映画「復活(Risen)」の前評判

〔救世主、そして復活の物語に与えられた新たな視点〕

一度失われたものは、そうそう簡単に取り戻す事ができませんし、そのもの、が命であったなら、奇跡でもない限り復活する事はあり得ません。

人類史上で一度だけ起きた、そんな、奇跡の物語がイエス・キリスト復活のエピソード。その話に現代的な視点も混ぜ込んで語りなおす、というのが、この映画「復活(Risen)」なんだそうです。

ここで、復活の軌跡に立ち会うのが、古代ローマ帝国軍司令官であるクラビウス(ジョセフ・ファインズ)。彼は、イエスとその信者たちの影響を恐れた、時のユダヤ属州総督ピラト(ピーター・ファース)から命を受け、この精神的リーダーを十字架にかけ処刑します。

しかしその後も、ピラトとユダヤ教学者達の恐れは消え去りません、イエスが3日目に復活すると予言したからです。したがって、ピラトはその墓を信者たちに作らせ、入り口を固く封鎖しました。さらに、クラビウスらを見張りにたたせる年の入様です。

表立っては、信者らがイエスの遺体を盗みにくるかもしれないから、という事でした。そして、3日が経った後、彼らは墓の内部を確認したのですが、そこに、遺体はありませんでした。

かくして、クラビウスと部下達による遺体と窃盗犯の追跡劇が始まります。しかし、それは信じられない展開を見せたのです。

捜索の末、クラビウスが出会ったのは、自分が処刑したその人物、イエス・キリストに違いありませんでした・・・。 【続きを読む】 “映画「復活(Risen)」の前評判”

映画「ヘイトフル・エイト(The Hateful Eight)」の前評判

〔カート・ラッセル他の後ろで荒野の掟を操るのはタランティーノ〕

2015年のクリスマス、クエンティン・タランティーノ監督が、主演にカート・ラッセルを迎えてぶっ放したウェスタン映画が、この「ヘイトフル・エイト(The Hateful Eight)」です。

ですから、雪と氷に覆われた極寒の土地にラッセルが登場したからといって、遊星からの物体Xみたいに、肉体が変異する宇宙からの侵略者と戦ったりはしません^^。まぁ、そういうウェスタンが有っても悪くはないのですが、これは違います、、、。

彼は、賞金稼ぎジョン・ルース。

殺人の容疑で彼が捉えたデイジー・ドマーグ(ジェニファー・ジェイソン・リー)を連れて、今、彼が、馬車で旅しているのは南北戦争直後のワイオミング州、真冬です。

ルースは、レッドロックまで行き、この女を当局に引き渡し、更に賞金を受け取らねばなりません、しかし厳しい自然の中、旅路はなかなか大変です。と、そんな時、この馬車の進路に一人の男が立ちました。

眼光鋭い彼の名はウォーレン少佐(サミュエル・L・ジャクソン)、アフリカ系ですが先の戦争でならした英雄らしいです。彼は、ルースの馬車に乗せてくれないかと言ってきて、ルースは迎え入れます。

さらに、道中でもう一人、レッドロックの保安官だと自称する男を加え(ウォルトン・ゴギンズ)、今、ルースの一行はミニーの装身具店にたどり着きました、長い旅路の休憩ポイントです。

しかし、店主であるはずの女性はおらず、そこには常連と思しき男達、元南軍の将軍(ブルース・ダーン)、口数の多い英国紳士(ティム・ロス)、カウボーイ(マイケル・マドセン)、そして謎のメキシコ人(デミアン・ビチル)らがたむろしているのみ。

一癖も二癖も有るのが見るからにわかる面々です。しかも、偏見と差別が当然であるこの時代、人種・国籍など背景の違う者達が、吹雪で閉ざされた店の中に閉じ込められたら、いらない緊張が高まるのも仕方のない事。

果たしてルースは、ドマーグを何事も無いまま当局に引き渡す事が出来るのでしょうか? 【続きを読む】 “映画「ヘイトフル・エイト(The Hateful Eight)」の前評判”

映画「白鯨との闘い(In the Heart of the Sea)」の前評判

世界には、伝説と化した人や物語がいくつも有るのですが、伝説というのは伝説であり、つまり語り伝えられたストーリーです。

それは、伝達される度にデフォルメや強調(持ち上げたり下げたり)が加えられ、どんなに小さな噂でも、いつしか宇宙の一大事件みたく言われ始めます。例えば、方向性は違うけれど、口裂け女の噂も、ただ大げさにブレークしたという意味では似たようなもんですね^^。

さて、2015年のホリデーシーズンに向け引っ張り出された、もう一つの伝説は、19世紀にアメリカ北部で活躍した捕鯨船、エセックス号の運命を伝えるものです。

それを今、しぶしぶながら語りはじめるのは、自身が10代の頃、その最後の航海に乗船していたという男、トム・ニカーソン(ブレンダン・グリーソン)で、嫌がる彼を、なんとか話すよう説得に成功したのは、小説家であるハーマン・メルヴィル(ベン・ウィショー)。

エセックス号は、1820年の秋に東海岸ナンタケット島から出帆しました、しかし今考えると、あの悲劇的ドラマは、旅立ちの前に始まっていたのかもしれないんですね。

それは、ちょっとしたいざこざ。つまり、この船には、既に、経験豊富な船長オウェン・チェイス(クリス・ヘムズワース)が乗ると決定していたのですが、出発直前になって親会社がジョージ・ポラード(ベンジャミン・ウォーカー)を責任者としてねじ込んできたんです。

どうしてそんな事に、、、だって、ジョージには、島の名家の影響力が後ろたてとして有るうえに、実はオウェンは島の生まれでもなんでもないから。

出発直前にこんな出来事、ちょっと先行きに不安を感じさせるでしょ?、その不安は現実になります。エセックス号は、超巨大なクジラ達の群れと遭遇し、それを捕獲するどころか逆に襲われてしまい、遥か大海原に沈没してしまったんですよね。

しかしそれは、この事故から辛くも逃げおおせた船員達を襲う残酷な運命の、その始まりにすぎませんでした・・・

あぁ、果たして、あなたの大好きなヘムズワースの運命やいかに?、というのが、ロン・ハワード監督によるこの映画「白鯨との闘い(In the Heart of the Sea)」の大枠だそうです。 【続きを読む】 “映画「白鯨との闘い(In the Heart of the Sea)」の前評判”

映画「レジェンド 狂気の美学(Legend)」の前評判

写真:トム・ハーディ双子のクレイ兄弟ってのは、1950から60年代にかけてのロンドン東地区において、ギャングとしてならした連中だそうです。(The photo by GabboT is used here under the license of Attribution-ShareAlike 2.0 Generic

いろんな意味で“伝説”でもある、そんな二人組が絶好調だった日々を描くのが、この映画「レジェンド 狂気の美学(Legend)」という事らしいです。(僕、ズレ太は、暴力だけでなく力ずくで自分の都合を通す輩が大嫌いなので、今、ネットでこの兄弟の顔写真を見ただけで、若干不愉快です・・・^^;)

ブライアン・ヘルゲランドが脚本&演出を手掛け、何と、トム・ハーディに、ロナルドとレジ―のクレイ兄弟両方を演じさせたというのが、この作品のミソなのかもしれませんね。

もともとボクサー志望だったという、クレイ兄弟は、時のロンドン東地区に経営するナイトクラブを根城に、殺人、強奪、放火、上納金取たて、などのあらゆる犯罪に手を染めつつのし上がって行き、その影響力がピークの時は、セレブリティ扱いまでされていたという、まぁ、確かに逸話には残りそうなギャングではあります。

映画ではクリストファー・エクルストンが演じている、レオナルド・リード刑事の執念によって、二人が逮捕されたのが1968年の5月9日。ロニーは、1995年3月17日に病院に収監されたまま他界し、レジ―の方は、2000年の10月1日に釈放されましたが、その8週間後に病死しました。

そんな彼らの伝説について、エミリー・ブラウニング演じる(レジ―の愛人)フランシスが語ってゆくのがこの映画の構成だという事です。 【続きを読む】 “映画「レジェンド 狂気の美学(Legend)」の前評判”