映画「War Dogs」:ジョナ・ヒルとマイルズ・テラーの奇妙な戦争

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〔兵器ビジネスが、やっぱり一番美味しい!?〕

「THE DAVE FROMM SHOW」で話題にしていた映画がこれです。日本での劇場公開は遠い?。

さて、昔から、餅は餅屋に、豆腐は豆腐屋にまかせておけ、八百屋の店頭で刺身は売るなと言われていますね。病気の治療は医者に、学校教育は資格の有る教員に、犯罪捜査は警察官、そして、武器の取引はそっち系の組織や連中にまかせておけ、と。

こうやって見てみると、世の中で動いているものって、どれもセンシティブで難しいのばっかし。シロウトが安易に手を出してはいけないんです。

テロリズムと大量破壊兵器の無法な拡散を防ぐために、2001年10月から、アフガニスタンやイラクへ武力をもって圧力をかけた行いは、もちろんアメリカ合衆国にとっては手に余る行為ではなかったでしょう。でも、たやすく思えた仕事に限って、途中で色々トラブったりするもんです。特に、戦争の場合は武器の補給が必須事項。

さて、そんな戦争が佳境に入っていたころ、合衆国はフロリダ州に一人の青年がおりました。名は、デイビット・パックーズ(マイルズ・テラー)。学生時代の彼が、どのような進路を希望していたかは定かではありませんが、とりあえず今は、マイアミでマッサージ師みたいな事をやっています。

悪くない仕事?、まぁ、そうなんですけど、彼自身がやり手という訳でもないので、何となくもやもやした生活ではあります。そんな時、古い学友であるエフレイム・デバロリ(ジョナ・ヒル)から連絡が入ります。

話を聞くと、エフレイムは現在「AEY.Inc」という会社を興し実業家として活躍中。そして最近、超大型のビジネスが始まりそうだとか言う事なんです。そのビジネス、なんと発注元はペンタゴン!

アメリカ軍は今、大量の兵器を必要としていて、よりスムーズな調達のため民間企業にも門戸を開いているそうで、このデカい案件を逃す手はない一緒にやらないか、というのがデヴィッドに対するエフレイムの誘い。今度の契約は、約300万ドルになる予定です。

もちろん、デヴィッドは最初から乗り気だった訳でもありません。でも、この金額を聞いちゃうと、心も動きます。最終的に、彼もこのビジネスに加担し、なんとペンタゴンから契約を取り付けてしまいます。

しかしですよ、そんなに大量の高品質な武器、彼らに調達なんて出来るんですかねぇ。いや、予想通り、あんまり上手く事が運んでいない様子でして、、、

〔手に余る仕事に追われるドタバタ劇〕

僕、ズレ太も、今まで手に負える訳もない事に手をだして、何十回も失敗してきました。最近やっと、身の程を知ることを憶えたんですが、変な事をしないように気を付けていたら、出来る仕事が一つも無くなっちゃいました。

それも困ると言えば困る状況。ま、本当は、この映画の中のエフレイムみたく、物事を適当に収める手腕も必要なんでしょうね。

これは、彼らが不慣れで難しい大仕事をこなすために、世界中を飛び回って引き起こすコメディーだそうです。

「事実は小説より奇なり、と言う。しかしその言葉も、奇妙さという物を手なずけ屈服さる試みから、この映画の制作者達を遠ざけた訳ではなかったようだ。本作には、アメリカ式ハッスルの仕方をハリウッドが不規則かつ愉快に描写する様が、乱れ打ち状態で語られる。男性コメディーに情熱を傾けるトッド・フィリップスが演出を手掛け、大柄な体格に嫌味を込めた役どころへ、ジョナ・ヒルを配役するというのは、企画書レベルでは悪くもないものに見えただろう。しかし、その内容をより話題性のある成熟した領域へと向けようとするタイミングにおいても、この映画‘War Dogs’は、低級コメディーの様式から外れようとしないのだ。(Los Angeles Times)」

あえて露骨に言うと、人殺しに関する国家事業をドラマとして取扱うのは、なかなかタッチーな事です。その事件を笑ってやろう、なんて意図の映画であればなおさら。

最近のアメリカっていうのは、この戦争に対する評価を改めようって風潮でも、あるんですかねぇ。

「ここでフィリップス監督は、しばしば、‘ウルフ・オブ・ウォールストリート’や‘マネー・ショート 華麗なる大逆転’などの演出方法を取り入れて見せる。しかし、この映画には政治問題に関する強い抗議などは存在していない。むしろそれは、(映画としては)焼き直しの皮肉とか、男子がめったに無いほど凄い状況に置かれて、珍妙な行いをする様子に向けられるマイルドなくすくす笑い以上の、何物でもないのだ。(Los Angeles Times)」

まぁ、とりあえず厭な思い出も、笑い飛ばせれば乗り越えられる、とも言いますけどね。

世界的には規制緩和の時代。最近の日本でも、警察官とか裁判官の仕事を、パートタイム契約のスタッフにやってもらうっていうのが有ります。ただ、素人を引っ張り込んだとき、その質の問題はかならず問われるんでしょう。

「アメリカ政府にしても、このストーリーの様な方法で武力を充実させるというのは、スキャンダルにも成り得るキワどいやり方であろう。とは言え、監督のトッド・フィリップスはそれに対する批判を強めると言うより、むしろバカらしさと言ったものを盛り込んで描こうとする。特に、主役の2人が身から出たサビを修復するため、本拠地フロリダから世界中の危険地域へと旅する場面などは、娯楽性のある映画として作り上げられているのだ。(The New York Times)」

安直に語れないテーマを、あえてお笑いにして見せれば、逆の意味での辛辣さを表現できるかもしれません。ただ、映画配給会社の宣伝担当は、少し頭をひねらされるかもしれませんね。

「マイルズ・テラーとジョナ・ヒルの2人も、完璧な取り合わせとは言えない。(テラー演じる)デヴィッドは、(ヒル演じる)エフレインの口車に乗せられるにふさわしい鈍さを見せたりするが、別の所では、賢さを見せすぎるのだ。とは言え、この映画は観客が考えを巡らされるような一本でもないのである。(The New York Times)」

最終的には、自分らの不始末をかたずけるため、珍妙なデコボココンビが右往左往する姿を見て笑う、という明るい映画に仕上がっているのがこれみたいです。

それにしても、戦争維持のための事業を民間にアウトソースするなんて、良くも悪くもアメリカっておっきい国なんですね。

ではまたっW!

参照元
Los Angeles Times
The New York Times

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ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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