全米映画トップ3(2017.8.28):今年も、振り向けば映画の秋が・・・

正統派アクション映画がしぶとさを発揮

いろいろと有った(あるいは、何も無かった)8月も終わりですから、日米欧の国民達は、子供っぽい夢からは覚めて、また現実の生活に戻らねばなりません。

ですので、TVで放送されたり映画館で上演される作品は、すべて教養度合の高い文芸策かドキュメンタリーにするべきなのです。

でも、全作品が教養番組みたくなったら、劇場の売り上げが激減して業界に大パニックが起きるでしょうね。

と、言うか、現実的に、全米の映画館の売り上げ金額は、これまた渋いというか、かなり緩んだ様相を呈しているのが昨今のようです。アメリカの消費者達は、自主的にバケーションモードから日常モードへと、スイッチの切り替えを終えているという事なのでしょう。

何と言っても、年度の切り替わりが9月1日ですものね。

そんな、8月最後の週末、映画収益ランキングのトップを堅持したのが、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンが、いがみあいながらも、ややこしい因縁で結ばれたコンビを演じる派手なアクション作、「The Hitman’s Bodyguard」。売上金額は1,010万ドルを記録。

推定の制作予算が、3,000万ドルという作品ですが、累計の総売り上げは3,960万ドルに到達しています。このしょぼい映画シーズンに、米国内だけで黒字化しているのは良い事でしょうね。

この利益を基にして、ひょっとしたらパート2も作られる? 今度の題名は「The Bodyguard’s Hitman」だったりして・・・

その人形は、暗い部屋の片隅から、あなたの事をじぃーっと見ている・・・

とりあえず、皆さんが次に「お乱れになる」イベントと言うと、直近では、10月31日のハロウィーンがありますね。

映画業界も、それに向けてホラーの多い季節に変わってゆくと期待されますが、そんな作品群の先陣をきって8月の内に登場していたのが、今週、売上額740万ドルながらもランキング2位に入った、「アナベル 死霊人形の誕生」です。

アナベル自体が実在する呪いの人形ですが、この映画に出てくるものとはかなり違う外見です。当然ですが、映画用のアナベルは、用途に合わせて複数体が制作されたのだとか。

そして、その内の一体は、監督であるデヴィッド・F・サンドバーグの自宅の、ゲストルームに置かれているそうです。

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3位は、夢と希望のアニメーション

そして、今週の3位は、売上額500万ドルという数字を記録した、「フェリシーと夢のトウシューズ(Ballerina)」でした。

ある意味、とってもアメリカンなエンパワメント映画のように思えますが、正式な劇場リリースは、日本も含めた諸外国の方が先行しているという、ちょっと変わったシチュエーションになってるのが本作。

まぁ、人によると、9月から始まる新学期や新プロジェクトに乗り気でなく、気が重いという事もありますので、そんな向きのために、8月最後にちょっと気分を上げてもらう、というのにはうってつけのドリーミーな作品でしょう。

このCGアニメーション。カラフルでキュートな画面に加え、超リアルなバレリーナの身のこなしも、ウリの一つとなっていますよね。

バネは縮んでから跳ねる、じゃ、映画の人気度はどう?

しかし、米国映画産業の、この低速・低空飛行ぶりは何の影響なんでしょうかね。

早い時期に、似たようなVFX作品を集中投入した反動が、今になって、跳ね返ってきているのでしょうか?。はたまた、オリジナルコンテンツをもった、動画配信サイトに客を吸収されているのでしょうか?。

まぁ、全体の記録が低い事には、ひょっとしたら良い点もあって、例えば、「Wind River」なんていう、小型のミステリー映画が今週の4位に食い込んだりしています。

どちらにしても、季節も社会的にも空気ががらっと変わる9月。米国も、その準備段階にあると感じられます。

空気感だけが変わられても、毎年、それについて行き切れないというのが、僕なんかの悩みの種ではあるのですけど・・・

ではまたっ!

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ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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