男のくせに女に負けるなんてあり得ない??:映画「Battle of the Sexes」について

つぶやきアカ、停止ギリギリのテーマ!?

僕を含めた多くの日本人は、この映画のタイトルである「Battle of the Sexes」を読んだ時、倦怠期に入った夫婦を描くR指定のコメディ映画を想像すると思います。

あるいは、もっとグっとくる内容を想像するかもしれませんが、このタイトルの最後の単語に、あまり気を取られてはいけません。

この映画、実際には、現代社会の根幹をなしている性別による格差や差別を扱いつつ、さほど重くならない風に仕上がった、実話ベースのストーリーなのだそうです。

そぞれの「Sex」から代表され、この物語で文字通りの「Battle」を演じるのは、スティーヴ・カレルとエマ・ストーン。

この2人の戦いは、全米どころか全世界にも大きな話題を提供するのだそうですが、一体、その中身とは・・・? 【続きを読む】 “男のくせに女に負けるなんてあり得ない??:映画「Battle of the Sexes」について”

ディラン・オブライエンが世界戦争を止めるっ!:映画「American Assassin」について

陰謀渦巻く裏の世界へと飛び込む一人の青年

この世界は、「陰と陽」の2側面でなりたっています。光ある所には必ず闇があり、人には表の顔と裏の顔があるのです。

表面上見えている世の中の姿は、実は真実を全て反映している訳ではありません。そして、一般人に対しては隠ぺいされた裏の世界で、さまざまなパワーゲームが進行しているのが、僕らの住んでいる人類の社会というもの。

そんな世界の平和と騒乱の2局面を天秤にかけて、常にバランスする様に画策するのが、先進各国が持っている諜報機関の役割ですが、これまた、アクション映画にとって鉄板のネタでもありますね。

スパイは、ビジネス界でのキャッシュフローも生み出すという訳です。

フィクションの中では、毎日5,6人は人を殺しているスパイですが、まぁ、実際のスパイというのは、普通の社会生活に溶け込んで、裏側から何かをしているものです。だから、本当は米国CIAなども、僕みたいに華も無い目立たないヤツをリクルートするんじゃないかと思うのですが、映画の中では、そんなつまらない事が描かれるハズもありません。

かくして、この映画「American Assassin」でスパイに抜擢されたのも、アメリカのみならず世界中の女性映画ファンを引き付けるイケメン男性。

ただ彼は、ある最悪の出来事が原因で、世界を転覆させようとする連中への復讐を誓った、という複雑な背景を持つ人物のようです 【続きを読む】 “ディラン・オブライエンが世界戦争を止めるっ!:映画「American Assassin」について”

全米映画トップ3(2017.9.25)

狂気の最高作!?

今週のハリウッド映画業界ランキング、初登場にして見事トップに躍り出たのが、タロン・エガートン主演のスパイアクション、「キングスマン:ゴールデン・サークル(Kingsman: The Golden Circle)」でした。

予告編でも見られる台詞からもわかる通りに、マナーを重んじる英国スパイは、それほどがっつかない(!?)、という事で、売上額は3,900万ドルという落ち着いた普通のヒット作並みの数字になりました。

2014年に作られた「キングスマン」の続編である本作。まぁ、世の中の人々が新しい環境になれ、新しい彼女・彼氏もできたというこの時期に、上手く彼らのデート需要を捉えたとも言えそうですね。

そういう意味でも本作は、湿気た空気に支配された夏から、ハリウッドを救った救世主だったかもしれません。

予告編を見る限り、今どきの娯楽アクションにふさわしい(あるいはそれを超えた)、弾丸と死体と爆風が入り乱れる映像的大騒乱がノンストップで突っ走る一作、そんなバイブスが出まくっているのが、この一作でしょう。

終わりたくても終わらない悪魔道化師の恐怖

今週の2位には、いよいよ秀逸な邦題がついて日本での集客作戦も上々なホラー映画。スティーブン・キング原作の「It」が入りました。

週末3日間だけの売上金額は3,000万ドルを記録して、1位の数字と比べても引き続き人気度合が高い事をうかがわせます。

しかし、、、これを見たら終わりと言うけれど、パート2のプロダクションも立ち上がっているのです、この映画。2が上手くいけば、3も有り得ますよ(イット3:ペニーワイズの誕生!?)。

なんでもニンジャ、レゴでもニンジャ、ニンジャゴー

ドリアは日本発祥だし、イタリアのナポリにはナポリタンスパゲティは無いし、中国の餃子にはニンニクを入れないのです。

色々な文化というのは、それが外国へ紹介されるときには、分かりやすく翻訳されてしまうのが常。だったら、レゴがカンフーマスターの先生から忍者の技を教わっても、なんら問題はありません。

結果的に、今週初登場のキッズ向け映画「The LEGO Ninjago Movie」が、ランキング3位の位置に滑り込んだのも妥当だったと言う事になりますね。

売上額は2,120万ドルを記録しました。

秋からが本調子

日本の場合は、梅雨から夏にかけて体調を崩しやすい人も多いでしょうし、体調が悪いと仕事もうまく行かず、そのストレスから帰りがけにビールや焼酎を煽ってしまい、それが原因でますます調子悪くなる、という悪循環に陥りがちですよね。

でも、そんな季節は終わり、さわやかにしてクリエイティブな文化の季節到来です。

幾多有るハリウッド映画の中から、厳選の上で厳選に厳選を重ねて日本に紹介される名作を、できるだけ沢山見まくって、この良い季節を満喫できたら本当にうれしいですよね!

それではまたっ!

ジャパンで悪霊にであう恐怖:映画「Temple」について

本当は怖い海外旅行・・・日本編

大抵の人は、エキゾチックな外国の文化に魅力を感じていると思います。

自分のものとは違った生活や行動様式は、どういう訳だかお洒落に見えますし、それ以上に、世界の文化的多様性に触れる事自体が、その人の世界観を間違いなく広げる体験となります。

だけれども、この世には、外国人が安易に触れたり土足で踏み込んだりしてはいけないポイントもあります。例えば、宗教的概念とかその施設などが典型でしょう。

宇宙の真理や人の死についての、神秘的な答えを与えてくれるその場所は、ローカルの人間達から、崇敬と共に、ある種の畏怖をもって接せられているものです。

だから、そこにまつわる‘事情’を知っている人の、真摯なアドバイスを軽視してはいけません。うかつにそのポイントへ踏み込んだら、想像もしていなかった超常的な存在の怒りに触れてしまうかもしれませんから。

まぁ、そんな話、映画のネタとしてはピッタリですけどね。

日本文化のエキゾチシズムに触れようと、そんな曰くつきスポットへと安易に踏み込んだアメリカ人観光客が、闇に潜む悪霊と遭遇してしまうというストーリーが、今回ご紹介する「Temple」というホラー映画です。 【続きを読む】 “ジャパンで悪霊にであう恐怖:映画「Temple」について”

ダーレン・アロノフスキーのスリラー:映画「Mother!」について

天才監督が再び全米を震撼させる

ダーレン・アロノフスキー脚本・監督でジェニファー・ローレンス主演の映画、というだけで、ゴシップ系のニュースには十分ネタを提供し得るのかもしれませんが、そこへ、エド・ハリスとミシェル・ファイファーまで加えたら、一つの映画としても何かが起こりそうな予感が漂いはじめます。

そんな一作が、今回ご紹介する「Mother!」。

‘マザー’と言うと、すべての愛や包容力の象徴となる言葉ですが、時として映画の中では、歪んだ人格や狭量や過去のトラウマなどの象徴として使われる存在です。そしてどちらかと言うと本作では、後者のイメージが近いのかもしれません。

とにかく、2017年のヴェネツィア国際映画祭でプレミア上映された時点から、色々な所でバズられている話題作が、この「Mother!」だという事ですね。

アロノフスキー監督はこの新作によって、再び米国映画界を震撼させる事になるのでしょうか? 【続きを読む】 “ダーレン・アロノフスキーのスリラー:映画「Mother!」について”

ピーター・ディンクレイジが探す記憶の鍵:映画「Rememory」について

記憶は消すものではなく見直すもの!?

この宇宙に、「記憶」というものほど神秘的なものはないかもしれませんね。

それは、新聞とか辞書のように情報を平面的に並べただけのものではありません。日常的に機能している僕らの意識とは、また別の次元に一種の格納領域があって、その領域には、僕らが生まれてから体験したすべての事象が、相互に連結して登録されているのです。

それは、複雑に絡み合い影響しあって、僕らの人格までも形成しています。だから、人にとって正しい経験を積み重ねる事は、実に大切なのです。

一方、それが過ちの記憶であっても、死ぬまで永遠に消える事がありません。もし、その記憶を物理的に取り出して検証する事ができたら、人間は秘密を持つことも出来なくなり、人生の意味も変わってしまうでしょう。

そんな話をモチーフにして展開するSF系スリラーが、今回ご紹介する「Rememory」。主役を演じるのは、「ゲーム・オブ・スローンズ」のピーター・ディンクレイジです。 【続きを読む】 “ピーター・ディンクレイジが探す記憶の鍵:映画「Rememory」について”

全米映画トップ3(2017.9.18)

ハリウッド的リセッションは終わったのか?

アメリカ的資本主義を世界中に広めるのが、ハリウッド映画の一つの役目でもありますから、ウソでもいいから、その業界が吐き出す統計には、景気の良い数字だけは並べておきたいものです。

そんな意味では、8月後半の氷河期のような売上額の状況は、かなり宜しくなさそう。そして、その状況も一時の事だろう、なんて(どこぞの国の政府みたいに)タカをくくっていると、本当に悪い事が進行して、どうしようもない状況に落ち込んだりもします。

まぁ、良くない時代には、もっと悪くて恐ろしいものを、あえて映像化してコワいもの見たさの大衆に売り込む事ができるのも、ハリウッドの映画産業の一つの強みです(テロとか、ウィルスとか、UFOとか、ネタはいろいろありますからね)。

ですので、今週も6,000万ドルの売り上げを維持してランキングのトップに収まった、「It」は、まさに期を捉えたと言うべき作品なのです。

スティーブン・キング原作のこのスト―リーでは、人類史上最悪・最恐の道化師、あのペニーワイズが、田舎町の子供達を餌食にしまくります。

ちなみに本作の米国内の累積売上額は、もうじき2億2,000万ドルに到達しそうです。

2、3位は初登場作品

初登場にして、今週の2位に入ったのは、CIAスパイスリラーの一作である「American Assassin」。その売上額は、1,480万ドルと一応の健闘を見せました。

中東で進行する戦争の陰謀を、ディラン・オブライエン演じる若手エージェントが阻止するために奔走するという、いわば鉄板のスパイアクションです。

共演には、あのマイケル・キートン他。

今週の3位には、これまた初登場、ダーレン・アロノフスキー監督、ジェニファー・ローレンス主演のミステリースリラー、「Mother!」が入って、売上額は750万ドルという数字でした。

刺激的なストーリーが期待される映画作家の最新作、それも、その作家と主演女優が付き合っているらしいとか、いろいろ話題のある一作です。

本来であったら、もっと大きな数字が出そうな一本ですが、まぁ、ハリウッドのマーケットもまだ本調子ではないようで、ただ、運が悪かったと考えるしかないのでしょうね。

さて、このハリウッド的景気後退はいつまで続くのでしょうか?。このままソフトランディングで終わるのか、はたまた、ハードランディングとなって歴史を作るのか。

あきらかに、何かのサインである事は確かなのですけどねぇ。。。

リース・ウィザースプーンの嬉しい離婚!?:映画「Home Again」について

映画製作、最良の語り口がベストではない!?

映画でもなんでも、それが成功するためには、より多くの人からの共感を勝ち取るのが大切、なのだそうです。

ただ、一つのストーリーが十分な集客力を発揮するには、そこに一定の驚きも必要。マジョリティの人が無条件に受け入れるアイテムを1から順に並べるだけでは、新たに執筆するという意味が無くなってしまいますからね。

かくして、作家の方達は、次の作品に新鮮なスパイスを聞かせようと頭を捻るのだと思いますが、その味付けが受け手側の大衆にどう解釈されるか、というのも運任せな訳で、能力や才能がすべて備わったプロフェッショナルの方であっても、時として的を外す事があるのです。

さて、その‘解釈のされ方’という意味において、意図した以上に高いハードルが設定されてしまい、その作風以外の部分で解釈・評価されているのが、ここでご紹介する「Home Again」という映画かもしれません。

映画監督ハリー・マイヤーズ・シャイヤーのデビュー作である本作は、リース・ウィザースプーンが人生と恋愛のやり直しを模索する姿を軽やかに描く、明るいロマンティックコメディ、との事です。 【続きを読む】 “リース・ウィザースプーンの嬉しい離婚!?:映画「Home Again」について”

レイク・ベルが、夫婦生活に疲れた2人に捧げます:映画「I Do … Until I Don’t」について

結婚はタダのしきたり!?

人は皆、自由であると言いつつも、結局、自分が生まれるずっと前に決定された社会のしきたり、例えば結婚なんていう制度に縛られ、同時にそれに依存しないと生きていけません。

まぁ普段は、そういった縛りの中で適当に妥協をしながら、上手い事やってゆくのが、一応の幸福を手に入れる秘訣でもあります。その典型なのが結婚生活でしょう。

同時に、すべての先進国に住む多くのカップルが、我慢によって結婚生活を守っているというのも、なんだか皮肉な図式ではあります。

そして、世の中の皮肉な実情や問題は、ひょっとすると面白いストーリーの出発点になるかも。という事で、結婚生活に関する面白おかしい(そして皮肉な)コメディー映画が、毎年のようにリリースされる訳ですね。

さて、その一本と思しき、今回ご紹介するコメディ、映画「I Do … Until I Don’t」は、監督・脚本・出演の全てをこなす才女、レイク・ベルが、結婚という文化の問題に切り込む風刺ドラマであるそうです。 【続きを読む】 “レイク・ベルが、夫婦生活に疲れた2人に捧げます:映画「I Do … Until I Don’t」について”

スティーブン・キング原作映画「It」の気になる評価

オイデオイデ、、、風船があげるよ、なんて、ピエロの悪い企み

お子さんには絶対に言ってはいけない事ですが、この世の中が、嘘とか欲とかご都合主義、差別や横暴、そして無関心など、不条理なものによって動かされている、というのは事実です。

僕らは、そういったヤバい話を、どこか目に移らない場所、例えば道の脇にある側溝の中みたいな所へと押し込んで、一見きれいに整備されている日常生活という通路を闊歩しているだけです。

でも、側溝の中に押し込めた何かは、相変わらずそこに有り、ひょっとしたらアナタや大切な人を狙っているのかもしれません。それは、狡猾な悪魔のようなもので、人々がその存在を忘れかけた頃によみがえり、脅かすんです。

そのヤバいものこそ、スティーブン・キング原作のホラー、「It」の原動力となる邪悪なピエロ、ペニーワイズ。27年に一度現れては、デリーの街の人々を排水路の奥の暗がりへと引きずり込みます。

一見、ひょうきんに見える謎めいたピエロが、道の脇に有る排水用の黒い穴から子供に声をかけている、なんて、まさにこの世界の裏側の質の悪さを象徴している、そう感じさせる姿でしょう。 【続きを読む】 “スティーブン・キング原作映画「It」の気になる評価”

全米映画トップ3(2017.9.11):・・・「それ」、は来た・・・

You’ve been waiting for IT!

これまた唐突な話ですが、現代日本人に省エネ行動を取る理由をアンケートすると、節約とか環境意識とかの理由が上がる中、意外に一番多い理由は、「皆がやっているから」、なのだそうです。

周囲が全員やっているなら、多少面倒くさくて大変な事でも、自分も参加した方が安心感があるという感覚との事。

横並び意識ばかり強いのもどんなもの?、などと言う野暮ったい文化批判はさておき、そこに、皆がやるからという雰囲気を上手く醸成できたら、普通ではなかなか起きない大きな変化も生み出せそうではあります。

さて、興行成績での記録樹立を狙った映画が、「今度の新作は皆が観に行くみたいだ」、というムードを大衆の中に創り出すには、強力なPRが大切だと思いますが、それ以上に効き目が有りそうなのは、原作を選ぶという事。

名前とおおよその内容が既に知られていれば、より多くの人が安心して接する事ができるし、結果的にヒットにも繋がります。

つまり、あのスティーブン・キングによる、あの伝説的なベストセラーホラー小説、「イット(IT)」を原作とする映画であれば、YouTubeの予告編映像なんて見ないでも(いや、むしろ見ないようにして)、多くが劇場へ足を運ぶと決めるだろう、という事です。

この週末に初登場となった、その「IT」。公開後3日間、米国内だけの売り上げが1億1、720万ドルという記録的な数字をたたき出し、当然のごとくランキングトップに躍り出ました。

原作が1,100ページにも及ぶという、このストーリーは、1990年にTV用として映像化されて以来のリメイク。27年に一度出没し、街の人々を恐怖に陥れる「邪悪なピエロ」の正体を暴こうとする、7人の少年少女の話です。

皆と一緒に劇場へ足を運んで、アナタも一緒にプカプカ浮かんでみますか? 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.9.11):・・・「それ」、は来た・・・”

ロンドンを守るのはJBではなく、AR!?:映画「Unlocked」について

陰謀は現場で起きてるんじゃない、シナリオの上で起きてるんだ!

陰謀説的に言うと、ハリウッド映画は全部、大衆の思想を操るためのプロパガンダなのです。

映画なんて夢物語を絵に描いているだけですが、人の深層心理にメッセージを刷り込むのに一番良い状態は、見ている人がそれをただの夢と思ってリラックスしている時です。だから、知らず知らずのうちにハリウッドからの指令が僕らの心へとプログラムされている訳。

まぁ、陰謀論自体も夢物語かもしれませんけど・・・

さて、そんな洗脳プログラムの中にも、時として斬新なアイディアが盛り込まれているのも、アメリカ映画の良いところ。映画の批評家さんたちも、かならず新鮮味があるかどうかに注目して、作品の良し悪しを決めています。

そんな‟斬新さ”が特に求められるのが、今回ご紹介する「Unlocked」のような、国際社会の裏側を舞台にしたスパイスリラーです。

何と、過去の失敗がトラウマになって第一線から身を引いた超敏腕女性エージェントが、見た所は敵と思しきスジから得た情報をもとに、あのロンドンをねらう巨大なテロリズムのスキームを暴くために奔走する、という物語がこれ。

どうです、ハリウッドからあなたに向けられた、斬新なプロパガンダがお分かりいただけてますでしょうか・・・ 【続きを読む】 “ロンドンを守るのはJBではなく、AR!?:映画「Unlocked」について”

映画「フェリシーと夢のトウシューズ(Leap! )」の気になる評価

壁や挫折を恐れず夢に向かって走る姿は、いつも美しい

本来の題名が「Ballerina」、その米国版は「Leap!」、そして日本でのタイトルが「フェリシーと夢のトウシューズ」と、数々の呼び名を持つ映画が、快活な一人の少女による、本格バレリーナへの挑戦を描いたこのアニメーションです。

せっかくなので、邦題の方にもう少し説明要素を追加すると、「発明家を目指すヴィクターに助けられながら、お金は無いけれど才能はある少女フェリシーが、パリのバレースクールに忍び込み、事情があって挫折したかつての名ダンサーであるオデットの指導の下、夢のトウシューズを手に入れるまでの物語」、という事になりましょう。

これで、まぁ、基本的なあらすじになっているのではないでしょうか。

さて、米国より日本などの国の方が公開が早かった事もあり、こちらでも、エリート級の映画評論サイトが精密な評価を数多く発表していると思います。

でも、そういう上層階級と対抗する意識がまったくない、というのが僕の良い所。と言う事で、ウチではちょっと違う所から、この米国版「Leap!」に関する評価の幾つかを、ピックアップしてみようと思います。 【続きを読む】 “映画「フェリシーと夢のトウシューズ(Leap! )」の気になる評価”

全米映画トップ3(2017.9.4):すっかり、オトナの季節になりました・・・

もう秋なんだし、映画もとっかえひっかえ見てちゃだめっ!

特に予定も無い、僕ズレ太みたいなのでも、8月の間は何か夏らしい事しなきゃ、という変なプレッシャーを感じたりしていたのですが、もうその夏も終わりです。

この季節、おしなべて北半球では昼間の時間が短くなってゆき、人は落ち着いて深い思索をするべき時期。映画だって、自分好みのものを見つけてじっくり付き合った方が良いでしょう。

学校の新学年、国家予算の新年度が始まったこの週末、派手目の映画作品を、とっかえひっかえ鑑賞して歩くなんてのは、今の空気に似合わないとアメリカの観客達も考えたようで、したがってランキングチャートも動きが少ないものとなりました。

そんな中、公開3週間が経過して、なおトップの位置を堅持しているのが、ライアン・レイノルズvsサミュエル・L・ジャクソン共演のアクション作、「The Hitman’s Bodyguard」。売上額は、1,030万ドルを記録。

本来なら宿敵であるはずの悪者を、何故だか警護するはめになったNo1ボディーガード。2人はいがみあいながらも、激しい銃撃戦をかいくぐって行く、的な話の娯楽アクション映画です。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.9.4):すっかり、オトナの季節になりました・・・”

ロバート・パティンソンが大都会の裏社会を走る:映画「グッド・タイム(Good Time)」について

キャリアメーキングはご心配無用です

トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン Part2」が2012年の作品ですから、世界中が青年バンパイアと美少女の純愛色に染められていたあの時代から、もう5年が経っているんですね。

5年と言えば、大抵の人が何かを成し遂げられる時間ですし、仮に青白いメークとローコストかつ高性能なVFXが無かったとしても、思春期の吸血鬼の悲哀を見事に表現しきっていただろう、あの、ロバート・パティンソンさんなら、「何か」よりもっと良い「ナニカ」が達成できた事は、言うまでもないでしょう。

ざっと数えると、「トワイライト」後に6本程の映画に出演してきたパティンソン。中には、あのデヴィッド・クローネンバーグが監督をした「マップ・トゥ・ザ・スターズ」なんていう作品もありました。おそらく、ライトノベルの人気にあやかる軽い娯楽の世界から、本格的なドラマ俳優へと転身してきている段階だと思われます。

そんなロバート・パティンソンが、ニューヨーク市クイーンズ地区の裏社会を行く、あやうい(ひょっとして無軌道な)青年を演じているのが、今回、ご紹介する「グッド・タイム(Good Time)」、という、ファンタジー色ではなくリアリティ感が強いドラマなのだそうです。 【続きを読む】 “ロバート・パティンソンが大都会の裏社会を走る:映画「グッド・タイム(Good Time)」について”