ジェームズ・フランコと最低の駄作:映画「The Disaster Artist」の評価

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • The Disaster Artist
  • 制作:
    • 2017年 New Line Cinema / Good Universe / Point Grey Pictures…他

出来が悪いから愛される

議員とか芸能人の、ほんのちょっとの言い間違いやワードチョイスの悪さ、はたまた、声色の使い方までが、全社会的な炎上を巻き起こす最近の日本社会です。

そんな様子を見ていると、この世界に存在できるのは、一点の汚れもなく理論的に完璧なプロポーションを持ったものだけ、と誰かが主張しているようにも感じます。

でも、その反面、ルックスなどが若干以上にデフォルメしている動物とかキャラクターが、ブサかわ、キモかわ、と人気を集めたりするので、これまた、人の価値観の多様さを再認識させられる、興味深い事柄ともなっているのです。

まぁ、完璧に均整の取れたモノとかヒトだけで、自分の周囲を固めるのも悪くありませんが、それでは変化も無いし、選択の幅が狭くなってしまうのも事実でしょう。逆に、もの凄く不出来なモノの中を探索してみると、今まで接した事がなかった、面白くて愛すべき対象がみつかる可能性もあります。

映画でも、あまりに酷い出来の作品は、逆に、物見高い人達の関心を引くという事も有る様で、そんな作品の一つが、2003年に公開された低予算映画「The Room」でした。

「最低だから見てみたい」と言う、理屈では説明できない様なカルト的人気を今も誇るこの映画。実は、俳優ジェームズ・フランコのお気に入りでもある様で、そんな事情から、彼が監督・主演、そして制作にも関与して作りあげたのが、今回ご紹介する新作映画「The Disaster Artist」なのです。

原点となった(名)駄作へのリスペクトも充分盛り込んだという、この作品。一体、どんな作りなのでしょうか? 【続きを読む】 “ジェームズ・フランコと最低の駄作:映画「The Disaster Artist」の評価”

全米映画トップ3(2017.12.11)

時代を変えるあの映画登場まで1週間

アメリカ合衆国の経済発展を支えているのは、新しいもの好きで消費をためらわない一般市民であるのは明らかですが、そんな彼らも、この週末ばかりは、ハリウッドがリリースした並のサイズの新作には目もくれなかったようです。

結果的に言うと、全米映画興行成績トップ3は、1週間前のものと変化なしという事になりました。

依然として一番人気なのは、ディズニー&ピクサーが今年のホリデーシーズン向けに放った、メランコリック&ロマンチックなアニメーション「リメンバー・ミー(Coco)」で、売上額は1,830万ドルを記録です(米国内累積売り上げは1億3,550万ドル)。

その次、2位に入ったのが、日本でも堅い人気を維持している「ジャスティス・リーグ(Justice League)」でしたが、こちらの売上額は960万ドルと、かなり控えめの数字となりました。(米国内累積売り上げは2億1,210万ドル)。

そして、3位を維持したのも先週と同じ作品、オーウェン・ウィルソン、ジュリア・ロバーツによるヒューマンドラマの「Wonder」で、売上額は850万ドル(米国内累積売り上げは1億30万ドル)でした。

普段なら順番を入れ替え立ち替えするハリウッド映画ですが、これほど、全体的に動きが見られないのも珍しいのではないでしょうか。

他に興味を引く作品てあるの?

まぁ、一般庶民がモノの値段の下落を期待しているフシが有り、合衆国経済も日本化してきていると言えなくもない昨今です。

消費者も、見るべき映画を厳選の上に厳選する傾向が強まっているのかもしれませんね(人が出費しなくなるのはデフレの兆しです)。

とは言うものの、動きがない、という話だけでは面白くもないので、ランキング中位以下の新作をちょっとだけご紹介しましょう。

まず、4位に入ったのは、ジェームズ・フランコが制作・監督・主演もこなして話題の、「The Disaster Artist」で、売上額は640万ドルを記録しました。

映画史上でも稀なほど凄く酷い出来上がりの映画、を題材にしたのがこの映画だという事です。どんな話なんでしょうね?

そして、これから賞レースにちょこちょこ顔を出しそうな一作、「Lady Bird」がランキング9位に入っていて、その売上額は350万ドルでした。

その次、10位に入ったのは、初登場の「Just Getting Started」で、320万ドルの売上額を記録。これは、モーガン・フリーマン、レネ・ルッソ、トミー・リー・ジョーンズら、ベテラン俳優が集まって作られたアクションコメディです。

それでも、凪、は続かぬものぢゃ、ルークよ…

今年の夏から、ハリウッド映画業界の売り上げが振るわない感じになっているのは、明らかに、ディジタル配信の普及が影響しての事でしょう。

この新しいメディアを利用すれば、配給側としてもコスト削減につながるでしょうし、だから、B級の娯楽ホラーなどは、これからは、ネットで先に配信するという形態が増えて行きそうに思います。

そして、劇場で人を集める事が可能な映画は、相当な予算を投じて、かつ、かなりなロイヤリティも要求できるくらいに影響力のある、超大型作品に偏ってゆくかも知れません。

風向きが変わりつつある2017年の最終局面、誰もが待っている、そのドデカイ一発は、もう手の届く所まで近づいています。

映画史がひっくり返る瞬間を見逃さないように気を付けましょう。

May the force be with you!

デル・トロとUMAとロマンス:映画「The Shape of Water」の評価

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • The Shape of Water
  • 制作:
    • 2017年 Bull Productions / Double Dare You / Fox Searchlight Pictures

高等生物ならばこそ

話によると、1950年代の中ば、第34代合衆国大統領であったドワイト・D・アイゼンハワーは、外宇宙から飛来したエイリアンとの会見を実現し、アメリカと彼らの間に一つの協定を成立させたと言います。

その協定では、合衆国政府がエイリアンに対して、北米大陸での人間を対象にした生体実験を許す見返りとして、彼らの超技術を独占的に供与される約束を得た、というのです。

しかしながら、100光年も遠くからワームホールを通過してやってきた、超絶科学の持主である彼らが、いかにその時代の地上の大国であったとは言え、50年代のアメリカなぞとわざわざ協定を結ぶ必要が有ったのか、そこは疑わしい所です。

まぁ、夢は有るけれど真偽のほどは分からない、そんな陰謀オカルト説の一つがこのストーリーと言えるでしょう。

仮に彼らが実在したとして、エイリアン連中から見れば、人間なんて地上に上がったウーパールーパーとさして変わりませんから、もし彼らが地球に来ていると言うのであれば、どちらにしても生体実験が行われているのは確実な気はします。

同時に、エイリアンアブダクション問題が、所詮、都市伝説の1つに過ぎないと言うのであれば、自分より下等だとみくびった相手には凄く酷い仕打ちでも平気で行うという人間の本質的な残虐さを、深いところで皮肉った話なのかもしれません。

さて、冷血な残酷さ、そして、献身的な優しさ、その両方を同時に備えるのが人間性というもの。そんな説明のつかない矛盾をはらんでいるからこそ、映画の基本的なモチーフとして面白い訳です。

今回ご紹介する映画「The Shape of Water」は、そう言った2つの性質の真ん中に、一体の異生物を置いて描かれた、ファンタジックでロマンチックかつスリリングなドラマのようです。

監督を務めたのは、誰あろう、あのギレルモ・デル・トロです。 【続きを読む】 “デル・トロとUMAとロマンス:映画「The Shape of Water」の評価”

マギー・Qが光をあててしまった眠りの恐怖:映画「Slumber」の評価

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Slumber
  • 制作:
    • 2017年 Tea Shop & Film Company / Goldcrest Films International

毎夜、アナタとあちらの世界をツナげる扉が開く

人間の脳というのは、その全容積の10%しか活動していない、という俗説が有ります(いや、有りました。)

それは、休止状態にあると思われる脳細胞を全て活動させる事ができたら、自分も、とてつもなく凄い知性や認知能力が発揮できるハズ・・・、という妄想を刺激する説でもありますね。

まぁ、都市伝説というのは、合理的な根拠が薄いのが良いところなので、込み入った領域の話はここではパスします。

とはいえ、僕らの意識では把握しきれない深い部分で、脳みそが何等かの未知なる機能を果たしている事は確かです。そして、様々な超常現象の究明が、そういった部分に答えを求めているのも事実で、脳の奥底に隠された不思議な霊能力が、人間の意識が半ば眠っている状態の時に発揮されやすいという考え方もあるようです。

だから、ベッドでうとうとした時の枕元に立った御先祖様が残した、庭の南の角を掘れ、なんてお告げ通りにそこを掘り起こしたら、古い小判が一つ出てきた、、、なんてエピソードにも、少しばかりの信憑性が感じられてきます。

さて、同じ睡眠時に見るヴィジョンでも、小銭稼ぎになるものばかりではありません。と言うか、逆に、とても恐ろしいモノばかり見ると言う人も多いはずですよね。また、映像や声のイメージだけでなく、金縛りにあうケースも考えられます。

そして実は、その現象の正体は、とてもとても、とっても恐ろしいものなのだ、、、と言うのが、今回ご紹介するホラー映画「Slumber」の基本プロットです。

あなたが、暗闇の中で意識という防御壁を停止させ無防備になる瞬間。かたわらの暗がりの中で襲いかかるチャンスを伺う存在とは、一体、何者なのでしょうか?・・・ 【続きを読む】 “マギー・Qが光をあててしまった眠りの恐怖:映画「Slumber」の評価”

全米映画トップ3(2017.12.4)

Remenber me? We’ll never forget you Miguel.

日本でも、ブラックフライデー(ついつい、ブラックマンデーと混同してしまいますね、意味が違い過ぎます)に紐つけした商法を繰り出して、東京界隈の小売業者さんが消費者の財布を独占しようと激しく競い合った、そんな2017年11月終盤だったようです。

まぁ、もともと、感謝祭を祝う習慣があまりない日本人にとって、11月の第4金曜日などというものは、ただのかったるい週末でしかなかった訳で、それ故、ビジネスマンの人達にとっては未だ未開拓の領域でもあります。

消費を生み出すには何かの理由付けが必要だという事で、この黒い金曜日も客にがま口を開かせるアイテムとして、これから定着して行くのかもしれませんね。

ハリウッド映画業界の周りでも、もちろんこの11月最後の週末は巨大なビジネスチャンス。そして、このようなホリデーチックな時期のキャッシュフローを、夢と魔法のパワーでがっちりと掴んでしまうのが、ウォルト・ディズニー・カンパニーです。

その、WDC年末祭りの起爆剤として投入されたのが、あのピクサーとの共同制作によるロマンチックで切くも、ユーモアと音楽に彩られたマジカルな一本、「リメンバー・ミー(Coco)」でした。

今週は、その映画の公開後2度目の週末だった訳ですが、依然としてその魔法は有効のようで、米国内のみの売り上げでは2,610万ドルを維持、ランキングの1位を堅持しました。

ディズニーさんには、今年の年末向けに、世界中を席巻するだけのウェポンがまだ残っていますので、これから映画界がどうなってしまうのか、胸がざわつきます・・・ 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.12.4)”

映画「リメンバー・ミー(Coco)」の気になる評価とは?

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • リメンバー・ミー/Coco(原題)
  • 制作:
    • 2017年 Pixar Animation Studios /Walt Disney Pictures

ピクサーが贈る、記憶に永遠に残る異文化体験

誰にとってもエキゾチックで魅力的に見える、外国の文化や風習。

いろいろな祭事に使われる道具などの色彩や造形が、自分の国のセンスからはかけ離れていたりして、いつでも新鮮な驚きやインスピレーションを与えてくれるでしょう。

特に、その習わしが土地の死生観に根差すイベントだったりすると、詳しい事情は知らない人であっても、何か奥深い文化や歴史を感じ取るものですし、同時にとてもロマンチックな気分にもなるかもしれません。

さて、昔から方々で自己中と揶揄され、最近は内向きスパイラルに陥りそうなアメリカは、同時に、多文化の共栄を是認する自由主義世界のリーダーでもあります。

そんな国では、子供を相手にする娯楽産業にも、常に多様性が盛り込まれるように配慮されなければなりません。そして、そんなビジネスの中でもとりわけ成功を収めているのは、かの、ウォルト・ディズニー・カンパニーある事に、疑問の余地は有りません。

さらに言うと、そんなWDCの中でも、老若男女にアピールする多様なファンタジーを展開して、世界でも認められているのが、ピクサー・アニメーション・スタジオでしょう。

今回ご紹介する映画、「リメンバー・ミー(Coco)」は、メキシコの文化を通して人間の生と死を映し出すという、それでいて、とてもロマンチック&カラフルな一作となっているそうです。

この映画も、秀逸な邦題が決定しているだけでなく、日本における公式ウェブページも既に用意されているくらいなので、細密な情報や深淵な解析は、他の上位のエリートサイトにお任せした方が賢明です。

ここでは、米国内での公開直後、英語メディアに書かれた本当の評価を、いくつかピックアップしてお伝えする事にします。 【続きを読む】 “映画「リメンバー・ミー(Coco)」の気になる評価とは?”

名作小説の誕生秘話、映画「The Man Who Invented Christmas」の評価

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • The Man Who Invented Christmas
  • 制作:
    • 2017年 Mazur / Kaplan Company …他

今や数十億人に愛される、1人の作家のクリスマス寓話

あらためて思うと、聖書の中に「12月25日は主の生誕された日であるので、世界中の信徒はこれを心して祝せよ」とか、「主の生誕日は、電球の色と数で競い合い盛大に祝意を表せよ」、なんて一言も書かれていない訳です。

それでも、この季節が醸し出すウキウキするようなムードには、僕ら日本人は完全にやられてしまっていて、一年の中でも最も消費が活発になる次期を演出する、重要なアイテムにもなっています。

そして依然として、あの赤と緑と白の色彩に、キラキラの電飾、あきらかにそれと分かるメロディーラインの数々は、聖書の時代のずっと後に生きたどこかの誰かが考え付いた、一つの様式であるに違いないのです。

どの様なトラディションも、人類発生の瞬間から存在した訳じゃないですからね・・・

まぁ、イデオロギーの問題はともかくとして、他者への思いやりとか、いたわり、そして施しの精神という、クリスマスを定義づけるメインテーマでさえ、それを明確にしたのは、結局のところ1人の人物らしいのです。

その人こそ、英国ビクトリア朝時代に活躍した著名な小説家である、チャールズ・ディケンズであり、現代に通じるクリスマスの基本イメージを固める事になったのが、彼の代表的一作「クリスマス・キャロル」なのだ、というのが、今回ご紹介する映画「The Man Who Invented Christmas」のコンセプトです。

19世紀という、ともすると堅苦しい時代を舞台にしながらも、ディケンズがこのおとぎ話を生み出すまでの過程は、ファンタジックかつユーモラス、そしてポップに描かれているというのが、この作品の特徴らしいです。 【続きを読む】 “名作小説の誕生秘話、映画「The Man Who Invented Christmas」の評価”

全米映画トップ3(2017.11.27)

キラキラシーズンの超主役が登場

アメリカ娯楽産業の最大手であるウォルト・ディズニー・グループは、21世紀に入っても成長の速度を速め続けており、いずれは、地球上すべての地域の人々が、等しく、ネズミさんやダックさんのパレードを楽しめる世界を目指し、夢と魔法のキングダムによる支配を強めて行くでしょう。

もちろん、彼らのテーマパークにおいても、11月からの2か月間は年間でも最大級の収益を見込める季節ですが、このDWビジネスモデルの強みは、その時期を自身で作り上げた映像芸術で彩り、ムードを盛り上げて、さらなる収益性を確実にするという点にあります。

その映像作品、ディズニー&ピクサーが今年のクリスマスに向け公開した、「リメンバー・ミー(Coco )」は、夢と音楽とイマジネーション、エキゾチックでロマンチックな異文化の描写、そして映像表現の極みのような魅惑的色彩により、同社の年末ビジネスをブーストアップする事必至、な一本のようです。

かくして、初登場の週末3日間、米国内で4,900万ドル(別曜日を含めた累積は7,120万ドル)という売り上げ金額を記録し、堂々のランキングトップに躍り出たのが、このアニメーション映画です。

メキシコにおいて、11月の冒頭に盛大に行われる「死者の日」の祝日を、その文化に対する最大限の敬意を払いつつ、見ている者の脳波すらも同調させてしまうような映像美で飾った、魅惑のファンタジーとなったのがこの一本らしです。

2位にはヒーロー連合軍で大台突破

21世紀に入り、アクション映画の新たな成長モデルとして期待されるのが、カリスマキャラクター達を集合させるストーリーです。

そしてこの分野も、より多くの人気キャラクターを抱えた大手プロダクションが、ほぼ独占的にビジネスを展開する事になります。

2人の一流映画監督が関わり、1人の男優の口髭をどうしようか、という問題まで取りざたされる程にタイトなスケジュールでの撮影し直しまで行われたという、まさに微に入り細に入った作り込みが行われたのが、今週のランキング2位を堅持したヒーローアクション、「ジャスティス・リーグ(Justice League)」

今週の売上額は、依然として4,070万ドルというレベルをキープしています。

ホリデーにふさわしいスピリチュアルなドラマ

ハリウッドの映画スタジオが、どのように作品のリリース日を決定するのか分かりませんが、1年を締めくくる2か月間という、新商品や作品が集中する時期でも、うまく潰しあわないように映画の作風を組み合わせているのは、さすがと言うべきでしょう。

そして、世界中の映画製作者が、VFXを駆使した作品を発表したかに思えるこの1年でも、観客のハートに残るヒューマンドラマが、その最後を飾るのは良い傾向です。

ハリウッドのマーケティング担当者は、その辺りの観客の嗜好を呼んで、うまく分別をする達人と呼ぶべきかもしれませんね。

そんなこんなで、今週、2,230万ドルという意外に大きな売上額で、ランキングの3位に入ったのが、「Wonder 」というドラマでした。

周囲の子供らとは、あきらかに違う外見上の特徴をもった小学生の男子が、その純粋なスピリットによって、無神経な偏見を自分への理解に変えてゆくというような、そんなお話らしいです。

残すところ、週末も5回です

なんだか、この秋に入ってから、ほうぼうの業界でハラスメントとか暴力とかの騒動が勃発、せっかく綺麗で豊かな気分になれるシーズンのムードに、水をぶっかけているような状態です。

まぁ、年末にかけては、色々とざわつくものなのでしょう・・・

とは言え、本当のホリデーはこれから。公開予定のハリウッドの新作映画もたくさんありますし、クリスマスにかけて最新作の興行成績がどこまで伸びるのか、気になるところでもありますね。

まぁ、僕らは、あんまり変なスキャンダルに振り回されないように、年末を楽しんでゆきましょうっ。

それではまたっ!

映画「Daddy’s Home 2」:マーク・ウォールバーグとウィル・フェレルのおかしな父親!?

親の上にその親が乗っかり生まれる、もめ事と笑い話

中学校の頃、国語を教えてくれていたお婆ちゃん先生が、「所詮、親がいなかったらアンタらも居ない訳だから、アンタらなんて絶対に親には叶わないんだよ」、と仰っていたのを記憶しています。

まぁ、僕らが両親に叶わないのなら、両親はその親に叶わず、親の親はその親に叶わなくなってしまい、全ての人間の親である最初のヒト、アダムとイブは、極めて高尚な人でなければならない事になってしまいます。

とは言え現実に人間は、その年齢に関わらず皆が等しく無責任だし、幼稚で自己中心的で低俗なもの。だからこそ、パパと息子、ママと娘の間には、身内に独特のライバル関係が生じたりする訳です。

多分、ハリウッド映画のシナリオテンプレートには、そういった親子関係をいじくる構図が組み込まれている様でして、今回ご紹介するホリデー向けコメディー映画「Daddy’s Home 2」もまさにその一本です。

この映画、2017年のクリスマス、家族のお手本にならなければいけないはずのパパ達の前に、もっと手強いお父さん達が立ちはだかり、家族の休日が大騒ぎになるという話らしいのですが・・・ 【続きを読む】 “映画「Daddy’s Home 2」:マーク・ウォールバーグとウィル・フェレルのおかしな父親!?”

映画「ジャスティス・リーグ(Justice League)」の気になる評価とは?

今年最後のヒーロー祭り開催

スーパーヒーローをアイコニックにしている要素は、そのコスチュームと能力の組み合わせで表現されるキャラクターです。すなわち、その2つの部品が彼らについての全てを語っていると言えます。

中の人を差し替えて何度でもリブートが出来るという、映画的には非常に大きなメリットも生み出している、そんな彼らの強い個性ですが、それでも単純にスクリーンへ投射するだけでは、際立たせる事などできません。彼らの隣には必ず立派な比較相手が必要なのです。

オーソドックスには、強力な悪役を登場させるという手が使われますが、例えば、変形する複雑な作りのロボモンスターとか、海から這いあがって来るクラーケン的なやつとか、直径が3kmくらいあるUFOとか、考えられる限りの怪物はアクション映画に既に登場済みで、今や充分なカリスマ性を発揮できないでしょう。

そこで新たに採用されるのが、何種類かのヒーローを集合させて、観客に彼らの違いを見比べて楽しんでもらおうというアイディア。

そして、最近のハリウッド界隈では、その思惑が事のほか上手く当たっている様子です。

今回は、そんな2017年のヒーロームーブメントをおそらく締めくくる一作である、「ジャスティス・リーグ(Justice League)」について、米国公開時に書かれた本当の評価をいくつかご紹介して行きます。 【続きを読む】 “映画「ジャスティス・リーグ(Justice League)」の気になる評価とは?”

映画「オリエント急行殺人事件」の気になる評価とは?

蘇る伝説の名探偵

どんな時代においても、オッサンは「俺たちの時代はよかった」と言うものです。

その言葉は、便利になりすぎた時代に育った若者の文化を揶揄する目的で発せられるものですが、人類社会が単一方向にだけ発展するものである以上、常により簡単で便利になり過ぎているものなんです。

ただ、不便だった何十年か前の方が、社会の中に趣きが感じられたというのは事実で、それ故、ファッションや映像芸術といった分野には、常にノスタルジー趣味というテーマが横たわっています。

過去の時代はビジネスになる・・・

古い物は、若者の目にとっては新鮮に映るものだし、それが1930年代の文化や当時のセレブの生活などであれば、今の劇場のスクリーンに投影しても充分に金が取れるのではないか、大手映画会社のエリート企画部員がそう考えたとしても、何ら不思議ではありません。

かくして、その社名自体に遺物のような響きのある20世紀フォックス社が、1934年当時の豪華列車での旅を舞台にした名作ミステリーを、21世紀の今に再映画化する段取りとなりました。

その(新作)映画「オリエント急行殺人事件」、映画界の各分野・年代からオールスターキャストを集め重々しくも作り上げられた名作です。そしてそれが故に、プロの厳しい批評眼で評価されている一本でもあります。

今回は、その映画が受けた評価をいくつかご紹介する事にしましょう。 【続きを読む】 “映画「オリエント急行殺人事件」の気になる評価とは?”

全米映画トップ3(2017.11.20)

あとちょっとで届かなかったスーパーな領域

聞く所によると、今時は、ネットのクラウドとかでオープンソースだか何だかをすると、時速350kmで走るレーシングカーも(簡単に?)作れてしまうそうです。

アクションやホラーなどの娯楽映画も、ネットで「いいね!」とか「フォロー」しながら制作していったら、今までになかった新機軸の物語が出来る事でしょう。

でも、本当にそんな物が横行してしまうと、既存の業界にとっては死活問題。この辺りで本業ならではの底力を見せつけて、伊達や酔狂でビジネスに鼻をつっこんでくる素人連中を、ぎゃふんと言わせておかなければいけません。

と言う訳で、長いこと映画業界に携わってきたワーナーブラザーズの大人達が、あらゆる権利問題をクリアするに充分な予算を確保して、世界中のスクリーンへ配給する手立ても完璧にこなした上、1人でも地球を余裕で救えるスーパーパワーのヒーローを6人も登場させるという、正義の力技をも披露して生み出した映画が、初登場の週末で興行成績ランキングのトップに躍り出た、この「ジャスティス・リーグ(Justice League)」です。

ひょっとしたら、オープニングの売り上げで、世界記録を塗り替える予定だったかもしれませんが、結果としては9,380万ドルという、大台一歩手前の数字に留まりました。

それでもまぁ、売上300万円でも大喜びするレベルの、クラウドのアマチュアビジネスでは達成できない、大きな成果だと言えましょう。

2位は、ホリデーシーズンにふさわしい映画

ネットのクラウドで劇場向け映画が作れるとしたら、そういった進路を希望している若者にとっては、大きく門戸が開かれる事にもなります。

しかし、ネットが、合理性の無い過剰な怒りと横並び意識が産み出すだけの共感が支配する場所だとすれば、そこでの何十万人ものクリックから吐き出されるストーリーは、ともすれば平坦で個性に欠け意味の薄いものになるリスクもあります。

とにかく、本当の存在性というものは、「同じ」ではなく「違う」という事が生み出す力です。そんな事を、誰もが似たような誹謗中傷を一言のつぶやきに乗せまくっているこの現代に、再び問いかけるような一作が、初登場にして今週のランキング2位に滑り込んだ「Wonder」。その売上額は2,750万ドルを記録しました。

外見上の大きな特徴をもった1人の小学生が、当初は冷酷な反応を見せた周囲の子供達から、本当の理解を勝ち取ってゆくという、ヒューマンストーリーがこれだそうです。

この映画、その男の子の両親役に、オーウェン・ウィルソンとジュリア・ロバーツが出演しているのも、話題の一つでしょう。

2億ドルくらい簡単に・・・

そして、この週末も確実な存在感で全米興行成績ランキング3位を堅持したのが、マーベル系ヒーローアクション「マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok)」で、売上額は2,170万ドルを記録です。

日本でも公開され、ひょっとしたらGDPの0.05パーセント位は経済効果を上げているかもしれない本作ですが、米国内だけの累積金額は2億4,000万ドルを突破。

やっぱり、ホリデーシーズンには派手で気楽な娯楽映画が一番好まれる、そう読んだハリウッド界隈のマーケティング部門の勝利が、まさにこの一作かもしれません。

スーパーヒーロー抱き合わせユニバースという、ビジネスモデルを成功させた先駆者が、この製作元のマーベルそしてディズニーですが、とにかく、その加速力が残っている内にできるだけロケットを吹かしておくに、越した事はないのです。

ハリウッドの火は消えず

今年2017年の8月、謎の大寒波に襲われたように売り上げが低迷した全米映画産業ですが、やっとの事で不況を脱してきたようにも見える今日この頃となりました。

本当の寒さが近づく季節となり、いかしたカップルの方々がデートで出かける先として、空調完備の映画館が見直されてきたのかもしれません。

10ドルくらいの料金で、2時間の間をお手軽に楽しめるCG満載のアトラクションライドとして、まだまだハリウッド映画に訴求力が残っている事は確かです。

まぁ、これから年末のギフトショッピングのシーズンも到来しますし、理由はともあれ、そうやって大きなお金が動くのが、アメリカ資本主義経済の強みであり、日本の産業界がうらやましく思うポイントとなっているでしょう。

やっぱり、ため込むだけの美徳に酔いしれていては、ダメですよね・・・

それではまたっ!

映画「レディー・バード(原題)/ Lady Bird」:グレタ・ガーウィグが描く女子高生のリアル

さりげない日々に埋もれたストーリー

人間は、体験から学習する生き物。ですから、人が人生を構築しようとする時、周囲の環境からは計り知れない影響を受ける事になります。

なので、子供がまっすぐに成長してゆくためには、最低限の環境は不可欠。

まず、しっかりとした関心を子供に向けてくれる両親の下に生まれ、校則は厳しくてもちゃんとした教育方針のある学校に入れてもらい、適当に規則をやぶりつつも先生とは敵対する事もなく過ごし、恋をしてその先の事も知り、高校を卒業し希望通りの大学へ入学する。

その人の人生の初期段階で、こういう、とても普通の事柄が連なっていさえすれば、将来的には、一流企業とか芸能界に入ったとしても必要不可欠とされる人材に育ってゆくのでしょう。

ただ、普通の出来事を列挙するストーリーって、映画ビジネスの中では売り物になるのでしょうか?

実は、今回ご紹介する映画「Lady Bird」は、とある女子高生のリアリティをハートフルに描いたという事で、すこぶる評判の良い作品らしいのです。

ここで、自身の出身地であるサクラメントを舞台にしたストーリーを描いたのが、女優のグレタ・ガーウィグで、本作が監督としてのデビュー作ともなっています。

ガーウィグ監督の代わりに、自分も数年間分年齢をさかのぼって高校生になり切り演じているのが、シアーシャ・ローナン。

と言う訳で、女性目線の効いたラブリーな雰囲気は予想できるのですが、そこにどんな出来事が起こるのでしょうかねぇ? 【続きを読む】 “映画「レディー・バード(原題)/ Lady Bird」:グレタ・ガーウィグが描く女子高生のリアル”

マット・デイモン主演ダークコメディ:映画「Suburbicon」の評価

作品予告編・概要


タイトル:Suburbicon
制作:2017年/Black Bear Pictures(他)

穏健な男の日常が切れる時

世間を騒がすような大騒動を起こした男性を報じるニュースの中で、彼はとても大人しい人だ、なんて周囲の人々が言っているのを見ると、なんとも混乱した気分になる事も多い昨今です。

逮捕された本人の供述が、「ストレスでいらいらしていたからやった」と語っていると伝わると、こちらの方こそイライラさせられる気がします。

とは言え、人は誰も感情を抑圧して生きているものですから、ちょっとの切っ掛けでそれが暴発し狂ったようになるリスクは誰にでもあるのです。だから、「ストレスが原因」というその犯人の発言も、実は人として最も率直な言葉なのかもしれません。

とにかく、見かけ上は平穏な生活も、真の意味で安定していて永遠に安泰という事はありません。あなた自身が壊れずに持ちこたえていたとしても、あなたの人生を崩壊させる事なんて気にもしない輩は、この世界にたくさん居るのです。

さて、不幸にしてそんな悪い奴らの被害にあったひとりが、ガードナー・ロッジ。ここでご紹介する映画「Suburbicon」の題名となっている、新興住宅街にすむ中流階級の男性です。

彼の住む世界は、その犯罪の被害に有った事がきっかけで大きく崩れてしまい、さらには彼自身も壊れてしまったらしいのですが・・・ 【続きを読む】 “マット・デイモン主演ダークコメディ:映画「Suburbicon」の評価”

映画「Most Beautiful Island」:美しき容姿が導くアンダーグラウンド世界

予告編と作品基本情報

  • タイトル:
    • Most Beautiful Island
  • 制作:
    • 2017年 Glass Eye Pix

ルックスを売るビジネスの危険な誘惑

現代社会においては、テレビ地上波放送の番組に繰り返し顔を出す事は、国会議員になるよりも大きな社会的影響力を持っています。

毎日、その愛らしい姿を画面の中で披露する芸能人は、遠い議事堂の中で、難しい上にポイントを欠いた話し合いを続ける先生達よりも、ずっと馴染み深い存在ですし、僕達のライフスタイルにも直結している事は確かです。

と言う訳で、カメラのアップに耐える外見が自慢だと言うハンサムで若い男女が、今日もエージェント企業(芸能事務所)のオフィスを訪問しているでしょう。

人間の世の中全体を発展させる原動力としても、そういった夢を追いかける人達の存在は、大切かつ不可欠ではあります。

ですが、そうであったとしてもなお、この芸能人ビジネスには、構造上の大きな問題が1つ有ります。それは、ムードに流されやすい大衆心理が、タレント個人の価値を決定する全権を持っている、という構図です。

そういった業界では、一度あなたに付いたプライスタグも簡単に値を下げてしまいますし、同時にそんな事情が、芸能界は甘くないと言われる根拠にもなっている訳です。

まぁ、別の見方で、外見的上の魅力についての良い面に注目すると、ご自分の姿を人に見せる事で収入を得られるというのは、とても素晴らしい事だとも言えますし、この世界には、そうしなければならない事情を抱えている人々も、また多くいるのでしょう。

さて、今回ご紹介する映画「Most Beautiful Island」の中心に居る一人の美しい女性も、自身のルックスを使って収入を得ようとしているらしいのですが、彼女には、芸能界に挑戦する事も許されない、一つの大きなディスアドバンテージがある様なのです。

この女性が、細々とでもなんとか生活しているのは、世界で一番美しいはずの場所、マンハッタン島。

しかし、彼女につけられる価値はあまりに低く、改善の兆しも有りません。そんな様々な状況に追い詰められ、思い余ったあげく彼女が最後に足を踏み入れた先とは、きらびやかな賑わいの陰にかくれた大都会のダークサイドだったようなのです・・・ 【続きを読む】 “映画「Most Beautiful Island」:美しき容姿が導くアンダーグラウンド世界”

全米映画トップ3(2017.11.13)

走れっ!、マイティソー

2017年の秋、アメリカ発で全世界に向けた最高の感謝祭ムードを盛り上げるため、あのマーベル・エンターテインメントが用意した最高の贈り物。それが、この娯楽超大作「マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok)」です。

当然の事ながら、人々のイマジネーションを刺激する前向きなバイブスは、ネットでのつぶやきが世論を動かす不安定な時代に生きる今の米国映画ファンも引き寄せ、公開後2度目の週末も、5,660万ドルという売上額を記録、堂々の1位を堅持しています。

という訳で日本でも大人気の本作、このままホリデーシーズン入り口の、映画ビジネスのけん引役になってくれそうですね。

クリスマスには、ホームパーティ盛大に!

クリスマスのホームパーティーは、人数が多い方が楽しいですよね。

母親サラには、ホリデーを供に祝うための素晴らしい子供達がおり、人の良い旦那さんが居て、子供達のお父さんも居て、その上今年は、お父さんと旦那さん、それぞれのお父さんにお婆ちゃんも加わって、賑やか賑やか^^。

と、聞くからにテンテコマイな感じ一杯の、アメリカンなホリデーコメディー「Daddy’s Home 2」が、今週初登場にして3,000万ドルの売り上げを記録、ランキング2位に滑り込みました。

ちょっと早いクリスマス映画な訳ですが、ひょっとして年末にはDVDで再リリースという運びにして、二匹めのドジョウを狙っているのかも?

主演はウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグ、加えて、メル・ギブソン&ジョン・リスゴーまで出ているのも話題です。

文芸の秋らしいミステリーも

そして、初登場の今週、2,820万ドルという(最近にしては)立派な売上額を記録して、ランキングの3位に入ったのが、香り高きミステリーの名作「Murder on the Orient Express」です。

今回、名探偵エルキュール・ポアロを演じるのはケネス・ブラナー。そして彼を取り巻く俳優陣には、ペネロペ・クルス、ジョニー・デップ、そしてウィレム・デフォーといった、趣ある面々が揃った上級の映画という印象の一本。

しかし何故、今、20世紀フォックス社がこのミステリーを映像化したのか、その理由も勘ぐって見たくなるところですが、数字を見る限りは、現代アメリカを支える大衆の多くが、率直にこの作品を受け止めたようでもあります。

ホリデーに向けて胸を撫で下ろしている人々も居る?

米国のメジャースタジオだけでなく、EU圏からも超絶VFXアクションを投入した結果、それがアダとなり悲惨な成績におわった8月を思えば、アメリカ人の映画への熱が少し戻ってきたように見えるのは、とても良い事だと思います。

ただ、ざっと公開予定タイトルを見てみると、かなりコメディー寄りな気もしてきて、年末に向けて夏の悲劇が再び繰り返されないかと心配です。

いやいや、季節はホリデーシーズンっ、これで良いのですよね。

まぁ、スリラーやホラー好みの映画ファンにとっては、話題が少なくなる時期になってきたのは確かです。

それではまたっ!

映画「All I See Is You」:ブレイク・ライヴリーが夫に縛られる訳とは?

夫婦のチカラ関係が見せる物語

好むと好まざるとに関わらず、僕達は人間関係という空間に拘束されて生きています。そしてそれは、不平等な上下の階級に支配された世界です。

原始の頃は、上に立つ者に権力を集中させて、そこから複数の手下を使ってグループ全体を回す事が、全員を生き延びさせるために必須だったという名残が、今でも生きているのですね。

そして、技術や道具が凄く進歩した21世紀の今になっても、人間のこの性質は変化する兆しも無さそう。結局これは、人間の本質を表しているものかも知れません。

まぁ、角度を変えて見ると、人と人の間に、上下の階級などを持ち込むと、かえって問題が生まれる場合も有る事はあります。たとえば、夫婦の間の関係性がそれ。

一般的に(そして本質的に)1人の男性と1人の女性により構成されるのが夫婦で、お互いが相手にはない機能を担っている訳ですから、合理的に考えても2人が基本的に対等・平等であるべきです。

ですが、必ずしも合理的な正解を求めていないのが、人間という生き物が持つ興味深い性質の一つ。様々なケースがありますが、夫婦という最も近しく濃密な人間関係にも、不条理なシステムが適用された上、一応うまくまとまっている事も少なくないだろうとは思います。

そして、その不条理を見つめようとすると、そこに1つのドラマが生まれます。

例えば、今回ご紹介する映画「All I See Is You」の中でも、今まで機能していた歪(いびつ)な力関係に、新しい局面が生まれている様子です。

それは、この話の中心に居る1人の美しい人妻に、新たなが備わったためらしいのですが、はたして、どんな話なのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “映画「All I See Is You」:ブレイク・ライヴリーが夫に縛られる訳とは?”

ディザスター超大作映画「ジオストーム(Geostorm)」の気になる評価

繰り返す天変地異を治めるのは、誰?

世界で最も影響力のある文化芸術組織であるハリウッド映画界は、その業界創立以来、巨大資本と数えきれない人材、そして膨大なエネルギーを投入してまで、自身の愚かな行為が原因で滅亡して行く人類の姿を描き続けてきました。

にもかかわらず、地球温暖化抑止の枠組みが、いくつかの国によって利益を奪い合うための舞台に成り下がっているのは、まさに愚かな行為そのものでしかありません。

歴史の上では、地球が終わる日を明確に予言した人物も数知れず存在しますが、その予告の的中率が見事に0%だという事実もまた、この問題に関して人々を鈍感にさせる大きな要因となっているはずです。

何にしても、全人類のための啓蒙的映画を作り続ける使命から、ハリウッドが解放されるのはもうちょっと先の事のようです。

どうせ作るなら、観客がじんじんくる程ド派手なディザスターを描写しよう、という事で、再び、ぐらぐらゆすられてグデングデンになる地球を最新VFXで描き切ったというのが、今回ご紹介する映画「ジオストーム(Geostorm)」です。

地球を救うカリスマ科学者を、あのジェラルド・バトラーが演じているという文字通りのメジャー超大作で、日本の公式サイトも立ち上がっている以上、詳しい情報や解析は、他のエリート級の映画サイトをご覧いただくべきでしょう。

このサイトでは、この映画の本国での評価について、少しレポートをさせていただく事にします。 【続きを読む】 “ディザスター超大作映画「ジオストーム(Geostorm)」の気になる評価”

全米映画トップ3(2017.11.6)

さわらぬ神にスペクタクル無し

ユニバースは、ハリウッド映画業界にとって最後のフロンティア。この無限に変容する雄大な空間は、偉大な国家をさらに偉大にするのに十分な利得をもたらし続けています。

そんな宇宙の中でも、ビッグバンと同時に生まれたという老舗中の老舗「マーベル・ユニバース」は最強で、そこを統治する神の力に抗える者は、全米の映画ファンを探しても一人も見つからないのです。

かくして、今週初登場にして、週末3日間だけの売り上げは1億2,100万ドルを記録し、当然のごとくランキングトップに輝いたのが、巨大なユニバースを支配する「マイティ・ソー バトルロイヤル(Thor: Ragnarok)」。

まぁ、この映画については、正しいサーティフィケーションを取得した、正当なファン(もしくは批評家)しか語ってはいけなさソーなので、僕は、ちょっと距離をおいていた方がよさソーですね・・・

ホリデーの準備は早めに

2017年も、北半球の殆どの国ではこれからファミリーホリデーがやってくる、という嬉しいシーズンに入りました。

どんな楽しみでも、飾りつけをしたり料理やイベントを考えてと、それを思い描いて計画している時が一番楽しいもの。とは言うものの、その支度の殆どはママ達がやらなきゃならないのです。

そんな風に大忙しな3人のママ達に、さらなるやっかい事がのしかかった時、とうとう彼女達は自分らのためのクリスマスを過ごす事を決意。でも、その顛末は?

と言ったような内容が、初登場で今週2位に滑り込んだR指定コメディー「A Bad Moms Christmas」のようです。

この映画。久しぶりに、ほっこりした題名の作品が出てきたなぁ、と思ったら、本物のホリデーにぶつけるには悪い刺激が強すぎる、大人向けのコメディー映画でした。

伝説級の惨劇は3位に

実は、ソウはソウでもやばい方のソウも未だに映画業界で健闘しているソウで、ハロウィーンの惨劇祭りが終わっても、アメリカの映画ファン達はもう少しだけ殺戮展覧会を見学可能なのだソウです。

そんな方のソウ、「ジグソウ:ソウ・レガシー(Jigsaw )」が、売上金額670万ドルで、今週のランキング3位に入りました。

2017年、アメリカで言うところのサンクスギビング、日本では祝日(11月23日)に当たるようなので、彼女をデートに誘う男子も多かろうと思います。でも、11月10日に日本公開されるこの「ジグソウ」みたいな映画に連れて言ったら絶対に趣味を疑われるでしょうから、その計画をお持ちの方は考え直した方が良さソウです・・・

日本の秋には湯と映画

なんだかんだ言っても、日本も今は行楽シーズンのど真ん中ですから、皆さんご自慢のSUVは、シネコンの駐車場なんかに止めておくなんてもったいない話。

やっぱりその素敵な愛車は、日光、箱根、別府や湯布院などへ温泉旅行をするのに使ってください。

ただ考えてみると、映画館を併設した温泉宿というのは無いんですよね。大概の大型ショッピングセンターには入っているのですから、どこかのホテルチェーンが作ってみたら良いのに、と思います。

温泉で疲れを癒した後、浴衣のままオールナイトで「ソウ6連発」なんて、相当ウケそうな気がしますが、いかがですかねぇ。

それではまたっ!

映画「キリング・オブ・ア・セイクレッド・ディア(原題)」:コリン・ファレルに向けられた復讐の呪い

怨念は燃え尽きるまで消えず・・・

奥ゆかしき文化を誇る我が日本では、昔から、人を呪わば穴二つ、という言い回しが使われています。

他の誰かを恨んで呪い続けたって、むしろ自分にとって、ろくな事はないよという教訓な訳ですが、21世紀の現在でも丑の刻参りは結構行われているという話もあり、やはり未だに、人の世と怨恨というのは切っても切り離せない深い絆で結ばれているのでしょう。

とは言うものの、複数以上の人から呪われて死ねばいいのにと思われている輩が、大空の下を平気で闊歩している反面、その周囲の一般庶民がとばっちりを受けている事も多く見受けられる昨今、恨みの念の効力というのも、かなり疑わしいものでもあります。

何にしても、絶対にすっきり解決する事がないのが、人を恨む、という行いです。

さて、独特な角度から超常現象の存在を認めているハリウッド映画業界では、復讐の呪いの扱い方にも、藁人形&五寸釘というものより多様なスタイルが考案されます。

今回ご紹介するミステリアスなホラー映画「The Killing of a Sacred Deer」は、呪いが持つ微妙でミステリアスな性質を、上手く取り入れたストーリーで展開する一作なそうですが、どんなお話なのでしょうか? 【続きを読む】 “映画「キリング・オブ・ア・セイクレッド・ディア(原題)」:コリン・ファレルに向けられた復讐の呪い”

凶悪な炎から我が町を守った20人の男達:映画「Only the Brave」について

コミュニティを守る最後の砦

仮に、こちらが平和な理論で武装していても、暴力や災厄というものは勝手に近寄って来るものです。

そして、一度、そういったものに目を付けられたら、無力な僕ら一般小市民に成す術はなく、誰か他のオーソリティの力にすがるしかありません。

そういう事を考えると、時に煽情的な美談として利用される事が有るとは言え、町を守る仕事に就く公務員の方々を描くドラマは、彼らに対するメディアによる大切なトリビュートと言えるのでしょう。それらのストーリーは、どれも後に語り継がねばいけない物です。

たとえ、そのヒーロー達が非常に過酷な状況に対処していたとしても、シナリオと演出を上手く調整した物語の中であれば、全部をセンチメンタリズムにする事も可能ですし、同時に、素晴らしいVFXによって再現された事件当時の状況は、SFとかアクションを好まない正しい映画ファンの人にも、最新映像技術を楽しむ機会を提供します。

そういった諸々の理由から考えても、アメリカを守った現実のヒーロー達の活躍を再現する災害もの映画は、ハリウッドの出資者達にしても充分な収益性が期待できるビジネスだろうと思います。

さて、今回ご紹介する映画「Only the Brave」は、2013年にアメリカ合衆国アリゾナ州ヤーネルで発生した深刻な森林火災に、果敢にも体を張って対処した20人の消防隊員を描く、実話ベースの作品と言う事です。

消火に水さえも使えない状況で、燃え盛る大火に挑んだ男達のドラマ、一体、どんな印象の映画なのでしょうか? 【続きを読む】 “凶悪な炎から我が町を守った20人の男達:映画「Only the Brave」について”

全米映画トップ3(2017.10.30)

ジグソウ蘇る!

デーモンやゴーストよりも、本当に怖いのはニンゲンそのもの。

たとえフェイクであっても、同胞が血を流す姿を見て興奮する生き物なんて、ヒト以外に存在しないです。

宗教的な解釈によると、この世の中には大量のサタンがうろついていて、最も善良なタイプの人を魔界へ引きずり込もうと画策しているそうです。

とりあえず無罪と思われる人々を捕まえて、窓も無い薄暗い部屋に拘束し、時計仕掛けで動く不気味な刃物により切り刻む。それが、映画史上最悪の連続殺人鬼ジグソウ。今回、10年ぶりに人々の前に姿を見せる彼は、やはり人の世に潜むというサタンの化身なのでしょうか?、

それとも、人の皮を被り被害者を装う狡猾な悪鬼たちを、地獄へ追い返す使命を帯びた、ダークなヒーローなのでしょうか?

どちらにしても、この殺人鬼のビジネスに継続性があるかどうかは、この週末にどれだけの観客が劇場に足を運ぶかにかかっていました。

かくして、ハロウィーンにぴったりと照準を合わせて復活した、殺戮のホラー映画「Jigsaw」の売上額は、1,630万ドルという数字を記録。見事ランキングのトップを奪取したのですが、はたしてこれは良い事なのか・・・

怖いもの知らずも逃げ出すハロウィーン

連続殺人鬼で騒いでいる様じゃ、まだまだシロウト。

と言う訳で、今年のマディア(タイラー・ペリー)は、ありとあらゆる(そして、どこかで見たような)モンスターの集う、呪われたキャンプ場へとわざわざ出向き、いつも通りの大騒動を繰り広げているそうです。

シリーズ最新作である、この「Tyler Perry’s Boo 2! A Madea Halloween」は、この週末3日間の売り上げに1,000万ドルという数字を記録して、ランキング2位を堅持。

既に、何年も前から「マディア・ユニバース」と呼ぶべき世界観を生み出して、無駄な金を使うことなく(本作の予算は2,500万ドル)作られているこの人気シリーズ、この分だとトリロジー化は必至。ファンとしては、来年は「Boo 3!」が期待できそうです。

地球の危機もまだまだ続く

まぁ、ここでハロウィーンのコスプレ熱を少し冷まして、リアリティのある世界に戻りましょう。

人類にとって真の脅威とは何か?、そうそれは、あの世からやって来た幻などではなく、ヒトがこの地上に作り出したテクノロジーそのものなのです。

その重大な事実について、ハリウッド的に正しい方法を用いて僕らに再考させるのが、今週、570万ドルの売り上げを記録してランキング3位に滑り込んだ超大作、「Geostorm 」なのだと言えそう。

ノアの大洪水を完全に凌駕する程の大災厄を、21世紀の映像世界に再現する事で、全世界の人々に破滅の警鐘を鳴らすのが、制作に1億2,000万ドルを投じたという、この一本。

ですが、まぁ、映画制作会社といのはお好きですねぇ、ディザスターパニックもの映画。

映画業界は無風状態

理由はともあれ、8月のハイシーズンに深刻な業績不振に陥ったハリウッド業界は、未だにそれを引きずっているようです。

季節的には、これからホリデー映画の時期でもあるし、サンクスギビングの休日にはたくさんの観客を家から引きずり出したいところ。

そのためには、もう一発、業界に疾風を吹かせる起爆剤が必要ですし、まだまだ公開する話題作も残っているハリウッドです。

そんな中の一本には、タクヤ・キムラ、ハナ・スギサキ共演の「Blade of the Immortal」という一作も控えています。

果たして風は吹くのでしょうか?。

映画「The Snowman」:マイケル・ファスベンダー主演、北欧発のスリラー

マイケル・ファスベンダーを翻弄するノルウェーの殺人鬼

2017年のハロウィーンに向け、いよいよあのジグソウが復活するそうです。

これで、殺戮の展覧会ものホラー映画のブームが再来して、担当する10代の子供達に悪影響が出ないだろうかと心配している、教育関係者の方々も多くいらっしゃる事でしょう。

まぁ、切断されたり破裂したりする人体の描写が、どれくらい映画に必要なウィットとかペーソスになっているかは、演出の意図によって決まって来るものだとは思います。

見ていても、決して趣味の良いとは言えないですが、ある程度までの残虐描写は恐怖を描くためには必要不可欠です。そして、収益性を重要視したハリウッドが、全ての作品でPG13の枠に収まる描写しかしなくなったら、恐怖を描くという文化も衰退・消滅してしまうのでしょう。

それも、また困ります。

なので、エグいホラーを見る楽しみは、とりあえず(R指定で)大人だけの特権とされているのなら、それが映画世界を保つために考案された、賢い均衡点という事になりますね。

さて、今回ご紹介するのは、そういった露骨なアメリカンテイストのホラーではない(はずの)、ノルウェー産のミステリースリラー、「The Snowman」です。

この中でも、女性を無理やり拉致した上で残虐に殺害するという、狂った殺人鬼が登場して、1人の刑事と追いつ追われつのサスペンスを展開するのだそう。

なので一応、血のりの量が多めを何時もご注文される映画ファンにも、それなり訴求する一作のようです。 【続きを読む】 “映画「The Snowman」:マイケル・ファスベンダー主演、北欧発のスリラー”

映画「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」の気になる評価とは?

レプリカントの居る未来

1945か46年頃、アメリカは、プロジェクト・ペーパークリップにより、当時としては最先端を誇ったナチスの分子生物学的知識と科学者を自国に接収したと思われます。

同様に、時のソビエト連邦も高度なバイオテクノロジーを入手。したがって、1960年代に入るころまでには、生物の遺伝子改変技術は完成していたでしょう。

もちろん、その技術は人間にも適用されたと思われますが、まぁ、国家をあげてDNA改造人間を作る目的と言えば、他よりも強いオリンピック選手を作るか、兵隊を作るかのどちらかです。

とにもかくにも、この時代の世界秩序は、彼ら遺伝子強化人間達の暗躍によって保たれていたと言っても、過言ではありません。

さて、その後も明らかに進歩を続けた生物工学は、今や、既に人間を含めた生物のクローニングや、もっと進んだ人造人間の製造という領域にまで達しているでしょう。先進国の一部では、本来の人間とバイオ人間との人口上の置換が進んでいるのです。

来る2019年ごろには、彼ら新興勢力の存在が大きくなって、新たな政治的軋轢を生み出す事でしょう・・・

そんなシナリオは、1982年にリドリー・スコットが制作したSF映画「ブレードランナー」に予言されている事に、かなり酷似していますよね。

幸いにして、2つで十分なくらい大盛りのうどん以外、止まない酸性雨も、空飛ぶ自動車も、そしてレプリカントも、表面上は実現していません。しかし、物事や世の中には、必ず裏側があるものです。

どちらにしても、未来と言うものは常に変わってゆくものですから、最初に公表されてから35年が経過したこの「予言」も、アップデートの時期を迎えました。

そして今登場したのが、ファン待望の新説未来史、「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」なのです。

人類史さえも変えてしまう、このメガ・ギガ・テラ級映画については、僕ズレ太のような小市民があれこれ書くのもおこがましいし、細密な情報や分析については、公式サイトならびに他のエリート級映画情報サイトをご覧いただくのがよろしいと思います。

なのですが、一枚も噛まないでいるのも寂しいので、今回は、この映画についての本国における公開直後の批評を、いくつかかいつまんでご紹介してみようと思います。ご興味があったら、ご一読ください・・・ 【続きを読む】 “映画「ブレードランナー 2049(Blade Runner 2049)」の気になる評価とは?”

全米映画トップ3(2017.10.23)

口では誰にも負けない「お婆ちゃん」が、ゴーストに遭遇すると?

ちょうど今の季節は、2017年のハロウィーンという事で、ハリウッド映画界からもウィットに富んだ(ややもするとエクスプロイティングな)作品が最もリリースされる、超ハイシーズンとなっております。

そして、映画的な意味で冥界への扉が開くこの時期は、むしろ予算を抑えて小型だけれどもエッジが効いていて、巷の噂になるような作品が成功を収めるでしょう。

まぁ、今週、初登場にして興行成績ランキングの1位を奪取した、「Tyler Perry’s Boo 2! A Madea Halloween」については、その予算がいくらであったかは別にしても、小型の映画とだけは言えないだろうと思います。

アメリカでは、相変わらずすたれない絶大な人気を誇るタイラー・ペリーの、‘マディア’。今回の彼女(そして彼、男女3つのキャラを演じています)は、若者たちをつれて呪われた地獄のキャンプ場へとバケーションに向かいます。

もちろん、様々なホラー映画の定番キャラクターが寄せ集められた本作の中、ゴーストやデーモンに遭遇したマディアの巨体が震え上がれば、全米が観客達の笑い声によって震撼している事必至でしょう。

この映画、週末3日間の売り上げ額は、2,170万ドルを記録しました。

季節遅れのVFX大作

ハリウッド映画のテンプレートとしては、神に与えられたこの世界の仕組みを、自分の都合にあわせて変更しようとする人間達が現れれば、必ず天罰がくだって大災厄を招く事になっています。

そういう宗教的な教訓を薄っすらと盛り込みつつ、得意のVFXで派手に描くスペクタクルは、あらゆる角度から見てもスキが無い、鉄板のエンターテインメントとなる訳ですね。

そんな作品群の中でも、どういう訳だか夏休みに公開する事が出来ず、お化けやデーモンや猟奇殺人器と肩を並べて登場する事を余儀なくされたのが、今週初登場にしてランキング2位に滑り込んだ、「Geostorm」です。売上額は、1,330万ドルを記録。

近未来、人類は、地球上の全天候を技術的に操作するシステムを手に入れますが、これもお約束通りに、かなり不都合な出来事が起きて、地球は滅亡の危機に瀕すると言うSF系パニック大作です。

ジェラルド・バトラーが、愛する人のために地球を救う主人公、を演じているそうで、日本向けの訴求力も十分に仕込まれている一本と言えそう。

定番B級ホラーも健在

まぁ、なんだかんだ言っても、B級の娯楽ホラーは映画収益における太い柱の一本。

例えば、1,000万ドルに満たないような予算で作っても、アイディアに光るものがありヒットすれば、フランチャイズ化してパート2、3、、、と大型映画に育つ事も十分有り得ます。

そして、このハロウィーンに登場しスマッシュ的ヒットとなりそうなホラー映画が、今週ランキングの3位に滑り込んだこの作品、「Happy Death Day」です。売上額は940万ドルという数字でしたが、作品の規模からしてみれば十分な額であるはず。

この中では、「ラ・ラ・ランド」にも出ていた女優ジェシカ・ローテが、自分が殺された、という一日を繰り返し体験してしまう女子大生を演じているそうです。

この映画、かなりの確率で続編の企画が出てきそうな一本となりました。そのタイトルは、、、「Happy funeral Day」ですかね、やっぱり。

世界は今日も変化中

国家運営に風を吹き込むと言う、新しい大統領が奮闘中のアメリカですから、一般市民の消費パターンも変化しているのかもしれません。それが、この夏に起きた、映画業界低迷を引き起こしたとも言えそう。

これから、ディジタル配信という新しい見せ方が普及するので、映画ももっとそれに適合してゆく事になるでしょう。

ダーウィン曰く、生き残るのは強いものではなく、変化に対応できるもの、です。

しっかりしたVRゴーグルが、普通に購入可能な価格になれば、直接それ向けに体験型映画を配信する会社も現れるはずですね。当初は、ホラーやミステリが主体になるかもしれませんが、ゴーグル用の描き方が確立すれば、他のタイプのドラマもどんどん作られるでしょう。

現在、僕たちの住む世界は、そういった大きな変化の真っただ中にあるのです。信じるか信じないかはアナタ次第。

ではまたっ!。