新世代クライムアクション:映画「ベイビー・ドライバー(Baby Driver)」について

その若者、暴走させたら凄いんです!

最近、自動車を突っ走らせる映像が結構CMに使われるようになっていて、それはちょっとした驚きでもあります。

若者が、凄い勢いで自動車ばなれしているそうで、クルマ業界には並々ならぬ危機感もあるのでしょうし、同時に、その方面の雇用を守るためにはやむなし、と、CMの放映について某社会教育団体も黙認してくれいているのかもしれませんね。

どちらにしても、映画の中のカースタントという点では、未だにハリウッドにはかなわない日本です。そんなジャンルに再び新風を吹き込むかもしれないのが、エドガー・ライト監督最新作である「ベイビー・ドライバー(Baby Driver)」です。

そのストーリーの中心に居るのが、常にイヤフォンの音楽を絶やさない20代の若者、ベイビー(アンセル・エルゴート)。

あらすじ

実はベイビーは、その名に似合わず凄腕の「逃走ドライバー」で、ドク(ケヴィン・スペイシー)と呼ばれる男性が率いる強盗団が、銀行を襲った後に逃げる自動車の運転をまかされているんです。

強奪行為の後、そんなベイビーの自動車に逃げ込んでくるのは、バディ(ジョン・ハム)、バッツ(ジェイミー・フォックス)、グリフ(ジョン・バーンサル)という3人の男達、そして、ダーリング(エイザ・ゴンザレス)という女性を含めた連中。

といつもこいつも、一クセ以上あるヤバい奴らです。

でも、ジェントルな雰囲気もあるベイビーは、そんな連中とはちょっと違う人間のようにも思えます。不思議なことに、彼は、自分の養父の事もちゃんと大切にしているんです。

さて、そんなベイビーに人生を変える出会いが訪れます。街のダイナーでウェイトレスをしている、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性です。

本当は、ベイビーは、犯罪稼業から足を洗って完全に姿を消したいと願い続けており、デボラもまた、こんな街を出て、もっとチャンスの有る所で暮らしたいと思い続けていました。そんな二人が引かれ合うのも自然な成り行き。

ただ、ドクが思いつく強奪のプランがどんどん大きくなるにつれ、一味の行為もどんどんエスカレートして破壊的になって行きます。もちろん、警察のマークも半端なく厳しいものに、、、

果たして、ベイビーとデボラは、平穏な生活など手に入れる事が出来るのでしょうか?

キャスト&スタッフ

  • 監督:
    • エドガー・ライト
  • 脚本:
    • エドガー・ライト
  • 制作:
    • ジェームズ・ビドル
    • ライザ・チェイシン
    • ティム・ビーヴァン
    • エドガー・ライト…他
  • 出演:
    • アンセル・エルゴート
    • ケヴィン・スペイシー
    • ジェイミー・フォックス
    • ジョン・ハム
    • リリー・ジェームズ…他

リズムにのって疾走する絶好の夏休み映画(R指定)、気になる評価は?

まぁ、映画とかコマーシャルで、FFのコンパクトカーが東京の街中をスピンターンで駆け抜けたからと言って、同じことを自分でもやる愚かな人は、さほど多くないでしょう。

とりあえず、そんなアクションを格別な演出の映像とともに疑似体験させてくれるのが、この「Baby Driver」のような映画です。そして本作は、独特な新鮮さとともに(米国の)批評家に受け止められているようです。

一応、カーアクションが一番のウリ、みたいな一作ではありますが、

「既に、批評家やカルトファンの間で人気を博する、エドガー・ライト監督は、今回この映画『Baby Driver』を、真夏向けの見事な映画として仕立て上げた。恥じる事ないロマンティシズムや、緻密に構築したアクションの中に監督が見せる寓話的な映画作りは、この作品を、物語と言う以上に一つの体験のレベルにも持ち上げているだろう。(Boston Herald)」

、と言う高評価や、

「本作『Baby Driver』は、人間が作れるのかと思わせる程の、ド派手な興奮と確実な筋書きを、ニトロ燃料を噴射しながら112分間の中へぶち込み、疾走させる一作である。その中にある実に突飛な要素は、あの『ワイルド・スピード』シリーズでさえ、排ガスを吸いながら後ろを追いたいと思う事だろう。(StarTribune.com)」

、などと言う、期待度満点もフルブーストになる程の評価が見られます。

モータースポーツに「巨大な疑問符」を付けてしまった、あのスタローンの超大作、「ドリブン」なんてのも有りましたが、所詮、映画の中のカーアクションなんて全部インチキです。

でも、クルマその物や、それを操る人(役者とスタントマン)、そして周囲のトラフィックとかに向ける関心度のレベルは、やっぱり映画作品としての仕上がり具合に影響を与えるはずですよね。

そういった点も、良い評価を与えられているのが本作のようですが、もう一つ、太い屋台骨となっているのが「音楽」の使い方で、

「脚本より先に作られたという、35曲に及ぶそのサウンドトラックも、本当に重要な要素となっているのが本作だ。監督のエドガー・ライトは、ただ音楽を場面に当てはめたと言うのではなく、サウンドと映像を名人級の技でシャッフルしてみせた。そして生み出されたものが、リズムと画面が調和している以上に、一体となった映画作品なのである。(StarTribune.com)」

、とまぁ、新鮮な驚きを隠さない批評が見られました。

ケヴィン・スペイシーとジェイミー・フォックスも共演という事で、それに期待したくなる映画ファンも多いのが、この「ベイビー・ドライバー」。実際、俳優さん達も光っているようで、

「その中で、キャラクター達の背景が語られてゆく時、ジェイミー・フォックスとジョン・ハムは、相変わらずの驚きを観客にあたえ、同時に、アンセル・エルゴートの持つ微妙な表現力は、大人になりつつある少年の姿をも映し出して行く。(Boston Herald)」

、と言う評価です。

本格自動車アクションに超期待

この「Baby Driver」。レイティングを「R」に選んだ事で、観客層を狭める結果になった反面、表現の自由度を得ているはずです。

アクション、クルマ、ロマンス、いろいろなジャンルの映画ファンが期待してよさそうな一作が、この一本。なんと素敵な事に、日本では、2017年8月の公開が既に決定されています。

暑さを吹っ飛ばすフルブースト映画に期待ですっ、それではまたっ。

参照元
Boston Herald
StarTribune.com

ズレ太

Author: ズレ太

いろんな事がズレまくってるズレ太です。 でも、意外とまじめですよっ! (記事の中で引用している映画批評は、米国の電子版メディアから抽出しての大意翻訳です。)

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