映画「ワタシが私を見つけるまで (How to Be Single)」の前評判

〔いい女と、それに見合ったいい男で、永遠に続くパーリーをっ!〕

自由主義国家の発展というのは、国民の自由な行動が、常に新しい何かを生み出すという事、その力によって生み出されるものです。

だから、日本とかアメリカみたいな国は、みんなの自由恋愛を原動力にする時、またそれ自体が、明るい未来像を人々に提供できる様になるんです。でもまぁ、恋愛の未来像というのは、いささか自由をあきらめた生活へと繋がるので、そこの所の処理が難しいっちゃぁそうですが、この映画「How to Be Single」のヒロインであるアリス(ダコタ・ジョンソン)ちゃんは、まだ、そんな面倒くさい事は気にならないご様子です。

最近、大学を卒業するにあたり、長く付き合った彼氏ともばっさり縁を切って、おもいきってニューヨーク市マンハッタンへと移住したアリス。あっ、その街にお姉ちゃんのメグ(レスリー・マン)が住んでましたから、とりあえず、そこへ転がり込んだだけなんですけどね。

それでも、法律事務所、なんて良い職場を見つけちゃうのがアリスの凄い処かもしれません。すぐに、親友も出来ましたしね。

その新しい友人、名前はロビン(レベル・ウィルソン)といいます。ぽっちゃり体系が魅力の彼女は、根っからのパーリーピーポー。もちろん、アリスにも大都会の夜の楽しみを、存分に伝授し始めます。彼女の主義は、ひたすら一夜の出会いを追いかけて遊び続ける事、みたいです。

そんな二人が行く場所の一つが、トム(アンダーズ・ホーム)の経営するバー。カウンター越しにアリスと見つめあった時、二人の間に、ひょっとしたらの何かが走ったかもしれません。さらに、ロビンに引っ張られて出かける毎夜の飲み会では、デビッド(デイモン・ウェイアンズ・Jr)とも出会ったりして、いろいろややこしいです。

こんな勢いで突っ走って、アリスとロビンの実生活は大丈夫なんでしょうかねぇ?、マンハッタンでの恋愛事情に終着点なんて有るんでしょうか?

〔広告〕

〔女ならバーへ行けっw〕

やっぱり、大都会に住む理由っていうのは、たくさんの人が集まっている場所だからです。仕事が多い、というのも、基本的には同じ原理ですからね。僕ズレ太も、東京に住んでた頃、もっと楽しく過ごせばよかったなぁ、とか今思います。

自由な出会いとか恋愛から自分を遠ざけるのは、自分の精神状態が良くないって症状の現れでした。相当、心の闇が深かったんですね僕。

さてまぁ、とは言うものの、アメリカ人にとっても、毎晩バーへ繰り出して遊び続けるって言うのは、はめを外し過ぎだろっ、て言われるんだと思うのですが、そんな女の子たちを描くこの映画、

「ダコタ・ジョンソンは、この映画“How to Be Single”では、変に引っ張りまわされるたちのヒロインを演じている。ここで彼女が演じるアリスにおいて、半分眠そうで、屠畜場へ従順に送り込まれる雌牛を思わせる様な、そんな意味の真実味を与える事に成功していたとしても、母であるメラニー・グリフィスが見せる、あどけないコメディーの調子を、ジョンソン自身は持ち合わせていないのも事実である。とは言え、そこに快活さが見られなかったとしても、この一作が、予想通りのロムコムに陥ることを静かに拒否している姿には、ある種のヒロイズムが感じられる。(Washington Post)」

、とか、あるいは、

「今年のバレンタインデー、男性には”Deadpool”がお勧めで、もし55ガロン程のエストロゲンが必要という女性であれば、この“How to Be Single”が助けになるだろう。2作品とも、中心にいる俳優たちの力のおかげで、予想に反して悪くない出来ではあった。とは言うものの、映画業界において2月というのは、沈殿、という言葉に言い換えられるものだ、と、付け加えておかねばいけないだろう。(Chicago Tribune)」

、と言う基本的な評価が有るみたいです。

この映画の中だと、女の子はドリンクをゲットするのに、財布なんて使わないという事らしいんですが、たぶん、体こわしますよね^^;。とはいえ、そうやって出会いのきっかけを求める積極的な姿勢が、大切なのかなぁ。

これも、全体的には、都会への憧れをターゲットにしたファンタジーなんでしょうけどね。

「クリスティアン・ディッターが演出して、クローズアップを多用する映像作りが、飛行機内での上映用に向けている、とも言えそうな、この“How to Be Single”は、フェミニストの重責を語っていると主張しているかもしれない、しかし実は、女性の自我と団結をネタにした一つの茶化しである。実際、この中では皆がお定まりのキャラクターを演じる。そしてジョンソンの見せる、おぼろげにぼぅっとしたキャラクターは、“Fifty Shades of Grey.”での両面性があるマゾヒストには、通じている部分も少ないだろう。(Washington Post)」

、とか言う批評ですが、まぁ、都会も土地によって種類が色々あって文化がまったく違うから、外部から見れば、場合によると不愉快な様子に見えたりするんです、きっと。

「自然で無造作にも見える、ダコタ・ジョンソンの持つカリスマ性は、可もなく不可もない素材でも、そこへ打ち解けさせる方法を知っていて、与えられた環境の下、可能な限りの誠実さをそこに維持しているだろう。ジョンソンは、時にグレタ・ガーウィグの快活さや、シャルロット・ゲンズブールを思わせる魅力をカメラの前で見せているし、この作品では、本当に良い役どころをもらったレスリー・マンとの場面をいくつか演じている。それらは、実に愉快でチャーミング、そしてやや型から外れたところも感じさせるので、見ている側はゆっくり楽しむ事ができるだろう。(Chicago Tribune)」

しかし、都会ってのは、映像の中だと、なんでロマンチックに映るんですかねぇ。実際には、暮らすコストも高いし車を持つのも大変だし、いろいろ窮屈だろうと思うんだけど。まぁ、それを逆手にとって楽しむノウハウを、知っている人も居るんでしょうね。

そんな風な楽しい生活を描いていると言う、この映画の中であっても、アリスとロビンの生活が無限に風呂敷を広げ続けられる訳でもないでしょうから、何らかの落とし所が必要だったはずです。それは、

「最終的には、そのエンディングにかけて筋を通す目的でこの作品が行ったのは、言わばリバースエンジニアリングだと感じさせるものだ。それは確かに引き付けられるものだが、正確にいって愉快だとは評せない点にもなっている。それは、わざとらしく、見飽きたお約束通りのもので、既にどこかで使われた、という意味においてである。(Washington Post)」

、とか、あるいは、

「この作品の大まかな半分は、先が読める神経質な編集のため大した事もない。そして他の半分は、生来的に備わったお惚けぶりを、超えて見せる部分も有るだろう。結局、この“How to Be Single”は予想を超えて楽しむ事ができる一本であった。しかし言い方を変えれば、忌み嫌うほどの事もない、と言う意味になる話である。(Chicago Tribune)」

、と言う評価ですね。

〔やっぱり、映画はロムコム、でしょ!?〕

アメリカの観客は、本当にロムコムが好きみたいですから、そこに新機軸を投入するのも無駄に期待を裏切るだけで、これまたナンセンスなのかもしれません。水戸黄門に変な捻りを加えるると、視聴率がガタっと下がる理屈と同じ問題です。

とにかく、そんなストーリーを観る人も、大都会に住む人も、僕みたいに山の上に取り残された人も、とりあえず与えられた環境の中で、ベストのものを楽しむしかないので、心構えがやっぱり大切という事です。

たまには、何かのスマッシュヒットが有るでしょうから、多分ね。それではまたっ!

参照元
Washington Post
Chicago Tribune

〔広告〕

ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。