世界を救うため裏の世界で展開する究極の戦い:映画「The Dark Tower」について

スティーブン・キングのイマジネーションが炸裂!?

2017年の秋にかけて、あの伝説ホラー「イット(IT)」や、別の角度から(多分)もっと刺激的な「ジェラルドのゲーム(Gerald’s Game)」が劇場公開される予定であり、ファンにとってはスティーブン・キング祭り、と呼びたくなる様相を呈してきた昨今です。

そんな、このS・Kロードの露払いを担って真っ先にスクリーンに載っかったのが、多層世界の崩壊を企む悪魔と戦う一人のガンマンを主人公にした、この映画「The Dark Tower」です。

キング原作系映画として、嫌な怖い話を期待している向きも多いと思いますが、とりあえず本作はSFチックな設定を与えられたアクション巨編、と言った風情の一本という事。

主演のイドリス・エルバとVFXのコレボレーションによる、超絶な銃さばきも見ものになりそうですね。

あらすじ

我々人間が暮らす、この世界。

実はこの世界は、ある特別なバランスの上になりたっています。そのバランスとは、普段目には見えないけれど実在する、多次元の多層世界を支える不思議な力。

この、多層に隣り合った世界と世界の中間=ミッド・ワールドに存在する一つの巨大な塔、「ダーク・タワー」が、全てのユニバースの安定を保ち続けているのです。

しかし今、その安定を破壊しようとする者が表れました。彼の名前はウォルター(マシュー・マコノヒー)、別名マン・イン・ブラック。

彼には一種の魔力が備わっており、その力で全世界の子供達からエネルギーを吸い取って作り上げた兵器で、ダーク・タワーを崩壊させるというのです。

しかし、ダーク・タワーには手強い守護者がいました。その男の名前はローランド(イドリス・エルバ)、またの名をガンスリンガーと呼ばれています。

古代から、世界のバランスを維持するために戦い続けた、ガンマン一族の最後の末裔が彼。つまり、ウォルターはタワーを壊す前に、ローランドを倒さなければなりません。

さて、我々が居る地球=キーストーン・アースに、一人の少年がいます。名前はジェイク(トム・テイラー)。まだ14歳ですが、彼にも特殊能力が有り、ウォルターの魔手を跳ね返す事ができる唯一の子供でもあります。

最近、彼は毎夜のように、一つの夢にうなされ続けています。その中に表れるのは異様な高い塔、一人のガンマン、そして魔力をもった別の男。

ジェイクの持つ超感覚が、世界崩壊の危機を無意識のうちに感じ取っていたのです。

そして今、世界が崩壊し全ての生命が消える危機を目前に、ついにジェイクの目の前で多層世界をつなぐポータルが開きました。

その先には、夢の中とそっくりな世界が広がっています。そして、ジェイクは、あのガンマン=ガンスリンガーと出合います。

彼とガンスリンガーは、運命の導くままに、強力な魔力で襲い掛かるウォルターの野望を砕くため、戦いへと身を投じてゆくのでした。

果たして、2人は地球、そして全宇宙を救う事ができるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “世界を救うため裏の世界で展開する究極の戦い:映画「The Dark Tower」について”

映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」について

無限に前進し続けるマーベル・ヒーロー宇宙の最新形態

唐突な話ですが、オーショウのギョーザが、ある日全面リニューアルして、中身の具材をぜんぶベジタリアン用に変更したら、ある程度以上の客足が遠のく事は必然でしょう。

国の上の方の偉い人は、「日本も事業革新で成長だぁ」なんて掛け声ばかりかけているようですが、実際、革新なんて起こさない方が良いという商売のほうが、はるかに多いんだと思います。

とは言え、それも、「周囲の空気を読む」事が国家資格になりそうな、日本と言う独特な国でのお話。アメリカ、というより、ハリウッドでは事情が真逆のようです。

何と言ってもあちらでは、差し替え、着せ替え、塗り替え、作り替えに対する気おくれこそがタブー。収益の最大化のために合法な事なら何でもアリです。

さて、そんな2017年の夏、米国映画でも格段に収益力があるビジネスモデル、「マーベル系ヒーローアクション映画」の中に、とても素敵なレシピ変更がありました。

そう、この映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」の舞台構成が、再び一新されたんです。

シリーズ6作目となる今回、初めてマーベルプロダクションが制作の手綱を引いたという事も、マニアの人にとっては大きな意味があるのでしょう。

さらに、ピーター・パーカー役には、新たに、トム・ホランド(「わたしは生きていける」、「ウィンターストーム 雪山の悪夢」)を迎えて、そのストーリーは、彼がクモに噛まれてから、スーパーヒーローになってゆくナイーブな段階を、もう一度、語りなおすという趣向になっているそうです。

ピーターという新しい材料を「アベンジャーズ鍋」に追加するため、ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スターク(のアイアンマン)という出汁も効かせて、これまた、お盆の時期にぴったりの、贅沢なアクション巨編となったはず。

ヒーロー映画に必須の悪者役には、名優マイケル・キートンを起用、映画全体をきりっと引き締めているというのも、映画ファンには嬉しいところでしょうか。 【続きを読む】 “映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」について”

映画「Deadpool」の前評判

〔もち、俺って超人ん〜、でも、ヒーローとかじゃねってば。〕

人って言うのは皆、社会の中では仮面をかぶって生活してるもんです。思ったことは全部クチにする、なんて勇猛果敢な事を言われる方も、根底の所ではちゃんと損得計算をしているんですよね。

本当の顔や素性を隠ぺいして、悪と戦うスーパーヒーローってのは、だから、社会人のそういう性格を比喩しているのだとも思います。本当の自分自身をさらけ出しちゃうと、本当に正しい事(=社会生活=悪者退治)が出来ない、、、とか言う、ちょっとこんがらかって意味不明な気も、しなくはないんですけど。

うーんと、逆に、自分をまったく見せない位の覆面をしちゃうと、怖い物がなくなって自己が暴走するケースも有りますね。自分の言動が一番正しいと皆が思っているんですが、それを何の配慮もなく人に投げつけたら、やっぱし、ただの破壊者になっちまいます。

さて、もともと覆面なんてなくても、すでに遠慮のえの字も知らない程の皮肉屋だったのが、この映画「Deadpool」の主人公である元特殊部隊員、ウェイド・ウィルソン(ライアン・レイノルズ)さんです。

彼は多分、自分が特別な存在、つまりはミュータントだという事に気づいていたのかも知れません。

ともあれ、軍人を止めた今、彼はあるバーみたいな所に出入りして、世の中の汚れ仕事を請け負い食べています。そこには、バネッサ・カーライル(モリーナ・バッカリン)という娼婦さんが居て、ウェイドは彼女と上手い事に良い仲になります。まぁまぁ楽しい生活でした、彼の体に異変が起きるまでは。

ウェイドの体の不調は、アジャックス(エド・スクライン)という、怪しげな男の知る所となり、その施設へとウェイドは収容される運びになりました。実は、アジャックスはミュータントを作る陰謀を画策していたんです。 【続きを読む】 “映画「Deadpool」の前評判”