映画「ザ・コンサルタント(The Accountant)」:ベン・アフレックがマフィア系から仕事を受けるワケとは?

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〔その人の特別な才能がスリルを呼ぶっ〕

ハリウッドが作るスリリングなドラマの中で、ただの平凡な人間が中心となり活躍したという話は、一度も見た事がありません。

まぁ、僕スレ太の集中力と記憶力も並み以下なので、ただ忘れているだけなのかも。

ですが、ハリウッドという場所自体が特別な才能の持ち主の集まる場所です。そんな空気の中で、平々凡々としたヒーローを描く事自体不可能なのかも。また、スリラーの真ん中で凡人が活躍する事も、論理的な整合性に欠けるのですね。

さて、まちがいなく、ベン・アフレックさんは特別な俳優さんで、この映画「ザ・コンサルタント(The Accountant)」の主役を演じています。この映画で彼が役を務めるのはクリスチャン・ウルフと言う名の公認会計士。

実は彼、自閉症の傾向があるのですが、その反面、数字を扱わせたらその才能は天才的なのです。だから、会計士にはぴったりの能力を持っているという訳ですね。

ただ、その性質のおかげで、クリスチャンの子供時代は必ずしも幸福だったとは言えません。友人との関係もそうでしたが、さらに父親からは厳しく扱われてもいました。

そして今、彼はシカゴにあるそれほど大きくもない会計事務所に勤めているのですが、実はそこに秘密があります。彼が相手にするクライアントには、国際的な犯罪組織がいくつかあり、クリスチャンはマネーロンダリングに加担してもいるんです。

まぁ一応、仕事はうまく回っていたものの、やはり財務省には目を付けられていたみたい。今、特捜班リーダーのレイ・キング(J・K・シモンズ)という人が、クリスチャンの周囲を本格的に洗い始めました。その現場担当に指名されたのは、マリーベス・メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)さん。

頭の良いクリスチャンは、そんな動きをかぎつけたのか、最近、合法的なクライアントを増やしました。ラマー・ブラック(ジョン・リスゴー)という人の設立したベンチャー企業、「リビング・ロボティクス社」です。

このロボティクス社にも会計士がいて、名前をダナ・カミングス(アナ・ケンドリック)さんと言います。でも、そこにもちょっと問題が、、、最近ダナは、雇い主の会社の帳簿に大きな矛盾を発見しちゃったんですね。額にして6100万ドル位でしょうか。

おなじ会計士ですから、クリスチャンとダナの間には交流が生まれ、そしていつしか二人は、この巨額の会計疑惑を追い始めます。それが、想像を超えた巨悪の存在を明かす事になるとは思いもしないまま・・・。

〔大きな謎解きを描く〕

こういう映画で数字についての才能をモチーフにするのは、いわゆる普通の人間が抱いている数学コンプレックスがストーリーとして訴求力の元になる事を、あちらのプロデューサー達が知っているという事の表れでしょうね。

そして、数字だけじゃなくて腕っぷしもかなり行ける、という、スリラー映画としては好都合な設定になっているのが、主役のクリスチャンという人物です。

「ここで、力の無い哀れな目をしつつ演じるベン・アフレックだが、彼がどの様な理由で本作のように超暴力的な犯罪スリラーに難しい謎かけを足したような作品に出る事にしたかは、誰にも知る由のないところである。まぁ、ギャヴィン・オコナーによる演出のこの映画は、その答えについてはあまり示そうとしない。(同時に)ビル・ダビュークによるこの脚本は、手の内を隠し続ける事に注力しているもので、最後の謎解きの段階なっても、それは非合理的と言って良い程に共感しきれないのだ。(The New York Times)」

未だに元気にしてくれているのが嬉しい、そんなジョン・リスゴーさんですが、彼がこういったプロットに顔をだせば、絶対に一癖以上有ることは容易に想定できます。

そんな予想を超える「謎」が、どんな形で仕込まれるんでしょうか。

「超能力級の数学の才能がある代わりに、世の中では奇妙な存在となってしまっており、またしばしば、一対一で相手をぶちのめして見せたりするクリスチャンは、アフレックがバットマンで演じたキャラクターを、有り体に焼き直した様にもしばしば感じさせる。この‘The Accountant’でも最も軽薄な場面では、この男性は知恵を巡らすスーパーヒーローとして創り出されたのだろうと、感じさもする。(The Washington Post)」

まぁ、ジャック・バウアーもジェイソン・ボーンも、そしてジェームス・ボンドも、フィジカルアクションのヒーローですが、同時に皆さん、なかなかのインテリでもあります。

肉体と同時に頭脳の能力についても、周りの人が一目置く位じゃないと映画の主役が務まらないんです。

「この映画‘The Accountant’における時間の流れは実に身勝手で、そこに敷かれたサブプットのそれぞれが、完成されぬままシャッフルされたジグソーパズルのピースのようにも感じさせる。思うに、長すぎる上に結論に到達することも無いこの作品の背景の全ては、編集ルームの床にばらまかれたままなのだろう。(The New York Times)」

一応、過去と現在の間の関係も、モチーフの一部になっていそうなのが、この映画だと思います。

「最後の方で、回想シーンとともに全てが露呈され説明されるという、やや残念な場面にいたる過程では、この映画‘The Accountant’は、観客を引き込むに十分なほど謎めいたストーリーだ。そしてその最後の部分だけが、適格で賢い笑いとゴツいアクションを盛り込んだ興味深い筋書きを持つこの映画で、流れを乱す唯一の点となってもいる。(The Washington Post)」

最初から、中心的人物が犯罪に加担しているというのが知れている、そういう意味でこの映画には新鮮みも感じられると思います。

なかなか見られない才能を持った男性の、普通じゃない人生に潜む大きな謎とスリル。観る前から色々想像を巡らしてしまいそうな一作ですが、日本での公開は2017年1月に予定されています。

ではまたっW!

参照元
The New York Times
The Washington Post

ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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