ナオミ・ワッツ主演、新作映画「Book of Henry」について

〔賢すぎる息子と共に事件へ巻き込まれるのは、ナオミ・ワッツ〕

毎度のことながら、アメリカ映画には特別な人ばかりが登場します。

特別に優れた人、特別に普通な人、時には特別にひどい人も。

この新作映画「Book of Henry」も、ある意味でそんなテンプレートを出発点にしている一本かもしれません。

この中で、特別に賢くて思いやりに溢れているのが、題名にもでてきてるヘンリー君(ジェイデン・リーバハー)、12歳。彼には、8歳のかわいい弟、ピーター(ジェイコブ・トレンブレイ)がいます。そんな彼らの生活をささえているのが、シングルマザーのスーザン(ナオミ・ワッツ)です。

まぁ、実際のところ、生活してゆく上での小難しい問題をうけもつのが、このヘンリー君。学校の先生もかなわない程に賢い少年なんです。だから、スーザンも彼に頼りっきりみたいな所もあります。 【続きを読む】 “ナオミ・ワッツ主演、新作映画「Book of Henry」について”

スリラー映画「スプリット(Split)」について

〔心の傷が生み出す不穏な‘チカラ’〕

ホラーやスリラー映画なんてのは、本質的にエクスプロイテーション、つまり搾取なんです。

そして同時に、若手女優の登竜門。彼女達が業界でグレードアップしてゆくための足掛かりでもありますよね。美形のお姉さんが、異常なゴーストやら犯人やらに虐められる様子は、恐怖映画としてはお約束要素です。

まぁ、そう言った業界の事情自体も、若者のやる気に乗じた搾取だと言えなくもないです。そして、単純な娯楽映画であっても脚本とか演出が上手くいった作品には、映画の歴史に名を残す一本に成り得るのもまた事実。

さて、「ハリウッドの鬼才」と称されるM・ナイト・シャマランが、満を持するようにして放つ最新サイコスリラー、この映画「スプリット(Split)」は、業界においてどの位の地位を得る事が出来るのでしょうか。

とりあえず、ここで「恐怖もの映画」にその身を捧げてくれたのが、クレア(ヘイリー・ル・リチャードソン)、マルシア(ジェシカ・スラ)、そしてケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)ら3人の女子達です。

なんと3人は、とある駐車場で異常に非常識な男に襲われ、変なスプレーで意識を奪われたあげく拉致されてしまいます。

気が付くと、気味の悪い地下室のような部屋に監禁されていたケイシー達。そこには窓は無く、妙に綺麗なバスルームだけが備わっています。そしてしばらくすると、ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)という男が姿を現しました。どうやら、この人物が誘拐犯らしい。

見た所出口の無い地下室から、なんとか脱出方法を見出そうとあがく3人の女の子達。そんな中、ドアのカギ穴を除いたところ、一人の女性が居る事に気づきました。大声で助けをもとめる3人。

しかし、ドアを開けて入ってきたその人を見た3人は、再び驚愕。なんとそれは女装をしたケヴィンなのです。

いや、正確に言うと、その人間はパトリシアという女性、の人格に切り替わったケヴィン。そう彼は、解離性同一性障害、つまり多重人格だったのです。ケヴィンやパトリシアを含めて、23人の人格を持つのがこの男性、、、。

その人格の中には、3人の被害者達に同情的な態度を見せる者もいます。それを糸口に、なんとか脱出をしようとするケイシー達ですが、事態はだんだん混沌としてゆきます。

ただ、ケイシーだけは、この男性の事を他の2人とはちょっと違う見方でみているようにも伺えます。実は、彼女の心にも過去にまつわる大きなトラウマがあるようです・・・ 【続きを読む】 “スリラー映画「スプリット(Split)」について”

映画「Hidden Figures」について

〔除外しようとしても無理だった、リケジョ達の才能〕

まぁ、だいたい、リケジョなんて言葉が有る時点で男女差別なんですよね。

考えてみれば、どんな場所、どんな時代でも、ある程度は差別的な考えが存在するのが、この人間の社会というものです。それが、時代と共にゆっくり是正されて行くのなら、それはそれで良いという事でしょう。

でも場合によると、その差別が理由となって、貴重な人的資源を無駄にしたり、世の中から抹殺していたりもする訳で、それはそれで国の発展のためには大きなマイナスです。

1960年代のアメリカ。アフリカ系米国人には、まだ公民権が与えられていない頃の話。ある日の事、バージニア州の田舎道で故障のために止まってしまっている自動車が一台ありました。

中に乗っていたのは、キャサリン・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)ら3人の女性達。みなさんアフリカ系アメリカ人で、この映画「Hidden Figures」の主役のトリオです。

実はこの3人、あのNASAの職員であり、その職名は「コンピュータ」。プログラマーじゃありません、自身の頭脳を使って高度な数式を解くためのスペシャリストが彼女達なんです。

この日。3人が、警察官にNASAのIDを見せたところ、パトカーで車を職場までけん引してもらったりして、その時のアフリカ系女性としては、これも奇跡といってよい体験でありました。

さて、時は冷戦の絶頂期。ソビエト連邦と合衆国は、敵より先に宇宙空間を我が物とするべく開発競争にしのぎを削っています。そして、有人宇宙飛行ではソ連に先を越された米国は、一日も早く人間による軌道上の飛行を成功させなければいけない、大きなプレッシャーにさらされています。

もちろん、宇宙船の飛行を成功させるためには、事前に長大な数学的計算や解析が必要です。まだ、アップルコンピュータだって無い時代には、その計算を人の頭脳が行っていたんです。

そんな訳で、抜群な数学の才能を買われてNASAに入ったのが、キャサリン達でした。

でも、やはり忘れちゃいけないのが、これが1960年代の話だという事。他の白人男性が苦労している数式を、すらすら解いてしまう程のキャサリン達も、職場での露骨な人種差別でいろいろ邪魔をされます。

一方、NASAのプロジェクトリーダーである、アル・ハリソン(ケビン・コスナー)には、一秒でも早く宇宙飛行士ジョン・グレン(グレン・パウエル)を宇宙空間へ送り出さなければならない、その重圧がのしかかっています。

そして、そんなアルの下に配属されてきたのが、数字については天才的な能力を発揮する、キャサリンでした。もちろんすぐに彼女は、自身の才能を発揮し始めます。

ここに、たぐいまれな才能に恵まれ、差別にも負けないガッツのある女性達に助けられ、米国の威信をかけた遠大なるプロジェクトが幕を開けました。はたしてその結末やいかに・・・ 【続きを読む】 “映画「Hidden Figures」について”

映画「ザ・コンサルタント(The Accountant)」:ベン・アフレックがマフィア系から仕事を受けるワケとは?

〔その人の特別な才能がスリルを呼ぶっ〕

ハリウッドが作るスリリングなドラマの中で、ただの平凡な人間が中心となり活躍したという話は、一度も見た事がありません。

まぁ、僕スレ太の集中力と記憶力も並み以下なので、ただ忘れているだけなのかも。

ですが、ハリウッドという場所自体が特別な才能の持ち主の集まる場所です。そんな空気の中で、平々凡々としたヒーローを描く事自体不可能なのかも。また、スリラーの真ん中で凡人が活躍する事も、論理的な整合性に欠けるのですね。

さて、まちがいなく、ベン・アフレックさんは特別な俳優さんで、この映画「ザ・コンサルタント(The Accountant)」の主役を演じています。この映画で彼が役を務めるのはクリスチャン・ウルフと言う名の公認会計士。

実は彼、自閉症の傾向があるのですが、その反面、数字を扱わせたらその才能は天才的なのです。だから、会計士にはぴったりの能力を持っているという訳ですね。

ただ、その性質のおかげで、クリスチャンの子供時代は必ずしも幸福だったとは言えません。友人との関係もそうでしたが、さらに父親からは厳しく扱われてもいました。

そして今、彼はシカゴにあるそれほど大きくもない会計事務所に勤めているのですが、実はそこに秘密があります。彼が相手にするクライアントには、国際的な犯罪組織がいくつかあり、クリスチャンはマネーロンダリングに加担してもいるんです。

まぁ一応、仕事はうまく回っていたものの、やはり財務省には目を付けられていたみたい。今、特捜班リーダーのレイ・キング(J・K・シモンズ)という人が、クリスチャンの周囲を本格的に洗い始めました。その現場担当に指名されたのは、マリーベス・メディナ(シンシア・アダイ=ロビンソン)さん。

頭の良いクリスチャンは、そんな動きをかぎつけたのか、最近、合法的なクライアントを増やしました。ラマー・ブラック(ジョン・リスゴー)という人の設立したベンチャー企業、「リビング・ロボティクス社」です。

このロボティクス社にも会計士がいて、名前をダナ・カミングス(アナ・ケンドリック)さんと言います。でも、そこにもちょっと問題が、、、最近ダナは、雇い主の会社の帳簿に大きな矛盾を発見しちゃったんですね。額にして6100万ドル位でしょうか。

おなじ会計士ですから、クリスチャンとダナの間には交流が生まれ、そしていつしか二人は、この巨額の会計疑惑を追い始めます。それが、想像を超えた巨悪の存在を明かす事になるとは思いもしないまま・・・。 【続きを読む】 “映画「ザ・コンサルタント(The Accountant)」:ベン・アフレックがマフィア系から仕事を受けるワケとは?”

映画「ガール・オン・ザ・トレイン」:エミリー・ブラントが捕らわれる、悲哀と疑念の罠

〔見たはず聞いたはずなのに、憶えていないのはナゼ?〕

真夏のスリルと言えば、ビーチとかで出会ったイケてる異性を、友人と自分のどっちがものにできるか、という競争にあります。

でもまぁ、秋になればそんな「熱さ」よりも、落ち着いた「謎とき」の方が具合よくなるんです。ハロウィーンも近づきますしね。

んなワケで作られた一本が、テイト・テイラーさんていう作家が2015年にヒットさせたミステリー小説の映画化である、この「ガール・オン・ザ・トレイン(The Girl on the Train)」て事のようです。

ひと月くらいの遅れで、日本でも公開される予定だから、僕みたいなのがここで書く情報なんて無意味ですが、とはいうものの、少し大人な気分になって見てみるには良さげな映画みたい、って事は言えそう。

あらすじも、他の優れた映画サイトが紹介していると思います。ざっくり言うと、主人公はレイチェル(エミリー・ブラント)さん。彼女はアルコール依存症で、そのため仕事も結婚生活も失い悲しい人生を過ごしています。

飲酒以外でレイチェルの日課といえば、元夫のトム(ジャスティン・セロー)と新しい妻アナ(レベッカ・ファーガソン)に、ストーカーまがいな行為を働いたり、彼らの家を通過する列車の中から監視しようとしたりする事。

そんなことをしているうち、同じ沿線に立つもう一軒の家も監視するようになるレイチェルですが、ある日、予想していなかったものを目撃してしまいます。それが、彼女に襲い掛かる恐ろしい事件のはじまりでした・・・。

という感じです。 【続きを読む】 “映画「ガール・オン・ザ・トレイン」:エミリー・ブラントが捕らわれる、悲哀と疑念の罠”

映画「バーニング・オーシャン(Deepwater Horizon)」について

〔マーク・ウォールバーグが最悪の海洋事故を救う!?〕

世の中には「手抜き工事」ってのが相当数あるんだと思います。でも、中にはその手抜きがとてつもない大惨事へ発展することもあるんです。

ピーター・バーグ監督によるこの新作映画「バーニング・オーシャン(Deepwater Horizon)」は、現実に起きた大惨事の一つを描くドラマ。

2010年4月20日、イギリスの石油会社がメキシコ湾に持っていた海底油田が起こした爆発・炎上・油流出事故の真実を明かします。

この物語、当時、この油田で電気系の技術者をしていたマイク・ウィリアムズ(マーク・ウォールバーグ)の目を通して描かれます。彼は、3週間の職務担当期間のために丁度このオイルリグへやって来たところ。ここでは、別の技術者のアンドレア(ジーナ・ロドリゲス)や、ケイレブ(ディラン・オブライエン)を含む多数の労働者を、指導力と確かな仕事で尊敬を集める責任者、ジミー(カート・ラッセル)が統率しています。

そして彼ら全体を後ろから監視しているのが、親会社から派遣されてきた重役、ヴィドリン(ジョン・マルコヴィッチ)。実はこの油田施設、行程が予定より43日も遅れているんです。

実際のところ、この施設には問題が山積で、トイレや空調さえもまともに働いていません。ジミーは、その問題を抜本的に解決してから前に進むべきと考えていますが、ヴィドリンには時間がありません。

だから彼は、いくつかの必須安全テストを省くように、施設スタッフに強要しました。もちろん、ますます設備は不安定で危険な状態へと落ち込んで行きます。

そして迎えた4月のあの日。ネットのテレビ電話で地上の自宅に居る家族と会話中だったマイクの耳に、突然、何かが破裂したとしか思えない爆音が聞こえてきたのです・・・ 【続きを読む】 “映画「バーニング・オーシャン(Deepwater Horizon)」について”

映画「The Light Between Oceans」:愛と幸福は与えられた?それとも奪ったのか?

〔辛い過去にさいなまれる2人の決断は罪を背負う〕

人生において、失われた大切な何かを埋め合わせるかの如く、突如、目の前に素敵なものがぶら下がったら、思わず人はそれに手を伸ばすでしょう。

たとえ、それが自分に授けられたものでなく、誰かの大切な宝物だとわかっていても。

この映画「The Light Between Oceans」の中心となるカップル、トム(マイケル・ファスベンダー)とイザベル(アリシア・ヴィキャンデル)も、誰か他人の一番大切なものを、自分らの手元に置くという判断をしてしまった二人。

トムは、第一次世界大戦の帰還兵。未だに戦場で受けた心の傷は癒えず、ここオーストラリア西側に浮かぶ無人島で、灯台守として静かに、ただ、静かに暮らしています。

そんな彼、本土の街を訪ねた時にある女性と知り合います。彼女の名前はイザベル。二人はすぐにひかれあい愛を育み結婚しました。そして程なく彼女は妊娠。

しかし、彼と彼女を悲劇が襲ったのはここから。イザベルは、第一子のみならず2人目の子供まで流産してしまったのです。酷い悲しみに打ちひしがれる2人。

そんなある日、信じられないような出来事が起きます。彼らの島に一艘のボートが流れついたのです。なんと中には、父親と思しき遺体に寄り添われて、一人の赤ん坊の女の子が乗っているじゃありませんか。

2人は、何回かの口論の末、この子供を自分らの子として育てる事を決めます。

そして、数年が過ぎた時、本土の街へ出向いた2人は、ある女性と出合います。その人の名はハンナ(レイチェル・ワイズ)。聞けば、数年前にボートで海へ出た彼女の夫と娘が、そのまま行方不明になっていると言うのです・・・ 【続きを読む】 “映画「The Light Between Oceans」:愛と幸福は与えられた?それとも奪ったのか?”

映画「ドント・ブリーズ(Don’t Breathe)」について

〔襲ったはずの自分達が一人ずつ餌食にされる・・・〕

どの世界でも、ルール無視を決め込んだものが一番強いというのは事実でしょう。ただ、強さについて考えると、どんな分野においても上には上が居るもの、とも言えます。

結局、悪い事をして勝とうと思ったら、どの位の勢いで人の道を踏み外せるか、にかかってくるんです。

また、良い行いでも悪事でも、人が何かをやろうとしたら動機や理由付けが必要ですよね。でも、本当に邪悪でモンスター級の輩は、一般的な考えでは理解できない理由を持っていそうです。ここで紹介する映画‛Don’t Breathe’は、一応の理由が有って強盗に押し入った若者グループと、その家の家主、どちらの悪さが強かったか?、というお話しのようです。あらすじとしては、以下のよう、、、

合衆国はデトロイトに住む女の子、ロッキー(ジェーン・レヴィ)は、すぐにでもまとまった金が欲しいと思っています。でもそれには、ちゃんとした理由が有るんです。

彼女には妹、ディディー(エマ・バーコービチ)が居ますが、2人の母親は、ほぼ育児放棄状態。だからロッキーの願いはただ一つ、家を飛び出してカリフォルニアに移り住む事だけなんです。

ロッキーと、その仲間アレックス(ディラン・ミネット)、マネー(ダニエル・ゾバト)ら3人は、普段から、そこそこ金の有りそうな家に押し入っては、さほど罪にならなそうな額を盗んでいる窃盗団をやっています。そして今、マネーがちょっとした話を聞きつけてきました。街にすむ退役軍人の男性が、最近娘を事故で亡くし、ちょっとした補償金を手に入れたと言うんです。

その額、なんと30万ドル、しかも、その男性は盲目。

3人にとっては、その金をかっさらう事なぞ、ちょろい仕業に思えましたから、もちろんその計画を実行に移します。そして彼らは、金が有ると思しき部屋へ押し入ったのですが、もうちょっとと言うところで、この家主に気づかれてしまったんです。とっさに銃を向け、盲目の男性をけん制しようとするマネー。

しかし、その音に反応して、目にもとまらぬ技により銃を奪いマネーを殺してしまたのは、なんと目が不自由なはずの家主の男性でした。どうやらこの男、当初3人が思っていた様なか弱い老人ではなかったらしいのです。

いや、それどころか彼は、すべての灯りを消した闇の中、ロッキーとアレックスを家の中に閉じ込め、追いかけまわし始めたんです。1人ずつ捉えて残酷な罰を与えるために・・・ 【続きを読む】 “映画「ドント・ブリーズ(Don’t Breathe)」について”

映画「メン・イン・キャット(Nine Lives)」:ケヴィン・スペイシーが猫の常識すべてを覆す!?

〔マニア必見、本当の猫の生活〕

仏教の思想によると、魂は死んだり生まれ変わったりを繰り返して、存在を高めてゆくんだそうです。とは言え、僕ズレ太みたいに、格も徳もない魂は、来世では良くても4本足動物になるくらいですね。

そう、どうせなら猫がいいですにゃ。

まぁ、この世で相当上手くやってる人でも、突如、猫にされるという事も有り得ます。この映画「メン・イン・キャット(Nine Lives)」の主役、トム・ブランド(ケヴィン・スペイシー)のケースがそれ。彼は、ニューヨークに全米一高い自社ビルを持つ不動産会社の社長です。

そんな彼、今日、ちょっとした失敗をしでかしました。会議に夢中になっているうちに、愛娘レベッカ(マリーナ・ワイズマン)の誕生パーティーが有るのを忘れていたのです。クルマを爆走させて帰宅する彼。電話で妻のララ(ジェニファー・ガーナー)には、遅れるなら埋め合わせに飛び切りのギフトを用意しないとだめ、なんて言われています。

どうしたもんだろう?、そんな彼の目に飛び込んできたのが、ちょっと古くて寂れた感じのペットショップ。そう、ここで猫でも買って帰れば娘は機嫌を損ねることも無いだろう、って訳。

中に入ると、やや不気味な風体の主人、フェリックス・パーキンズ(クリストファー・ウォーケン)が出迎えます。猫を一匹くれ、と頼むもうとしたトムの前に、とある一匹が躍り出ました。なるほどこれが良いという訳で、そそくさと料金を支払い家路を急ぐ彼。

何とか娘のパーティーを乗り切ったトムですが、翌朝、とんでも無い状態で目覚めます。なんと、自分自身が昨夜買ってきた猫そのものになってるんです。というか、人間の彼は意識不明の昏睡状態、だけど、今の肉体は小さな猫に移り変わっている。

一体、なんでこんな事になったのか、例のペットショップオーナーは何か知っているようでもありますが、とにかく家族にペットが自分である事を知らせないとっ!、て訳で、およそ猫がやりそうもない行動をして人間振りをアピールしはじめるトム。

果たして、家族は彼が父親である事を分かってくれるんでしょうか?、彼と家族、そして彼の会社の運命やいかに・・・ 【続きを読む】 “映画「メン・イン・キャット(Nine Lives)」:ケヴィン・スペイシーが猫の常識すべてを覆す!?”

映画「War Dogs」:ジョナ・ヒルとマイルズ・テラーの奇妙な戦争

〔兵器ビジネスが、やっぱり一番美味しい!?〕

「THE DAVE FROMM SHOW」で話題にしていた映画がこれです。日本での劇場公開は遠い?。

さて、昔から、餅は餅屋に、豆腐は豆腐屋にまかせておけ、八百屋の店頭で刺身は売るなと言われていますね。病気の治療は医者に、学校教育は資格の有る教員に、犯罪捜査は警察官、そして、武器の取引はそっち系の組織や連中にまかせておけ、と。

こうやって見てみると、世の中で動いているものって、どれもセンシティブで難しいのばっかし。シロウトが安易に手を出してはいけないんです。

テロリズムと大量破壊兵器の無法な拡散を防ぐために、2001年10月から、アフガニスタンやイラクへ武力をもって圧力をかけた行いは、もちろんアメリカ合衆国にとっては手に余る行為ではなかったでしょう。でも、たやすく思えた仕事に限って、途中で色々トラブったりするもんです。特に、戦争の場合は武器の補給が必須事項。

さて、そんな戦争が佳境に入っていたころ、合衆国はフロリダ州に一人の青年がおりました。名は、デイビット・パックーズ(マイルズ・テラー)。学生時代の彼が、どのような進路を希望していたかは定かではありませんが、とりあえず今は、マイアミでマッサージ師みたいな事をやっています。

悪くない仕事?、まぁ、そうなんですけど、彼自身がやり手という訳でもないので、何となくもやもやした生活ではあります。そんな時、古い学友であるエフレイム・デバロリ(ジョナ・ヒル)から連絡が入ります。

話を聞くと、エフレイムは現在「AEY.Inc」という会社を興し実業家として活躍中。そして最近、超大型のビジネスが始まりそうだとか言う事なんです。そのビジネス、なんと発注元はペンタゴン!

アメリカ軍は今、大量の兵器を必要としていて、よりスムーズな調達のため民間企業にも門戸を開いているそうで、このデカい案件を逃す手はない一緒にやらないか、というのがデヴィッドに対するエフレイムの誘い。今度の契約は、約300万ドルになる予定です。

もちろん、デヴィッドは最初から乗り気だった訳でもありません。でも、この金額を聞いちゃうと、心も動きます。最終的に、彼もこのビジネスに加担し、なんとペンタゴンから契約を取り付けてしまいます。

しかしですよ、そんなに大量の高品質な武器、彼らに調達なんて出来るんですかねぇ。いや、予想通り、あんまり上手く事が運んでいない様子でして、、、 【続きを読む】 “映画「War Dogs」:ジョナ・ヒルとマイルズ・テラーの奇妙な戦争”

映画「Hell or High Water」の前評判

〔俺らが超ワルイ事するのも、ちゃんと理由が有るさ!〕

日本みたいな国は、物事の良し悪しを決めるための話し合いが長引き過ぎちゃって、その間に問題がもっとこじれる、という轍を踏みがちです。

まぁ実際のところ、普遍的にモラルとかの問題を解決するテンプレートなんて、この世に存在しません。つまり、それ自他が言う程に綺麗な何かでもなく、従って、犯罪映画の脚本家にとっては発想を刺激する、いじりがいの有る題材と成る訳です。

さて、今回ご紹介する映画「Hell or High Water」は、銀行強盗を繰り返す兄弟、タナー(Hell or High Water)とトビー(クリス・パイン)のハワード兄弟と、彼らを追う警察官、マーカス・ハミルトン(ジェフ・ブリッジス)とアルベルト・パーカー(ギル・バーミンガム)を中心に回転します。

片や、モラル的にペケの人、片やモラル的に一応マルの人達ですね。

まぁ、ペケの強盗兄弟にしても、こんな事になってしまったのには理由があります。どっかのエリートが変な事して発生した世界的な金融信用不安のあおりを受け、彼らの家が担保価値を失いそれを元に受け取っていた年金が入らなくなったんです。そればかりか、銀行は家を差し押さえるとか言い出す始末。

財産を全部はぎとられ、約束の金ももらえないとなったら、誰だってちょっとは考えるでしょ?。ハワード兄弟は、考えるだけでなく実行に移しただけなんです。そう、大銀行に押し入って要領よく札束をふんだくってくる仕事を。

金融界のエリートが彼らからふんだくっていった財産を、ただ取り戻しているだけ?、まぁ、見ようによったらそうとも言えそう。そして、重大な犯罪であることもこれまた動かしようのない事実です。

開業直後の時間に押し入って、金をせしめては逃げ、車は人知れない場所に埋めてしまう、そんな彼らの強盗スキーム。最初のうちは、なかなか上手く事が運んだようです。

しかし、どんな事にも終わりはある訳です。とりわけ、後3週間で定年退職だという超ベテランのマーカス捜査官が事件を追いかけているんです。このまま逃げ切れるはず、ないですよね・・・ 【続きを読む】 “映画「Hell or High Water」の前評判”

映画「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」:エマ・ロバーツ、人生を賭けたネットゲームで大勝負

〔ネットばっかりやってると、◎◎◎がXXになりますよっ〕

経済的な付加価値っていうのは、人間が何かを作り出したときに生まれます。だから昔は、自動車とかテレビの生産ラインでまじめに繰り返し作業をする人が、立派な社会人の筆頭でもあった訳ですね。

まぁ最近はと言えば、とりあえず開いてもらえそうなネット動画を配信して人気が得られれば、一日に数万円くらいの付加価値は生み出せるようになっています。人類の進化、おそるべしです。

しかし、悪銭身に付かず、うまい話にはウラがある、という教訓があるとおり、純粋なティーン達がネット世界の妖怪につかまって食い物にされるリスクも高まっています。たとえば、この映画「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」の美しきヒロイン、ヴィーナス(エマ・ロバーツ)ちゃんも気の毒なティーンの一人です。

ニューヨーク州はスタテンアイランドで育った彼女は、近々ハイスクールを卒業するにあたり、カリフォルニア芸術大学を受験し合格しました。ただ問題なのは、彼女のシングルマザーであるナンシー(ジュリエット・ルイス)さんには、その学費を出す余力など到底無かった事。

そんな事で悩んでいた矢先、親友のシドニー(エミリー・ミード)ちゃんから、とあるオンラインゲームの存在を教えられます。そのゲームの名は「ナーヴ」。

そのゲームで参加者は、「プレイヤー」か「ウォッチャー」のどちらかを選びます。つまり、前者は後者の要求してくることを実際にやれば、ある程度の報酬を得ることができるという仕組み。

まじめにお金が欲しいヴィーナスちゃんは、そのゲームに参加するとき、当然プレイヤーの立場を選択しました。彼女に与えられた最初のミッションは、見知らぬ人とキスするという簡単なことで、覚悟を決めた彼女は、ぱっと見かけた男性イアン(デイヴ・フランコ)の唇を奪います。

もちろんヴィーナスは、そこそこのキャッシュをもらいます。でも、彼女に突き付けられる要求は、当然の様にどんどんエスカレート。それでも、勢いに乗って次々とクリアしてゆく彼女。いつのまにか、イアンもそれに巻き込まれています。

さて、節度をわきまえない大衆が動かすこのゲーム。どこまで行っちゃうんでしょうね。ヴィーナスちゃんは、適当な所で手を引く事が出来るといいんですけどね・・・ 【続きを読む】 “映画「NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム」:エマ・ロバーツ、人生を賭けたネットゲームで大勝負”

映画「Popstar: Never Stop Never Stopping.」の前評判

〔動画をアップして1億円稼ぐ6歳児もアリですね、、、皮肉じゃなくホントに〕

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中学生だか小学生だか幼稚園児だかが、将来なりたいと思う職業の2位にユーチューバーが入ったとの事で、一部の教育評論家さん達が嘆いているらしいです。

まぁ、どんなジャンルのものでもトップクラスに位置する人が、より派手に成功している分野に一般人の人気や関心が集まるというのも、最近に始まった事でもありませんよね。そして、(もし出来るのであれば)ネット動画で自分の才能を発揮しちゃえば、世界的なスターになるまで半年とかかりません。だから、十何年もの間、勉強やトレーニングに苦労するなんて、(もし、本当にそれが有るならですけど)才能あふれる子供達にとっては非合理的なナンセンスでしかないのです。

ふむ、教育関係者の人達が危惧するのは、そんな子供が屈折して育ってしまわないかい?、という事でしょうか?。たとえば、、、この映画「Popstar: Never Stop Never Stopping.」の主役である、世界的ポップスター、コナー・4・リアル(”Conner4Real”=アンディ・サムバーグ)さんみたくですかね。

とは言え、ネットのおかげもあって子供時代に炸裂した彼の才能は、これまで、バンドメンバーのオーウェン(ヨーマ・タッコン)やローレンス(アキバ・シェイファー)のみならず、多くの人々の人生を潤してきたんですから、ちょっとくらい偉そうにしたからって、非難するのはお門違いです。

ちなみに最近、コナーさんはバンドを‟卒業”(と同時にバンドも消滅)、ソロのアーチストに転身しました。そして、ニューアルバムを引っさげてのツアーが始まります。そして業界では評判が悪いですから、評論家の人達も、このアルバムをこき下ろしています。でも、ファンの期待は最高潮に膨らんでいるのも確か。

ただ、、、コナーさんがサプライズで仕込んだ、アシュレイ(イモージェン・プーツ)って女性へのプロポーズと共に、このアルバムとツアーの出来も前評判通りに最低だったら、彼の名声と人気ってどうなっちゃうんでしょうね?。今、コナーさんのリアルが試されようとしています、、、 【続きを読む】 “映画「Popstar: Never Stop Never Stopping.」の前評判”

映画「マネーモンスター(Money Monster)」の前評判

〔お金が天下を回らなくなったのは、誰のせい?〕

日本に「自己責任」という言葉がやって来てから、何年くらいたったでしょう。20年くらい?。

まぁ、「自己責任」で行う最たるものの代表は、株式などの証券投資です。儲けても自己、損しても自己の責任。とは言え、誰しも自分がかぶった損の責任だけは、誰か別の人に擦り付けたくなるものなんです。

この映画「マネーモンスター(Money Monster)」の中で大騒動を起こしてしまう、ニューヨーク在住の青年、カイル・バドウェル(ジャック・オコンネル)さんも、そんな気分だったんでしょうねぇ。彼は、テレビの人気投資番組「Money Monster」で、ホストのリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)さんが推していた、IBISクリア・キャピタルというファンドに投資して、大損しちゃったんだそう。

まぁ、コンピューターの投資アルゴリズムが大ミスを犯したらしいので、ゲイツさんにしても想定外だったでしょうね。でも、カイルにはそんなこと関係ない事。という訳で、番組の準備中にスタジオへ侵入したカイルさん。銃とか爆弾とかを振り回してゲイツさんを人質にしちゃいました。

そんな現場を、副調整室で見守ることになったのが、敏腕番組プロデューサーのパティー・フェン(ジュリア・ロバーツ)さんです。彼女は、インカムを通じてゲイツさんに指示を送り続け、なんとか事態が最悪になることは避け続けています。

でも、この状況が進展する内に、ウォール街界隈の裏事情が見え隠れしてきたようで。NY市警もそれが無視できないと判断したみたいなんですよね。

はたして、ゲイツさんの運命、証券取引業界の運命やいかに・・・。 【続きを読む】 “映画「マネーモンスター(Money Monster)」の前評判”

映画「The Family Fang」の前評判

〔子育てもビジネス(芸術表現)になりうる!?〕

平凡な社会で凡人の家庭に生まれた凡人としては、特別な親御さんのもとで育った子が羨ましく思える事もありますよね。

有名人の2世なら、とりあえず(その家庭なりに)普通にしていれば、そこそこの年齢になると局とか事務所とかからオファーがきて、周囲がひととりのおぜん立てと準備をしてくれ、芸能界デビューはいきなり映画の主演に大抜擢、、、。

まぁ、そういう意味では苦労知らずという事になるのでしょうけど、言い方を買えると自分の意思や選択はどこにあるの?、ということにもなります。

この映画「The Family Fang」の中の子供達、アニー(ニコール・キッドマン)とバクスター(ジェイソン・ベイトマン)も、特殊な両親の下に育った兄妹です。二人の父親ケイレブ(クリストファー・ウォーケン)と母親カミール(マリアン・プランケット)は、公共の場でパフォーマンス・アートを行う事で有名なアーティスト。

子どものころから、この夫妻は自分らの子供達を、アート作品の一部分として利用していました。アニーとバクスターも、小さい頃はそれを楽しんでいたかもしれません。しかし、もう良い年齢の大人になった今、2人の子どもは自分の人生の迷路にはまっているようです。

アニーは女優。かつては人気が上がり仕事も上手くいっていたのですが、ここの所鳴かず飛ばず。バクスターは小説家で、一作目がヒット作となったものの、その次の作品を出すのに苦しんでいて、そんな状態がもう数年間も続いています。

彼らは、崇高なアートの中で光っていた、あの2人の子供じゃぁないんです、今となっては。どうして?、ひょっとしたら、アーティストの一家に生まれると言う事は、子供らの人生を難しい形に歪ませてしまうのかもしれません。

と言う訳で、現在の親子は疎遠となっています。そんな時、事件が起きました。ケイレブの自動車が無人で発見されたんです。人間のものと思える血のりがべっとりと付いた状態で、、、。 【続きを読む】 “映画「The Family Fang」の前評判”

映画「Keanu」の前評判

〔ギガかわゆい子猫つん、救出大作戦〕

20世紀の終盤から21世紀にかけて、動物界に起きた最も顕著な変化というのは、彼らの言語的コミュニケーション能力の、著しい発達だと言えるでしょう。

加えて、その毛並みはリンスとコンディショナーで常に整えられたように、モフモフ&ふかふかとなり、子供達だけじゃなく世のOLさん達も大変に魅了。こういった動物の進化は、CGI、あるいは、モーションキャプチャーと呼ばれる魔法が、誰にでも安く使用できるという状況が実現した事で、起きた現象だと言われています。

しかし、現代人の知的向上力が、ややもすれば滞っているように見える事から解る通り、1つのピークを迎えた後、動物の進化の過程は必ず速度を緩めるものです。そんな時は、一度古典の世界へ戻り生命力をリフレッシュするのも、悪くない方策でしょう。多分、そんな理由から生まれたのが、この映画「Keanu」だと言う事と思います。

さて、ここに居ますは一人の人間の男性、名前はレル(ジョーダン・ピール)。気の毒な事に、最近彼女に降られて、完全に意気消沈しています。彼は、従妹のクレアランス(キーガン=マイケル・キー)からの電話にも、まともに応答する力が出ません。

そしてこれよりちょっと前。街の裏社会では、1つの事件が起きていました。麻薬密造工場での銃撃戦です。この騒ぎでは、多くの犠牲者が出た模様ですが、辛くも無傷で逃げ出す事に成功した子がいます。

そして街をさまよい郊外の住宅街に辿り着いたその子は、レルの家の玄関前に座り込んで住人に呼びかけたんです。「ミャァオウ、、、」。

この声に気づきドアを開けたレル。彼の正面に小さな子猫が座っているのを発見し、奇跡のようにその表情が晴れやかになります。かくして、レルはこの子猫をキアヌと名付け、一緒に住むことに決めた訳です。

キアヌの超ギガ級のキュートさは、どんな人物でも一瞬で虜にしてしまいます。そして実は、彼がもともと居た麻薬工場のボス、チェダー(メソッド・マン)もそれにやられた一人。だから、いなくなった子猫を取り戻しに来た事だって、いわば当然の話なんですね。

せっかく、心の癒しが得られると思っていた矢先に、キアヌはまた姿を消してしまいました。レル、そしてクレアランスの2人は、どうしてもこの子猫ちゃんを諦めきれません。と言う訳で、果敢にも街の裏社会へと侵入して捜索を開始します。

まずは、キアヌがつかまっていると思しき、「17th・ストリートブリップス」というギャングに近づこうとする、我らが気の良い2人組。でも、最初にしなければならないのは、悪っぽい言葉使いを学ぶことなのだそうです。

一体、キアヌは今どこに。レルはこの子猫を取り戻す事が出来るのでしょうか・・・。 【続きを読む】 “映画「Keanu」の前評判”

映画「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(Everybody Wants Some!!)」の前評判

〔無限のチャンスが与えられた時代の・・・〕

考え方や物の見方も十人十色といいます。そして、青春時代の持っていた意味も、人によって千差万別なんだと思います。

場合によると勉強ばかりしていた、という方も居るでしょうし、学生時代=恋愛と思う人も居ると思います。スポーツに賭けていた人も居れば、中学校の頃からアイドルやっていたので業界内で青春を過ごした、という人ももちろん居るはず。

まぁ、僕ズレ太みたく、誰からも愛されず必要ともされない暗く湿ってカビ臭い青春を過ごした人も、これまた少なくなかろうと思うんです。そして一方、ここでご紹介する映画「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(Everybody Wants Some!!)」の主人公さんみたく、ハイスクール卒業と同時に酒ざんまい可愛い娘を追いかけまわしまくり、てなる人もいます。

その青年の名前はジェイク(ブレイク・ジェンナー)。時は1980年。彼はテキサスにあるカレッジで野球をするために、いまこの学生寮へやって来ました。彼を迎えたのは同じチームに所属する面々。デール(J.クイントン・ジョンソン)、マクレイノルズ(タイラー・ホークリン)、フィネガン(グレン・パウエル)、ジェイ(ジャストン・ストリート)など。

今日は金曜日。週が明ければ、練習と勉強の忙しい日々が幕を開ける、、、、はず。ですが、どうもこの学校の先輩方からは、厳しく律した生活感が感じられない気もします。もちろん彼らのコーチからは、生活態度に関する徹底した指導が言い渡されたんですけどねぇ。

なにはともあれ、授業が始まるまで3日も有る、と言う訳で、さっそく彼ら野球選手も活動を開始します。まず始めたのは音楽を流したりピンポンしたり。あるいは、全員で車に乗っかってキャンパス周辺の女の子に声をかけまくったり、声をかけられたりしてりします。

夜はと言えば、当然の事ながらバーに繰り出しパーティーに顔を出し、ビールを飲み干しマリワナを吸った上、プールに飛び込んだりしてのどんちゃん騒ぎ。

まぁそれでも、月曜の朝にはちゃんと起きて、クラスに顔を出せれば全てOK、なんでしょうけどねぇ。・・・OKですかね?。 【続きを読む】 “映画「エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(Everybody Wants Some!!)」の前評判”

映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(Eye in the Sky)」:ヘレン・ミレンが殺しを命じる時

〔心を持たない殺戮マシンの裏側に居る人々〕

正直ぶっちゃけると、僕ズレ太はスマホも持っていないので、みなさんがやっている素敵な情報生活の事もさっぱりわかりません。

まぁ、それもそれで良いのかなぁ、と高をくくっていたんですけどね、気が付けば、自動車は自分で走らなきゃいかんと言う人が増えているし、証券や為替の相場なんて人工知能が牛耳っているとか聞きますし、もうアタフタって言うより頭ぽかーんです。

あと、ドローンもです。何年か前は、こんなに流行するとは思ってもいなかったんですよね。使い道を間違えると、操縦者ではなくて他人に危害を加えるものなので、やっぱり安全基準を決めて免許制にするべきじゃないでしょうかねぇ。

いわゆる、その凶器としてのドローンの特性・機能を、国家のために役立てている人も居る、と語るのが、ここでご紹介する

このテロが実行されたら、西側の一般市民に甚大な被害が出ます、そして今こそ、それを防ぐに絶好のタイミングです。幸い、MQ-9にはヘルファイヤーと呼ぶ強力なミサイルが装填済み。作戦本部は、偵察任務を掃討作戦へと切り替える事にしました。

しかし、その時です。一人のケニヤ人少女が、テロリストの館に入ってきたんです。見たところ、物売りの少女らしいのですが、すぐに出てゆく様子も有りません。このままでは、一般市民、それも子供を作戦の巻き添えにしてしまう、、、。

パウエル大佐と、フランク・ベンソン将軍(アラン・リックマン)らは、政府上層部の意見を求める必要に駆られます。しかし、政治家達には、この複雑な問題に即決の答えを出す能力は有りません。

そうこうして行くうちにも、テロによる大量無差別殺戮を一挙に阻止するタイミングは、どんどんと失われて行きます・・・ 【続きを読む】 “映画「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(Eye in the Sky)」:ヘレン・ミレンが殺しを命じる時”

映画「10 クローバーフィールド・レーン(10 Cloverfield Lane)」の前評判

〔開けられない扉の向こうに広がる恐怖の世界〕

The photo is provided by Gage Skidmore(表示 – 継承 2.0 一般)

僕スレ太は、いろんな意味でズレているために、方々でやっちまった社会的な失敗がトラウマになり、内面的には、今、小さい穴のなかに引きこもっているのと、大差ない状態なんです。

対人恐怖みたいのはないんですけど、でも、もうちょっと勇気があれば、今よりずーっと広い社会と関わって、もちょっとは美味しい目に遭えるんだろうなぁ、とか、思うんですよね。でも、ポンコツですからどうしようもありません。

人は、知らないうちに、心とか行動に不要な制限をかけているものです。たとえば、この映画「10 クローバーフィールド・レーン(10 Cloverfield Lane)」の中心人物である、ハワードさん(ジョン・グッドマン)もそうです。あっ、でも、彼の場合は、今生活している地下のサバイバルシェルターから、上に出れない理由があるから、そこに閉じこもって居るだけなんですけどね。 【続きを読む】 “映画「10 クローバーフィールド・レーン(10 Cloverfield Lane)」の前評判”

映画「トリプル9 裏切りのコード(Triple 9)」の前評判

〔汚れた英雄たちの企みが転げ落ちる想定外の展開〕

この世界には、真の意味で自分の力だけを頼りにやってる人なんて、実は一人も居ないと思うんですね。

たとえ、給料が入り始めて家賃を払える様になったとしても、そのお金の価値というのは、ほうぼうの力が寄せ集まって出来上がっている訳ですし、食べるもの着るもの、そして住む場所も、それなりな他人が作ってくれたものですから、自力で勝ち取ったというのは一つの平和な幻想です。

そして結局、社会人として上手くやるというのは、右から来たものを左へ、左から来たものを右へ手渡しする、という、非クリエイティブな作業にうまく折り合いをつけるために、自分に対して多いに妥協する、という事と同義でしかありません。

ヒトにとって妥協というのはコワいものでもあります。最初の妥協は次のちょっと大きい妥協への呼び水となり、そして次、また次と、気づいたら止まれない速度で坂道を直滑降している場合もありますから。

それで、そんな風に落ちる人たちが、世の中を守ったり正したりするポジションに就いていたら、そりゃあもう恐ろしい事になっちゃうんです、例えば、この映画「トリプル9 裏切りのコード(Triple 9)」の冒頭で、なにやらいけない相談をしている5人のアトランタ市警、マイク(キウェテル・イジョフォー)、マーカス(アンソニー・マッキー)フランコ(クリフトン・コリンズ・Jr)、ラッセル(ノーマン・リーダス)、そしてゲイブ(アーロン・ポール)らのケースもそんな喜ばしくないお話しの一つ。

もともと、素行には若干問題が有ったかもしれない彼らなんですが、今回の場合、外国のマフィアから強奪行為を強要されている様なんですね。アトランタの街においてそのマフィアを牛耳っているのが、イリーナ(ケイト・ウィンスレット)という謎の美女。なんか、牢屋に入れられた旦那さんの代わりに、彼の組織を動かしているのだとか。 【続きを読む】 “映画「トリプル9 裏切りのコード(Triple 9)」の前評判”

映画「復活(Risen)」の前評判

〔救世主、そして復活の物語に与えられた新たな視点〕

一度失われたものは、そうそう簡単に取り戻す事ができませんし、そのもの、が命であったなら、奇跡でもない限り復活する事はあり得ません。

人類史上で一度だけ起きた、そんな、奇跡の物語がイエス・キリスト復活のエピソード。その話に現代的な視点も混ぜ込んで語りなおす、というのが、この映画「復活(Risen)」なんだそうです。

ここで、復活の軌跡に立ち会うのが、古代ローマ帝国軍司令官であるクラビウス(ジョセフ・ファインズ)。彼は、イエスとその信者たちの影響を恐れた、時のユダヤ属州総督ピラト(ピーター・ファース)から命を受け、この精神的リーダーを十字架にかけ処刑します。

しかしその後も、ピラトとユダヤ教学者達の恐れは消え去りません、イエスが3日目に復活すると予言したからです。したがって、ピラトはその墓を信者たちに作らせ、入り口を固く封鎖しました。さらに、クラビウスらを見張りにたたせる年の入様です。

表立っては、信者らがイエスの遺体を盗みにくるかもしれないから、という事でした。そして、3日が経った後、彼らは墓の内部を確認したのですが、そこに、遺体はありませんでした。

かくして、クラビウスと部下達による遺体と窃盗犯の追跡劇が始まります。しかし、それは信じられない展開を見せたのです。

捜索の末、クラビウスが出会ったのは、自分が処刑したその人物、イエス・キリストに違いありませんでした・・・。 【続きを読む】 “映画「復活(Risen)」の前評判”

映画「How to Be Single」の前評判

〔いい女と、それに見合ったいい男で、永遠に続くパーリーをっ!〕

自由主義国家の発展というのは、国民の自由な行動が、常に新しい何かを生み出すという事、その力によって生み出されるものです。

だから、日本とかアメリカみたいな国は、みんなの自由恋愛を原動力にする時、またそれ自体が、明るい未来像を人々に提供できる様になるんです。でもまぁ、恋愛の未来像というのは、いささか自由をあきらめた生活へと繋がるので、そこの所の処理が難しいっちゃぁそうですが、この映画「How to Be Single」のヒロインであるアリス(ダコタ・ジョンソン)ちゃんは、まだ、そんな面倒くさい事は気にならないご様子です。

最近、大学を卒業するにあたり、長く付き合った彼氏ともばっさり縁を切って、おもいきってニューヨーク市マンハッタンへと移住したアリス。あっ、その街にお姉ちゃんのメグ(レスリー・マン)が住んでましたから、とりあえず、そこへ転がり込んだだけなんですけどね。 【続きを読む】 “映画「How to Be Single」の前評判”

映画「ヘイル、シーザー!(Hail, Caesar!)」の前評判

〔大変だっ、シーザー(役の人)が消えちゃったっ!〕

この映画「ヘイル、シーザー!(Hail, Caesar!)」の主な題材に、ジョエルとイーサンのコーエン兄弟が取り上げた人物、エディー・マニックスっていう映画プロデューサーは、1950年代のハリウッドで実施に活躍した人なんだそうです。

まぁ、夢の世界を映像化するために必要な現実の部分、ややもすると汚れ仕事みたいなのを、よく請け負ったらしいんですね。この映画の中でもそんな事になってるみたいです。

まぁ、彼、エディー・マニックス(ジョシュ・ブローリン)の制作会社は、今日も絶賛映画撮影中です。今現在でもスタジオのセットでは、イケメンのタップダンサー、バート・ガーニー(チャニング・テイタム)が回転テーブルの上で華麗に踊り謡い、また、しつらえられた巨大なタンクでは、水上に浮かんだディーアナ・モラン(スカーレット・ヨハンソン)もまた美しくパフォーマンスを決めようとしています。

そして、そんなスタジオが、おそらく今一番オシているのが、“Hail, Caesar!”という題名の時代物エピック超大作です。主演はあの名優、ベアード・ホワイトロック(ジョージ・クルーニー)。

その撮影は快調に進行中、のはずだったんですが、とんでも無い事が起きてしまいます。ある日、主演のベアードが姿を見せなくなってしまったんです。もちろん、映画スタッフは大慌てで探していましたが、そんな中、何と、彼を誘拐したという一団から脅迫の手紙が届いたじゃぁありませんか。

どうしよう、大作映画の撮影がままなりません、会社にも大損害となる事必至です。こんな時は、問題解決人エディーの登場、彼ならきっとなんとかしてくれるはず、なのですが・・・。 【続きを読む】 “映画「ヘイル、シーザー!(Hail, Caesar!)」の前評判”

映画「きみがくれた物語(The Choice)」の前評判

〔こんな世界でも、純愛悲哀なロマンスが一番大事っ〕

日本でも、前年のクリスマス頃に成立した多くのカップルの間で、そろそろ恋愛感情の推進力が衰えてきたと感じ始めるのが、だいたい今頃なのでしょう。まぁ、恋愛に賞味期限が有るということは、脳科学とかで証明されているそうですから、これは致し方ない事でございます。

人間は、イヌやネコみたいに、容易にくっついたり離れたりは出来ないので、気持ちを維持するための色んな処方箋が必要、という訳で、この季節に用意されたもう一つのお祭りが、聖バレンタインデーという事になりますね。

特に日本ですと、クリスマスよりも恋愛に強く結びつけられているのが、この2月14日なのですが、ハリウッドの方からも、あなたのラブをリフレッシュするための援護射撃が有ります。この映画「きみがくれた物語(The Choice)」がそれです。

抗しがたい、あのニコラス・スパークス先生がストーリーを編み上げた、もう一つの純愛&悲愛ドラマなんだそうです。 【続きを読む】 “映画「きみがくれた物語(The Choice)」の前評判”

映画「ザ・ブリザード(The Finest Hours)」の前評判

〔公務のためなら冷たい海にも身を投じる、それがレスキュー!〕

僕ズレ太は、時間に追われるのがまぁ苦手なダメ人間です。それが、だれか偉い人の命令を遂行する仕事だったりすると、ますますダメで、心のどこかが機能を停止して全身が固まり、ポンコツ人間になってしまうんです。

しかし、僕らの生きている時間は常に前進しつづけていますから、くだらない心の葛藤とかで動作が停止していたら、それはもう、金をドブに捨ててるのと同じ事なんですよね。だって、時は金なり、って言うじゃぁありませんか。

そして、完全に限られた貴重な時間の中、不可能に思えるような仕事をこなす事で、世界全体を支えている人々が居るのも事実で、例えば、この映画「ザ・ブリザード(The Finest Hours)」の主人公であるバーニー・ウェバー(クリス・パイン)さんもその一人でしょう。

彼の仕事は、アメリカ沿岸警備隊のチーフです。

最近、ミリアム(ホリデイ・グレインジャー)さんていう綺麗な女性と結婚を決めて、バーニーの生活は平穏・幸福でした、1952年の冬、あの凶暴な嵐がマサチューセッツの沖を通過して、一隻のタンカー、ペンドルトン号を真っ二つに引き裂いたりするまでは。

この想像を絶する程の大事故が、警備隊オフィスに知らされた時点で、タンカーの上にはまだ33人もの人が生存していたんだそうです。だから、バーニーのチームが救助活動へ送られる事になりました。しかし、海の荒れ具合は一行に収まる様子も見せていません。 【続きを読む】 “映画「ザ・ブリザード(The Finest Hours)」の前評判”