映画「ヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein)」の前評判

今、世界中にジェームズ・マカヴォイのファンである女性は、何人くらいいるんでしょうかね?、ダニエル・ラドクリフのファンは?、その二人とも敬愛しているという人はどうでしょう。

その二人のファンであると同時にゴシックホラーのファンだという女の子は、やっぱりそう多くはなさそうですし、その二人が共演しているからといって、おどろおどろしいホラーを感謝祭からクリスマスにかけての時期に鑑賞したいという人は、どのくらい居るのでしょう・・・。

そう考えると、おそらくは純なホラースリラーの体より、すこしだけ俳優推しの作品なのかなぁ、なんて勝手に思うのが、この映画「ヴィクター・フランケンシュタイン(Victor Frankenstein)」です。

タイトルキャラクター、ビクター・フォン・フランケンシュタイン(ジェームズ・マカヴォイ)は野望を抱く若き医学研究生。彼は最近、とあるサーカスにおいてクラウンを演じていたイゴール(ダニエル・ラドクリフ)に出会ったのです。

イゴールがサーカス小屋で働くしかないその理由。それは、彼が背中にしょっている大きな腫物です。しかし天才ビクターの手にかかれば、その治療だってあっと言う間でした。

かくして、イゴールはビクターの助手として働くようになります。今までの扱われようからは想像もつかないほど、実はイゴールは理知的な青年なのでした。そんなイゴールは、ローレライ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)と良い雰囲気にもなっています。

さて、ビクターの野望、それは、一度死んだものに再び生命を宿すという、禁断の実験を成功させる事。おそらくそれは許されない蛮行なのかもしれません。

だから、彼が実験を重ねるにつれ、刑事バーナビー(ダニエル・メイズ)は疑いの目を強め周囲を捜査しはじめました。

そして、あの嵐の夜。ついにビクターは実験の最終段階へ足を踏み入れてしまいます。雷の強力なエネルギーをつぎはぎした死体へ流し込み、生命のある状態に呼び戻す実験、それがなんと言う事か成功してしまったのです。

しかし、ビクターが今造り出したものは一体なんなのでしょう?、到底人とは思えない存在。そのモンスターはビクターの制御からは離れ、狂暴な本性をむき出しにしてゆくのでした・・・。

まぁ、スターウォーズのヨーダは知らなくても、フランケンシュタインのイメージを知らない人はいないのではないでしょうか?、1818年に作家メアリー・シェリーによって生み出されたこのモチーフは、数えきれない程の映像作品に再利用されてきていると思います。

ただ、そんなゴシックの代表に新しい事を持ち込むのは、時にリスキーでもあるようで、

「誰かが雨の中に忘れた、メアリー・シェリー原作の一冊をミキサーにかけ、ピューレ状にして生み出されたのが、原典以来758回目の再映画化となる、この’Victor Frankenstein’である。(Chicago Tribune)」

、とかも言われています。

でも、僕みたいなのにしてみると、すべてがホンワカムードに包まれるだけのホリデーシーズンに、一つや二つ、刺激のある物語が観れた方が良いとは思うんですけどね。

「もし、一つこの作品から取り出せるものが有るとしたら、ビクターというキャラクターを、暗く残酷な過去の傷を持ちつつも、知性的で外交的で、大衆の中でも自分を抑えられず、取り組んでいる実験について延々としゃべり続けてしまうという人物に演じ上げた、マカヴォイの取り組みであるだろう(SFGate)」

次元転移装置を装備した、あのデロリアンを何十年もタイプトラベルさせてしまうほど、雷にはエネルギーがある訳ですが、そんな力をつぎはぎの死体に加えたって、ろくな事になる訳ありません。

いっその事、バイオテクノロジーがある現代に舞台を移したら、もうちょっと怖くて面白いストーリーも考えられたかもしれませんよね。

まぁ、二人の立派な役者を揃えて、ただのお安いSciFiホラーを作っても、これまた問題なのでしょう。

「ただ、大掛かりなフィナーレを待つ間は、実に長く感じさせるのがこれである。そこに描かれるもろもろは退屈なものであり、非意図的にも興味深く出来上がるという事すらないのだ。(Chicago Tribune)」

とは言え、ゴシックの一大古典に、現代の技術と文化を注入して新たな生命を与えると言うのなら、それなりに興味を感じますし、連休の時の暇つぶし、いや、お楽しみとして鑑賞しても悪くはなさそう?

それぞれのポイントでお気に入りを見つけたファンにとっては、公開が待たれる一本かなぁ、と思いました^^。

ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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