映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)」の前評判

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〔投資リスクを資産に転換する魔法使いはクリスチャン・ベール〕

僕、ズレ太は、こう見えても味覚が敏感なので、料理を食べても主体になっている味で十分強すぎ、隠し味なんて全く感じられないんです、、、ナンノコッチゃ^^;

ちょうど上手い具合に薄めて隠せば妙味に変わる、と言うのは、何も料理の味付けだけではありません、例えば毒であっても、適当な量に押さえておけば何かの役目をするもんです(アルコールもそうかな?)。

そしてもう一つ、借金も、上手い事、薄めて分解しちゃったら、債務も債権も見えなくなってしまう、少なくとも消えて無くなった気分になれるなら、こりゃ良い考えですよね。

この映画「マネー・ショート 華麗なる大逆転(The Big Short)」に登場する、サンノゼ在住のフィナンシャルマネージャー、マイケル・バリー(クリスチャン・ベール)は、そんな作戦を金融投資に実践した人物。

2005年の或るとき、かれは、核付けにAが3つも付くような証券に、返済能力が怪しいような住宅ローンの債権をちょっとだけ混ぜ合わせ、あたかも低リスクに見える商品を生み出しました。

もちろん、リスクを低減するために、クレジットデフォルトスワップの購入も、ぬかりが有りません。

そんな彼の手法に、いち早く気づき自身も実践しようと動いたのが、ウォールストリートで働くジャレッド・ヴェネット(ライアン・ゴズリング)です。彼は、関係するファンドの会議室で、この手法による運用を主張しますが、そこの重役マーク・ボーム(スティーヴ・カレル)は、この提案を鵜呑みにはできない様子。

そして、この時の不動産バブルに乗っかろう、と狙う人間は何も彼らだけではありません。大学を出て間もないこちらの二人、ジェレミー・シプリー(フィン・ウィットロック)とチャーリー・ゲラー(ジョン・マガロ)は、ファンド立ち上げに不足した金額をどうにかしようと、ベテラン投資家であるベン・リカート(ブラッド・ピット)の元を訪ねます。

こうして、その正体が見えなくなったまま、どんどんと膨らんで行くサブプライムローン残高。その仕組みが、内部で崩壊を始めるのには、さほど時間を必要としませんでした、、、。

その後の悲劇的状況は、あらために語る必要もないくらいですよね。。。

〔21世紀の経済、悲劇、そして映画〕

この作品は、マイケル・ルイス著「世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち」を原作としつつ、実話を映画化したという一本です。

「2008から09年にかけての金融危機は、この映画によって、それにふさわしい作品となった。これはドラマでもないし、コメディー性も強くはなく、むしろそれは、ビターな茶番劇と言うものだろう。(SFGate)」

ちょっと前まで日本でも流行っていた、格差の問題もそうですが、何かが悪い(はずだ)という事になると、人は誰よりも先に避難の声を上げようと、よってたかってくるものですが、

「この「The Big Short」は、世界経済を壊滅の手前まで追いやった事件における、欺瞞や愚行を推定するという点で、最初の一作という訳ではない。しかし、これまで良く見られた様な舞台を焼き直すのではなく、インサイダー達の動きや人民主義の喚起などを、新鮮かつ鮮やかな手口で抱き合わせて見せている。(The New York Times)」

、とか。

たしかに、公式ページを見ても、破滅を呼び寄せたダークな邪悪さより、むしろ、すっきりとした風通しの良さみたいな印象を感じますよね。

まぁ、本来、皆が大切にしなきゃいけない社会の仕組みどころか、多くの個人から大切な財産を奪う結果になった訳で、これが美徳のストーリーである訳もありません。

だけど、普通の人々(特に日本の?)にとって、金融・経済の話は面倒くさいし用語ばっかり出てきて、何度ウィキったら良いんだよっ^^;、なんて思うくらい複雑な世界です。

それでも、

「ここで流れ続けるジョークの一つとしては、何か難解な事項が説明を要求する時はいつでも、すぐに豪華なセレブを登場させて、それをやらせるという点である。この作品は、かったるい事柄を扱っているという事を素直に認めながら、それを楽しませるものに変える方法まで見出すのである(SFGate)」

、あるいは、

「そして、これは一つのトリップとなる。まるで、アドレナリンが体内で暴発した時に起きるように、観客は頭痛をかかえ胃の辺りに不快感さえ覚えるだろう。しかし、そのむかつきや虚無の感覚こそが、ここでのポイントである。本作は、見る者を怒りや不快感、そして絶望の中に置きつつも、とてつもなく面白いと言える映画なのだ(The New York Times)」

、と言う評も有りますね。

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なかなかなキャスト(製作費2800万ドル)作り上げられた本作の中、

「そのハートの所に位置するのは、作品の語調を代表しているスティーヴ・カレルだろう、その様子は、大人で見識があるが故に、ともすると滑稽だ、というコメディー性を見せている(SFGate)」

、だそうです。

なんとなく、クリスマス界隈のハリウッドていうのは、紋切り型なファミリーコメディーしかリリースしないような印象もあったんですが、こんな大人な感じのドラマが公開されるというのは、やっぱりリーマンショックによって、大きな何かが変わったという事なのかも、ですねぇ。

僕、スレ太としては、金融取引で利益を上げる事は、まんざら懐疑的には見ていないんですが、それでも適切な制動が効かない動きは、いずれ必ず事故を起こすものですから、、気を付けたいですねぇ^^;。

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ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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