全米映画トップ3(2018.2.7)

岩の如き拳が迷路を粉砕!

人生はドラマ。

人は、その人生ストーリーの中を、命ある限り走り続けなければいけません。

例え、謎のジャングルに放り込まれたとしても、仮にそこで、巨大アナコンダに巻き付かれたとしても、また、体長15mの毒グモタランチュラの巣にからめとられようとしても、人生のゲームがオーバーする瞬間まで、その足を止める事なく走り続けるのです。

その途中、いくつかの珍妙な謎解きや、ナンセンスな方向転換、あるいは陳腐なメランコリズムとぶつかるかも知れませんが、とにかく、彼らは走りづ付けるのです。

彼ら?、そうそれは、岩のような筋肉で全身を武装したかに見えるあの男、ザ・ロックことドウェイン・ジョンソンが率いる、面白可笑しい一団の事。

どんな事があっても、立ち止まらず走り続けた結果、彼らの登場する映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jumanji: Welcome to the Jungle)」は、リリース後7週目に入った今週、全米映画ランキングのトップに返り咲きました。

週末3日間の米国内売り上げは1,090万ドル、累積額は3億5,260万ドルを記録しています。

あのランナーも負けじと追走

走り続けると言えば、その映画製作段階からランナーの名前を与えられたディラン・オブライエンの方が、その役にふさわしいヒーローと呼べるかもしれません。

彼の方はと言うと、ヤングアダルト系SFスリラーのお約束通り、悪の巨大資本から友人を救い出すため、陰謀の巨大迷路のな中を今日も全力疾走です。

おかげで大けがを負い、一時期走れなくなったりもしましたが、完成した映画「Maze Runner: The Death Cure」はヒット作となり、この週末では、1,050万ドルの売り上げを記録してランキング2位の座をゲットしました。

歩みを止められぬ事の恐怖が・・・

走り続けたのは男達だけではありません。

いや、むしろリアルな意味で暗黒の中を走り続けたのは、サラ・ウィンチェスターだったかも。

夫ウィリアムが、銃器の製造販売で巨万の富を築いた後に他界し、その財産を相続したサラは、自社の武器が奪った人間の魂達を追い払うために、カリフォルニア州はサンノゼに建てた自分の住居を永遠に拡張し続けたのです。

サラ自身が指示を出し、ほぼ無計画にそれを増築しつづけたため、本来は華麗なたたずまいを見せるはずであったヴィクトリア朝風の屋敷は、異様な迷路の如き構造となってしまいました。

本来は、豪華な暮らしが約束されていたはずの彼女の晩年は、夫の作ったライフルが殺した亡者に憑りつかれ、この屋敷拡張事業のために、ただ走り続けるだけのものへ変容してしまったのです。

この、あわれな未亡人サラを主役に、アメリカでもNo1.と呼べるミステリースポットである、あのウィンチェスター・ミステリー・ハウスをそのままモチーフにしたホラー映画が、今週初登場で930万ドルの売上額を記録し、ランキングの3位に滑り込んだ「Winchester」です。

問題のサラ・ウィンチェスターを、今を代表する大女優ヘレン・ミレンが怪演している事も魅力な、この映画。僕自身も、今、小遣いと時間があったらサンノゼに飛んで行って鑑賞したいと思う一本です。

作品の在庫は潤沢

オスカー前の、ロビィングに忙しいこの時期でも、そこそこ、娯楽的な映画がリリースされ続けるというのは、ハリウッド映画界の大きさ(そして欲深さ)を垣間見る部分です。

どんどん作ってどんどん消費、そして大きくなり続ける。まさに、ハリウッドもアメリカ資本主義も(そして仮想通貨も)、速度を落とす事なく走り続ける、現代社会のヒーローそのものなのでしょう。

皆さんも、置いてきぼりを食わないように、走り続けてください(僕は、その後に道端に零れ落ちた残り物を拾ってゆくので大丈夫です)。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2018.1.29)

疾走するヒーローが再登場

僕は全く逆のタイプですが、人生を常に全力で駆け抜けたいとお考えの方々にとっては、その先に続く道も単純な直線路では物足りない事でしょう。

それは、急な勾配やトラップまで仕掛けられた巨大迷路のような道である方が、断然エキサイティングで刺激的です。

そんな内の1人であるあなたのために、今週リリースされた新作SFアクションスリラーこそ、映画「Maze Runner: The Death Cure」であり、最初の週末3日間における売上は2,350万ドルを記録して、ランキング1位の栄冠を勝ち取りました。

主演のディラン・オブライエンが負った負傷による公開時期のずれ込みという、予期できなかったトラップさえ跳ね除けて3部作の最後をかざる本作では、世界を蔓延しそうなゾンビウィルスに対する治療法の材料にされそうな友人を救うため、彼らは再び、あの陰険な組織「WCKD」の懐へと飛び込んでゆくそうです。

果たして、彼らと地球の運命やいかに。

ジャングルの迷路も奥が深く

今週の2位に入ったのは、ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック他が共演の、もう一つのアドベンチャー作品、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jumanji: Welcome to the Jungle)」で、売上額は1,640万ドルを記録。

1995年に作られた、VFXアクションのクラシック作を、平昌オリンピック直前の寒いシーズンにリブートした本作が、ちょっとしたスマッシュヒットになった事は若干の驚きを禁じ得ないところです。

今回のジュマンジはビデオゲームとなり、その内部の危険なジャングルにバーチャルなアバターと化して取り込まれた4人のティーンが、ゲームのルールに縛られながらサバイバルを目指すそうです。

この現実世界になんとか戻れても、しばらく燃え尽き症候群でポーっとしてしまいそうですね。

時代を超えた憎しみを癒す事は可能か?

人種間の軋轢、という問題については、超一般的な日本人である僕みたいな人間は、例えそれを煽っている連中に関してであっても、揶揄する様な権利はなかろうと思います。

とは言え、メジャーで立派な各メディアの報じ方を見ていると、自由の国アメリカにも、あらたな人種問題に火がついているとの事。

映画としては、そんな時代に何を提示するかという事は、大きなビジネステーマだと思います。そんな中に、ハリウッドのA級スター俳優の中でも特にストイックな事で有名な、あのクリスチャン・ベールを、アメリカ開拓時代の軍人役として起用したのが、今週初登場にして1,020万ドルを売り上げランキング3位に入った「Hostiles」です。

ネイティブアメリカンを憎んでやまない米軍大尉が、とある事情からシャイアン族の人間をエスコートし、荒野を旅する事になってしまう。というお話だそうです。

果たして、憎み合う彼らの間に、親交の情が生まれる様な事はあるのでしょうか?

寒い時はネット配信で、なんて言わないで・・・

と言う訳で、またまた新たなヒット作が登場し、ハリウッドの新作映画生産能力は、今週も衰える様子も見せませんでした。

あんまりアウトドアで遊ぶ季節ではないので、暖房の効いた劇場で体験できる娯楽は、意外と需要が高いのかもしれませんね。

しかしながら、ここ数年、北米大陸へ強烈寒波が下りてくるという事がお約束の様な気配もしますから、あんまり寒すぎると映画の観客も減ってしまうでしょう。

映画製作・配給会社のエリート達は、この辺りで地球環境の変化に対応したビジネス形態を考案しておくべきかも知れません。

たとえば、フロリダ旅行と新作映画の上映を組み合わせたパッケージとか、どうでしょか?

それではまた~。

全米映画トップ3(2018.1.22)

いつか見たアレじゃないよ!

資本主義経済のエンジンは、消費者の欲が燃料となって駆動する事になっています。

消費者の新たな欲を刺激するためには、常に新しい商品が生み出される必要があり、エンタメでも他のサービスであっても、クリエーター達は、日夜その才能を絞り出し生産をし続けなければなりません。

そして、そういったアイディアが、世の中をちょっとずつ変えたり進歩させて行く訳ですが、どんなに斬新な思い付きであっても、かならず何時かは陳腐化するという運命も抱えています。

映画の中で言えば、あのわざとらしいワイヤーアクションとか、CGで描くスーパーヒーローの格闘場面などが、そうやって消費されて色あせたアイディアの1つでしょう。

そんな事を考えると、主演のロビン・ウィリアムズを大量のCGアニマルの中に放り込んで斬新な話題を振りまいた、1995年の映画「ジュマンジ」を、21世紀の現在にもう一つのCG満載映画としてリブートしたとしても、どの位の収益性が想定できたでしょうか。

とにかくまぁ、その想定は別としても、今週2,000万ドルの売り上げ額を記録し、米国内だけでも累積で3億1,700万ドルを稼ぎあげた、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jumanji: Welcome to the Jungle)」が、1つのサプライズである事は変わりないと思います。

そんな今回のジュマンジでは、4人のお気楽な若者達が、謎のビデオゲーム世界へと引きずり込まれるアドベンチャーとなっているそうです。

公開後5週目に入っても好調なこの映画、日本上陸は4月に予定されています。

悪のテロリスト集団に切り込む戦場のヒーロー達

映画関係では、陳腐化し、さすがに最近では見かけなくなった別のモノとして、「愛するものを〇〇するために、〇〇は〇〇を〇〇した・・・」という日本国内向けの定型化したプロモーション文句です。

そして、仮に見飽きられていたとしても、未だにハリウッドのプロデューサー達の映画化意欲が衰えない題材の1つが、9.11後にテロリスト集団討伐のための激しい戦闘に身を投じた、アメリカ軍のヒーロー達でしょう。

おそらく、それら2つの要素が引っかかってきそうなのが、今週初登場にして売上額は1,650万ドルを上げてランキング2位に飛び込んだ、実話ベースの戦争アクション「12 Strong」という事になりそう。

予告編映像を見る限りでは、「いつかどこかで見た事あるよなぁ」と感じざるをえないのがこの映画ですが、実物の作品はどのような構成なのでしょうかね・・・

主演は、あのクリス・ヘムズワースです。

LA大犯罪地帯

そして、ロサンゼルスの街で起きる重大犯罪と、それに立ち向かう市警の精鋭部隊という構成も、使い古されたと言うだけでは足らない位に良く見かける映画のプロットです。

たとえ、本質が商売の材料だとしても、ここまで愛されていれば1つの文化へと昇華しているかもしれないのが、まさにハリウッドというべき、このタイプのクライムアクションです。

今回、その文化にさらなる深みを与えるべく登場するのが、世界で最も頼りがいのある俳優の1人、ジェラルド・バトラー。今週初登場であるこの映画は、1,530万ドルの売上額を記録して、みごとにランキングの3位に滑り込みました。

とりあえずは、このタイプの映画のファンの人なら、確実に喜んでもらえそうなのが、この一作なのでしょう。

寒い季節でも娯楽映画の流れは止まらない

なんでも、アメリカの東海岸には、相当ヤバいクラスの寒波が入っているとか、いないとか。

道路も凍り付いて使えなくなってしまうと、客の出が悪くなってしまい、映画業界としては打撃も大きいと思います。

ただ、天候も含めていろいろ寒いこの時期に、熱い娯楽を提供する映画がランキングで並んでいるのは、なかなか有難い事だと言うべきでしょう。少なくとも安定感だけは有る、こういったトラディショナルなハリウッド映画も、やっぱり悪くないもんです。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2018.1.15)

バーチャルジャングルの謎を解け

一作年だかなんだかが、VR(仮想現実)元年とか言われていた記憶があります。

その機会に、仮想現実のデバイスとかコンテンツとかが一気に普及するのかと思いきや、いまだに、僕の身近にVRなんて1ミリも届いていません。そうこうするうちに、2017年は仮想通貨元年と言う、もう一つの良く分からないものが始まって、こっちの方は、まぁまぁ盛り上がっているみたいです。

ともあれ、あの無骨なVRゴーグルを装着して、よたよた動き回る姿は、スタイリッシュな今時の若者に受け入れられる訳もありません。

逆に、VRゲームと言う観点からは、ゴーグルよりずっと進歩した参加方法を(バーチャルに)提案しているのが、映画「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jumanji: Welcome to the Jungle)」です。

こちらの方は好調で、公開4週目に入た週末においても、2,700万ドルの売り上げを記録してランキングのトップに輝きました。

この中では、秘密のビデオゲームにエントリーしたプレイヤーが、ゲーム内部の世界へ取り込まれてアドベンチャーをサバイバルするのだそうですよ。

こんな魔法の技術も、意外とアメリカとか中国のベンチャー企業が開発しているかもしれません。それが出てくるまで、VR元年の三が日は明けなさそう・・・

リアルな真実と戦うジャーナリスト

まぁ、僕らがバーチャルの陶酔感に浸っている間も、現実の世界では色々な物事が進行している事を忘れてはいけません。

そして、ジャングルで戦う様なファンタジーより、リアルに存在するジャーナリストと政府の戦いの方が、ひょっとしたらもっと刺激的かも。

今週、1,860万ドルの売り上げを記録して、ランキング2位に飛び込んだのが、国防総省が隠し続けてきた、ベトナム戦争がらみの機密文書を公の目に晒そうと奮闘する、2人のジャーナリストを追うドラマ、「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(The Post)」です。

ここで、その機密を追い求めるのは、リアルな実話の重々しさを体現できる2人の俳優、メリル・ストリープ&トム・ハンクス。監督は、誰あろう、あのスティーヴン・スピルバーグ。という事で、各種の暴露が大流行している今のご時世にも、充分存在感を発揮する一本だと言えましょう。

日常からはじき出されるドラマの疑似体験

別に、ペンタゴンやCIAから発注を受けていなくても、ハリウッド映画は体の良いプロパガンダであることは、殆どの人が認知している事実です。

そして、そのビジネスを円滑に進めるため、脚本のテンプレートというものが存在するのです。

たとえば、さして特徴もない平凡な生活を送る男性が、ある時、予想もしなかった事件に巻き込まれ、アクションヒーローの様になって大きな陰謀を阻止するというのも、米国映画としては便利なプロットの1つでしょう。

あとは、その主役にどの俳優を当てはめるか、によって、映画としての品位が決定するだけ。という事で、今回、その役割を担って立ち上がった役者が、あのリーアム・ニーソンでした。

出来上がった映画「The Commuter」は、初登場の週末に1,350万ドルの売り上げ額を記録しランキング3位に飛び込みました。

今回、ニーソンが演じるのは、元NY市警で現保険会社の営業という、この手のアクション娯楽にはうってつけの男性。彼は、10年間毎日乗り続けた通勤列車の中で、ミステリアスな女性から常識外の依頼を受けるという事です。

僕ら小市民の代理として、日常生活から突如放り出された彼を待ち受ける運命とは?

いろんな物が全部バーチャル

映画自体が、原始的な仮想現実と呼べるものです。

そして、ゾンビ退治や、360度回転のローラーコースターを、視覚情報からだけ仮想体験させるおもちゃより、見る人の感情に訴える演出がなされた映画は、今の所、品質感の上で分があると言えそうです。

ただ、これからVRにもキラーコンテンツが生まれれば、一機にエンタメ業界の勢力図を書き換える事になるかもしれません。

しかしながら、僕らの生活すべてが、どこかのスパコンの中で動いているシミュレーションだ、なんて説を唱える人もいるようですから、何と言うか、体験生活という言葉の意味も、あやふやな世界に溶け込んでしまいそうなのが、21世紀の今の時代だと言えそうです。

ひょっとして、あなたが読んでいるこのページも、あなたのイマジネーションが生んだ疑似的な存在かも知れませんね。

だとしても、他の記事にも目を通してみてくださいね。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2018.1.8)

納戸の奥へしまい込んだゲームを蘇らせよう

これは、しかるべき家系に限った話だと思いますが、そんな家の納戸の一番奥に、長い期間放置されていたゴミを、しかるべき目利き人を招いて、しかるべき鑑定をしてもらう事により、なんと、しかるべき額の金銭と交換が可能になるらしいです。

そして、ハリウッドの映画会社などは、まさにこのしかるべきお家柄の人々そのもの。彼らの抱える巨大な倉庫の奥には、大昔に上映された作品の道具だけでなく、その脚本も大事に保管されていて、再び現金化される時が訪れるのを静かに待っています。

これまで映画化されてきた、SF系アドベンチャーの数々の要素を組み合わせ、そこへ、かなり昔のオリジナル作から使っている基本設定と、どこかの物置に打ち捨てられていたゴミ同然の古いビデオゲームなどを導入し、あらたな娯楽製品として映画化されたのが、この週末に、3,600万ドルという売り上げを記録して堂々のランキング一位を獲得した、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(Jumanji: Welcome to the Jungle)」です。

今回の作品では、(これもハリウッド映画としては、お約束の人間像である)4人のお気楽で無軌道な学生が、掃除を命じられた学校の物置部屋で、プレーヤーを異次元のジャングルへ送り込むパワーを持つ謎のビデオゲームと遭遇。アドベンチャーがスタートします。

ていうか、、何ビットですか?、このビデオゲーム・・・

その恐ろしい企みは、見えない場所で進行していた・・・

ハリウッドの娯楽作では、観客には見えない様に(一応)隠された謎の要素が、物語を転がす原動力になっている事が多いです。

時には、映画の存在自体をとして扱って、公開前のバイラル効果を狙うというプロモーション手法も見られますよね。

とは言え、この神々しい2018年が訪れた瞬間に、これ程までに陰惨で恐ろしい物語を世に放つ計画が、狡猾にも秘密裡に進行していたとは、本当に驚きです。

その映画、「Insidious: The Last Key」は、今やホラー界のカリスマとなったジェームズ・ワンが生み出したオカルト絶叫ホラー。初登場である週末では、2,930万ドルの売り上げを記録して、ランキングの2位に滑り込みました。

ホリデー向けのファミリーコメディに飽きが来た観客層が、身の毛がよだつ恐怖映画に必ず足を運ぶはず、という、製作元のブラムハウスプロダクション(他)が考えたインシディアスな読みは、ここで見事に的中です。

今回のストーリーは、あの霊能者エリーズ・ライナー(リン・シェイ)の実家にまつわる祟りの謎を、追求してゆくというものだそうですよ。

全世界が震撼中

その映画はこれまで、逆襲したり帰還したりファントムがメナスしたり、あるいは覚醒したりしてきましたが、ついに、最後、というワードが登場したので、本当のクライマックスも近いのかもしれません。

という訳で、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」は、2,360万ドルの売り上げ額を記録して、ランキングの3位を堅持です。公開後4週目に入ったにも関わらず人気ぶりは健在といった所。

次のエピソードが出来ると、ルーカス御大が当初計画していたと言われる9作品(スカイウォーカーのサーガ)が終了しますが、まだ、親会社のWDCとしては、このビジネススキームを手じまう事など考えてもいないようです。

2018年1月の第1週末時点において、全世界興行収益は12億ドルに到達したというのが、この作品。

企画会議にもシャンパンを

そろそろ、ハリウッド界隈では賞レースのためのパーティー合戦が始まるでしょうから、レバレッジを効かせた大型作品は登場しにくくなってくるでしょう。

まぁ、そんな季節こそ、インディー寄りの奇作・良作が多めに上映される事になる訳で、その意味では面白い時期だとも言えます。

ちなみに、直近で公開が予定されている作品としては、リーアム・ニーソン主演のスリラー「The Commuter」、クリス・ヘムズワース主演の9.11関係のドラマ「12 Strong」、そして、ジェラルド・バトラー主演の犯罪アクションスリラー「Den of Thieves」などなどもあります。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.12.26)

帝国の台頭

2017年12月22日から25日にかけてのアメリカ合衆国では、一体、何人のエックスウィング新人パイロットが誕生し、何人のパダワンがライトセーバーを新調した事でしょうか、その数は想像を絶する規模に到達したはずです。

しかも今や彼らは、あの帝国、「WDエンパイア」の意思を遂行するために活動しているという事を思うと、畏怖の念さえ感じてしまいます。

「けして、、、けして皇帝の力をあなどるでないぞ、、、」、というジェダイマスターの言葉を、あらためて思い出しているという映画ファンも少なくないはずです。

あらたなる帝国の世界支配を担うというその映画、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」の攻勢は弱まる事もしらず、公開後2週目である今回の週末も、1億70万ドルという売上額を記録して、当然の事ながら、興行成績ランキングのトップを堅持しました。

世界の歴史は、彼らの手によって確実に塗り替えられてゆきます・・・

また、あのジャングルへ行こう!

さて、どの様な勢力が世界を支配していたとしても、必ず、それに立ち向かうレジスタンスが存在します。

この事は、かの「WDエンパイア」自身もよく承知している話。

今週、巨大な帝国によって映画興行収益の全てが吸い上げられる事を阻止すべく、立ち上がった急先鋒は、ドウェイン・ジョンソン、カレン・ギラン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、ジャック・ブラックら共演の、ファンタジックなアドベンチャー、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」。

その売り上げ額は、5,220万ドルと、まぁまぁなレベルの数字を記録しました。

伝説の異次元ゲームアドベンチャーを、VR時代のイマジネーションでリブートしたのが、この「ジャングル」。お仕置きのために学校の物置部屋を掃除させられていた4人のティーンが、偶然発見した奇妙なビデオゲームの世界に取り込まれてしまいます。

果たして彼らは、文字通り生き残る事ができるのでしょうか・・・

歌で世界が1つになる!?

完璧なハーモニーは、人の心を根底から揺さぶるパワーを持っています。

とは言えまぁ、音楽と歌によって、世界が1つになる事もあれば、さらに分断される事もあるでしょう。

世界No1のコーラスグループである、「ベラズ」にとって歌は、争いとは言わないまでも競い合うための道具である、と運命つけられているものの様です。

その事がはっきりするのが、映画市場が厳しい状態にあったはずの、この週末に、初登場にして2,560万ドルの売り上げを獲得した映画「Pitch Perfect 3」。

前作までで、世界タイトルを獲得した後、別々の道を歩むかに見えたベラズのメンバー達が、もう一度だけ大舞台で観客を魅了しようと立ち上がります。

年末年始にはぴったりな感じのストーリーが、この作品のようですね。

変化

振り返ってみると、2017年も色々な変化が進行した年だったと思います。

大して強くないのに、室内犬みたいにキャンキャン吠えまくる事で、周囲を威嚇し関心を引こうとする国も有りましたし、かと思えば、しなくて良い変更ばかりぶち上げてヒンシュクを買った政治的リーダーも居ました。

一方、インターネットの上だけに記録されているコインに、信じられないくらいの多くの人がお金を投じたりもしましたし、ハリウッドでは、超期待のブロックバスターシーズン(8月)が総ズッコケしたという事も、何かしらの変化の表れでしょう。

まぁ、世界は不安定化に向かっているとは言いますが、2018年は、もうちょっと賢い年になってくれないかなぁ、と念じております。

それでは皆様、よいお年をっ!

全米映画トップ3(2017.12.18)

ファーストオーダーに逆らうな

ウチの様な3流サイトが、安易に「〇〇〇ユニバース」などの話題を取り上げると、何等かの祟りがあると言われています。

もちろん、遠い遠い昔、銀河の遥か彼方で起きた出来事、なども、それなりに資格を持つ人のみがタッチできる特別な案件です。

けして名前を口にしてはいけないという、その神聖なる物語シリーズ8本めは、初登場の週末に初登場し途端、2億2,000万ドル(米国内のみ)を売り上げて、多くのレジスタンスを興行成績レースから排除しました。

このままでは、映画的銀河がダークサイドの支配に落ちてしまいますっ、助けてオビ・ワン!、あなただけが頼りです・・・

気の良いブルの大冒険

今は、2017年のクリスマスシーズンですので、北米大陸でも最大の買い物シーズンと言う事になります。

なので、かのウォルト・ディズニー・カンパニーにしてみれば、巨大なM&A計画を発動するのに良いタイミングだったと言う事になるのでしょう。

今週、初登場の作品「Ferdinand」が、無骨な角と巨体を持った雄牛が活躍するハートフルな家族向けアニメーションであるのに、唯一、ダークサイドの支配に抗う事が出来たのも、上に書いたような大人の事情が関係した事は想像に難くありません。

その作品、今週の売り上げは、1,330万ドルを記録しました。

21世紀フォックスアニメーションが制作会社に加わっている本作は、見かけは猛々しいけれど本当はやさしく、町の人々とも仲良く暮らしていたはずのウシさんが、ほんのちょとした勘違いから危険な生き物として隔離されてしまう、というストーリーだそうです。

果たして、彼の運命やいかに・・・

映画的なまとめ

さて、この週末、全米映画興行成績の3位に入った映画は、ディズニー&ピクサーがこのクリスマスに放った、メランコリックかつビューティフルなアニメーション、「Coco」で、売上額は1,000万ドルを維持しました。

と、言う訳なのですが、ランキングの裏側をちょっと覗いて見れば、上位3作品全部に「Dマーク」が付いている(あるいは付く事になる)のが分かります。

それがこれから、どの様な結果を生むのかは今のところ明確ではありませんが、少なくとも、資本とメディアの支配権が一極化してゆく傾向にある事は確かです。

まぁ、良い面を見て見れば、幾つもの作品ラインの権利が一か所で全て管理されるようになり、をれは、WDCが複数の映画モンスターを自由に操れるという事も意味します。

だから、「エイリアンvsプレデターvsジェダイ」も、理論的に言えば夢でなくなった訳ですね、期待しましょう。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.12.11)

時代を変えるあの映画登場まで1週間

アメリカ合衆国の経済発展を支えているのは、新しいもの好きで消費をためらわない一般市民であるのは明らかですが、そんな彼らも、この週末ばかりは、ハリウッドがリリースした並のサイズの新作には目もくれなかったようです。

結果的に言うと、全米映画興行成績トップ3は、1週間前のものと変化なしという事になりました。

依然として一番人気なのは、ディズニー&ピクサーが今年のホリデーシーズン向けに放った、メランコリック&ロマンチックなアニメーション「リメンバー・ミー(Coco)」で、売上額は1,830万ドルを記録です(米国内累積売り上げは1億3,550万ドル)。

その次、2位に入ったのが、日本でも堅い人気を維持している「ジャスティス・リーグ(Justice League)」でしたが、こちらの売上額は960万ドルと、かなり控えめの数字となりました。(米国内累積売り上げは2億1,210万ドル)。

そして、3位を維持したのも先週と同じ作品、オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツによるヒューマンドラマの「Wonder」で、売上額は850万ドル(米国内累積売り上げは1億30万ドル)でした。

普段なら順番を入れ替え立ち替えするハリウッド映画ですが、これほど、全体的に動きが見られないのも珍しいのではないでしょうか。

他に興味を引く作品てあるの?

まぁ、一般庶民がモノの値段の下落を期待しているフシが有り、合衆国経済も日本化してきていると言えなくもない昨今です。

消費者も、見るべき映画を厳選の上に厳選する傾向が強まっているのかもしれませんね(人が出費しなくなるのはデフレの兆しです)。

とは言うものの、動きがない、という話だけでは面白くもないので、ランキング中位以下の新作をちょっとだけご紹介しましょう。

まず、4位に入ったのは、ジェームズ・フランコが制作・監督・主演もこなして話題の、「The Disaster Artist」で、売上額は640万ドルを記録しました。

映画史上でも稀なほど凄く酷い出来上がりの映画、を題材にしたのがこの映画だという事です。どんな話なんでしょうね?

そして、これから賞レースにちょこちょこ顔を出しそうな一作、「Lady Bird」がランキング9位に入っていて、その売上額は350万ドルでした。

その次、10位に入ったのは、初登場の「Just Getting Started」で、320万ドルの売上額を記録。これは、モーガン・フリーマン、レネ・ルッソ、トミー・リー・ジョーンズら、ベテラン俳優が集まって作られたアクションコメディです。

それでも、凪、は続かぬものぢゃ、ルークよ…

今年の夏から、ハリウッド映画業界の売り上げが振るわない感じになっているのは、明らかに、ディジタル配信の普及が影響しての事でしょう。

この新しいメディアを利用すれば、配給側としてもコスト削減につながるでしょうし、だから、B級の娯楽ホラーなどは、これからは、ネットで先に配信するという形態が増えて行きそうに思います。

そして、劇場で人を集める事が可能な映画は、相当な予算を投じて、かつ、かなりなロイヤリティも要求できるくらいに影響力のある、超大型作品に偏ってゆくかも知れません。

風向きが変わりつつある2017年の最終局面、誰もが待っている、そのドデカイ一発は、もう手の届く所まで近づいています。

映画史がひっくり返る瞬間を見逃さないように気を付けましょう。

May the force be with you!

全米映画トップ3(2017.12.4)

Remenber me? We’ll never forget you Miguel.

日本でも、ブラックフライデー(ついつい、ブラックマンデーと混同してしまいますね、意味が違い過ぎます)に紐つけした商法を繰り出して、東京界隈の小売業者さんが消費者の財布を独占しようと激しく競い合った、そんな2017年11月終盤だったようです。

まぁ、もともと、感謝祭を祝う習慣があまりない日本人にとって、11月の第4金曜日などというものは、ただのかったるい週末でしかなかった訳で、それ故、ビジネスマンの人達にとっては未だ未開拓の領域でもあります。

消費を生み出すには何かの理由付けが必要だという事で、この黒い金曜日も客にがま口を開かせるアイテムとして、これから定着して行くのかもしれませんね。

ハリウッド映画業界の周りでも、もちろんこの11月最後の週末は巨大なビジネスチャンス。そして、このようなホリデーチックな時期のキャッシュフローを、夢と魔法のパワーでがっちりと掴んでしまうのが、ウォルト・ディズニー・カンパニーです。

その、WDC年末祭りの起爆剤として投入されたのが、あのピクサーとの共同制作によるロマンチックで切くも、ユーモアと音楽に彩られたマジカルな一本、「リメンバー・ミー(Coco)」でした。

今週は、その映画の公開後2度目の週末だった訳ですが、依然としてその魔法は有効のようで、米国内のみの売り上げでは2,610万ドルを維持、ランキングの1位を堅持しました。

ディズニーさんには、今年の年末向けに、世界中を席巻するだけのウェポンがまだ残っていますので、これから映画界がどうなってしまうのか、胸がざわつきます・・・ 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.12.4)”

全米映画トップ3(2017.11.27)

キラキラシーズンの超主役が登場

アメリカ娯楽産業の最大手であるウォルト・ディズニー・グループは、21世紀に入っても成長の速度を速め続けており、いずれは、地球上すべての地域の人々が、等しく、ネズミさんやダックさんのパレードを楽しめる世界を目指し、夢と魔法のキングダムによる支配を強めて行くでしょう。

もちろん、彼らのテーマパークにおいても、11月からの2か月間は年間でも最大級の収益を見込める季節ですが、このDWビジネスモデルの強みは、その時期を自身で作り上げた映像芸術で彩り、ムードを盛り上げて、さらなる収益性を確実にするという点にあります。

その映像作品、ディズニー&ピクサーが今年のクリスマスに向け公開した、「リメンバー・ミー(Coco )」は、夢と音楽とイマジネーション、エキゾチックでロマンチックな異文化の描写、そして映像表現の極みのような魅惑的色彩により、同社の年末ビジネスをブーストアップする事必至、な一本のようです。

かくして、初登場の週末3日間、米国内で4,900万ドル(別曜日を含めた累積は7,120万ドル)という売り上げ金額を記録し、堂々のランキングトップに躍り出たのが、このアニメーション映画です。

メキシコにおいて、11月の冒頭に盛大に行われる「死者の日」の祝日を、その文化に対する最大限の敬意を払いつつ、見ている者の脳波すらも同調させてしまうような映像美で飾った、魅惑のファンタジーとなったのがこの一本らしです。

2位にはヒーロー連合軍で大台突破

21世紀に入り、アクション映画の新たな成長モデルとして期待されるのが、カリスマキャラクター達を集合させるストーリーです。

そしてこの分野も、より多くの人気キャラクターを抱えた大手プロダクションが、ほぼ独占的にビジネスを展開する事になります。

2人の一流映画監督が関わり、1人の男優の口髭をどうしようか、という問題まで取りざたされる程にタイトなスケジュールでの撮影し直しまで行われたという、まさに微に入り細に入った作り込みが行われたのが、今週のランキング2位を堅持したヒーローアクション、「ジャスティス・リーグ(Justice League)」

今週の売上額は、依然として4,070万ドルというレベルをキープしています。

ホリデーにふさわしいスピリチュアルなドラマ

ハリウッドの映画スタジオが、どのように作品のリリース日を決定するのか分かりませんが、1年を締めくくる2か月間という、新商品や作品が集中する時期でも、うまく潰しあわないように映画の作風を組み合わせているのは、さすがと言うべきでしょう。

そして、世界中の映画製作者が、VFXを駆使した作品を発表したかに思えるこの1年でも、観客のハートに残るヒューマンドラマが、その最後を飾るのは良い傾向です。

ハリウッドのマーケティング担当者は、その辺りの観客の嗜好を呼んで、うまく分別をする達人と呼ぶべきかもしれませんね。

そんなこんなで、今週、2,230万ドルという意外に大きな売上額で、ランキングの3位に入ったのが、「Wonder 」というドラマでした。

周囲の子供らとは、あきらかに違う外見上の特徴をもった小学生の男子が、その純粋なスピリットによって、無神経な偏見を自分への理解に変えてゆくというような、そんなお話らしいです。

残すところ、週末も5回です

なんだか、この秋に入ってから、ほうぼうの業界でハラスメントとか暴力とかの騒動が勃発、せっかく綺麗で豊かな気分になれるシーズンのムードに、水をぶっかけているような状態です。

まぁ、年末にかけては、色々とざわつくものなのでしょう・・・

とは言え、本当のホリデーはこれから。公開予定のハリウッドの新作映画もたくさんありますし、クリスマスにかけて最新作の興行成績がどこまで伸びるのか、気になるところでもありますね。

まぁ、僕らは、あんまり変なスキャンダルに振り回されないように、年末を楽しんでゆきましょうっ。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.11.20)

あとちょっとで届かなかったスーパーな領域

聞く所によると、今時は、ネットのクラウドとかでオープンソースだか何だかをすると、時速350kmで走るレーシングカーも(簡単に?)作れてしまうそうです。

アクションやホラーなどの娯楽映画も、ネットで「いいね!」とか「フォロー」しながら制作していったら、今までになかった新機軸の物語が出来る事でしょう。

でも、本当にそんな物が横行してしまうと、既存の業界にとっては死活問題。この辺りで本業ならではの底力を見せつけて、伊達や酔狂でビジネスに鼻をつっこんでくる素人連中を、ぎゃふんと言わせておかなければいけません。

と言う訳で、長いこと映画業界に携わってきたワーナーブラザーズの大人達が、あらゆる権利問題をクリアするに充分な予算を確保して、世界中のスクリーンへ配給する手立ても完璧にこなした上、1人でも地球を余裕で救えるスーパーパワーのヒーローを6人も登場させるという、正義の力技をも披露して生み出した映画が、初登場の週末で興行成績ランキングのトップに躍り出た、この「ジャスティス・リーグ(Justice League)」です。

ひょっとしたら、オープニングの売り上げで、世界記録を塗り替える予定だったかもしれませんが、結果としては9,380万ドルという、大台一歩手前の数字に留まりました。

それでもまぁ、売上300万円でも大喜びするレベルの、クラウドのアマチュアビジネスでは達成できない、大きな成果だと言えましょう。

2位は、ホリデーシーズンにふさわしい映画

ネットのクラウドで劇場向け映画が作れるとしたら、そういった進路を希望している若者にとっては、大きく門戸が開かれる事にもなります。

しかし、ネットが、合理性の無い過剰な怒りと横並び意識が産み出すだけの共感が支配する場所だとすれば、そこでの何十万人ものクリックから吐き出されるストーリーは、ともすれば平坦で個性に欠け意味の薄いものになるリスクもあります。

とにかく、本当の存在性というものは、「同じ」ではなく「違う」という事が生み出す力です。そんな事を、誰もが似たような誹謗中傷を一言のつぶやきに乗せまくっているこの現代に、再び問いかけるような一作が、初登場にして今週のランキング2位に滑り込んだ「Wonder」。その売上額は2,750万ドルを記録しました。

外見上の大きな特徴をもった1人の小学生が、当初は冷酷な反応を見せた周囲の子供達から、本当の理解を勝ち取ってゆくという、ヒューマンストーリーがこれだそうです。

この映画、その男の子の両親役に、オーウェン・ウィルソンとジュリア・ロバーツが出演しているのも、話題の一つでしょう。

2億ドルくらい簡単に・・・

そして、この週末も確実な存在感で全米興行成績ランキング3位を堅持したのが、マーベル系ヒーローアクション「マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok)」で、売上額は2,170万ドルを記録です。

日本でも公開され、ひょっとしたらGDPの0.05パーセント位は経済効果を上げているかもしれない本作ですが、米国内だけの累積金額は2億4,000万ドルを突破。

やっぱり、ホリデーシーズンには派手で気楽な娯楽映画が一番好まれる、そう読んだハリウッド界隈のマーケティング部門の勝利が、まさにこの一作かもしれません。

スーパーヒーロー抱き合わせユニバースという、ビジネスモデルを成功させた先駆者が、この製作元のマーベルそしてディズニーですが、とにかく、その加速力が残っている内にできるだけロケットを吹かしておくに、越した事はないのです。

ハリウッドの火は消えず

今年2017年の8月、謎の大寒波に襲われたように売り上げが低迷した全米映画産業ですが、やっとの事で不況を脱してきたようにも見える今日この頃となりました。

本当の寒さが近づく季節となり、いかしたカップルの方々がデートで出かける先として、空調完備の映画館が見直されてきたのかもしれません。

10ドルくらいの料金で、2時間の間をお手軽に楽しめるCG満載のアトラクションライドとして、まだまだハリウッド映画に訴求力が残っている事は確かです。

まぁ、これから年末のギフトショッピングのシーズンも到来しますし、理由はともあれ、そうやって大きなお金が動くのが、アメリカ資本主義経済の強みであり、日本の産業界がうらやましく思うポイントとなっているでしょう。

やっぱり、ため込むだけの美徳に酔いしれていては、ダメですよね・・・

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.11.13)

走れっ!、マイティソー

2017年の秋、アメリカ発で全世界に向けた最高の感謝祭ムードを盛り上げるため、あのマーベル・エンターテインメントが用意した最高の贈り物。それが、この娯楽超大作「マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok)」です。

当然の事ながら、人々のイマジネーションを刺激する前向きなバイブスは、ネットでのつぶやきが世論を動かす不安定な時代に生きる今の米国映画ファンも引き寄せ、公開後2度目の週末も、5,660万ドルという売上額を記録、堂々の1位を堅持しています。

という訳で日本でも大人気の本作、このままホリデーシーズン入り口の、映画ビジネスのけん引役になってくれそうですね。

クリスマスには、ホームパーティ盛大に!

クリスマスのホームパーティーは、人数が多い方が楽しいですよね。

母親サラには、ホリデーを供に祝うための素晴らしい子供達がおり、人の良い旦那さんが居て、子供達のお父さんも居て、その上今年は、お父さんと旦那さん、それぞれのお父さんにお婆ちゃんも加わって、賑やか賑やか^^。

と、聞くからにテンテコマイな感じ一杯の、アメリカンなホリデーコメディー「Daddy’s Home 2」が、今週初登場にして3,000万ドルの売り上げを記録、ランキング2位に滑り込みました。

ちょっと早いクリスマス映画な訳ですが、ひょっとして年末にはDVDで再リリースという運びにして、二匹めのドジョウを狙っているのかも?

主演はウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグ、加えて、メル・ギブソン&ジョン・リスゴーまで出ているのも話題です。

文芸の秋らしいミステリーも

そして、初登場の今週、2,820万ドルという(最近にしては)立派な売上額を記録して、ランキングの3位に入ったのが、香り高きミステリーの名作「Murder on the Orient Express」です。

今回、名探偵エルキュール・ポアロを演じるのはケネス・ブラナー。そして彼を取り巻く俳優陣には、ペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、そしてウィレム・デフォーといった、趣ある面々が揃った上級の映画という印象の一本。

しかし何故、今、20世紀フォックス社がこのミステリーを映像化したのか、その理由も勘ぐって見たくなるところですが、数字を見る限りは、現代アメリカを支える大衆の多くが、率直にこの作品を受け止めたようでもあります。

ホリデーに向けて胸を撫で下ろしている人々も居る?

米国のメジャースタジオだけでなく、EU圏からも超絶VFXアクションを投入した結果、それがアダとなり悲惨な成績におわった8月を思えば、アメリカ人の映画への熱が少し戻ってきたように見えるのは、とても良い事だと思います。

ただ、ざっと公開予定タイトルを見てみると、かなりコメディー寄りな気もしてきて、年末に向けて夏の悲劇が再び繰り返されないかと心配です。

いやいや、季節はホリデーシーズンっ、これで良いのですよね。

まぁ、スリラーやホラー好みの映画ファンにとっては、話題が少なくなる時期になってきたのは確かです。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.11.6)

さわらぬ神にスペクタクル無し

ユニバースは、ハリウッド映画業界にとって最後のフロンティア。この無限に変容する雄大な空間は、偉大な国家をさらに偉大にするのに十分な利得をもたらし続けています。

そんな宇宙の中でも、ビッグバンと同時に生まれたという老舗中の老舗「マーベル・ユニバース」は最強で、そこを統治する神の力に抗える者は、全米の映画ファンを探しても一人も見つからないのです。

かくして、今週初登場にして、週末3日間だけの売り上げは1億2,100万ドルを記録し、当然のごとくランキングトップに輝いたのが、巨大なユニバースを支配する「マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok)」。

まぁ、この映画については、正しいサーティフィケーションを取得した、正当なファン(もしくは批評家)しか語ってはいけなさソーなので、僕は、ちょっと距離をおいていた方がよさソーですね・・・

ホリデーの準備は早めに

2017年も、北半球の殆どの国ではこれからファミリーホリデーがやってくる、という嬉しいシーズンに入りました。

どんな楽しみでも、飾りつけをしたり料理やイベントを考えてと、それを思い描いて計画している時が一番楽しいもの。とは言うものの、その支度の殆どはママ達がやらなきゃならないのです。

そんな風に大忙しな3人のママ達に、さらなるやっかい事がのしかかった時、とうとう彼女達は自分らのためのクリスマスを過ごす事を決意。でも、その顛末は?

と言ったような内容が、初登場で今週2位に滑り込んだR指定コメディー「A Bad Moms Christmas」のようです。

この映画。久しぶりに、ほっこりした題名の作品が出てきたなぁ、と思ったら、本物のホリデーにぶつけるには悪い刺激が強すぎる、大人向けのコメディー映画でした。

伝説級の惨劇は3位に

実は、ソウはソウでもやばい方のソウも未だに映画業界で健闘しているソウで、ハロウィーンの惨劇祭りが終わっても、アメリカの映画ファン達はもう少しだけ殺戮展覧会を見学可能なのだソウです。

そんな方のソウ、「ジグソウ:ソウ・レガシー(Jigsaw )」が、売上金額670万ドルで、今週のランキング3位に入りました。

2017年、アメリカで言うところのサンクスギビング、日本では祝日(11月23日)に当たるようなので、彼女をデートに誘う男子も多かろうと思います。でも、11月10日に日本公開されるこの「ジグソウ」みたいな映画に連れて言ったら絶対に趣味を疑われるでしょうから、その計画をお持ちの方は考え直した方が良さソウです・・・

日本の秋には湯と映画

なんだかんだ言っても、日本も今は行楽シーズンのど真ん中ですから、皆さんご自慢のSUVは、シネコンの駐車場なんかに止めておくなんてもったいない話。

やっぱりその素敵な愛車は、日光、箱根、別府や湯布院などへ温泉旅行をするのに使ってください。

ただ考えてみると、映画館を併設した温泉宿というのは無いんですよね。大概の大型ショッピングセンターには入っているのですから、どこかのホテルチェーンが作ってみたら良いのに、と思います。

温泉で疲れを癒した後、浴衣のままオールナイトで「ソウ6連発」なんて、相当ウケそうな気がしますが、いかがですかねぇ。

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.10.30)

ジグソウ蘇る!

デーモンやゴーストよりも、本当に怖いのはニンゲンそのもの。

たとえフェイクであっても、同胞が血を流す姿を見て興奮する生き物なんて、ヒト以外に存在しないです。

宗教的な解釈によると、この世の中には大量のサタンがうろついていて、最も善良なタイプの人を魔界へ引きずり込もうと画策しているそうです。

とりあえず無罪と思われる人々を捕まえて、窓も無い薄暗い部屋に拘束し、時計仕掛けで動く不気味な刃物により切り刻む。それが、映画史上最悪の連続殺人鬼ジグソウ。今回、10年ぶりに人々の前に姿を見せる彼は、やはり人の世に潜むというサタンの化身なのでしょうか?、

それとも、人の皮を被り被害者を装う狡猾な悪鬼たちを、地獄へ追い返す使命を帯びた、ダークなヒーローなのでしょうか?

どちらにしても、この殺人鬼のビジネスに継続性があるかどうかは、この週末にどれだけの観客が劇場に足を運ぶかにかかっていました。

かくして、ハロウィーンにぴったりと照準を合わせて復活した、殺戮のホラー映画「Jigsaw」の売上額は、1,630万ドルという数字を記録。見事ランキングのトップを奪取したのですが、はたしてこれは良い事なのか・・・

怖いもの知らずも逃げ出すハロウィーン

連続殺人鬼で騒いでいる様じゃ、まだまだシロウト。

と言う訳で、今年のマディア(タイラー・ペリー)は、ありとあらゆる(そして、どこかで見たような)モンスターの集う、呪われたキャンプ場へとわざわざ出向き、いつも通りの大騒動を繰り広げているそうです。

シリーズ最新作である、この「Tyler Perry’s Boo 2! A Madea Halloween」は、この週末3日間の売り上げに1,000万ドルという数字を記録して、ランキング2位を堅持。

既に、何年も前から「マディア・ユニバース」と呼ぶべき世界観を生み出して、無駄な金を使うことなく(本作の予算は2,500万ドル)作られているこの人気シリーズ、この分だとトリロジー化は必至。ファンとしては、来年は「Boo 3!」が期待できそうです。

地球の危機もまだまだ続く

まぁ、ここでハロウィーンのコスプレ熱を少し冷まして、リアリティのある世界に戻りましょう。

人類にとって真の脅威とは何か?、そうそれは、あの世からやって来た幻などではなく、ヒトがこの地上に作り出したテクノロジーそのものなのです。

その重大な事実について、ハリウッド的に正しい方法を用いて僕らに再考させるのが、今週、570万ドルの売り上げを記録してランキング3位に滑り込んだ超大作、「Geostorm 」なのだと言えそう。

ノアの大洪水を完全に凌駕する程の大災厄を、21世紀の映像世界に再現する事で、全世界の人々に破滅の警鐘を鳴らすのが、制作に1億2,000万ドルを投じたという、この一本。

ですが、まぁ、映画制作会社といのはお好きですねぇ、ディザスターパニックもの映画。

映画業界は無風状態

理由はともあれ、8月のハイシーズンに深刻な業績不振に陥ったハリウッド業界は、未だにそれを引きずっているようです。

季節的には、これからホリデー映画の時期でもあるし、サンクスギビングの休日にはたくさんの観客を家から引きずり出したいところ。

そのためには、もう一発、業界に疾風を吹かせる起爆剤が必要ですし、まだまだ公開する話題作も残っているハリウッドです。

そんな中の一本には、タクヤ・キムラ、ハナ・スギサキ共演の「Blade of the Immortal」という一作も控えています。

果たして風は吹くのでしょうか?。

全米映画トップ3(2017.10.23)

口では誰にも負けない「お婆ちゃん」が、ゴーストに遭遇すると?

ちょうど今の季節は、2017年のハロウィーンという事で、ハリウッド映画界からもウィットに富んだ(ややもするとエクスプロイティングな)作品が最もリリースされる、超ハイシーズンとなっております。

そして、映画的な意味で冥界への扉が開くこの時期は、むしろ予算を抑えて小型だけれどもエッジが効いていて、巷の噂になるような作品が成功を収めるでしょう。

まぁ、今週、初登場にして興行成績ランキングの1位を奪取した、「Tyler Perry’s Boo 2! A Madea Halloween」については、その予算がいくらであったかは別にしても、小型の映画とだけは言えないだろうと思います。

アメリカでは、相変わらずすたれない絶大な人気を誇るタイラー・ペリーの、‘マディア’。今回の彼女(そして彼、男女3つのキャラを演じています)は、若者たちをつれて呪われた地獄のキャンプ場へとバケーションに向かいます。

もちろん、様々なホラー映画の定番キャラクターが寄せ集められた本作の中、ゴーストやデーモンに遭遇したマディアの巨体が震え上がれば、全米が観客達の笑い声によって震撼している事必至でしょう。

この映画、週末3日間の売り上げ額は、2,170万ドルを記録しました。

季節遅れのVFX大作

ハリウッド映画のテンプレートとしては、神に与えられたこの世界の仕組みを、自分の都合にあわせて変更しようとする人間達が現れれば、必ず天罰がくだって大災厄を招く事になっています。

そういう宗教的な教訓を薄っすらと盛り込みつつ、得意のVFXで派手に描くスペクタクルは、あらゆる角度から見てもスキが無い、鉄板のエンターテインメントとなる訳ですね。

そんな作品群の中でも、どういう訳だか夏休みに公開する事が出来ず、お化けやデーモンや猟奇殺人器と肩を並べて登場する事を余儀なくされたのが、今週初登場にしてランキング2位に滑り込んだ、「Geostorm」です。売上額は、1,330万ドルを記録。

近未来、人類は、地球上の全天候を技術的に操作するシステムを手に入れますが、これもお約束通りに、かなり不都合な出来事が起きて、地球は滅亡の危機に瀕すると言うSF系パニック大作です。

ジェラルド・バトラーが、愛する人のために地球を救う主人公、を演じているそうで、日本向けの訴求力も十分に仕込まれている一本と言えそう。

定番B級ホラーも健在

まぁ、なんだかんだ言っても、B級の娯楽ホラーは映画収益における太い柱の一本。

例えば、1,000万ドルに満たないような予算で作っても、アイディアに光るものがありヒットすれば、フランチャイズ化してパート2、3、、、と大型映画に育つ事も十分有り得ます。

そして、このハロウィーンに登場しスマッシュ的ヒットとなりそうなホラー映画が、今週ランキングの3位に滑り込んだこの作品、「Happy Death Day」です。売上額は940万ドルという数字でしたが、作品の規模からしてみれば十分な額であるはず。

この中では、「ラ・ラ・ランド」にも出ていた女優ジェシカ・ローテが、自分が殺された、という一日を繰り返し体験してしまう女子大生を演じているそうです。

この映画、かなりの確率で続編の企画が出てきそうな一本となりました。そのタイトルは、、、「Happy funeral Day」ですかね、やっぱり。

世界は今日も変化中

国家運営に風を吹き込むと言う、新しい大統領が奮闘中のアメリカですから、一般市民の消費パターンも変化しているのかもしれません。それが、この夏に起きた、映画業界低迷を引き起こしたとも言えそう。

これから、ディジタル配信という新しい見せ方が普及するので、映画ももっとそれに適合してゆく事になるでしょう。

ダーウィン曰く、生き残るのは強いものではなく、変化に対応できるもの、です。

しっかりしたVRゴーグルが、普通に購入可能な価格になれば、直接それ向けに体験型映画を配信する会社も現れるはずですね。当初は、ホラーやミステリが主体になるかもしれませんが、ゴーグル用の描き方が確立すれば、他のタイプのドラマもどんどん作られるでしょう。

現在、僕たちの住む世界は、そういった大きな変化の真っただ中にあるのです。信じるか信じないかはアナタ次第。

ではまたっ!。

全米映画トップ3(2017.10.16)

ショービジネスにまぐれはない

それなりに意図をもって、誠実な態度で作られた生産物であれば、すべてが公平に評価されて、平等に世の中に受け入れられるべきでしょう・・・

でも、現実的には、それもただの理想論か妄想でしかありません。実際には、そのモノの本質より外見やイメージが先行して世の中に評価されてしまいます。だから、その段階でうまくポジション固めができなかった製品は、もともと存在しなかったのと一緒、という憂き目にあう訳です。

しかし、イメージ戦略が上手く運ぶと、チープで小型の製品でも、有名ブランドの地位を揺るがす程のインパクトを市場に与える事も可能。そういう逆転劇が起こるからこそ、例えばハリウッドの若手プロデューサーなどが、日々その知恵を絞っているのですね。

さて今週、初公開にして他の強豪作品を抑え、全米映画興行成績ランキングのトップに躍り出たホラー映画「Happy Death Day」が、かように若いクリエーターのみにより作られた一本か、と言うと、そうでもないらしいのですが、映画のサイズで言えば相当小型であるのは確かです。

制作予算は、(主演女優のギャラが出せるのかと心配になるほどの)500万ドルという超コンパクトな作りなのが、ハロウィーン前の絶好のタイミングでリリースされたこの一本。この週末における売上額は、2,650万ドルを記録しています。

主演は、「ラ・ラ・ランド」にも出ているジェシカ・ローテ、監督を務めたのが、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズに脚本を提供してきた、 クリストファー・ランドンです。

そのストーリーの方は、ローテ演じる女子大生が、自身が殺害される一日を繰り返し体験するという、ちょっと興味深いお話なんだそうですよ。

2049年に何が起きた?

そして、本来ならば、10月の間くらいはランキングのトップに君臨し続ける使命がある、このSF大作「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」が、公開2週目にして2位に陥落。週末3日間の売上額は1,510万ドルという記録に留まりました。

まぁ、空飛ぶ自動車や巨大なホログラフィー、そして「ラ・ラ・ランド」のライアン・ゴズリングに加えて(レジェンド)ハリソン・フォードまで登場するという、この大作、事前のイメージ構築に失敗していたとは思えません。

日本でも、かなり強力なプロモーションが立ち上がってきているようなので、これから、どんなページを映画の歴史に残してゆくことになるか、期待をするべきなのでしょう。

ですが、制作・撮影費用も、出演者のギャラもかさんだこの作品、制作にはなんと1億5,000万ドルが投じられたのも事実。

やっぱり、今のこの状況にはまったままになってしまえば、(もし仮にその企画が存在したとして)「ブレードランナー2052」の話にも暗雲が垂れ込めてしまいそうで、心配です・・・

怒らすと危険な外国人 in USA

そして、これまた初公開で興行成績ランキング3位に飛び込んだのが、ジャッキー・チェン主演の復讐スリラー、「The Foreigner」で、売上金額は1,280万ドルという数字を記録しました。

今年のル・マン24時間レースでは、自身が所有のレーシングチームをクラス優勝に導き、いま、アクセル全開で疾走中のチェン先生。この映画では、アメリカを狙ったテロのとばっちりを受け、家族を殺された中国人を演じているそうです。

もちろん、カンフーの格闘技やマシンガン、そしてワイヤーアクションもたっぷり見られそうなのが、この一本という事。

でも、、、まだ日本公開の予定が立ってないんですね。なんででしょう?

どこを見ても怖い顔したカボチャばかり

夏に比べると蚊が少なくなるので、本当は今頃の方がBBQなどに適している季節なのです。

そんな時期には、インドア派の人も外にでて、何かしてみたくなりそうですが、同時に10月は、世の中全体をホラー色に染めても大人達から揶揄されないという、一年でも貴重な1か月でもあります。

なのでやっぱり、月後半の今はホラーDVDをがっつり借りて、脳がしびれるまで見まくりたい所。しかし、レンタルの需要も多くなりそうですから、当日、突然思い立っても、良いのが借りれない可能性も高まります。

この月末、ムードの演出を失敗したくない方は、今の内から宅配月額レンタルに予約して、お気に入りを確保しておくことをお勧めいたします。

ま、コスプレのデートに出るという方は、そんな必要もないでしょうけれどね^^

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.10.9)

30余年の時を超えて、その先の深い未来を描く

考えてみると、すべての物の成否を決定するのは、それをいつ行うかという点につきます。つまり、すべての結果はタイミングの良否が生み出すものなのです。

いつ新型のスマートフォンを発売するか、とか、いつ別々の政党が合併するか、とか、いつマイホームのローンを組むか、はたまた、いつインスタントラーメンをお湯から上げるかまで、すべては厳密なタイミング論によって支配されています。

かくして、30年間以上の準備期間を経て、満を持するように公開される名作映画の続編については、配給会社が設けた企画部のエリート達の間で、その公開期日をめぐって相当な議論がなされたはずです。

その映画とは、今週初登場で興行成績ランキングの1位を奪取した、「ブレードランナー2049(Blade Runner 2049)」。売上額は3,150万ドルという数字を記録しました。

夏の間には寒風が吹きすさんだ2017年のハリウッド映画産業を、デングリ返す役割を与えられたこのSF大作。全部のタイミング、ばっちりですよね・・・

一足早い極寒体験

一部の人達にとっては、深い雪に覆われる真冬の季節は、一年を通しても最も祝福すべき時期でしょう。

そんな風に極寒を待ち望む人達や、あるいは、厳しい自然の中での冒険を疑似体験したいと考えている人にとって、かなり良いタイミングで公開されたのが、初登場で今週のランキング2位に入った「The Mountain Between Us」で、売上金額は1,010万ドルという数字を記録しました。

夏の間のVFX祭りが、いまいち盛り上がり切らなかった事を思うと、上級の俳優2人による上質な演技で、雪山でのサバイバルの緊迫感と、そこにあるべき感情性を描写しきる、という映画らしい映画は、ある意味で時流に乗っているかもしれません。

そんな本作でダブルで主演をはっているのが、イドリス・エルバとケイト・ウィンスレットです。

ハロウィーンの恐怖が地獄のクラウンをさらに強化

いくらハロウィーンの前だからと言って、新作映画の全てがオバケ話や殺人鬼スリラーになるという事も有り得ません。

という事で、大物ホラーをどこでリリースするかというのも、これまた配給会社が考えなければいけない大切なポイントでしょう。

そして、ともすればリリース日が早すぎたと感じさせた、このホラー映画「It」が、10月31日の前後まで延命しそうなのは、タイミング理論上でも特筆すべき現象だと言えます。

今週もランキングの3位に滑り込んで、売上金額は970万ドルを記録した本作ですが、米国内だけの累積売り上げも3億ドルを突破(制作予算は3,500万ドル)するという成功作となっています。

このスティーブン・キング原作による恐怖映画、続編にも、たくさんの人が期待している、といったところですが、一体ナニをみたら全部おわりなんでしょうね?

まぁ、秀逸な邦題も含めて、公開時期を絶対にはずさない日本の配給会社さん達は、やっぱりすごいのです・・・

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.10.2)

ペニーワイズの反撃

少なくとも、10月に入った時点で日米の消費者が(参加するしないは別として)意識し始める事と言えば、そう、あの一大仮装イベント、ハロウィーンの存在です。

毎年、フェイクから本当にヤバい輩まで、キラークラウンはコスプレの定番。そして、今年は彼らがお手本にすべきカリスマが米国全土の劇場に出没中です。

それこそ、あのペニーワイズですよね。

と言う訳で、2017年10月の第1週末における、米国内映画興行成績のトップに返り咲いたのが、スティーブン・キング原作のホラー映画、「It」という事になりました。

ただまぁ、売上額は1,730万ドルと言う事で、業界全体の生煮え状態は依然継続中だと、感じざるを得ません…。

ダーティワークが似合う男

実際に、ハリウッド映画スタジオの重役達や出資者を手玉に取っている。

そんなワケじゃないと思いますが、本当にやり手である事は確かなのが、クル様、いや、トム様、いえいえ、トム・クルーズ様です。

そんな彼が、「M:I6」あるいは「Top Gun: Maverick」というアイコニックな大作の撮影までの合間に(ちょいちょいと)仕上げたのが、今週初登場でランキング2位に入ってきた、「バリー・シール/アメリカをはめた男(American Made)」で、売上額は1,700万ドルという数字を記録しました。

この物語は、アメリカCIA、DEA、そしてコロンビアの恐ろしい麻薬王までも‘手玉に取った’実在の男、バリー・シールの半生を描くものだそうです。

まさに、クル様にはぴったし、といった役どころですよね(あ、トム様です)。

大西洋をまたいでスパイが組めば、ウルトラな力になる!

そうです、MI6とかCIAなどが大々的に手を組んで、世界にはびこる、とりあえず極悪人と思しき連中を、マシンガンやロケットランチャー、さらには超ハイテクギアなどを大量に投入して追い詰め殺しまくれば、この地球は瞬く間に平和になります。

そんな事を期待する観客は、新作スパイ映画「Kingsman: The Golden Circle」へと足を運び続けているようで、結果として、今週末の米国内売り上げ額を1,700万ドルまで押し上げ、ランキングも3位に入りました。

しかしまぁ、CIAとかスパイとか、最近の映画業界では良く目にする気がしますよね。

現実の世界に、超めんどうくさい事態がたくさん発生していて、その事件をニュースで見るのもめんどうくさくなった大衆に、諜報部の極秘作戦で簡単に解決して欲しいと言わせるための、米国上層部による印象操作なのでしょうか・・・

映画は、そのような事にも使われています。信じるか信じないかは、アナタ次第ですけどね。

えへへ、それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.9.25)

狂気の最高作!?

今週のハリウッド映画業界ランキング、初登場にして見事トップに躍り出たのが、タロン・エガートン主演のスパイアクション、「キングスマン:ゴールデン・サークル(Kingsman: The Golden Circle)」でした。

予告編でも見られる台詞からもわかる通りに、マナーを重んじる英国スパイは、それほどがっつかない(!?)、という事で、売上額は3,900万ドルという落ち着いた普通のヒット作並みの数字になりました。

2014年に作られた「キングスマン」の続編である本作。まぁ、世の中の人々が新しい環境になれ、新しい彼女・彼氏もできたというこの時期に、上手く彼らのデート需要を捉えたとも言えそうですね。

そういう意味でも本作は、湿気た空気に支配された夏から、ハリウッドを救った救世主だったかもしれません。

予告編を見る限り、今どきの娯楽アクションにふさわしい(あるいはそれを超えた)、弾丸と死体と爆風が入り乱れる映像的大騒乱がノンストップで突っ走る一作、そんなバイブスが出まくっているのが、この一作でしょう。

終わりたくても終わらない悪魔道化師の恐怖

今週の2位には、いよいよ秀逸な邦題がついて日本での集客作戦も上々なホラー映画。スティーブン・キング原作の「It」が入りました。

週末3日間だけの売上金額は3,000万ドルを記録して、1位の数字と比べても引き続き人気度合が高い事をうかがわせます。

しかし、、、これを見たら終わりと言うけれど、パート2のプロダクションも立ち上がっているのです、この映画。2が上手くいけば、3も有り得ますよ(イット3:ペニーワイズの誕生!?)。

なんでもニンジャ、レゴでもニンジャ、ニンジャゴー

ドリアは日本発祥だし、イタリアのナポリにはナポリタンスパゲティは無いし、中国の餃子にはニンニクを入れないのです。

色々な文化というのは、それが外国へ紹介されるときには、分かりやすく翻訳されてしまうのが常。だったら、レゴがカンフーマスターの先生から忍者の技を教わっても、なんら問題はありません。

結果的に、今週初登場のキッズ向け映画「The LEGO Ninjago Movie」が、ランキング3位の位置に滑り込んだのも妥当だったと言う事になりますね。

売上額は2,120万ドルを記録しました。

秋からが本調子

日本の場合は、梅雨から夏にかけて体調を崩しやすい人も多いでしょうし、体調が悪いと仕事もうまく行かず、そのストレスから帰りがけにビールや焼酎を煽ってしまい、それが原因でますます調子悪くなる、という悪循環に陥りがちですよね。

でも、そんな季節は終わり、さわやかにしてクリエイティブな文化の季節到来です。

幾多有るハリウッド映画の中から、厳選の上で厳選に厳選を重ねて日本に紹介される名作を、できるだけ沢山見まくって、この良い季節を満喫できたら本当にうれしいですよね!

それではまたっ!

全米映画トップ3(2017.9.18)

ハリウッド的リセッションは終わったのか?

アメリカ的資本主義を世界中に広めるのが、ハリウッド映画の一つの役目でもありますから、ウソでもいいから、その業界が吐き出す統計には、景気の良い数字だけは並べておきたいものです。

そんな意味では、8月後半の氷河期のような売上額の状況は、かなり宜しくなさそう。そして、その状況も一時の事だろう、なんて(どこぞの国の政府みたいに)タカをくくっていると、本当に悪い事が進行して、どうしようもない状況に落ち込んだりもします。

まぁ、良くない時代には、もっと悪くて恐ろしいものを、あえて映像化してコワいもの見たさの大衆に売り込む事ができるのも、ハリウッドの映画産業の一つの強みです(テロとか、ウィルスとか、UFOとか、ネタはいろいろありますからね)。

ですので、今週も6,000万ドルの売り上げを維持してランキングのトップに収まった、「It」は、まさに期を捉えたと言うべき作品なのです。

スティーブン・キング原作のこのスト―リーでは、人類史上最悪・最恐の道化師、あのペニーワイズが、田舎町の子供達を餌食にしまくります。

ちなみに本作の米国内の累積売上額は、もうじき2億2,000万ドルに到達しそうです。

2、3位は初登場作品

初登場にして、今週の2位に入ったのは、CIAスパイスリラーの一作である「American Assassin」。その売上額は、1,480万ドルと一応の健闘を見せました。

中東で進行する戦争の陰謀を、ディラン・オブライエン演じる若手エージェントが阻止するために奔走するという、いわば鉄板のスパイアクションです。

共演には、あのマイケル・キートン他。

今週の3位には、これまた初登場、ダーレン・アロノフスキー監督、ジェニファー・ローレンス主演のミステリースリラー、「Mother!」が入って、売上額は750万ドルという数字でした。

刺激的なストーリーが期待される映画作家の最新作、それも、その作家と主演女優が付き合っているらしいとか、いろいろ話題のある一作です。

本来であったら、もっと大きな数字が出そうな一本ですが、まぁ、ハリウッドのマーケットもまだ本調子ではないようで、ただ、運が悪かったと考えるしかないのでしょうね。

さて、このハリウッド的景気後退はいつまで続くのでしょうか?。このままソフトランディングで終わるのか、はたまた、ハードランディングとなって歴史を作るのか。

あきらかに、何かのサインである事は確かなのですけどねぇ。。。

全米映画トップ3(2017.9.11):・・・「それ」、は来た・・・

You’ve been waiting for IT!

これまた唐突な話ですが、現代日本人に省エネ行動を取る理由をアンケートすると、節約とか環境意識とかの理由が上がる中、意外に一番多い理由は、「皆がやっているから」、なのだそうです。

周囲が全員やっているなら、多少面倒くさくて大変な事でも、自分も参加した方が安心感があるという感覚との事。

横並び意識ばかり強いのもどんなもの?、などと言う野暮ったい文化批判はさておき、そこに、皆がやるからという雰囲気を上手く醸成できたら、普通ではなかなか起きない大きな変化も生み出せそうではあります。

さて、興行成績での記録樹立を狙った映画が、「今度の新作は皆が観に行くみたいだ」、というムードを大衆の中に創り出すには、強力なPRが大切だと思いますが、それ以上に効き目が有りそうなのは、原作を選ぶという事。

名前とおおよその内容が既に知られていれば、より多くの人が安心して接する事ができるし、結果的にヒットにも繋がります。

つまり、あのスティーブン・キングによる、あの伝説的なベストセラーホラー小説、「イット(IT)」を原作とする映画であれば、YouTubeの予告編映像なんて見ないでも(いや、むしろ見ないようにして)、多くが劇場へ足を運ぶと決めるだろう、という事です。

この週末に初登場となった、その「IT」。公開後3日間、米国内だけの売り上げが1億1、720万ドルという記録的な数字をたたき出し、当然のごとくランキングトップに躍り出ました。

原作が1,100ページにも及ぶという、このストーリーは、1990年にTV用として映像化されて以来のリメイク。27年に一度出没し、街の人々を恐怖に陥れる「邪悪なピエロ」の正体を暴こうとする、7人の少年少女の話です。

皆と一緒に劇場へ足を運んで、アナタも一緒にプカプカ浮かんでみますか? 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.9.11):・・・「それ」、は来た・・・”

全米映画トップ3(2017.9.4):すっかり、オトナの季節になりました・・・

もう秋なんだし、映画もとっかえひっかえ見てちゃだめっ!

特に予定も無い、僕ズレ太みたいなのでも、8月の間は何か夏らしい事しなきゃ、という変なプレッシャーを感じたりしていたのですが、もうその夏も終わりです。

この季節、おしなべて北半球では昼間の時間が短くなってゆき、人は落ち着いて深い思索をするべき時期。映画だって、自分好みのものを見つけてじっくり付き合った方が良いでしょう。

学校の新学年、国家予算の新年度が始まったこの週末、派手目の映画作品を、とっかえひっかえ鑑賞して歩くなんてのは、今の空気に似合わないとアメリカの観客達も考えたようで、したがってランキングチャートも動きが少ないものとなりました。

そんな中、公開3週間が経過して、なおトップの位置を堅持しているのが、ライアン・レイノルズvsサミュエル・L・ジャクソン共演のアクション作、「The Hitman’s Bodyguard」。売上額は、1,030万ドルを記録。

本来なら宿敵であるはずの悪者を、何故だか警護するはめになったNo1ボディーガード。2人はいがみあいながらも、激しい銃撃戦をかいくぐって行く、的な話の娯楽アクション映画です。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.9.4):すっかり、オトナの季節になりました・・・”

全米映画トップ3(2017.8.28):今年も、振り向けば映画の秋が・・・

正統派アクション映画がしぶとさを発揮

いろいろと有った(あるいは、何も無かった)8月も終わりですから、日米欧の国民達は、子供っぽい夢からは覚めて、また現実の生活に戻らねばなりません。

ですので、TVで放送されたり映画館で上演される作品は、すべて教養度合の高い文芸策かドキュメンタリーにするべきなのです。

でも、全作品が教養番組みたくなったら、劇場の売り上げが激減して業界に大パニックが起きるでしょうね。

と、言うか、現実的に、全米の映画館の売り上げ金額は、これまた渋いというか、かなり緩んだ様相を呈しているのが昨今のようです。アメリカの消費者達は、自主的にバケーションモードから日常モードへと、スイッチの切り替えを終えているという事なのでしょう。

何と言っても、年度の切り替わりが9月1日ですものね。

そんな、8月最後の週末、映画収益ランキングのトップを堅持したのが、ライアン・レイノルズとサミュエル・L・ジャクソンが、いがみあいながらも、ややこしい因縁で結ばれたコンビを演じる派手なアクション作、「The Hitman’s Bodyguard」。売上金額は1,010万ドルを記録。

推定の制作予算が、3,000万ドルという作品ですが、累計の総売り上げは3,960万ドルに到達しています。このしょぼい映画シーズンに、米国内だけで黒字化しているのは良い事でしょうね。

この利益を基にして、ひょっとしたらパート2も作られる? 今度の題名は「The Bodyguard’s Hitman」だったりして・・・ 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.8.28):今年も、振り向けば映画の秋が・・・”

全米映画トップ3(2017.8.21):映画の夏はレブリミットを超えて・・・

しなびた夏に喝を!

最近じゃぁ、盆踊りや花火大会どころか、ラジオ体操の子供達の声までが、「悪質な騒音」だという事になってきていて、2、3年もすれば全国の条例で夏の風物詩はぜんぶ禁止、なんて事になりそうな勢いです。

こういう、昔から続いてきた暑い時期の楽しみがすべてなくなったら、日本の世の中自体がもっとぬるくて萎んだものなってしまいそう。どうも、21世紀型の日本の進化というのも、意味が分からない部分が多いです。

しかしまぁ目を太平洋の向こうへむければ、、様々な障害に当たりながらも、古典的なスタイルを上手く貫いてビジネスも成功させている、アメリカ映画という文化があります。

さて、最初の2週間ではしゃぎすぎて疲れてしまった2017年の夏休み。今週、それに喝を入れるべく投入された最新作が、ともするとオーソドックスさが売りかもしれないアクション映画、「The Hitman’s Bodyguard」です。

初登場であったこの週末、2,160万ドルの売り上げを記録してランキングのトップに躍り出ました。

ここで世界ナンバー1のボディーガード役を演じるのは、ライアン・レイノルズ、その彼がガードしなければならなくなった冷酷な暗殺者を、サミュエル・L・ジャクソンが演じています。

ブラック&ホワイトの、「不揃いなバディーもの映画」の新種とも言えそうな本作ですが、映像映えする。レイノルズとジャクソンの2人のカリスマ性は、やっぱりただ者じゃありませんよね。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.8.21):映画の夏はレブリミットを超えて・・・”

全米映画トップ3(2017.8.14)

アナベルの暗黒が映画界を救えるか・・・

どんな悪夢も、最初は小さな過ちがきっかけとなって始まるものです。

大概は、人の欲や弱さへ魔物がとりついて、彼らの魂を食い物にし、最後は地獄の底へと引きずり込みます。

そして今、金銭欲に負けて、更なる収益の拡大を求めた米国映画産業は、あの殺人鬼チャッキーの悪夢を超え、ついに悪魔の人形「アナベル」の存在を受け入れてしまったようです。

ヤバいです・・・

ホラーファン超待望、最恐映画の名高い「死霊館(The Conjuring)」からのスピンオフ最新作、「アナベル 死霊人形の誕生(Annabelle: Creation)」がとうとう公開。最初の週末で3、500万ドルの売り上げを記録し、全米トップに躍り出ました。

今回のストーリーでは、悲哀にくれた両親が犯した一つの過ちが、アナベルに憑りつく悪魔を呼び込んでしまいます。いたいけな少女達を、今回も、次々と餌食にしてゆく最恐人形。

サマーキャンプシーズン真っただ中、絶好のタイミングでのリリースではありますが、逆にそれを考えると、ややマイナーな売り上げ額とも言えそうです。

まぁ、実際に存在する呪いの人形を描く、ヤバい映画なので、お客さん達も二の足を踏んでいるのでしょうかね?

監督はデヴィッド・F・サンドバーグが担当。

実際にあった実際の戦争のエピソードも堅調

クリストファー・ノーラン監督が、渾身の力で描き切る一大戦争エピックドラマ、「ダンケルク(Dunkirk )」は、1、140万ドルの売り上げでランキングの2位を維持です。

試写会を行ったり、ぼちぼち日本でのプロモーションも立ち上がってきた本作。これからは、いかに「愛と正義のヒロイズム」として盛り上げてゆくかに、こちらの興行収入の良し悪しがかかって来るでしょう。

ちなみに、米国内だけの収入総額は、1億5、400万ドルに届きそうです。

リス達を守れっ!リス達を守れっ!リス達を守れっ!

この週末、初登場でランキング3位に入ったのは、キュートでカラフルな動物たちが奮闘するGGアニメーション、「The Nut Job 2: Nutty by Nature」で、売上額は890万ドルという事でした。

紫色の毛皮を身にまとったリスの、サーリー(ウィル・アーネット)、が引き起こすドタバタを描くアニメシリーズの第2弾。今回は、彼らが平和に生活する郊外の公園を、儲けのために再開発しようとする姑息な人間(ボビー・モイニハン)の企みを、サーリー達が阻止しようと動きます。

とってもキュートで、かつ最強の、ネズミ・カンフーマスター役には、あのジャッキー・チェンも出演。キュートな裏に秘めたスーパーパワーを披露します。

あ・・・、僕、今日、キュートって何回つかいましたかね?

「キュート」という単語は、この映画の中では要注意のワードです。みなさんも、お気を付けを・・・

まだまだ燃え尽きてほしくない、夏休み映画祭り

映画業界というのは、どういった時に盛り上がるんでしょうかねぇ。やっぱり、社会が平和で安定しているときの方が、煽情的なお芝居を見たいな、と思う人の数も多いはずです。

米国でも、なんだか思想と立場の違う同士の軋轢が表面化したりして、そのきな臭さのせいでか、消費者はスクリーン上のドンパチとか、お涙頂戴になんて、魅力を感じなくなっているのかもしれませんね。

そんな時にこそ、もう一発アフターバーナーを点火させるような一作が、登場してくれると面白いんですけど。

我々受け手としては、ただ期待して待つしかありません^^。