映画「Clown」の前評判

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〔顔を隠せば何でも出来る、その考えが落とし穴〕

人間というものは、匿名が確保されたり、何かに扮装して自分を隠ぺいしたりすると、おどろく程大胆になれるらしいです。

まぁ、僕みたいにコンプレックスが強いと、そんな大胆さも少しは加わってよいのかも、なんては思います。でも、元々が大胆、という人だったら、大胆の度が過ぎちゃいそうで怖いと言えばそうですよね。

この映画「Clown」の主人公、ケント(アンディー・パワーズ)さんは、大胆て言うより順当に不動産屋のお仕事をしています。彼の息子さんジャック(クリスチャン・ディステファノ)が、近々、誕生日を迎えるということで、何か、お楽しみの余興がないか思案中です。

今日は、売りに出た物件の確認にやってきたケントさん、色々と古いものが置いてある物置を物色し始めました。殆どは使い道なさそうなガラクタ同然のもの、でも、その中にちょっと面白そうなモノを発見です。

それは、クラウンの扮装に使うカツラやメイクの道具。誕生パーティーに、これを着てジャックの前に立ったら、さぞ喜ぶことでしょう。

と言う訳でケントさんは、この道具一式を拝借していったんです。それで、もちろん使いましたよ息子のお誕生日会にね。ただ、、、問題はその後。

全てがかたずいて、さぁ扮装を取ろうかなぁ、と思った彼なんですが、、、取れませんっ!、クラウンのカツラも丸い鼻のメイクも取れないんです。焦った彼は、奥さんのメグ(ローラ・アレン)を呼んで、ペンチで無理やり鼻の扮装をはがそうとしたんですが、それはもう、悲惨な結果に。

これ自体、有り得ない話ですよね。でも、問題はもっと深刻になって行きます。なんて言うか、ケントは自分が変な心理状態になってきた事に気づくんです。つまり、子供を見ると、殺害して肉を食べたいという気分が、日増しに強まるようなんです。

もう、お分かりですよね。あのクラウン、ただの扮装道具ではありません。古代のデーモンが憑りついた、恐ろしいクラウンだったのです。そして、ケントにはもう、そのデーモンを抑えきることが出来なくなりました。彼と彼の家族、そして周囲の子供達は、どうなっちゃうんでしょうか・・・。

〔血しぶきホラー、お好きならどうぞ^^〕

まず、こういったストーリーは、それが自分と知られない状態なら、ヒトは相当酷いことをする、という事への皮肉がベースとなっているんでしょう。そう、思います。

そんな状態に恵まれたら、僕たちは、誰かを攻撃したり傷つけたいという衝動を、抑えるのに苦労するもんです。

こういう映画に描かれる、スプラッターやフェイクの人肉は、その酷い行いの結果を比喩したものです。

「最高にエグいものを作ってみせる、(そんな事しかない)日和見主義のジャンルの中へ、不快かつ見せかけだけの新作として登場したこの映画は、2013年の著作権を持っている一本である。何故、この時期にリリースされるのかは誰にとっても謎でだ。アメリカの文化はまだ品格を落としきっていないので、ここらでもう一発くれてやれ、などと言うことを、どこかの映画会社のお偉いさんが言った訳でもなかろうが、いかがだろうか?(The New York Times)」

「映画“Clown”が、ジョン・ワッツのデビュー作だと言うことで興味をお持ちの人全ては、この血なまぐさくて屈折したホラーが、この後に彼が残した作品群とはかなり違うという事について、警告を受けておく必要があるだろう。その事を別にすれば、屈折した話の好きな映画ファン達にとっては、本作はよろこばしい点を持っていると言える。目新しくも暗くて病んでいるこの映画は、主役となる強烈なモンスターが歴史に名を残す、そんな作品が好きな面々にうってつけの一本だ。(Los Angeles Times)」

とまぁ、怖くて不愉快な、ある意味古典的なホラーがこの一本みたいです。

実際には、どんなお面を被ったからって、ウルトラマンやデーモンが下りてくる、なんて事はあり得ません。また一方で、そう意図して居なくても、誰かを傷つけたり不愉快にしてしまい、その事について謝りたくても謝れない、という事も良くあります。

一度犯した罪は、実際のところ永遠に消えることはありません。だから、行動には出来るだけ気をつけないと、、、

人を呪わばなんとやら、じゃないですけど、自分が他者に対して行った悪行は、いつか業になって戻ってくるのです。一時の衝動で、変なことをやっちゃいけないという事ですよね。

「今どき、タブーを侵す描写などについて抗議の声をあげても無意味な事は分かる。それでも、これから仕事をはじめる特殊効果のアーティストに一言聞いておきたい事があるのだ。もし、6歳児の切断された腕を本物っぽく作りこむ事が可能だったとして、実際にそれを行う理由が有るだろうかという事だ。この監督のジョン・ワッツは、次のスパイダーマンを演出する運びとなる。映画会社の重役が、その場合、ちゃんと演出の手綱を掴んでくれるか、真剣に心配なるというものである。(The New York Times)」

「低予算ホラーの標準より、うまい演技パフォーマンスを獲得したと言うのが、この“Clown”であろう。それは、ここに大したストーリーが無いという事も補うに十分なレベルだ。とは言え、本作は強力な怖さを見慣れた観客にだけ、アピールするという作品である。(しかし)主人公の持つ、子供の生肉への欲求が抑制できなくなる部分も、彼に共感できる部分を残している。そして、一回の悪い判断が永遠の呪いにつながる事の悲劇へと、見ている者の意識を向けるのだ。(Los Angeles Times)」

誰でも、この映画の中のクラウンに魅入られてしまう危険をはらんで生活しています。

一回目や二回目は、その扮装を外す事ができても、三回目はどうだか、、、。最終的に、地獄行きになるのは自分なのかもしれませんよ。

そうならないためには、人を傷つけたりすることの真の怖さを、ホラー映画から学ぶのも一つの手かもしれませんね。それではまた、、、。

参照元
The New York Times
Los Angeles Times

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ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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