わりませんから、もし彼らが地球に来ていると言うのであれば、どちらにしても生体実験が行われているのは確実な気はします。

同時に、エイリアンアブダクション問題が、所詮、都市伝説の1つに過ぎないと言うのであれば、自分より下等だとみくびった相手には凄く酷い仕打ちでも平気で行うという人間の本質的な残虐さを、深いところで皮肉った話なのかもしれません。

さて、冷血な残酷さ、そして、献身的な優しさ、その両方を同時に備えるのが人間性というもの。そんな説明のつかない矛盾をはらんでいるからこそ、映画の基本的なモチーフとして面白い訳です。

今回ご紹介する映画「シェイプ・オブ・ウォーター(The Shape of Water)」は、そう言った2つの性質の真ん中に、一体の異生物を置いて描かれた、ファンタジックでロマンチックかつスリリングなドラマのようです。

監督を務めたのは、誰あろう、あのギレルモ・デル・トロです。 【続きを読む】 “デル・トロとUMAとロマンス:映画「シェイプ・オブ・ウォーター」の評価・あらすじ”

映画「ジャスティス・リーグ(Justice League)」の気になる評価とは?

今年最後のヒーロー祭り開催

スーパーヒーローをアイコニックにしている要素は、そのコスチュームと能力の組み合わせで表現されるキャラクターです。すなわち、その2つの部品が彼らについての全てを語っていると言えます。

中の人を差し替えて何度でもリブートが出来るという、映画的には非常に大きなメリットも生み出している、そんな彼らの強い個性ですが、それでも単純にスクリーンへ投射するだけでは、際立たせる事などできません。彼らの隣には必ず立派な比較相手が必要なのです。

オーソドックスには、強力な悪役を登場させるという手が使われますが、例えば、変形する複雑な作りのロボモンスターとか、海から這いあがって来るクラーケン的なやつとか、直径が3kmくらいあるUFOとか、考えられる限りの怪物はアクション映画に既に登場済みで、今や充分なカリスマ性を発揮できないでしょう。

そこで新たに採用されるのが、何種類かのヒーローを集合させて、観客に彼らの違いを見比べて楽しんでもらおうというアイディア。

そして、最近のハリウッド界隈では、その思惑が事のほか上手く当たっている様子です。

今回は、そんな2017年のヒーロームーブメントをおそらく締めくくる一作である、「ジャスティス・リーグ(Justice League)」について、米国公開時に書かれた本当の評価をいくつかご紹介して行きます。 【続きを読む】 “映画「ジャスティス・リーグ(Justice League)」の気になる評価とは?”

ディザスター超大作映画「ジオストーム(Geostorm)」の気になる評価

繰り返す天変地異を治めるのは、誰?

世界で最も影響力のある文化芸術組織であるハリウッド映画界は、その業界創立以来、巨大資本と数えきれない人材、そして膨大なエネルギーを投入してまで、自身の愚かな行為が原因で滅亡して行く人類の姿を描き続けてきました。

にもかかわらず、地球温暖化抑止の枠組みが、いくつかの国によって利益を奪い合うための舞台に成り下がっているのは、まさに愚かな行為そのものでしかありません。

歴史の上では、地球が終わる日を明確に予言した人物も数知れず存在しますが、その予告の的中率が見事に0%だという事実もまた、この問題に関して人々を鈍感にさせる大きな要因となっているはずです。

何にしても、全人類のための啓蒙的映画を作り続ける使命から、ハリウッドが解放されるのはもうちょっと先の事のようです。

どうせ作るなら、観客がじんじんくる程ド派手なディザスターを描写しよう、という事で、再び、ぐらぐらゆすられてグデングデンになる地球を最新VFXで描き切ったというのが、今回ご紹介する映画「ジオストーム(Geostorm)」です。

地球を救うカリスマ科学者を、あのジェラルド・バトラーが演じているという文字通りのメジャー超大作で、日本の公式サイトも立ち上がっている以上、詳しい情報や解析は、他のエリート級の映画サイトをご覧いただくべきでしょう。

このサイトでは、この映画の本国での評価について、少しレポートをさせていただく事にします。 【続きを読む】 “ディザスター超大作映画「ジオストーム(Geostorm)」の気になる評価”

映画「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」の気になる評価とは?

レプリカントの居る未来

1945か46年頃、アメリカは、プロジェクト・ペーパークリップにより、当時としては最先端を誇ったナチスの分子生物学的知識と科学者を自国に接収したと思われます。

同様に、時のソビエト連邦も高度なバイオテクノロジーを入手。したがって、1960年代に入るころまでには、生物の遺伝子改変技術は完成していたでしょう。

もちろん、その技術は人間にも適用されたと思われますが、まぁ、国家をあげてDNA改造人間を作る目的と言えば、他よりも強いオリンピック選手を作るか、兵隊を作るかのどちらかです。

とにもかくにも、この時代の世界秩序は、彼ら遺伝子強化人間達の暗躍によって保たれていたと言っても、過言ではありません。

さて、その後も明らかに進歩を続けた生物工学は、今や、既に人間を含めた生物のクローニングや、もっと進んだ人造人間の製造という領域にまで達しているでしょう。先進国の一部では、本来の人間とバイオ人間との人口上の置換が進んでいるのです。

来る2019年ごろには、彼ら新興勢力の存在が大きくなって、新たな政治的軋轢を生み出す事でしょう・・・

そんなシナリオは、1982年にリドリー・スコットが制作したSF映画「ブレードランナー」に予言されている事に、かなり酷似していますよね。

幸いにして、2つで十分なくらい大盛りのうどん以外、止まない酸性雨も、空飛ぶ自動車も、そしてレプリカントも、表面上は実現していません。しかし、物事や世の中には、必ず裏側があるものです。

どちらにしても、未来と言うものは常に変わってゆくものですから、最初に公表されてから35年が経過したこの「予言」も、アップデートの時期を迎えました。

そして今登場したのが、ファン待望の新説未来史、「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」なのです。

人類史さえも変えてしまう、このメガ・ギガ・テラ級映画については、僕ズレ太のような小市民があれこれ書くのもおこがましいし、細密な情報や分析については、公式サイトならびに他のエリート級映画情報サイトをご覧いただくのがよろしいと思います。

なのですが、一枚も噛まないでいるのも寂しいので、今回は、この映画についての本国における公開直後の批評を、いくつかかいつまんでご紹介してみようと思います。ご興味があったら、ご一読ください・・・ 【続きを読む】 “映画「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」の気になる評価とは?”

ピーター・ディンクレイジが探す記憶の鍵:映画「Rememory」について

記憶は消すものではなく見直すもの!?

この宇宙に、「記憶」というものほど神秘的なものはないかもしれませんね。

それは、新聞とか辞書のように情報を平面的に並べただけのものではありません。日常的に機能している僕らの意識とは、また別の次元に一種の格納領域があって、その領域には、僕らが生まれてから体験したすべての事象が、相互に連結して登録されているのです。

それは、複雑に絡み合い影響しあって、僕らの人格までも形成しています。だから、人にとって正しい経験を積み重ねる事は、実に大切なのです。

一方、それが過ちの記憶であっても、死ぬまで永遠に消える事がありません。もし、その記憶を物理的に取り出して検証する事ができたら、人間は秘密を持つことも出来なくなり、人生の意味も変わってしまうでしょう。

そんな話をモチーフにして展開するSF系スリラーが、今回ご紹介する「Rememory」。主役を演じるのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジです。 【続きを読む】 “ピーター・ディンクレイジが探す記憶の鍵:映画「Rememory」について”

世界を救うため裏の世界で展開する究極の戦い:映画「The Dark Tower」について

スティーブン・キングのイマジネーションが炸裂!?

2017年の秋にかけて、あの伝説ホラー「イット(IT)」や、別の角度から(多分)もっと刺激的な「ジェラルドのゲーム(Gerald’s Game)」が劇場公開される予定であり、ファンにとってはスティーブン・キング祭り、と呼びたくなる様相を呈してきた昨今です。

そんな、このS・Kロードの露払いを担って真っ先にスクリーンに載っかったのが、多層世界の崩壊を企む悪魔と戦う一人のガンマンを主人公にした、この映画「The Dark Tower」です。

キング原作系映画として、嫌な怖い話を期待している向きも多いと思いますが、とりあえず本作はSFチックな設定を与えられたアクション巨編、と言った風情の一本という事。

主演のイドリス・エルバとVFXのコレボレーションによる、超絶な銃さばきも見ものになりそうですね。 【続きを読む】 “世界を救うため裏の世界で展開する究極の戦い:映画「The Dark Tower」について”

映画「猿の惑星: 聖戦記(グレート・ウォー)」:地上の支配を決める偉大なる大団円

人類、と、類人猿を分けるものとは?

いわゆる猿の類から、2足歩行を獲得してホモサピエンスが生まれる系譜には、未だに「ミッシングリンク」が存在するのだそうです。

つまり、どうやってヒトが生まれたかの問題は、まだまだ、しっかりした科学的確証が無く、謎の領域なんですね。

一部の人達は、古代にやってきた宇宙人が、地球上のおサルに生体実験をして知性を植え付け、ヒトが生まれた、と信じているでしょう。いや、ひょっとしたら、その頃地球を支配していた別の超文明が生み出した、脳を刺激するウィルスかなにかで突然変異を起こしたのかもしれません。

ま、色々と想像すると面白い話である事は確かです。そして、その面白いテーマは、「猿の惑星」という面白い映画シリーズの、いわば屋台骨。

この2017年夏休みに(米国)公開された、「猿の惑星: 聖戦記(War for the Planet of the Apes)」では、地球を猿の星にするための「グレートな戦争」が勃発しそうです。 【続きを読む】 “映画「猿の惑星: 聖戦記(グレート・ウォー)」:地上の支配を決める偉大なる大団円”

映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」について

無限に前進し続けるマーベル・ヒーロー宇宙の最新形態

唐突な話ですが、オーショウのギョーザが、ある日全面リニューアルして、中身の具材をぜんぶベジタリアン用に変更したら、ある程度以上の客足が遠のく事は必然でしょう。

国の上の方の偉い人は、「日本も事業革新で成長だぁ」なんて掛け声ばかりかけているようですが、実際、革新なんて起こさない方が良いという商売のほうが、はるかに多いんだと思います。

とは言え、それも、「周囲の空気を読む」事が国家資格になりそうな、日本と言う独特な国でのお話。アメリカ、というより、ハリウッドでは事情が真逆のようです。

何と言ってもあちらでは、差し替え、着せ替え、塗り替え、作り替えに対する気おくれこそがタブー。収益の最大化のために合法な事なら何でもアリです。

さて、そんな2017年の夏、米国映画でも格段に収益力があるビジネスモデル、「マーベル系ヒーローアクション映画」の中に、とても素敵なレシピ変更がありました。

そう、この映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」の舞台構成が、再び一新されたんです。

シリーズ6作目となる今回、初めてマーベルプロダクションが制作の手綱を引いたという事も、マニアの人にとっては大きな意味があるのでしょう。

さらに、ピーター・パーカー役には、新たに、トム・ホランド(「わたしは生きていける」、「ウィンターストーム 雪山の悪夢」)を迎えて、そのストーリーは、彼がクモに噛まれてから、スーパーヒーローになってゆくナイーブな段階を、もう一度、語りなおすという趣向になっているそうです。

ピーターという新しい材料を「アベンジャーズ鍋」に追加するため、ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スターク(のアイアンマン)という出汁も効かせて、これまた、お盆の時期にぴったりの、贅沢なアクション巨編となったはず。

ヒーロー映画に必須の悪者役には、名優マイケル・キートンを起用、映画全体をきりっと引き締めているというのも、映画ファンには嬉しいところでしょうか。 【続きを読む】 “映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」について”

えんたほ流レビュー:クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)

その森、レンデルシャムの森、、、ヤバい森

右から読んでも左から読んでも、UFO事件をモチーフにした事が分かりすぎる程に明確な邦題を与えられたのが、この映画「クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)」です。

そして、昨今のスリラー系作品が手っ取り早くマネタイズするために、よく取り入れる「疑似ドキュメンタリー」形式で作られた一本がこれ。まぁ、ファンタジーを描く時に製作者が一番苦労しそうな、信憑性、という要素が簡単に実現できてしまうので、便利な映画形式でもありますね。

そんな、フェイク・リアリティの雰囲気にドキドキしたいと思う向きには、おすすめな一本なのかもしれません。

とは言え、今までこの分野を築きあげてきたレジェンド級の作品と比べてしまうのは、ちょっと気の毒な感じの小物な映画でもあります。 【続きを読む】 “えんたほ流レビュー:クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)”

宇宙で2人だけのロマンス?:SF映画「パッセンジャー(Passengers)」について

スペースぼっち、には耐えらないっ、、、どうしよう?

あなたに彼氏・彼女が出来ないのは、相手を選び過ぎているからです。

年齢や人種を問わなければ、この惑星上には70億人も人間が居る訳で、いわば恋の相手は選び放題。そんな状況が、逆にあなたの目をくぐもらせているんですね。

まぁ、小説とか映画の中だと必ず運命の相手が設定されていて、大恋愛に発展するのですが、そんな事を見聞きし過ぎているために、変な欲が出てしまうのかもしれません。

今回、この映画「Passengers」の中で、その遠大なる運命を背負わされたのは、一人の機械技術者ジム・プレストン(クリス・プラット)さんです。彼が居るのは巨大宇宙船「アバロン」の船内。つい昨日まで、人工冬眠ポッドの中で深い眠りについていました。

「アバロン」は、5000人の乗客を彼方の惑星「ホームステッド2」へと運ぶ移民船。120年に及ぶ航行期間のあいだ、人々はポッドの中で休眠状態に置かれて寿命を延長されています

でも、ジムは、目覚めさせられた直後に重大な点に気が付きました。なんと、意識を取り戻したのは彼のみ、他の乗客やクルーは未だに深い眠りの中なのです。そう、宇宙船のシステムに何かトラブルが発生して、ジムだけが予定より90年も早く覚醒してしまったのです。

とは言え、この船の中には生きて行くための環境は整っていて、食料も酒も食い放題・飲み放題。足らないのは、彼の気持ちに応えてくれる人間のパートナーのみ。

しばらく、自堕落に過ごしていたジムですが、冬眠する人々を観察するうち一人の女性に視線を奪われます。彼女は、ニューヨーク出身の作家、オーロラ・レイン(ジェニファー・ローレンス)さん。

その姿を見るうちに、孤独なジムは彼女の人口冬眠を解除したい衝動を抑えきれなくなってしまいます。そしてとうとう、オーロラを覚醒してしまうジム。

今、巨大で快適な宇宙船の中にそれぞれ魅力的な男女が2人だけ。そこに恋愛が生まれない訳もございません。お約束通りに関係を深めるジムとオーロラ。

いつまでも続いて欲しいこの状態、なのですが、これまたお約束通り、「アバロン」のシステム深くに進行する重大なトラブルが顕在化するのに、さほどの時間も必要ありませんでした。

はたして、ジムとオーロラの運命はいかに、2人の恋愛はこの危機を乗り越え、人口冬眠を再起動し、90年先にある新天地で幸せを掴めるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “宇宙で2人だけのロマンス?:SF映画「パッセンジャー(Passengers)」について”