全米映画トップ3(2017.10.23)

口では誰にも負けない「お婆ちゃん」が、ゴーストに遭遇すると?

ちょうど今の季節は、2017年のハロウィーンという事で、ハリウッド映画界からもウィットに富んだ(ややもするとエクスプロイティングな)作品が最もリリースされる、超ハイシーズンとなっております。

そして、映画的な意味で冥界への扉が開くこの時期は、むしろ予算を抑えて小型だけれどもエッジが効いていて、巷の噂になるような作品が成功を収めるでしょう。

まぁ、今週、初登場にして興行成績ランキングの1位を奪取した、「Tyler Perry’s Boo 2! A Madea Halloween」については、その予算がいくらであったかは別にしても、小型の映画とだけは言えないだろうと思います。

アメリカでは、相変わらずすたれない絶大な人気を誇るタイラー・ペリーの、‘マディア’。今回の彼女(そして彼、男女3つのキャラを演じています)は、若者たちをつれて呪われた地獄のキャンプ場へとバケーションに向かいます。

もちろん、様々なホラー映画の定番キャラクターが寄せ集められた本作の中、ゴーストやデーモンに遭遇したマディアの巨体が震え上がれば、全米が観客達の笑い声によって震撼している事必至でしょう。

この映画、週末3日間の売り上げ額は、2,170万ドルを記録しました。

季節遅れのVFX大作

ハリウッド映画のテンプレートとしては、神に与えられたこの世界の仕組みを、自分の都合にあわせて変更しようとする人間達が現れれば、必ず天罰がくだって大災厄を招く事になっています。

そういう宗教的な教訓を薄っすらと盛り込みつつ、得意のVFXで派手に描くスペクタクルは、あらゆる角度から見てもスキが無い、鉄板のエンターテインメントとなる訳ですね。

そんな作品群の中でも、どういう訳だか夏休みに公開する事が出来ず、お化けやデーモンや猟奇殺人器と肩を並べて登場する事を余儀なくされたのが、今週初登場にしてランキング2位に滑り込んだ、「Geostorm」です。売上額は、1,330万ドルを記録。

近未来、人類は、地球上の全天候を技術的に操作するシステムを手に入れますが、これもお約束通りに、かなり不都合な出来事が起きて、地球は滅亡の危機に瀕すると言うSF系パニック大作です。

ジェラルド・バトラーが、愛する人のために地球を救う主人公、を演じているそうで、日本向けの訴求力も十分に仕込まれている一本と言えそう。

定番B級ホラーも健在

まぁ、なんだかんだ言っても、B級の娯楽ホラーは映画収益における太い柱の一本。

例えば、1,000万ドルに満たないような予算で作っても、アイディアに光るものがありヒットすれば、フランチャイズ化してパート2、3、、、と大型映画に育つ事も十分有り得ます。

そして、このハロウィーンに登場しスマッシュ的ヒットとなりそうなホラー映画が、今週ランキングの3位に滑り込んだこの作品、「Happy Death Day」です。売上額は940万ドルという数字でしたが、作品の規模からしてみれば十分な額であるはず。

この中では、「ラ・ラ・ランド」にも出ていた女優ジェシカ・ローテが、自分が殺された、という一日を繰り返し体験してしまう女子大生を演じているそうです。

この映画、かなりの確率で続編の企画が出てきそうな一本となりました。そのタイトルは、、、「Happy funeral Day」ですかね、やっぱり。

世界は今日も変化中

国家運営に風を吹き込むと言う、新しい大統領が奮闘中のアメリカですから、一般市民の消費パターンも変化しているのかもしれません。それが、この夏に起きた、映画業界低迷を引き起こしたとも言えそう。

これから、ディジタル配信という新しい見せ方が普及するので、映画ももっとそれに適合してゆく事になるでしょう。

ダーウィン曰く、生き残るのは強いものではなく、変化に対応できるもの、です。

しっかりしたVRゴーグルが、普通に購入可能な価格になれば、直接それ向けに体験型映画を配信する会社も現れるはずですね。当初は、ホラーやミステリが主体になるかもしれませんが、ゴーグル用の描き方が確立すれば、他のタイプのドラマもどんどん作られるでしょう。

現在、僕たちの住む世界は、そういった大きな変化の真っただ中にあるのです。信じるか信じないかはアナタ次第。

ではまたっ!。

全米映画トップ3(2017.10.16)

ショービジネスにまぐれはない

それなりに意図をもって、誠実な態度で作られた生産物であれば、すべてが公平に評価されて、平等に世の中に受け入れられるべきでしょう・・・

でも、現実的には、それもただの理想論か妄想でしかありません。実際には、そのモノの本質より外見やイメージが先行して世の中に評価されてしまいます。だから、その段階でうまくポジション固めができなかった製品は、もともと存在しなかったのと一緒、という憂き目にあう訳です。

しかし、イメージ戦略が上手く運ぶと、チープで小型の製品でも、有名ブランドの地位を揺るがす程のインパクトを市場に与える事も可能。そういう逆転劇が起こるからこそ、例えばハリウッドの若手プロデューサーなどが、日々その知恵を絞っているのですね。

さて今週、初公開にして他の強豪作品を抑え、全米映画興行成績ランキングのトップに躍り出たホラー映画「Happy Death Day」が、かように若いクリエーターのみにより作られた一本か、と言うと、そうでもないらしいのですが、映画のサイズで言えば相当小型であるのは確かです。

制作予算は、(主演女優のギャラが出せるのかと心配になるほどの)500万ドルという超コンパクトな作りなのが、ハロウィーン前の絶好のタイミングでリリースされたこの一本。この週末における売上額は、2,650万ドルを記録しています。

主演は、「ラ・ラ・ランド」にも出ているジェシカ・ローテ、監督を務めたのが、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズに脚本を提供してきた、 クリストファー・ランドンです。

そのストーリーの方は、ローテ演じる女子大生が、自身が殺害される一日を繰り返し体験するという、ちょっと興味深いお話なんだそうですよ。

2049年に何が起きた?

そして、本来ならば、10月の間くらいはランキングのトップに君臨し続ける使命がある、このSF大作「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」が、公開2週目にして2位に陥落。週末3日間の売上額は1,510万ドルという記録に留まりました。

まぁ、空飛ぶ自動車や巨大なホログラフィー、そして「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングに加えて(レジェンド)ハリソン・フォードまで登場するという、この大作、事前のイメージ構築に失敗していたとは思えません。

日本でも、かなり強力なプロモーションが立ち上がってきているようなので、これから、どんなページを映画の歴史に残してゆくことになるか、期待をするべきなのでしょう。

ですが、制作・撮影費用も、出演者のギャラもかさんだこの作品、制作にはなんと1億5,000万ドルが投じられたのも事実。

やっぱり、今のこの状況にはまったままになってしまえば、(もし仮にその企画が存在したとして)「ブレードランナー2052」の話にも暗雲が垂れ込めてしまいそうで、心配です・・・

怒らすと危険な外国人 in USA

そして、これまた初公開で興行成績ランキング3位に飛び込んだのが、ジャッキー・チェン主演の復讐スリラー、「The Foreigner」で、売上金額は1,280万ドルという数字を記録しました。

今年のル・マン24時間レースでは、自身が所有のレーシングチームをクラス優勝に導き、いま、アクセル全開で疾走中のチェン先生。この映画では、アメリカを狙ったテロのとばっちりを受け、家族を殺された中国人を演じているそうです。

もちろん、カンフーの格闘技やマシンガン、そしてワイヤーアクションもたっぷり見られそうなのが、この一本という事。

でも、、、まだ日本公開の予定が立ってないんですね。なんででしょう?

どこを見ても怖い顔したカボチャばかり

夏に比べると蚊が少なくなるので、本当は今頃の方がBBQなどに適している季節なのです。

そんな時期には、インドア派の人も外にでて、何かしてみたくなりそうですが、同時に10月は、世の中全体をホラー色に染めても大人達から揶揄されないという、一年でも貴重な1か月でもあります。

なのでやっぱり、月後半の今はホラーDVDをがっつり借りて、脳がしびれるまで見まくりたい所。しかし、レンタルの需要も多くなりそうですから、当日、突然思い立っても、良いのが借りれない可能性も高まります。

この月末、ムードの演出を失敗したくない方は、今の内から宅配月額レンタルに予約して、お気に入りを確保しておくことをお勧めいたします。

ま、コスプレのデートに出るという方は、そんな必要もないでしょうけれどね^^

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.10.9)

30余年の時を超えて、その先の深い未来を描く

考えてみると、すべての物の成否を決定するのは、それをいつ行うかという点につきます。つまり、すべての結果はタイミングの良否が生み出すものなのです。

いつ新型のスマートフォンを発売するか、とか、いつ別々の政党が合併するか、とか、いつマイホームのローンを組むか、はたまた、いつインスタントラーメンをお湯から上げるかまで、すべては厳密なタイミング論によって支配されています。

かくして、30年間以上の準備期間を経て、満を持するように公開される名作映画の続編については、配給会社が設けた企画部のエリート達の間で、その公開期日をめぐって相当な議論がなされたはずです。

その映画とは、今週初登場で興行成績ランキングの1位を奪取した、「ブレードランナー2049(Blade Runner 2049)」。売上額は3,150万ドルという数字を記録しました。

夏の間には寒風が吹きすさんだ2017年のハリウッド映画産業を、デングリ返す役割を与えられたこのSF大作。全部のタイミング、ばっちりですよね・・・

一足早い極寒体験

一部の人達にとっては、深い雪に覆われる真冬の季節は、一年を通しても最も祝福すべき時期でしょう。

そんな風に極寒を待ち望む人達や、あるいは、厳しい自然の中での冒険を疑似体験したいと考えている人にとって、かなり良いタイミングで公開されたのが、初登場で今週のランキング2位に入った「The Mountain Between Us」で、売上金額は1,010万ドルという数字を記録しました。

夏の間のVFX祭りが、いまいち盛り上がり切らなかった事を思うと、上級の俳優2人による上質な演技で、雪山でのサバイバルの緊迫感と、そこにあるべき感情性を描写しきる、という映画らしい映画は、ある意味で時流に乗っているかもしれません。

そんな本作でダブルで主演をはっているのが、イドリス・エルバとケイト・ウィンスレットです。

ハロウィーンの恐怖が地獄のクラウンをさらに強化

いくらハロウィーンの前だからと言って、新作映画の全てがオバケ話や殺人鬼スリラーになるという事も有り得ません。

という事で、大物ホラーをどこでリリースするかというのも、これまた配給会社が考えなければいけない大切なポイントでしょう。

そして、ともすればリリース日が早すぎたと感じさせた、このホラー映画「It」が、10月31日の前後まで延命しそうなのは、タイミング理論上でも特筆すべき現象だと言えます。

今週もランキングの3位に滑り込んで、売上金額は970万ドルを記録した本作ですが、米国内だけの累積売り上げも3億ドルを突破(制作予算は3,500万ドル)するという成功作となっています。

このスティーブン・キング原作による恐怖映画、続編にも、たくさんの人が期待している、といったところですが、一体ナニをみたら全部おわりなんでしょうね?

まぁ、秀逸な邦題も含めて、公開時期を絶対にはずさない日本の配給会社さん達は、やっぱりすごいのです・・・

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.10.2)

ペニーワイズの反撃

少なくとも、10月に入った時点で日米の消費者が(参加するしないは別として)意識し始める事と言えば、そう、あの一大仮装イベント、ハロウィーンの存在です。

毎年、フェイクから本当にヤバい輩まで、キラークラウンはコスプレの定番。そして、今年は彼らがお手本にすべきカリスマが米国全土の劇場に出没中です。

それこそ、あのペニーワイズですよね。

と言う訳で、2017年10月の第1週末における、米国内映画興行成績のトップに返り咲いたのが、スティーブン・キング原作のホラー映画、「It」という事になりました。

ただまぁ、売上額は1,730万ドルと言う事で、業界全体の生煮え状態は依然継続中だと、感じざるを得ません…。

ダーティワークが似合う男

実際に、ハリウッド映画スタジオの重役達や出資者を手玉に取っている。

そんなワケじゃないと思いますが、本当にやり手である事は確かなのが、クル様、いや、トム様、いえいえ、トム・クルーズ様です。

そんな彼が、「M:I6」あるいは「Top Gun: Maverick」というアイコニックな大作の撮影までの合間に(ちょいちょいと)仕上げたのが、今週初登場でランキング2位に入ってきた、「バリー・シール/アメリカをはめた男(American Made)」で、売上額は1,700万ドルという数字を記録しました。

この物語は、アメリカCIA、DEA、そしてコロンビアの恐ろしい麻薬王までも‘手玉に取った’実在の男、バリー・シールの半生を描くものだそうです。

まさに、クル様にはぴったし、といった役どころですよね(あ、トム様です)。

大西洋をまたいでスパイが組めば、ウルトラな力になる!

そうです、MI6とかCIAなどが大々的に手を組んで、世界にはびこる、とりあえず極悪人と思しき連中を、マシンガンやロケットランチャー、さらには超ハイテクギアなどを大量に投入して追い詰め殺しまくれば、この地球は瞬く間に平和になります。

そんな事を期待する観客は、新作スパイ映画「Kingsman: The Golden Circle」へと足を運び続けているようで、結果として、今週末の米国内売り上げ額を1,700万ドルまで押し上げ、ランキングも3位に入りました。

しかしまぁ、CIAとかスパイとか、最近の映画業界では良く目にする気がしますよね。

現実の世界に、超めんどうくさい事態がたくさん発生していて、その事件をニュースで見るのもめんどうくさくなった大衆に、諜報部の極秘作戦で簡単に解決して欲しいと言わせるための、米国上層部による印象操作なのでしょうか・・・

映画は、そのような事にも使われています。信じるか信じないかは、アナタ次第ですけどね。

えへへ、それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.9.25)

狂気の最高作!?

今週のハリウッド映画業界ランキング、初登場にして見事トップに躍り出たのが、タロン・エガートン主演のスパイアクション、「キングスマン:ゴールデン・サークル(Kingsman: The Golden Circle)」でした。

予告編でも見られる台詞からもわかる通りに、マナーを重んじる英国スパイは、それほどがっつかない(!?)、という事で、売上額は3,900万ドルという落ち着いた普通のヒット作並みの数字になりました。

2014年に作られた「キングスマン」の続編である本作。まぁ、世の中の人々が新しい環境になれ、新しい彼女・彼氏もできたというこの時期に、上手く彼らのデート需要を捉えたとも言えそうですね。

そういう意味でも本作は、湿気た空気に支配された夏から、ハリウッドを救った救世主だったかもしれません。

予告編を見る限り、今どきの娯楽アクションにふさわしい(あるいはそれを超えた)、弾丸と死体と爆風が入り乱れる映像的大騒乱がノンストップで突っ走る一作、そんなバイブスが出まくっているのが、この一作でしょう。

終わりたくても終わらない悪魔道化師の恐怖

今週の2位には、いよいよ秀逸な邦題がついて日本での集客作戦も上々なホラー映画。スティーブン・キング原作の「It」が入りました。

週末3日間だけの売上金額は3,000万ドルを記録して、1位の数字と比べても引き続き人気度合が高い事をうかがわせます。

しかし、、、これを見たら終わりと言うけれど、パート2のプロダクションも立ち上がっているのです、この映画。2が上手くいけば、3も有り得ますよ(イット3:ペニーワイズの誕生!?)。

なんでもニンジャ、レゴでもニンジャ、ニンジャゴー

ドリアは日本発祥だし、イタリアのナポリにはナポリタンスパゲティは無いし、中国の餃子にはニンニクを入れないのです。

色々な文化というのは、それが外国へ紹介されるときには、分かりやすく翻訳されてしまうのが常。だったら、レゴがカンフーマスターの先生から忍者の技を教わっても、なんら問題はありません。

結果的に、今週初登場のキッズ向け映画「The LEGO Ninjago Movie」が、ランキング3位の位置に滑り込んだのも妥当だったと言う事になりますね。

売上額は2,120万ドルを記録しました。

秋からが本調子

日本の場合は、梅雨から夏にかけて体調を崩しやすい人も多いでしょうし、体調が悪いと仕事もうまく行かず、そのストレスから帰りがけにビールや焼酎を煽ってしまい、それが原因でますます調子悪くなる、という悪循環に陥りがちですよね。

でも、そんな季節は終わり、さわやかにしてクリエイティブな文化の季節到来です。

幾多有るハリウッド映画の中から、厳選の上で厳選に厳選を重ねて日本に紹介される名作を、できるだけ沢山見まくって、この良い季節を満喫できたら本当にうれしいですよね!

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.9.18)

ハリウッド的リセッションは終わったのか?

アメリカ的資本主義を世界中に広めるのが、ハリウッド映画の一つの役目でもありますから、ウソでもいいから、その業界が吐き出す統計には、景気の良い数字だけは並べておきたいものです。

そんな意味では、8月後半の氷河期のような売上額の状況は、かなり宜しくなさそう。そして、その状況も一時の事だろう、なんて(どこぞの国の政府みたいに)タカをくくっていると、本当に悪い事が進行して、どうしようもない状況に落ち込んだりもします。

まぁ、良くない時代には、もっと悪くて恐ろしいものを、あえて映像化してコワいもの見たさの大衆に売り込む事ができるのも、ハリウッドの映画産業の一つの強みです(テロとか、ウィルスとか、UFOとか、ネタはいろいろありますからね)。

ですので、今週も6,000万ドルの売り上げを維持してランキングのトップに収まった、「It」は、まさに期を捉えたと言うべき作品なのです。

スティーブン・キング原作のこのスト―リーでは、人類史上最悪・最恐の道化師、あのペニーワイズが、田舎町の子供達を餌食にしまくります。

ちなみに本作の米国内の累積売上額は、もうじき2億2,000万ドルに到達しそうです。

2、3位は初登場作品

初登場にして、今週の2位に入ったのは、CIAスパイスリラーの一作である「American Assassin」。その売上額は、1,480万ドルと一応の健闘を見せました。

中東で進行する戦争の陰謀を、ディラン・オブライエン演じる若手エージェントが阻止するために奔走するという、いわば鉄板のスパイアクションです。

共演には、あのマイケル・キートン他。

今週の3位には、これまた初登場、ダーレン・アロノフスキー監督、ジェニファー・ローレンス主演のミステリースリラー、「Mother!」が入って、売上額は750万ドルという数字でした。

刺激的なストーリーが期待される映画作家の最新作、それも、その作家と主演女優が付き合っているらしいとか、いろいろ話題のある一作です。

本来であったら、もっと大きな数字が出そうな一本ですが、まぁ、ハリウッドのマーケットもまだ本調子ではないようで、ただ、運が悪かったと考えるしかないのでしょうね。

さて、このハリウッド的景気後退はいつまで続くのでしょうか?。このままソフトランディングで終わるのか、はたまた、ハードランディングとなって歴史を作るのか。

あきらかに、何かのサインである事は確かなのですけどねぇ。。。

全米映画トップ3(2017.9.11):・・・「それ」、は来た・・・

You’ve been waiting for IT!

これまた唐突な話ですが、現代日本人に省エネ行動を取る理由をアンケートすると、節約とか環境意識とかの理由が上がる中、意外に一番多い理由は、「皆がやっているから」、なのだそうです。

周囲が全員やっているなら、多少面倒くさくて大変な事でも、自分も参加した方が安心感があるという感覚との事。

横並び意識ばかり強いのもどんなもの?、などと言う野暮ったい文化批判はさておき、そこに、皆がやるからという雰囲気を上手く醸成できたら、普通ではなかなか起きない大きな変化も生み出せそうではあります。

さて、興行成績での記録樹立を狙った映画が、「今度の新作は皆が観に行くみたいだ」、というムードを大衆の中に創り出すには、強力なPRが大切だと思いますが、それ以上に効き目が有りそうなのは、原作を選ぶという事。

名前とおおよその内容が既に知られていれば、より多くの人が安心して接する事ができるし、結果的にヒットにも繋がります。

つまり、あのスティーブン・キングによる、あの伝説的なベストセラーホラー小説、「イット(IT)」を原作とする映画であれば、YouTubeの予告編映像なんて見ないでも(いや、むしろ見ないようにして)、多くが劇場へ足を運ぶと決めるだろう、という事です。

この週末に初登場となった、その「IT」。公開後3日間、米国内だけの売り上げが1億1、720万ドルという記録的な数字をたたき出し、当然のごとくランキングトップに躍り出ました。

原作が1,100ページにも及ぶという、このストーリーは、1990年にTV用として映像化されて以来のリメイク。27年に一度出没し、街の人々を恐怖に陥れる「邪悪なピエロ」の正体を暴こうとする、7人の少年少女の話です。

皆と一緒に劇場へ足を運んで、アナタも一緒にプカプカ浮かんでみますか? 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.9.11):・・・「それ」、は来た・・・”

全米映画トップ3(2017.9.4):すっかり、オトナの季節になりました・・・

もう秋なんだし、映画もとっかえひっかえ見てちゃだめっ!

特に予定も無い、僕ズレ太みたいなのでも、8月の間は何か夏らしい事しなきゃ、という変なプレッシャーを感じたりしていたのですが、もうその夏も終わりです。

この季節、おしなべて北半球では昼間の時間が短くなってゆき、人は落ち着いて深い思索をするべき時期。映画だって、自分好みのものを見つけてじっくり付き合った方が良いでしょう。

学校の新学年、国家予算の新年度が始まったこの週末、派手目の映画作品を、とっかえひっかえ鑑賞して歩くなんてのは、今の空気に似合わないとアメリカの観客達も考えたようで、したがってランキングチャートも動きが少ないものとなりました。

そんな中、公開3週間が経過して、なおトップの位置を堅持しているのが、ライアン・レイノルズvsサミュエル・L・ジャクソン共演のアクション作、「The Hitman’s Bodyguard」。売上額は、1,030万ドルを記録。

本来なら宿敵であるはずの悪者を、何故だか警護するはめになったNo1ボディーガード。2人はいがみあいながらも、激しい銃撃戦をかいくぐって行く、的な話の娯楽アクション映画です。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.9.4):すっかり、オトナの季節になりました・・・”

全米映画トップ3(2017.8.28):今年も、振り向けば映画の秋が・・・

正統派アクション映画がしぶとさを発揮

いろいろと有った(あるいは、何も無かった)8月も終わりですから、日米欧の国民達は、子供っぽい夢からは覚めて、また現実の生活に戻らねばなりません。

ですので、TVで放送されたり映画館で上演される作品は、すべて教養度合の高い文芸策かドキュメンタリーにするべきなのです。

でも、全作品が教養番組みたくなったら、劇場の売り上げが激減して業界に大パニックが起きるでしょうね。

と、言うか、現実的に、全米の映画館の売り上げ金額は、これまた渋いというか、かなり緩んだ様相を呈しているのが昨今のようです。アメリカの消費者達は、自主的にバケーションモードから日常モードへと、スイッチの切り替えを終えているという事なのでしょう。

何と言っても、年度の切り替わりが9月1日ですものね。

そんな、8月最後の週末、映画収益ランキングのトップを堅持したのが、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンが、いがみあいながらも、ややこしい因縁で結ばれたコンビを演じる派手なアクション作、「The Hitman’s Bodyguard」。売上金額は1,010万ドルを記録。

推定の制作予算が、3,000万ドルという作品ですが、累計の総売り上げは3,960万ドルに到達しています。このしょぼい映画シーズンに、米国内だけで黒字化しているのは良い事でしょうね。

この利益を基にして、ひょっとしたらパート2も作られる? 今度の題名は「The Bodyguard’s Hitman」だったりして・・・ 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.8.28):今年も、振り向けば映画の秋が・・・”

全米映画トップ3(2017.8.21):映画の夏はレブリミットを超えて・・・

しなびた夏に喝を!

最近じゃぁ、盆踊りや花火大会どころか、ラジオ体操の子供達の声までが、「悪質な騒音」だという事になってきていて、2、3年もすれば全国の条例で夏の風物詩はぜんぶ禁止、なんて事になりそうな勢いです。

こういう、昔から続いてきた暑い時期の楽しみがすべてなくなったら、日本の世の中自体がもっとぬるくて萎んだものなってしまいそう。どうも、21世紀型の日本の進化というのも、意味が分からない部分が多いです。

しかしまぁ目を太平洋の向こうへむければ、、様々な障害に当たりながらも、古典的なスタイルを上手く貫いてビジネスも成功させている、アメリカ映画という文化があります。

さて、最初の2週間ではしゃぎすぎて疲れてしまった2017年の夏休み。今週、それに喝を入れるべく投入された最新作が、ともするとオーソドックスさが売りかもしれないアクション映画、「The Hitman’s Bodyguard」です。

初登場であったこの週末、2,160万ドルの売り上げを記録してランキングのトップに躍り出ました。

ここで世界ナンバー1のボディーガード役を演じるのは、ライアン・レイノルズ、その彼がガードしなければならなくなった冷酷な暗殺者を、サミュエル・L・ジャクソンが演じています。

ブラック&ホワイトの、「不揃いなバディーもの映画」の新種とも言えそうな本作ですが、映像映えする。レイノルズとジャクソンの2人のカリスマ性は、やっぱりただ者じゃありませんよね。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.8.21):映画の夏はレブリミットを超えて・・・”

全米映画トップ3(2017.8.14)

アナベルの暗黒が映画界を救えるか・・・

どんな悪夢も、最初は小さな過ちがきっかけとなって始まるものです。

大概は、人の欲や弱さへ魔物がとりついて、彼らの魂を食い物にし、最後は地獄の底へと引きずり込みます。

そして今、金銭欲に負けて、更なる収益の拡大を求めた米国映画産業は、あの殺人鬼チャッキーの悪夢を超え、ついに悪魔の人形「アナベル」の存在を受け入れてしまったようです。

ヤバいです・・・

ホラーファン超待望、最恐映画の名高い「死霊館(The Conjuring)」からのスピンオフ最新作、「アナベル 死霊人形の誕生(Annabelle: Creation)」がとうとう公開。最初の週末で3、500万ドルの売り上げを記録し、全米トップに躍り出ました。

今回のストーリーでは、悲哀にくれた両親が犯した一つの過ちが、アナベルに憑りつく悪魔を呼び込んでしまいます。いたいけな少女達を、今回も、次々と餌食にしてゆく最恐人形。

サマーキャンプシーズン真っただ中、絶好のタイミングでのリリースではありますが、逆にそれを考えると、ややマイナーな売り上げ額とも言えそうです。

まぁ、実際に存在する呪いの人形を描く、ヤバい映画なので、お客さん達も二の足を踏んでいるのでしょうかね?

監督はデヴィッド・F・サンドバーグが担当。

実際にあった実際の戦争のエピソードも堅調

クリストファー・ノーラン監督が、渾身の力で描き切る一大戦争エピックドラマ、「ダンケルク(Dunkirk )」は、1、140万ドルの売り上げでランキングの2位を維持です。

試写会を行ったり、ぼちぼち日本でのプロモーションも立ち上がってきた本作。これからは、いかに「愛と正義のヒロイズム」として盛り上げてゆくかに、こちらの興行収入の良し悪しがかかって来るでしょう。

ちなみに、米国内だけの収入総額は、1億5、400万ドルに届きそうです。

リス達を守れっ!リス達を守れっ!リス達を守れっ!

この週末、初登場でランキング3位に入ったのは、キュートでカラフルな動物たちが奮闘するGGアニメーション、「The Nut Job 2: Nutty by Nature」で、売上額は890万ドルという事でした。

紫色の毛皮を身にまとったリスの、サーリー(ウィル・アーネット)、が引き起こすドタバタを描くアニメシリーズの第2弾。今回は、彼らが平和に生活する郊外の公園を、儲けのために再開発しようとする姑息な人間(ボビー・モイニハン)の企みを、サーリー達が阻止しようと動きます。

とってもキュートで、かつ最強の、ネズミ・カンフーマスター役には、あのジャッキー・チェンも出演。キュートな裏に秘めたスーパーパワーを披露します。

あ・・・、僕、今日、キュートって何回つかいましたかね?

「キュート」という単語は、この映画の中では要注意のワードです。みなさんも、お気を付けを・・・

まだまだ燃え尽きてほしくない、夏休み映画祭り

映画業界というのは、どういった時に盛り上がるんでしょうかねぇ。やっぱり、社会が平和で安定しているときの方が、煽情的なお芝居を見たいな、と思う人の数も多いはずです。

米国でも、なんだか思想と立場の違う同士の軋轢が表面化したりして、そのきな臭さのせいでか、消費者はスクリーン上のドンパチとか、お涙頂戴になんて、魅力を感じなくなっているのかもしれませんね。

そんな時にこそ、もう一発アフターバーナーを点火させるような一作が、登場してくれると面白いんですけど。

我々受け手としては、ただ期待して待つしかありません^^。

全米映画トップ3(2017.8.7):夏の超話題作を誰か助けて・・・

世界の存続をかけた戦いが再び三度の勃発!

なんでですかね・・・

確か、先日発表された米国の雇用統計は、予想よりちょっと良い値(前月比20万9000人増)で、景気の底堅さが評価されたはず、だったと記憶しているのですが、映画の売り上げがあんまし振るっていません。

なんでですかね・・・

この週末に初登場した、ファン待望、スティーブン・キング原作のスリラーアクション、映画「The Dark Tower」は、ランキングのトップを奪取したものの、売上額は1、950万ドルと、かなりマイルドな成績。

なんでですかね・・・

うーん、推定製作予算は6、600万ドルで、小さくもないけど大きくもないこの映画。赤字にはならないんでしょうけどねぇ。「世界を崩壊から救う」なんていう壮大な戦いに、米国の映画ファンが飽きてきちゃったんでしょうか?

ちなみに、この作品では、イドリス・エルバが(デンゼル・ワシントンの弟子みたいな印象で)、世界を守る凄いガンマンを演じています。そして彼が倒さなければならない邪悪な存在が、マシュー・マコノヒー演じるマン・イン・ブラック。

こんな渋い布陣を敷いて制作したのに、なんでなんですかねぇ〜? 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.8.7):夏の超話題作を誰か助けて・・・”

全米映画トップ3(2017.7.31)

2017夏の、米国ブロックバスター映画も一巡!?

景気も、それほど悪くない状態にあるアメリカですので、その国が誇る世界最大の映画産業としては、アクションスペクタクル作の制作予算にも、1億ドルくらいは出すというのが常識ラインになっているようです。

まぁ、その大きな投資額が、必ずしも作品の評価を持ち上げる事につながらないというのも、このビジネスの難しくて面白い所なんですよね。

2017年7月29日からの週末で、売上ランキングトップを堅持した、「ダンケルク(Dunkirk)」は、大作映画としては節度を保ちつつ十分な金額(ジャスト1億ドル)で作られた一本ですが、映画としての質が認められる形で人気を獲得した作品、という事らしいです。

しかし、その映画でも週末2日間の売上額は、2,810万ドルでの1位という事で、夏休みシーズンのピークは遠ざかりつつあるのかな、という印象も感じられます。監督は、あのクリストファー・ノーラン。

のぞき込んでいるのに見えない世界のハナシ・・・

まぁ、季節が季節ですから、たくさんの人がお出かけの約束や変更、その取り消しなど、スケジュール管理にスマフォやタブレットを忙しく活用していらっしゃる事でしょう。

そのスマフォの中の真実を暴き出すのが、初登場で今週の売り上げ2位(2,570万ドル)に入ったコメディー・アニメ、「The Emoji Movie」です。

なんと、あなたのスマフォの中には、絵文字たちが暮らす世界があって、あなたのタップに合わせてその中から画面に登場しているのだ、という設定の作品。

ユーザーのコミュニケーションを確保するため、普通のエモジは、その生涯をただ一つの表情で暮らさなければなりません、、、普通はね。

でも、その世界にただ一つ、複数の感情表現が出来てしまうエモジが誕生したから大変です。果たして、エモジ世界の秩序はどうなってしまうのでしょうか?

ちなみに、この映画の製作費は約5,000万ドルとの事です。

はちゃめちゃ女四人旅、の話

制作予算の話で行くと、2,000万ドルでおつりが来ちゃうという低価格で仕上がったのが、今週3位に入った「Girls Trip」です。

この週末2日間の売り上げ額は2,010万ドルという事で、凄い黒字を計上し続けているヒット作がこれ。

レジーナ・ホール、クィーン・ラティファ、ピンケット=スミス、そして、ティファニー・ハディッシュの4人が、ニューオーリンズで「フェス」やら「パーリー」やらで、「ハメ」を外しまくるという話ですね。

この映画も、R指定を受ける事で、失ってはいけないエッジとかトゲを上手く維持した一本だと言えそうです。

ワンダーな4億ドルも見えてきた

公開から9週間を経過しても、ぎりぎりトップ10圏内にとどまったのが、DCヒーロー系アクション映画の「ワンダーウーマン」。主演は綺麗なお姉さん、ガル・ガドット。

今のところ、この夏、世界で最も成功した娯楽映画がこの一作だと言えそうで、累積の売上総額は3億9,540万ドルに到達しています。

これ自体は、なかなか景気の良い話ですが、この後に出てくる「Justice League」と、時代設定がずれちゃってないのかなぁ、と、他人事ながら心配。といっても、余計なお世話ですね。

いずれにしても、アメリカだのみである日本の景気のために、米国の方では「ワンダーウーマン」とか「スパイダーマン」その他の人に、もっともっと頑張ってもらわないといけません。

がんばれ、スーパーヒーロー!!

全米映画トップ3(2017.7.17)

猿軍団の命運をかけた戦いが勃発

太平洋を越えて飛んでくるICBMの脅威が、現実味を帯びてきたという事で、アメリカではマジの核シェルターが売れているそうです。

この世の終わりのイメージが、ビジネス的な収益につながる所なんて、実にアメリカンな話ですよね。日本人だったら、政府がなんとかせよっ、なんてアジテーションするのが関の山です。

実際のところです、さしたる合理性もないのに狂ったように武装強化している、どこかの国の指導者よりも、特別なウィルスで脳が刺激されたチンパンジーの方が、ずっと賢いのではないでしょうか。

その天才チンパンジー、シーザーが登場する最新SF映画「猿の惑星: 聖戦記(War for the Planet of the Apes)」がいよいよ劇場リリース。最初の週末の売り上げは5,650万ドルで、一応ランキングトップに躍り出ました。

ふむむ、これで、2017年夏休み映画のグレートウォーが勃発する予定だったんですが、どうでしょうかね、この数字。

ま、とりあえず、「全米興行収益1位!」ていう、いつも通りの日本向けPRが使える運びとなったので、配給会社の企画部員さんは、きっとほっとされている事でしょう。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.17)”

全米映画トップ3(2017.7.10)

〔人気マーベルヒーローの新たなる旅立ち、が、破格の売り上げで首位へっ!〕

合衆国も最近では、ゆとり教育を止めたそうなので、夏休みの期間も若干は短くなっているのでしょうか?

だとしても、6月からの3か月が、映画業界にとって最大の稼ぎ時である事は変わりません。そんな2017年の夏、世界中に広がる数億の映画ファン待望の中に登場したのが、マーベル最新ヒーローアクション映画、映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」

公開後、初めての週末だけで、その売り上げは1億1,700万ドルを記録し堂々の1位を獲得、という大人気ぶりです。

今回からピーター・パーカー役にはトム・ホランド(なかなか好評みたいですね)を迎え、彼を支えるわき役には、なんとトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)も登場。さらに、ピーターの前に立ちはだかる「鳥ロボット」の悪役には名優マイケル・キートンが起用されています。まるで、ミックスフライ定食にビーフカレーをトッピングしたくらいに豪華な作品が、コレ。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.10)”

全米映画トップ3(2017.7.3)

〔映画ランキングは毎週おこなわれる人気投票〕

この、2017年7月の第一週末、日本では、ちょっと大き目な地方選挙が行われたばっかりで、報道陣が期待した以上に、議会内部の勢力図にデングリ返しがあったようです。

まぁ、しかし、アメリカの映画市場で毎週行われる、興行収入額のランク付けは、ある意味、日本の選挙なんかよりずっと激しい票取り合戦と言えるでしょう。

〔絶対与党になるはずだった、トランスフォーマーが陥落〕

そんな熾烈な支持率争いで、今週、初登場にして一位をゲットしたのが、スティーヴ・カレル&クリステン・ウィグ共演のドタバタ・コメディ・アニメーション、「怪盗グルーのミニオン大脱走(Despicable Me 3)」

週末の2日間での売上額は、7,540万ドルとなりました。

この映画、邦題ではミニオンがどうとかなる話に思えますが、実は、新しく登場する極悪泥棒、バルサザール・ブラットがストーリーの肝になって行きます。ちなみに、バルサザールは、80年代のポップカルチャーから抜け出せないおっさんです。

そんな所は、お父さん、お母さん達の共感を誘う部分なのかも、です。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.3)”

全米映画トップ3(2017.6.26)

〔ドデかい映画のシーズン到来!、今週の一位は?〕

日本では、西日本から東北まできれいに梅雨入りしました。こんな風に雨の多い季節は、外で遊んだりしないで映画を観ましょう。

そんな事をお考えのあなたのために、パラマウントピクチャーズとマイケル=どんぱち・ベイ監督が用意したのが、CG増し増しのSFアクション「トランスフォーマー/最後の騎士王(Transformers: The Last Knight)」

公開後、最初の週末での売上額は、4,530万ドルを記録しランキング1位でした。推定総予算が2億ドル超えの超大作としては、やや控えめなスタートでしょうか。

なんでも、母星が滅びる原因の一部が自分にあると知った、オプティマスプライムが、それを食い止めるために地球に隠された「ある物」を探し出そうとして、いろいろぶっ壊しまわると言う話らしいですね。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.6.26)”

全米映画トップ3(2017.6.19)

〔一度ポンコツになっても、必ず立ち直れる!〕

The photo is provided by Janin123456789(Attribution-ShareAlike 4.0 International)

日本では「梅雨入り詐欺」みたいな状態が続いている2017年の6月上旬ですが、同じこの時期、おそらく米国のティーンエイジャー達の方は、夏休みの予定を立てながら、テンションMAXになっていることでしょう。

そんな彼らのバカンスシーズン、キックオフを飾るために登場したのが、ディズニー=ピクサーの最新CGアニメーション。「カーズ/クロスロード(Cars 3)」

言わずと知れた神レーサー、ライトニング・マックィーン(声:オーウェン・ウィルソン)が、再び音速バトルを繰り広げる激烈アクション、、、かと思いきや、今回は、彼のキャリアにも若干暗雲が垂れ込めてきます。

邦題をみると、NASCARっぽかったマックィーンのボディが、クロカン仕様に改造されてラリーデビュー?、なんて思われますがどうなんでしょうか・・・

他に声を務める役者さんとしては、クリステラ・アロンゾ、クリス・クーパーなど。初登場だった今週末の売り上げは5,350万ドルを記録して堂々の1位でした。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.6.19)”

全米映画トップ3(2016.4.18)

「もし・・・たら、、、」は、小説や映画のストーリーを考始める出発点です。ひょっとしたら、物語を一行書くたびに「もしたら」でつないでいったら、それなりな作品になるかもしれません。

だけど、ハリウッドって何故か焼き直しが好きなんですよね。まぁ、悪い事ではないんですけど、もし、あのヒット作を別の主演で作り直したら、、、て発想を繰り返しているように思います。

マーケティング的には、ある年齢層が子供の頃に見た作品を作り直して、その人の子供世代にも売り込めば旨い商売になりそう、なのは確かだと思います。と言う訳で、今週のボックスオフィスランキング1位に飛び込んだのが、1960年代のアドベンチャーに新は息を吹き込んで復活させた、「The Jungle Book」で、公開最初の週の売り上げは1億360万ドルでした。

次の2位に初登場で飛び込んだのが、コメディーの「Barbershop: The Next Cut」で売上額は2020万ドルです。アイス・キューブとかセドリック・ザ・エンタティナーなんかがでてる映画です。

最後に3位には、これまたコメディーで「The Boss」が留まり、4040万ドルの累積売り上げに到達しています。

この春は、わらえる映画がそこそこ受け入れられているみたいですね、ハリウッド。ま、そうこうする内に、今年も長い夏休みシーズンがくるので、どんなヤツが用意されているか楽しみではあります。

ではまた。

全米映画トップ3(2016.4.11)

クリエーターの人達というのはもともと、誰もやった事が無いような何かを創り出したい、っていう衝動がエネルギーになっているんだと思います。

でもプロになって、商業ベースで通用するかどうかって話になると、あんまり前衛的な作品とか自分の感性だけを満足させるようなモノとか、なかなか世にリリースさせてもらえない事にもなるんでしょうね。

ハリウッドみたいにドデカい業界に入り込んじゃうと、誰もやった事が無い映画作りというのは、例えば、それまで絶対に1つのスクリーン上で肩を並べる事がなかったモンスター2匹を抱き合わせる「VS」ものとか、後付けのCGの賑やかさをひたすら長く盛大に盛り付けるとか、そんな事になってゆくみたいです。

まぁ、別に文句もないんですけれど、そうやって型破り感を演出しつつ、一流産業界の商品としての品質をきっちり守る点については、彼らはとても長けているんでしょう。

そんなハリウッドの製作者が、今週の興行成績ランキング1位に放り込んできたのが、新作映画「The Boss」です。これは、型破りな人物が常識を壊すような大騒ぎを引き起こすという、「定型的なコメディー映画スタイル」の映画みたいです。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2016.4.11)”

全米映画トップ3(2016.4.4)

日本の場合、この4月という季節が、たくさんの人々によって新しい扉が開かれる時期、という事に設定されています。

ある人にとっては大人への扉、別の人にとっては恋愛の扉かもしれませんね。夜の街では初めて入るスナックの扉を開ける人もいるでしょう。

なんにしても、いつのまにか自分がやっている、自分と周囲についての見方を見直して、新しく今までとは別な事に挑戦するのは良いことだと思います。意外と人って、ちょっとの勇気さえあれば、自分がもっと上手くやれる道に出会えたりするもんです。過去の失敗も気になりはしますけど、同じ轍を踏まないように注意深くやって行けばいいんだろうな、と思うんですね。

まぁ、はたから見れば節操ないと思える程に、なんでも手を出すのがアメリカのショウビズ界かもしれませんね。そこでは、マーケティング部門から自身のあるプレゼンテーションさえ得られれば、たとえば「バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(Batman v Superman: Dawn of Justice)」なんていう、型破りの禁じ手も平気で繰り出す事ができるのです。

そう、今週の週末に売上ランキングのトップを突っ走っている、最新の映画がそれですね。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2016.4.4)”

全米映画トップ3(2016.3.21)

ホームシアターが普及しはじめてから久しいのに、どうして未だに、劇場公開映画作品が滅亡せず生き残っているのだろう?、と考えると、その答えの1つは「共有感」じゃないかと思うんですね。

劇場では、ストーリーに没入するために照明を落とすのですけど、それでも、周囲に観客が居ることをお互い意識しているし、没入する物語の世界を、その皆が共有しているから寂しくない。そして、自分が観た作品の順位が上の方に上がったら、世の中での自分のセンスが証明された事にもなっちゃいます。

やっぱり、自分の世の中的位置を確認する事は、人間にとって大切で、わざわざ自分の意思で作品を選んで、できるだけ多くの人とその世界を共有する事が、その確認の1つの流れになってくんだと思うんですよね。

かくして、今週もハリウッド界隈では新作映画を取りそろえ、できるだけ多くの人数にその世界観を味わってもらうよう、劇場へと誘っています。そんな中で、今週もランキングのトップを維持したのが、ディズニーアニメーションの最新作である「ズートピア(Zootopia)」で、累積の売り上げは2億180万ドルに到達しました。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2016.3.21)”

全米映画トップ3(2016.3.14)

最近、生活のリズムというか体制が変わったので、こっちのサイトに手を入れる余力が足りません。

オスカーも過ぎると、面白そうな映画が一杯投入されはじめるので、できるだけたくさんフォローしたいんですけどね。なんつっても、前足と後ろ足をたしても4本しかないので、対処しきれないんですわ。

なんとか生産性を上げないといけないと思うんですが、それがまた苦手な事でして、むむむ。

さて、そんな、3月の第二週末、ハリウッド界隈での売り上げランキング上位3つです。

まず、第一位をキープしたのが、陽気の良い春先に向けディズニーが投じた、キュートで意味深な所も有るとう動物CGアニメーション、「ズートピア(Zootopia)」で、累積の売り上げは1億4260万ドルに到達、この週末の売り上げだけで見ても、5000万ドルを達成しています。

あらゆる動物が、見かけ上は仲良く暮らしている大都会、ズートピア。その市警として初めてウサギの警官が誕生しますが、すぐに彼女は、この街に隠されたミステリーと陰謀を解き明かす役目を担う事になっていく、そんなお話だそうですよ。主演ウサギちゃん、声を務めているのがジニファー・グッドウィン。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2016.3.14)”

全米映画トップ3(2016.3.7)

人種的多様性の薄さが問題視された映画賞も授与され、日本では、男の子と恐竜が種を超えて仲良しするアニメが封切られ、それでもって、ひょっとしたら次の米大統領が移民排斥を始めるかもしれない、と、色々な話題が沸き起こった春ですが、これから、ハリウッドも本格始動すれば、政治や経済も少しずつ回転し始めるんじゃないでしょうか。

その待ちに待った映画の春、実質的なスタートダッシュを決め、ランキングの第一位を奪取したのが、ディズニー・アニメーション・スタジオが満を持して放つ、「Zootopia」で、初登場の週末の売り上げは、7370万ドルでした。

こちらは、ピクサーが噛まない方のディズニーCGアニメ。あらゆる動物が集って暮らす架空の大都会ズートピアへ、警察官になるという夢を追って移住してきた一匹のバニーが、動物間の差別にからむ陰謀を解き明かしてゆく事になります。主演はジニファー・グッドウィン。

第二位に入ったのが、これまた初登場でアクションスリラー作である、「London Has Fallen」。ジェラルド・バトラー、アーロン・エッカートら、固いキャスティングの一発です。

英国首相の葬儀にむけて、そこに集まる世界の首脳陣を一気に暗殺しようという、おっかない計画が進行中。CIAとMI-6の敏腕エージェント2人が、この最悪テロを阻止するために奔走します。メガフォンを取ったのが、イラン出身の映画監督ババク・ナジャフィ。

さて、今週の第三位に入ったのは、辛辣なヒーローをウィットとともに描くマーベル系アクション、「 Deadpool」で、累積の売上額は、3億1120万ドルにまで到達しています。

日本では、6月に公開予定の「デッドプール」。まぁ、邦題もこうにしかなりようもなく、その意味では、つっつきがいの無い一本ですが、新しいタイプのヒーロー映画として、内容は期待できそうですね。

僕ズレ太は、最近体力の限界を感じて、サイト更新を終える度に3時間くらい気絶しています。皆さんは、春にやってくる新たな出会いを逃さぬよう、結果にコミットしてシェイプアップして、頑張ってください。

ではまた来週っ^^。

全米映画トップ3(2016.2.29)

間違いなく、アメリカの映画業界でも、現場組と管理組の間にはそれなりな格差があるんでしょうね。ショーレースのクライマックスを迎えたこの週末じゃ、業界で上のクラスに居る人は、ロビイングのための接待でシャンペンを何本明けた事でしょう。

まぁ、そうしているウチにも、現場の方では劇場へ新しいフィルムがせっせと運び込まれ、映写機にセットされている訳です。あ、失礼、今どきはネットワークからダウンロードするのか、、、あちち。ともあれ、やっとこさ映画の世界が本格的に動き出す2月の最後のランキング上位です。

今週も第一位を堅持したのは、もちろんこれ、ライアン・レイノルズ主演の辛辣ヒーローものアクション、「Deadpool」で、累積の売上額は2億856万ドルでした。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2016.2.29)”