映画「Creative Control」の前評判

〔人工◎◎仮想△△で全てが変わる〕

ミスター都市伝説などによると、もうじき人工知能が人間に反旗を翻す時が到来するそうです。

そうなったら、やばいです。僕みたいな小物はまっさきに排除されてしまうはずです。

一方で、例のオキュラスとかの仮想現実ギアは、エンタメやゲーム好きな人間にとっては、かなり期待してしまう道具になっていますよね。近い将来にもっと小型化して低価格になったら、ドラマや映画の配信ばかりか作り方まで変えてしまうかもしれませんし、アミューズメントパークへでかけなくても、かなりな体験が自室で出来るようになっちゃいそうです。

これまた、やばい話だとは思います、ええ。

さて、そんなヤバイ近未来でVRの世界のヤバイ快楽におぼれてしまう男が登場するらしいのが、ここで紹介する映画「Creative Control」という事です。

彼の名前は、デビッド(ベンジャミン・ディキンソン)。ニューヨークはブルックリン在住の、やり手の広告エージェントです。彼は、ガールフレンドのジュリエット(ノラ・ゼヘットナー)と暮らしています

最近、デビッドが請け負った面白い仕事、それこそが、「アーギュメンテッド・リアリティ社」が開発した最新のバーチャルリアリティー装置を使った、新しい宣伝戦略なんです。

そして、ひょんな思い付きからか、彼がそれにプログラムしたのは、なんと友人ウィム(ダン・ジル)の婚約者であるソフィー(アレクシア・ラスムッセン)の姿。実は、ジュリエットは自分が通っているヨガ教室の講師と浮気しているらしいし、ウィムもまた次々と新しい相手を見つけてくる恋愛中毒なんだとか。

だとしたら、バーチャルの世界にソフィーを映し出し、ほぼリアルな仮想セックスをしてみたって、デビッドには何も罪は無いと言えるのでしょう。

でも、現実ではない世界に溺れる彼の現実生活は、段々とけじめがなくなって行くようです。このままファンタジーにふけり続けても大丈夫なんでしょうか?・・・

〔最先端を突っ走って行きますか?〕

僕ズレ太は、この前まで、AIとかVRとかに関しては、かなり懐疑的な立ち位置だったんです。しかしまぁ、これも時代の趨勢であるなら、嫌がるよりも上手く付き合う事を考えた方が得だろう、って風に最近考えが変わりつつあります。

このサイト作りみたいに、単純に情報を集めてきて切り貼りする作業は、10年もすれば人工知能の仕事になっちゃってるでしょう。物凄い処理能力でもって、毎日10万ページくらいの「まとめサイト」が出来上がったら、もうヒトの能力では絶対太刀打ちできません。

さてまぁ、この映画は仮想現実にはまってゆく現代人を、やや辛辣に見つめて行くという一本ですが、

「映画監督のベンジャミン・ディキンソンは、この映画“Creative Control”の中で描く流行に乗ったニューヨーカーの連中を、インディーズ映画をここ10年追いかけた者なら誰でもしっている枠組みの中に、きっちりと当てはめたと言える。しかし同時に彼は、サイエンスフィクションと風刺的な要素をそこに編み込んで、結果、この一策を競争相手の作品群より新鮮なものとしたのだ。(Los Angeles Times)」

、とか言う評価や、スタイル性に関係する所では、

「この映画“Creative Control”を作った30歳の天才監督、ベンジャミン・ディキンソンは、最初のアイデアは、二人の人物がセックス中に電話がかかってくる、という様子をふいに思いついた所から始まった、と語っている。そして、この作品全体に自己性愛という雰囲気が流れているのだが、それは、たとえモノクロ映像が格好良く決まっており、そこへ社会風刺をする様な部分も含まれていても、やはり、気取った顔の自己満足程度にしか見えないのも事実だ。私は、この映画が5分に一度は鏡で髪型をチェックしている誰かで、その人とデートに出かけているような気分にもさせられたのだ。(Chicago Tribune)」

、という書かれ方もされているようです。

バーチャルリアリティの中に自分の妄想を投影したら、、、というのは、誰もが抱くファンタジーです。妄想が現実に近づいて来たら、人間ってどうなっちゃうんでしょうねぇ、、、。

また、AIとVRは、近い将来確実に融合するはずですしね。そう考えるとやっぱりヤバイですね、こりゃ。

いまのところ、本作のような映画では、やっはりそのヤバさを皮肉って行く事になるのですが、

「ディキンソン監督は、ここに描く人物を批判的に見る時間も惜しまない。今の我々の、常に取り乱し続けるかの文化を見つめる、彼のその視線は新鮮とは言えないながら、本作での固い印象のモノクロ映像に架空のテクノロジーを組み合わせた点では、見知った感もある現代社会のその描写に、エキゾチックさを加味する事に成功しているだろう。(Los Angeles Times)」

世界には、寝ている間に見る夢を現実の体験だと考える文化も有るそうですから、リアルとバーチャルの比率が反転したりすれば、いずれリアルは人生の中の付属物みたくなるんでしょう。

その時は、オリンピックもワールドカップも、全部バーチャルですよきっと^^。

「その中にも、例えばソーシャルメディアで人間関係を済まそうとする自己陶酔型の世代のことや、広告のもつ強力な力など、考えを巡らせるべき要素も存在する。とはいえ、ディキンソン監督が用意したこの脚本では、そういった現実的問題点へ深く切り込むことはない。その代わりにこの映画はそれ自体を、ごく普通にロマンティックコメディーで描かれる、こじれたロマンスの話で終わらせる事で、満足してしまったと言うべきだろう。(Chicago Tribune)」

、と言った評価も有りますが、主人公がバーチャルに溺れる姿が、批評家さん達にとってはやや鼻持ちならない印象になったのかもしれません。

それでも依然として、娯楽の中では、VRに対する期待度はかなり高いものが有るのも事実です。酒やたばこや他の危ない事をするより、バーチャルの快楽に一週間くらい溺れてみたい、そんな妄想もしてしまうのでした。

ふへへ・・・。

参照元
Los Angeles Times
Chicago Tribune

ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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