えんたほ流レビュー:クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)

その森、レンデルシャムの森、、、ヤバい森

右から読んでも左から読んでも、UFO事件をモチーフにした事が分かりすぎる程に明確な邦題を与えられたのが、この映画「クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)」です。

そして、昨今のスリラー系作品が手っ取り早くマネタイズするために、よく取り入れる「疑似ドキュメンタリー」形式で作られた一本がこれ。まぁ、ファンタジーを描く時に製作者が一番苦労しそうな、信憑性、という要素が簡単に実現できてしまうので、便利な映画形式でもありますね。

そんな、フェイク・リアリティの雰囲気にドキドキしたいと思う向きには、おすすめな一本なのかもしれません。

とは言え、今までこの分野を築きあげてきたレジェンド級の作品と比べてしまうのは、ちょっと気の毒な感じの小物な映画でもあります。 【続きを読む】 “えんたほ流レビュー:クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)”

宇宙で2人だけのロマンス?:SF映画「パッセンジャー(Passengers)」について

スペースぼっち、には耐えらないっ、、、どうしよう?

あなたに彼氏・彼女が出来ないのは、相手を選び過ぎているからです。

年齢や人種を問わなければ、この惑星上には70億人も人間が居る訳で、いわば恋の相手は選び放題。そんな状況が、逆にあなたの目をくぐもらせているんですね。

まぁ、小説とか映画の中だと必ず運命の相手が設定されていて、大恋愛に発展するのですが、そんな事を見聞きし過ぎているために、変な欲が出てしまうのかもしれません。

今回、この映画「Passengers」の中で、その遠大なる運命を背負わされたのは、一人の機械技術者ジム・プレストン(クリス・プラット)さんです。彼が居るのは巨大宇宙船「アバロン」の船内。つい昨日まで、人工冬眠ポッドの中で深い眠りについていました。

「アバロン」は、5000人の乗客を彼方の惑星「ホームステッド2」へと運ぶ移民船。120年に及ぶ航行期間のあいだ、人々はポッドの中で休眠状態に置かれて寿命を延長されています

でも、ジムは、目覚めさせられた直後に重大な点に気が付きました。なんと、意識を取り戻したのは彼のみ、他の乗客やクルーは未だに深い眠りの中なのです。そう、宇宙船のシステムに何かトラブルが発生して、ジムだけが予定より90年も早く覚醒してしまったのです。

とは言え、この船の中には生きて行くための環境は整っていて、食料も酒も食い放題・飲み放題。足らないのは、彼の気持ちに応えてくれる人間のパートナーのみ。

しばらく、自堕落に過ごしていたジムですが、冬眠する人々を観察するうち一人の女性に視線を奪われます。彼女は、ニューヨーク出身の作家、オーロラ・レイン(ジェニファー・ローレンス)さん。

その姿を見るうちに、孤独なジムは彼女の人口冬眠を解除したい衝動を抑えきれなくなってしまいます。そしてとうとう、オーロラを覚醒してしまうジム。

今、巨大で快適な宇宙船の中にそれぞれ魅力的な男女が2人だけ。そこに恋愛が生まれない訳もございません。お約束通りに関係を深めるジムとオーロラ。

いつまでも続いて欲しいこの状態、なのですが、これまたお約束通り、「アバロン」のシステム深くに進行する重大なトラブルが顕在化するのに、さほどの時間も必要ありませんでした。

はたして、ジムとオーロラの運命はいかに、2人の恋愛はこの危機を乗り越え、人口冬眠を再起動し、90年先にある新天地で幸せを掴めるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “宇宙で2人だけのロマンス?:SF映画「パッセンジャー(Passengers)」について”

SciFi映画「メッセージ(Arrival)」(2016年)について

絶対解けない宇宙の謎にエイミー・アダムスが挑む!

自由主義国家に住む僕たちの生活は、法的に自由が保障されているようでいて、じつは現実という枠の中に強く拘束されています。

今日、新しい人と出会って(仮に)恋に落ちる、そんな自由だって僕には認められているはずなのですが、実際の毎日では、相も変わらない顔ぶれと新鮮味のない言葉のやり取りを続けるだけ。

僕らの世界って、本当はとても狭いのです。

でも、このエイリアン系のSciFi映画「メッセージ(Arrival)」で主役を務める、ルイス(エイミー・アダムス)さんの日常は、彼女が突如アメリカ軍に招かれた時に大きく変わります。

その時、世界中12ヶ所の地点に、地球外から謎の物体が効果、言語学者であるルイスは彼らとのコミュニケーションの役を任されたのです。

モンタナの郊外へと向かったルイスさんは、理論物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)さんや、ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)らで構成されるスペシャリストチームに入ります。そして、彼女が見上げる先には、半月型をしたダークグレイのUFOが音もたてずに浮かんでいたんです。

未知なるものとの接近遭遇に、心底おびえながら、チームの一員としてUFOの内部へ侵入するルイス。明らかに高度な知性と文明をもったエイリアン達と会いますが、彼らの言語は、およそ言葉とは思えないような音と、文字とは思えない記号のようなもので構成されています。

それでも、ゆっくりと解読をすすめ、おぼろげながらエイリアン言語を理解してゆくルイス。しかし、この地球外からの訪問者に、彼女とは真逆のアプローチで対処する人々も、この地球にはたくさんいました。彼らにとっては、このUFOは侵略の脅威を意味するものでしかなかったのです。

彼らは、武力でエイリアンの排除をしようとします。しかし、超文明を持つエイリアンとまともにやりあって、人間が戦いに勝てるのでしょうか?

世界中で対エイリアン戦争の準備が進められる中、いま、地球の未来はルイスの言語解読が成功するか否かだけに託されたようです。はたして彼女は、この未知な言語を通じてエイリアンと通じ合い、地球の未来を救う事ができるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “SciFi映画「メッセージ(Arrival)」(2016年)について”

映画「オデッセイ(The Martian)」の前評判

〔リドリー・スコットが描く新たな宇宙開拓史〕

不思議な事に、とっても不思議な事に、人類は、月、意外の地球外天体へ、その肉体を到達させた事が今まで一度もないんですよね。

映画などの世界、そう、この映画「The Martian」みたいな物語の中を除けば、人類はお隣の惑星にだって到達していないんです。まぁ、月と地球を平均時速1000Km/時で旅しても、往復に800時間位かかる計算ですから、距離だけ考えても宇宙旅行がまだ現実的じゃぁない事は解ります。

それに、宇宙旅行は、現代の日本では多分絶対に許されない、命がけの冒険に人を送り出す事にもなり得ます。たとえばそこでは、一人のメンバーを見捨てて、クルー全体の安全を確保するという、究極の判断も求められ得る事でしょう。

マーク・ワトニー(マット・デーモン)も、そうして火星の探査基地に取り残されました。彼の仲間達、メリッサ(ジェシカ・チャステイン)、リック(マイケル・ペーニャ)、ベス(ケイト・マーラ)、クリス(セバスチャン・スタン)、アレックス(アクセル・ヘニー)にとって、あの破壊的な大嵐の中でマークが生きているとは到底思えなかったのです。

だからクルー達は、宇宙船のエンジンを起動して、命からがら火星を離脱するしかなかったんですね。

ところが、マークは生きていました。大した怪我をする事もなく無事に生きていたんです。これは、あの状況を考えるととても幸運な事です。その点だけで言うと、、、ですけどね。

何しろ、彼の目の前にあるのは無人になった探査基地と、残された限りある食料くらい。このまま何もしなければ、いずれ最後の時が来るのは明白です。

しかし、そうさせないための最後の財産がマークには有ったんです。孤独で不安であらゆる面において危険なこの状況を生き抜く、しっかりした植物学と科学の知識、そして自分を救ってくれる小さなユーモアという、人間パワーがっ!。

そうして、彼の困難なサバイバルが始まりまってから、そう時がたたないうちに、上空から探査を続けるNASAの衛星は、あり得ないはずの地上での活動マークのサバイバルを検知したのですが、、、 【続きを読む】 “映画「オデッセイ(The Martian)」の前評判”