全米映画トップ3(2017.8.21):映画の夏はレブリミットを超えて・・・

しなびた夏に喝を!

最近じゃぁ、盆踊りや花火大会どころか、ラジオ体操の子供達の声までが、「悪質な騒音」だという事になってきていて、2、3年もすれば全国の条例で夏の風物詩はぜんぶ禁止、なんて事になりそうな勢いです。

こういう、昔から続いてきた暑い時期の楽しみがすべてなくなったら、日本の世の中自体がもっとぬるくて萎んだものなってしまいそう。どうも、21世紀型の日本の進化というのも、意味が分からない部分が多いです。

しかしまぁ目を太平洋の向こうへむければ、、様々な障害に当たりながらも、古典的なスタイルを上手く貫いてビジネスも成功させている、アメリカ映画という文化があります。

さて、最初の2週間ではしゃぎすぎて疲れてしまった2017年の夏休み。今週、それに喝を入れるべく投入された最新作が、ともするとオーソドックスさが売りかもしれないアクション映画、「The Hitman’s Bodyguard」です。

初登場であったこの週末、2,160万ドルの売り上げを記録してランキングのトップに躍り出ました。

ここで世界ナンバー1のボディーガード役を演じるのは、ライアン・レイノルズ、その彼がガードしなければならなくなった冷酷な暗殺者を、サミュエル・L・ジャクソンが演じています。

ブラック&ホワイトの、「不揃いなバディーもの映画」の新種とも言えそうな本作ですが、映像映えする。レイノルズとジャクソンの2人のカリスマ性は、やっぱりただ者じゃありませんよね。

真夏の厭な夢も見てみたい?

無限に広がる映画ユニバース。

それは、歓喜や興奮、愛に満ちていながら、正義と悪が永遠の戦いを続ける空間。

その世界を暗黒で塗りつぶすべく、今、最も強い不気味な光を放っている一本の映画が、今週の週末に1,550万ドルの売り上げを記録して、ランキングの2位に入った、「アナベル 死霊人形の誕生(Annabelle: Creation)」です。

とある人形作家の古い家に、幸運にもかくまわれる事となった孤児達。その中の一人である特別な少女が、見えない霊障によって、不気味な開かずの間に誘い込まれます。

はたして、その暗がりに待っていたモノとは・・・?

これの出所になった「死霊館(The Conjuring)」のストーリーが、実際の事件を薄っすらとでもベースにしいたのに対し、スピンオフ作である「アナベル」は、同名の人形が存在する事以外は、完全なフィクションです。

カリスマ映画監督が描く、あざやかな(!?)強奪劇

あの、スティーブン・ソダーバーグ監督が、あのチャニング・テイタムとアダム・ドライバーを、現金強奪を目論む冴えない兄弟役に仕立て上げ、そこに、凶悪な爆弾魔である、あのダニエル・クレイグを加え、人の不運と幸運の機微を描き出そうとしたのが、今週の初登場で3位に飛び込んだ、犯罪アクションコメディー映画「Logan Lucky」です。

とは言え、その売上額は、810万ドルと、かなりマイナーな数字でした。

上記の3人が、全米でも人気の自動車レース、「NASCAR コカコーラ600」開催中の現場から、そこに集まる巨額のマネーを盗もうと計画するという話。

超速いレースカーが、エンジンをレブリミットで戦うその足元で、ゆるーく強奪計画が進行するという風情の本作。最初の打ち上げ速度が、やや足らない感もあるこの作品ですが、監督のネームバリューを考えると今後は地道に稼いでゆくのかもしれません。

ソダーバーグ作品という事で、日本にも持ってきやすい一本であるのは確実ですね。

踏ん張れば、まだ花火の2、3発は上がる!

日本では天候不順、米国では、面白い大統領のツイートは流行るけど、映画では売り上げ額の失速。

なんとなく、変にぬるくなっちゃったのが、2017年の8月という事なのでしょうか。

まぁ、天気以外にも、仕事や財布の重さ(軽さ?)やら、厳しすぎるネット世論の問題などで、今年の夏は何もできなかったという向きの方は、本当に残念だったと思います。

でも、映画やドラマというのは、時間と空間を超えて存在するもの。湿けったムードに包まれたら、久々に映画館へ行ってみるのもよさそうです。

すくなくとも、一定の時間はつぶれますので・・・

ではまたっ。

ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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