世界を救うため裏の世界で展開する究極の戦い:映画「The Dark Tower」について

スティーブン・キングのイマジネーションが炸裂!?

2017年の秋にかけて、あの伝説ホラー「イット(IT)」や、別の角度から(多分)もっと刺激的な「ジェラルドのゲーム(Gerald’s Game)」が劇場公開される予定であり、ファンにとってはスティーブン・キング祭り、と呼びたくなる様相を呈してきた昨今です。

そんな、このS・Kロードの露払いを担って真っ先にスクリーンに載っかったのが、多層世界の崩壊を企む悪魔と戦う一人のガンマンを主人公にした、この映画「The Dark Tower」です。

キング原作系映画として、嫌な怖い話を期待している向きも多いと思いますが、とりあえず本作はSFチックな設定を与えられたアクション巨編、と言った風情の一本という事。

主演のイドリス・エルバとVFXのコレボレーションによる、超絶な銃さばきも見ものになりそうですね。

あらすじ

我々人間が暮らす、この世界。

実はこの世界は、ある特別なバランスの上になりたっています。そのバランスとは、普段目には見えないけれど実在する、多次元の多層世界を支える不思議な力。

この、多層に隣り合った世界と世界の中間=ミッド・ワールドに存在する一つの巨大な塔、「ダーク・タワー」が、全てのユニバースの安定を保ち続けているのです。

しかし今、その安定を破壊しようとする者が表れました。彼の名前はウォルター(マシュー・マコノヒー)、別名マン・イン・ブラック。

彼には一種の魔力が備わっており、その力で全世界の子供達からエネルギーを吸い取って作り上げた兵器で、ダーク・タワーを崩壊させるというのです。

しかし、ダーク・タワーには手強い守護者がいました。その男の名前はローランド(イドリス・エルバ)、またの名をガンスリンガーと呼ばれています。

古代から、世界のバランスを維持するために戦い続けた、ガンマン一族の最後の末裔が彼。つまり、ウォルターはタワーを壊す前に、ローランドを倒さなければなりません。

さて、我々が居る地球=キーストーン・アースに、一人の少年がいます。名前はジェイク(トム・テイラー)。まだ14歳ですが、彼にも特殊能力が有り、ウォルターの魔手を跳ね返す事ができる唯一の子供でもあります。

最近、彼は毎夜のように、一つの夢にうなされ続けています。その中に表れるのは異様な高い塔、一人のガンマン、そして魔力をもった別の男。

ジェイクの持つ超感覚が、世界崩壊の危機を無意識のうちに感じ取っていたのです。

そして今、世界が崩壊し全ての生命が消える危機を目前に、ついにジェイクの目の前で多層世界をつなぐポータルが開きました。

その先には、夢の中とそっくりな世界が広がっています。そして、ジェイクは、あのガンマン=ガンスリンガーと出合います。

彼とガンスリンガーは、運命の導くままに、強力な魔力で襲い掛かるウォルターの野望を砕くため、戦いへと身を投じてゆくのでした。

果たして、2人は地球、そして全宇宙を救う事ができるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “世界を救うため裏の世界で展開する究極の戦い:映画「The Dark Tower」について”

全米映画トップ3(2017.8.14)

アナベルの暗黒が映画界を救えるか・・・

どんな悪夢も、最初は小さな過ちがきっかけとなって始まるものです。

大概は、人の欲や弱さへ魔物がとりついて、彼らの魂を食い物にし、最後は地獄の底へと引きずり込みます。

そして今、金銭欲に負けて、更なる収益の拡大を求めた米国映画産業は、あの殺人鬼チャッキーの悪夢を超え、ついに悪魔の人形「アナベル」の存在を受け入れてしまったようです。

ヤバいです・・・

ホラーファン超待望、最恐映画の名高い「死霊館(The Conjuring)」からのスピンオフ最新作、「アナベル 死霊人形の誕生(Annabelle: Creation)」がとうとう公開。最初の週末で3、500万ドルの売り上げを記録し、全米トップに躍り出ました。

今回のストーリーでは、悲哀にくれた両親が犯した一つの過ちが、アナベルに憑りつく悪魔を呼び込んでしまいます。いたいけな少女達を、今回も、次々と餌食にしてゆく最恐人形。

サマーキャンプシーズン真っただ中、絶好のタイミングでのリリースではありますが、逆にそれを考えると、ややマイナーな売り上げ額とも言えそうです。

まぁ、実際に存在する呪いの人形を描く、ヤバい映画なので、お客さん達も二の足を踏んでいるのでしょうかね?

監督はデヴィッド・F・サンドバーグが担当。

実際にあった実際の戦争のエピソードも堅調

クリストファー・ノーラン監督が、渾身の力で描き切る一大戦争エピックドラマ、「ダンケルク(Dunkirk )」は、1、140万ドルの売り上げでランキングの2位を維持です。

試写会を行ったり、ぼちぼち日本でのプロモーションも立ち上がってきた本作。これからは、いかに「愛と正義のヒロイズム」として盛り上げてゆくかに、こちらの興行収入の良し悪しがかかって来るでしょう。

ちなみに、米国内だけの収入総額は、1億5、400万ドルに届きそうです。

リス達を守れっ!リス達を守れっ!リス達を守れっ!

この週末、初登場でランキング3位に入ったのは、キュートでカラフルな動物たちが奮闘するGGアニメーション、「The Nut Job 2: Nutty by Nature」で、売上額は890万ドルという事でした。

紫色の毛皮を身にまとったリスの、サーリー(ウィル・アーネット)、が引き起こすドタバタを描くアニメシリーズの第2弾。今回は、彼らが平和に生活する郊外の公園を、儲けのために再開発しようとする姑息な人間(ボビー・モイニハン)の企みを、サーリー達が阻止しようと動きます。

とってもキュートで、かつ最強の、ネズミ・カンフーマスター役には、あのジャッキー・チェンも出演。キュートな裏に秘めたスーパーパワーを披露します。

あ・・・、僕、今日、キュートって何回つかいましたかね?

「キュート」という単語は、この映画の中では要注意のワードです。みなさんも、お気を付けを・・・

まだまだ燃え尽きてほしくない、夏休み映画祭り

映画業界というのは、どういった時に盛り上がるんでしょうかねぇ。やっぱり、社会が平和で安定しているときの方が、煽情的なお芝居を見たいな、と思う人の数も多いはずです。

米国でも、なんだか思想と立場の違う同士の軋轢が表面化したりして、そのきな臭さのせいでか、消費者はスクリーン上のドンパチとか、お涙頂戴になんて、魅力を感じなくなっているのかもしれませんね。

そんな時にこそ、もう一発アフターバーナーを点火させるような一作が、登場してくれると面白いんですけど。

我々受け手としては、ただ期待して待つしかありません^^。

キャスリン・ビグローがアメリカの不寛容さを斬る:映画「Detroit」について

人の作ってきた理不尽な歴史をみつめて

僕達が普段考えている事は、全部、別の所で誰か(もしくは何か)に吹き込まれた情報がベースになっています。

この世の中が、頼りにできる位に安定した状態にあるためには、「普通」とか「常識」っていう基準ラインが絶対必要で、僕らは、それに無意識のうちに従っているから、生きていけてる訳です。

だけど、皆が考えている常識が、とても悪い出来事の原因になる事もあります。

今でも無くならない、人種とか宗教、あるいは異文化間の摩擦というのも、お互いの基準がズレている事に原因があります。

そういったものも、正義と悪とかの問題ではなくて、皆の「常識」の中に必ずある間違ったポイントが原因で、起きている争いなんですけどね・・・

さて、常に異才を放つ映画監督(ですよね?)、キャスリン・ビグローさんみたいな人が、エイリアンとロボットを総動員状態の真夏の娯楽映画シーズンに、この映画「Detroit」みたいな作品をメジャーリリースしたのも、時が経っても変わらない、人間の偏見にみちたダークな内面をえぐり出すため、とも思えます。

これは、60年代のアメリカの人種間の対立が元で発生してしまった、陰惨な事件を描き切っているものだそうです。 【続きを読む】 “キャスリン・ビグローがアメリカの不寛容さを斬る:映画「Detroit」について”

マジで触れてはいけない、呪いの人形アナベル

幽霊や妖怪よりヒトの方が怖い、とは申しますが・・・

写真:魔物を呼び出す儀式の図
古い儀式
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現実的にヤバくて、怖い人間は多々いるとは言っても、心霊的な意味でなら、やっぱり人形が怖い、と、おっしゃる方は少なくないでしょう。

何故、あれが不気味かと言うと、人を思わせる形をしているくせに、絶対に動くはずの無い物だから。それがもし、自分で動いたりしたら恐ろしい、なんて事を想像させるからです。

更には、それがヒト形である以上、死してなお彷徨える魂が、そこの中に乗り移りやすいという理屈も、なぜだか真実味を帯びて感じられてしまうからですよね。

と、言う訳で、洋の東西を問わず、人形にまつわる怪奇なストーリーはたくさん語られてきました。

そんなお話の代表としては、目下のところの東の横綱は「稲川淳二の生き人形」、それに対抗すると思しき西の横綱が、「ウォーレン・オカルト・ミュージアムに所蔵される、アナベル」なのです・・・ 【続きを読む】 “マジで触れてはいけない、呪いの人形アナベル”

ポルターガイストが、映っちゃった

ゴーストはだいたいキッチンがお好き!?

劇場用映画だと、最低でも90分間を埋めるエピソードを脚本の上で用意しなければならず、時々それに苦労している作品も見受けられたりします。

さらに、今どきのスリラー系映画は、凝った筋書きの上のツイストと謎の解き明かしがないと、観客の評価を得られないので、そのネタを発想し続けるのも大変そうです。 【続きを読む】 “ポルターガイストが、映っちゃった”

全米映画トップ3(2017.8.7):夏の超話題作を誰か助けて・・・

世界の存続をかけた戦いが再び三度の勃発!

なんでですかね・・・

確か、先日発表された米国の雇用統計は、予想よりちょっと良い値(前月比20万9000人増)で、景気の底堅さが評価されたはず、だったと記憶しているのですが、映画の売り上げがあんまし振るっていません。

なんでですかね・・・

この週末に初登場した、ファン待望、スティーブン・キング原作のスリラーアクション、映画「The Dark Tower」は、ランキングのトップを奪取したものの、売上額は1、950万ドルと、かなりマイルドな成績。

なんでですかね・・・

うーん、推定製作予算は6、600万ドルで、小さくもないけど大きくもないこの映画。赤字にはならないんでしょうけどねぇ。「世界を崩壊から救う」なんていう壮大な戦いに、米国の映画ファンが飽きてきちゃったんでしょうか?

ちなみに、この作品では、イドリス・エルバが(デンゼル・ワシントンの弟子みたいな印象で)、世界を守る凄いガンマンを演じています。そして彼が倒さなければならない邪悪な存在が、マシュー・マコノヒー演じるマン・イン・ブラック。

こんな渋い布陣を敷いて制作したのに、なんでなんですかねぇ〜? 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.8.7):夏の超話題作を誰か助けて・・・”

殺人許可証を持つ美女:映画「アトミックブロンド(Atomic Blonde)」について

ヤバい時代こそ、スパイはクールに決めろっ

「世界終末時計」という、シゲキ的な名前のものが存在します。

核戦争が勃発して世界が滅びるリスクを、真夜中0時までの残り時間で表したという、一種のサインがこの時計です。2017年8月現在では、破滅までの残り時間は2分30秒を指しています。

これは、世界が、ソビエト側と欧米側に分かれていがみあっていた、いわゆる東西冷戦の頃に、アメリカの原子力系の科学雑誌が掲載しはじめたもの。でも、現実の核戦争は起こらず、1991年にソビエト連邦が消滅して冷戦も終結。これで一安心という事になった訳です。

確かにそれは素晴らしい事だったと思うのですが、しかし待ってください、世の中が完全に平和になってしまったら、小説やドラマの題材探しは相当困る事になりそうですよね。世界中さがしても、軍や武器どころか争い事も、そしてスパイも無くなってしまう。

まぁ、もしそんな風に理想の世界が生まれたなら、作家達は、冷戦が終わる直前の、最も危険でオイシイ時代に題材を求めて、売れる本を書き続けるのでしょう。

ここで紹介する映画「アトミックブロンド(Atomic Blonde)」も、超シゲキ的だった20世紀終盤の、東西陣営がいがみあう最先端の場所に、超イケてる女スパイを放り込んでみた。という、エキサイティングな一本です。 【続きを読む】 “殺人許可証を持つ美女:映画「アトミックブロンド(Atomic Blonde)」について”

オトナ女子4人がサイコーの夏を満喫?:コメディ映画「Girls Trip」について

ええじゃないかっ、夏なんだからっ、大人なんだからっ!

さて、全国の中学・高校に通う不良の皆さん、ここで一つ、目からウロコな話をお聞かせいたしましょう。

それは、「大人はもともと、自分のご都合主義で適当にルールやマナー違反をする生き物だ」、という事実です。

本質がそうですから、君たちを枠にはめようとガミガミ言うくせに、自分らでは平気でルールを破っているっ、なんて反発するのも、あんまり意味の無い事です。

ですので、、大人なんてみんな嘘つきだっ、と、怒ったり悩んだり苦しんだりする必要は、君たちにはもう無くなった訳ですね。

なんと言っても、オトナっていうのはそういう小ズルい生き物なのですから。

まぁ、そういった大人のご都合主義が通用しているのも、彼らが、世の中の酸いも甘いも一通り知っていて、分別がある人達だと認められているから。そこが、少年少女との大きな差なんですね。

さて、ここでご紹介する映画「Girls Trip」の中心にいる4人の女性達も、そんな風に大人らしいハメの外し方を知っている人達・・・な、はずなのですが、ちょっと怪しい感じもします。 【続きを読む】 “オトナ女子4人がサイコーの夏を満喫?:コメディ映画「Girls Trip」について”

全米映画トップ3(2017.7.31)

2017夏の、米国ブロックバスター映画も一巡!?

景気も、それほど悪くない状態にあるアメリカですので、その国が誇る世界最大の映画産業としては、アクションスペクタクル作の制作予算にも、1億ドルくらいは出すというのが常識ラインになっているようです。

まぁ、その大きな投資額が、必ずしも作品の評価を持ち上げる事につながらないというのも、このビジネスの難しくて面白い所なんですよね。

2017年7月29日からの週末で、売上ランキングトップを堅持した、「ダンケルク(Dunkirk)」は、大作映画としては節度を保ちつつ十分な金額(ジャスト1億ドル)で作られた一本ですが、映画としての質が認められる形で人気を獲得した作品、という事らしいです。

しかし、その映画でも週末2日間の売上額は、2,810万ドルでの1位という事で、夏休みシーズンのピークは遠ざかりつつあるのかな、という印象も感じられます。監督は、あのクリストファー・ノーラン。

のぞき込んでいるのに見えない世界のハナシ・・・

まぁ、季節が季節ですから、たくさんの人がお出かけの約束や変更、その取り消しなど、スケジュール管理にスマフォやタブレットを忙しく活用していらっしゃる事でしょう。

そのスマフォの中の真実を暴き出すのが、初登場で今週の売り上げ2位(2,570万ドル)に入ったコメディー・アニメ、「The Emoji Movie」です。

なんと、あなたのスマフォの中には、絵文字たちが暮らす世界があって、あなたのタップに合わせてその中から画面に登場しているのだ、という設定の作品。

ユーザーのコミュニケーションを確保するため、普通のエモジは、その生涯をただ一つの表情で暮らさなければなりません、、、普通はね。

でも、その世界にただ一つ、複数の感情表現が出来てしまうエモジが誕生したから大変です。果たして、エモジ世界の秩序はどうなってしまうのでしょうか?

ちなみに、この映画の製作費は約5,000万ドルとの事です。

はちゃめちゃ女四人旅、の話

制作予算の話で行くと、2,000万ドルでおつりが来ちゃうという低価格で仕上がったのが、今週3位に入った「Girls Trip」です。

この週末2日間の売り上げ額は2,010万ドルという事で、凄い黒字を計上し続けているヒット作がこれ。

レジーナ・ホール、クィーン・ラティファ、ピンケット=スミス、そして、ティファニー・ハディッシュの4人が、ニューオーリンズで「フェス」やら「パーリー」やらで、「ハメ」を外しまくるという話ですね。

この映画も、R指定を受ける事で、失ってはいけないエッジとかトゲを上手く維持した一本だと言えそうです。

ワンダーな4億ドルも見えてきた

公開から9週間を経過しても、ぎりぎりトップ10圏内にとどまったのが、DCヒーロー系アクション映画の「ワンダーウーマン」。主演は綺麗なお姉さん、ガル・ガドット。

今のところ、この夏、世界で最も成功した娯楽映画がこの一作だと言えそうで、累積の売上総額は3億9,540万ドルに到達しています。

これ自体は、なかなか景気の良い話ですが、この後に出てくる「Justice League」と、時代設定がずれちゃってないのかなぁ、と、他人事ながら心配。といっても、余計なお世話ですね。

いずれにしても、アメリカだのみである日本の景気のために、米国の方では「ワンダーウーマン」とか「スパイダーマン」その他の人に、もっともっと頑張ってもらわないといけません。

がんばれ、スーパーヒーロー!!

娯楽映画を超えた壮絶な撤収作戦:映画「ダンケルク(Dunkirk)」について

真実の物語は、あくまでも誠実に見つめよう

クリストファー・ノーランが監督したという事で、ともするとバトルアクション娯楽大作、みたいなものを期待したくなるのが、この「ダンケルク(Dunkirk)」かもしれません。

とは言え、1940年に、実際に、連合国軍とナチス・ドイツの間で展開した戦闘を描く以上、脚本上のお涙頂戴とか、VFXとワイヤーアクションてんこ盛りのオモシロ映像に成り得なかったのが、この一本でしょう。

と言う訳で、ある意味、お堅いというか冒頓とした語り口に描かれたのが、ここでの「ダンケルクの戦い」なんだそうです。 【続きを読む】 “娯楽映画を超えた壮絶な撤収作戦:映画「ダンケルク(Dunkirk)」について”

イケてないJKと血を吸う魔のボックス、ホラー映画「Wish Upon」について

誰かの幸運のカゲには、いつも血のイケニエが必要だ

何か良いものを手にいれるためには、別の何かを手放さなければならない・・・

そんな話を、聞いた事があるという人も多いはず。でも、手元に手放すべき物が何も無かったら、どうしましょう。そんな場合は、やっぱり幸運を願うのは無理なのでしょうか?

世の中には、純粋な利己主義によって、豊かな生活を享受している人も結構いますから、なんか旨い魔法のような手段があるのかもしれませんね。

いやいや、たとえばそれは、ここで紹介するホラー映画「Wish Upon」のヒロイン、クレア(ジョーイ・キング)の手元に回ってきた薄気味悪いのと同じような方法なのかも。 【続きを読む】 “イケてないJKと血を吸う魔のボックス、ホラー映画「Wish Upon」について”

全米映画トップ3(2017.7.24)

2017年の極め付けは史実に基づいた戦争エピック

真打が登場したかと思うと、その翌週には別の大トリが登場するので、一つの作品が何週間もランキング1位に居続ける事が困難。そんな感じのするのが、昨今のハリウッド映画業界です。

そして、2017年の夏が始まって以来、幾多の大戦争が勃発してきた、そんな映画世界ですが、ここに来て、満を持したかのように極め付けが登場してきました。

クリストファー・ノーラン監督による、第2次世界大戦ものエピック、「Dunkirk」が、この週末初登場で、5,050万ドルの売り上げを記録してのランキングトップ。

この話は、1940年の5月、ナチスがフランスを占領した直後、ダンケルクという港町に孤立した連合国軍40万人の行った、生き残りをかけた壮大な撤収作戦の模様を、如実に描き出すというもの。

出演は、フィオン・ホワイトヘッド、トム・ハーディなど。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.24)”

映画「猿の惑星: 聖戦記(グレート・ウォー)」:地上の支配を決める偉大なる大団円

人類、と、類人猿を分けるものとは?

いわゆる猿の類から、2足歩行を獲得してホモサピエンスが生まれる系譜には、未だに「ミッシングリンク」が存在するのだそうです。

つまり、どうやってヒトが生まれたかの問題は、まだまだ、しっかりした科学的確証が無く、謎の領域なんですね。

一部の人達は、古代にやってきた宇宙人が、地球上のおサルに生体実験をして知性を植え付け、ヒトが生まれた、と信じているでしょう。いや、ひょっとしたら、その頃地球を支配していた別の超文明が生み出した、脳を刺激するウィルスかなにかで突然変異を起こしたのかもしれません。

ま、色々と想像すると面白い話である事は確かです。そして、その面白いテーマは、「猿の惑星」という面白い映画シリーズの、いわば屋台骨。

この2017年夏休みに(米国)公開された、「猿の惑星: 聖戦記(War for the Planet of the Apes)」では、地球を猿の星にするための「グレートな戦争」が勃発しそうです。 【続きを読む】 “映画「猿の惑星: 聖戦記(グレート・ウォー)」:地上の支配を決める偉大なる大団円”

切ない死後の世界をゆくケイシー・アフレック:映画「A Ghost Story」について

肉体を奪われた後も永遠に鳴り響く思慕の残響

依然として、科学的に証明されていないとは言うものの、世界中のほぼ全ての文化圏で、おそらく数万件では効かないくらい、幽霊やゴーストの目撃談が有ります。ですので、そこに、何らかのモノが存在する事は認めざるをえないでしょう。

とはいえ、YouTubeにアップされる、それらの幽霊の姿の多くが、「サダコ」の焼き直しバージョンになっているのは、ちょっと安直すぎる気もします。

だいたい、あの姿は、幽霊としては間違いです。本当のゴーストというのは、この映画「A Ghost Story」に出てくるように、白いシーツに身を隠していないといけません。

あらすじ

この幽霊、そうですね、仮に名を(ケイシー・アフレック)と呼ぶことにしましよう。もちろん、彼は最初からこの姿だった訳ではありません。

もともとの彼は1人の作曲家、(ルーニー・マーラ)という美しい奥さんと、郊外に建つ家で仲睦まじく暮らしていました。

そんなに不幸がみまったのは、2人がちょうど引っ越しを考えていた頃の事。は、本当に突然の交通事故により命を落としてしまったのです。

病院の死体安置室で、白いシーツの下に眠るを確認したが、大きな衝撃を受けたのは言うまでもありません。しかしここで、ちょっと不思議な事が起こります。

気が付くと、は、その病院の部屋に立っていたのです、それも、あの白いシーツを頭から被った状態で。そして妙な事に、周りの人間達は、誰一人として彼の存在に気づきません。

は、ゴーストになりました。

いつのまにか、2人が暮らしたあの家で、悲哀にくれるの姿を見つめている。でも、いくら彼女に接近しても、その目にはの姿は入りません。

の出来る事といえば、電灯をちかちかさせたり、ちょっと物音をたてる程度です。

そうこうしているうちに、も徐々に立ち直り、新しい男性とも出会い、そしてこの家を離れて行ってしまいます。そこに、白いシーツのゴーストだけを残して。

そしては、この家に憑依したゴーストとなりました、、、 【続きを読む】 “切ない死後の世界をゆくケイシー・アフレック:映画「A Ghost Story」について”

全米映画トップ3(2017.7.17)

猿軍団の命運をかけた戦いが勃発

太平洋を越えて飛んでくるICBMの脅威が、現実味を帯びてきたという事で、アメリカではマジの核シェルターが売れているそうです。

この世の終わりのイメージが、ビジネス的な収益につながる所なんて、実にアメリカンな話ですよね。日本人だったら、政府がなんとかせよっ、なんてアジテーションするのが関の山です。

実際のところです、さしたる合理性もないのに狂ったように武装強化している、どこかの国の指導者よりも、特別なウィルスで脳が刺激されたチンパンジーの方が、ずっと賢いのではないでしょうか。

その天才チンパンジー、シーザーが登場する最新SF映画「猿の惑星: 聖戦記(War for the Planet of the Apes)」がいよいよ劇場リリース。最初の週末の売り上げは5,650万ドルで、一応ランキングトップに躍り出ました。

ふむむ、これで、2017年夏休み映画のグレートウォーが勃発する予定だったんですが、どうでしょうかね、この数字。

ま、とりあえず、「全米興行収益1位!」ていう、いつも通りの日本向けPRが使える運びとなったので、配給会社の企画部員さんは、きっとほっとされている事でしょう。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.17)”

この夏行きたい、ハワイの「出ちゃう」スポット

〔お盆休みの旅行はどちらへ?〕

もちろん、多くの皆さんは今年の夏、お盆の休みに旅行の計画を立てていらっしゃることでしょう。中には、あなたと同じくハワイへ家族旅行に行くという方も、結構いるはずです。

えぇ?、でも、いまいち気持ちが盛り上がり切らない? あぁー、そうですか、分かりました、あなた無類の怪談マニアですものね。

んで、今年の夏は、他の怪談好き仲間と一緒に、近所の心霊スポット巡りをしまくるつもりだったんですね。そこへ、あの格安ハワイツアーが見つかってしまい、家族の間であれよあれよと言うまに旅行計画が成立してしまった、と。

でも、そんなに白けないでくださいよ。家族はあれほど楽しみにしてるんですからね、今度のハワイ行き^^。それに、、、、ハワイにだってたくさん有りますよ。

俗に言う、いわくつきの場所が・・・。

今回は、ハワイっつってもビーチとお買い物の往復だけじゃ退屈だ、と言うあなたのために、「えんたほ特別篇」として、ハワイの有名な心霊スポットをいくつかご紹介です。

まぁ、この方面がお好きな方だけ、ちょっとしたお遊びがてらに気楽にお読みください。 【続きを読む】 “この夏行きたい、ハワイの「出ちゃう」スポット”

映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」について

無限に前進し続けるマーベル・ヒーロー宇宙の最新形態

唐突な話ですが、オーショウのギョーザが、ある日全面リニューアルして、中身の具材をぜんぶベジタリアン用に変更したら、ある程度以上の客足が遠のく事は必然でしょう。

国の上の方の偉い人は、「日本も事業革新で成長だぁ」なんて掛け声ばかりかけているようですが、実際、革新なんて起こさない方が良いという商売のほうが、はるかに多いんだと思います。

とは言え、それも、「周囲の空気を読む」事が国家資格になりそうな、日本と言う独特な国でのお話。アメリカ、というより、ハリウッドでは事情が真逆のようです。

何と言ってもあちらでは、差し替え、着せ替え、塗り替え、作り替えに対する気おくれこそがタブー。収益の最大化のために合法な事なら何でもアリです。

さて、そんな2017年の夏、米国映画でも格段に収益力があるビジネスモデル、「マーベル系ヒーローアクション映画」の中に、とても素敵なレシピ変更がありました。

そう、この映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」の舞台構成が、再び一新されたんです。

シリーズ6作目となる今回、初めてマーベルプロダクションが制作の手綱を引いたという事も、マニアの人にとっては大きな意味があるのでしょう。

さらに、ピーター・パーカー役には、新たに、トム・ホランド(「わたしは生きていける」、「ウィンターストーム 雪山の悪夢」)を迎えて、そのストーリーは、彼がクモに噛まれてから、スーパーヒーローになってゆくナイーブな段階を、もう一度、語りなおすという趣向になっているそうです。

ピーターという新しい材料を「アベンジャーズ鍋」に追加するため、ロバート・ダウニー・Jr演じるトニー・スターク(のアイアンマン)という出汁も効かせて、これまた、お盆の時期にぴったりの、贅沢なアクション巨編となったはず。

ヒーロー映画に必須の悪者役には、名優マイケル・キートンを起用、映画全体をきりっと引き締めているというのも、映画ファンには嬉しいところでしょうか。 【続きを読む】 “映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」について”

全米映画トップ3(2017.7.10)

〔人気マーベルヒーローの新たなる旅立ち、が、破格の売り上げで首位へっ!〕

合衆国も最近では、ゆとり教育を止めたそうなので、夏休みの期間も若干は短くなっているのでしょうか?

だとしても、6月からの3か月が、映画業界にとって最大の稼ぎ時である事は変わりません。そんな2017年の夏、世界中に広がる数億の映画ファン待望の中に登場したのが、マーベル最新ヒーローアクション映画、映画「スパイダーマン:ホームカミング(Spider-Man: Homecoming)」

公開後、初めての週末だけで、その売り上げは1億1,700万ドルを記録し堂々の1位を獲得、という大人気ぶりです。

今回からピーター・パーカー役にはトム・ホランド(なかなか好評みたいですね)を迎え、彼を支えるわき役には、なんとトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)も登場。さらに、ピーターの前に立ちはだかる「鳥ロボット」の悪役には名優マイケル・キートンが起用されています。まるで、ミックスフライ定食にビーフカレーをトッピングしたくらいに豪華な作品が、コレ。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.10)”

愛娘のためなら違反もするさ:映画「The House」について

普通の夫婦がヤバい仕事に手を!?、21世紀的、大人のドタバタコメディ

「罪を憎んで人を憎まず」、なんて言葉がございます。

表面だけを理解しようとすると、ナンセンスにも聞こえる言い回しですよね。でもまぁ、どんな罪人にも、そうなってしまうには、それなりのちゃんとした理由がある、そこを汲んでやろうじゃないか、という意味なのでしょう。

この映画「The House」で主役となっている、スコット(ウィル・フェレル)とケイト(エイミー・ポーラー)の御夫婦が、ちょっとだけ法律を無視した仕事でお金儲けを始めたのも、実は、愛娘への愛情があるからこそだったのです。

お2人と、その娘さんであるアレックス(ライアン・シンプキンズ)は、郊外にあるフォックスメドーと言う名の閑静な住宅地に住んでいます。 【続きを読む】 “愛娘のためなら違反もするさ:映画「The House」について”

映画「怪盗グルーのミニオン大脱走(Despicable Me 3)」について

あの、‘見下げた(despicable)男’、が帰ってきたっ!

主役の声を演じているスティーヴ・カレルが、今度は一人二役に挑戦するという、「怪盗グルー」シリーズ最新作が、この映画「怪盗グルーのミニオン大脱走(Despicable Me 3)」です。

今のグルーは、あの女性諜報部員ルーシー(クリステン・ウィグ)と結婚し、悪い奴らを討伐する特殊隊員として働いているので、本当は、怪盗、なんて呼んではいけません。

そんなグルーは、3人の養子を育てる良き父親でもあり、家族の幸せのためにせっせと働いています。ですが、そこにちょっと問題が発生です・・・

あらすじ

ルーシーとグルーは、最近、世を荒らしまわっている新手の盗賊、バルサザール・ブラット(トレイ・パーカー)を捉える任務を与えられました。しかし、すったもんだの大騒動を繰り広げた挙句そいつを取り逃がした上、あの「ピンクの巨大ダイヤモンド」までも盗まれてしまったのです。

それで、特殊隊員の仕事をクビになってしまった二人。

そんな折、グルーに生き別れとなった双子の兄弟が居るという、驚きの知らせが届きます。そんな人が存在したなんて、当のグルーも聞いたことありません。

しかしまぁ、とりあえず、その人物の住む土地へと向かうグルー達。

その兄弟、名前はドルー(スティーヴ・カレル)といいます。実際に会ってみると、グルーよりずっと愛想も良く、収入も良く、それで髪の毛もふさふさした男性でした。グルーと違い、見た所すべてを手に入れた感のある成功者が彼。

なのですが、実はこのドルーにも、グルーに対してのコンプレックスがありました。それは、グルーが誇る悪者としての評判だと言うのです。2人で、怪盗の一族を復興しようなんて持ちかけてくる彼。でも、グルーにとって今一番大切なのは、3人の子供達と妻だけです。

最初は、泥棒に戻る事を拒否していたグルーですが、なんやかんやの内に説得され、バルサザールが奪っていったピンクダイヤモンドを取り返す、という条件で怪盗稼業に戻る事を決めます。

グルーにドルー、そして、あのミニオンズも加わった、超ドタバタのダイヤ奪還作戦の火ぶたが切って落とされました。はたして、グルーの家庭生活はどうなってしまうのか・・・ 【続きを読む】 “映画「怪盗グルーのミニオン大脱走(Despicable Me 3)」について”

全米映画トップ3(2017.7.3)

〔映画ランキングは毎週おこなわれる人気投票〕

この、2017年7月の第一週末、日本では、ちょっと大き目な地方選挙が行われたばっかりで、報道陣が期待した以上に、議会内部の勢力図にデングリ返しがあったようです。

まぁ、しかし、アメリカの映画市場で毎週行われる、興行収入額のランク付けは、ある意味、日本の選挙なんかよりずっと激しい票取り合戦と言えるでしょう。

〔絶対与党になるはずだった、トランスフォーマーが陥落〕

そんな熾烈な支持率争いで、今週、初登場にして一位をゲットしたのが、スティーヴ・カレル&クリステン・ウィグ共演のドタバタ・コメディ・アニメーション、「怪盗グルーのミニオン大脱走(Despicable Me 3)」

週末の2日間での売上額は、7,540万ドルとなりました。

この映画、邦題ではミニオンがどうとかなる話に思えますが、実は、新しく登場する極悪泥棒、バルサザール・ブラットがストーリーの肝になって行きます。ちなみに、バルサザールは、80年代のポップカルチャーから抜け出せないおっさんです。

そんな所は、お父さん、お母さん達の共感を誘う部分なのかも、です。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.7.3)”

新世代クライムアクション:映画「ベイビー・ドライバー(Baby Driver)」について

その若者、暴走させたら凄いんです!

最近、自動車を突っ走らせる映像が結構CMに使われるようになっていて、それはちょっとした驚きでもあります。

若者が、凄い勢いで自動車ばなれしているそうで、クルマ業界には並々ならぬ危機感もあるのでしょうし、同時に、その方面の雇用を守るためにはやむなし、と、CMの放映について某社会教育団体も黙認してくれいているのかもしれませんね。

どちらにしても、映画の中のカースタントという点では、未だにハリウッドにはかなわない日本です。そんなジャンルに再び新風を吹き込むかもしれないのが、エドガー・ライト監督最新作である「ベイビー・ドライバー(Baby Driver)」です。

そのストーリーの中心に居るのが、常にイヤフォンの音楽を絶やさない20代の若者、ベイビー(アンセル・エルゴート)。

実は彼は、凄腕の「逃走ドライバー」で、ドク(ケヴィン・スペイシー)と呼ばれる男性が率いる強盗団が、銀行を襲った後に逃げる自動車の運転をまかされているんです。

強奪行為の後、そんなベイビーの自動車に逃げ込んでくるのは、バディ(ジョン・ハム)、バッツ(ジェイミー・フォックス)、グリフ(ジョン・バーンサル)という3人の男達、そして、ダーリング(エイザ・ゴンザレス)という女性を含めた連中。

といつもこいつも、一クセ以上あるヤバい奴らです。

でも、ジェントルな雰囲気もあるベイビーは、そんな連中とはちょっと違う人間のようにも思えます。不思議なことに、彼は、自分の養父の事もちゃんと大切にしているんです。

さて、そんなベイビーに人生を変える出会いが訪れます。街のダイナーでウェイトレスをしている、デボラ(リリー・ジェームズ)という女性です。

本当は、ベイビーは、犯罪稼業から足を洗って完全に姿を消したいと願い続けており、デボラもまた、こんな街を出て、もっとチャンスの有る所で暮らしたいと思い続けていました。そんな二人が引かれ合うのも自然な成り行き。

ただ、ドクが思いつく強奪のプランがどんどん大きくなるにつれ、一味の行為もどんどんエスカレートして破壊的になって行きます。もちろん、警察のマークも半端なく厳しいものに、、、

果たして、ベイビーとデボラは、平穏な生活など手に入れる事が出来るのでしょうか? 【続きを読む】 “新世代クライムアクション:映画「ベイビー・ドライバー(Baby Driver)」について”

格差と偏見そして恋愛コメディ:映画「The Big Sick」について

〔独特なタッチで語る格差社会の異文化恋愛模様〕

格差社会の問題が世界中でブームになった切っ掛けは、米国で始まった、例の「オキュパイ・ムーブメント」だった気がします。

まぁあれは、「世の中の富の4割だか5割だかを、全人口の1%が握ってるのはズルい、、、」というアジテーション運動です。同じものが、日本でも少しは行われたかもしれません。でも、アメリカの場合は世界から移民を受け入れ続けて、彼らが活躍できるようにそれなりな「自由」を用意しているでしょうから、日本人が観ている格差社会とは、また違う風合いがあるのかも。

例えば「Uber」みたいなビジネスを発展させられるのも、自由を縛る法的規制が少ないからでしょう。

この映画、映画「The Big Sick」の主役である、パキスタン系アメリカ人の男性、クメイル(クメイル・ナンジアニ)も、シカゴの街のウーバードライバーとして、なんとか生計を立ている一人。

しかし、彼にはしっかりとした目標と夢があります。それは、スタンドアップコメディアンとして成功する事。実際、お客を前にステージに立って、笑いの腕前を磨き続けているんです。

彼の家族は、パキスタンの保守的な文化を守る人々。だから、クメイルをパキスタン系の女性と結婚させようとしています。クメイルは、そんな家族の気持ちをくみつつも、外で自分好みの女性を見つけてはデートを重ねたりしています。

そんな彼に、人生を変える出会いが訪れたのは、とある日のライブの後。そこで知り合った女性、エミリー(ゾーイ・カザン)と意気投合したのです。2人は、すぐに深い関係になりました。

一度はうまく行きそうに見えた2人の仲。でも、クメイルが自分の事を家族に話せずにいると知ったエミリーは深く傷ついてしまい、彼の下を去ろうとします。そして、事態はもっと深刻な方向へ向かいました。

なんとエミリーが突然入院、意識さえない昏睡状態へ陥ったのです。

もちろん、エミリーが心配でたまらないクメイルですが、同時に、彼女の家族へこの事を連絡するという、難しい仕事も降りかかってきます。

一報を受け、シカゴへと駆けつけたエミリーの両親(ホリー・ハンター、レイ・ロマーノ)が、娘と親しそうにしているイスラム教徒らしき男性に、いぶかしげな視線を投げた事は、言うまでもないでしょう。

果たして、エミリーの意識は回復するのでしょうか? もし、そうなったとしても、2人の関係について、双方の家族を納得させる事など、クメイルに出来るのでしょうか? 【続きを読む】 “格差と偏見そして恋愛コメディ:映画「The Big Sick」について”

ケイト・マーラと軍用犬の絆、新作映画「Megan Leavey」について

イラクで多くの兵士を助けたワンちゃんの実話

大きな災害の直後などに、よく、活躍する姿が見られる、救助犬。

こういった現場に彼らを送り込むのには、犬としての鋭敏な感覚に頼む、という理由もございましょうが、正直な所は、ヒトが入り込むのにははばかられる危険なポイントへと、身代わりに入ってもらうという意味が大きいのだろうと思います。

そんな意味でいうと、合衆国海兵隊が所有する「K9ユニット」は、危険な現場を引き受ける犬達としては精鋭中の精鋭と言えます。なんと言っても、人間の世界で最もヤバい領域へと派遣され、兵隊達のために働くのです。

この映画「Megan Leavey」の中で、軍用犬達が訓練を受ける「キャンプ・ペンドルトン」での任務に就いたのが、20歳の女性新兵、メーガン・リーヴェイ(ケイト・マーラ)さん。

とは言え、彼女は、軍事活動に対する高い意識を持っている訳でもなさそう。ここにやって来たのも、大嫌いな母親(イーディ・ファルコ)から逃げるためだったようです。そんなメーガンに与えられた仕事は、軍用犬の犬舎を掃除するという事。ところが、そこで思わぬ出会いが待っていました。

不用意にケージへ近づいたメーガンに激しく吠え付いたのが、ジャーマンシェパード犬のレックス。なんでも、軍用犬史上もっとも気性の荒い一頭だ、と呼ばれている犬です。

しかし、どういう訳かこの出会いがメーガンを変えました。彼女は軍用犬の調教師としての訓練を志願し、レックスとコンビを組む事になったのです。

そして、二人が派遣された現場は、テロ活動が収まる事を知らないイラクの戦地。そこでレックスは、期待通りの働きを見せ、多くの兵士の安全確保に貢献しました。あの日、取り調べた自動車に仕掛けられた爆弾が、彼とメーガンの身近で炸裂するまでは・・・ 【続きを読む】 “ケイト・マーラと軍用犬の絆、新作映画「Megan Leavey」について”

全米映画トップ3(2017.6.26)

〔ドデかい映画のシーズン到来!、今週の一位は?〕

日本では、西日本から東北まできれいに梅雨入りしました。こんな風に雨の多い季節は、外で遊んだりしないで映画を観ましょう。

そんな事をお考えのあなたのために、パラマウントピクチャーズとマイケル=どんぱち・ベイ監督が用意したのが、CG増し増しのSFアクション「トランスフォーマー/最後の騎士王(Transformers: The Last Knight)」

公開後、最初の週末での売上額は、4,530万ドルを記録しランキング1位でした。推定総予算が2億ドル超えの超大作としては、やや控えめなスタートでしょうか。

なんでも、母星が滅びる原因の一部が自分にあると知った、オプティマスプライムが、それを食い止めるために地球に隠された「ある物」を探し出そうとして、いろいろぶっ壊しまわると言う話らしいですね。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.6.26)”

天才児とその母が体験するスリル:新作映画「Book of Henry」について

〔ナオミ・ワッツ主演でユニークな展開が売りの物語、その概要(あらすじ)は?〕

毎度のことながら、アメリカ映画には特別な人ばかりが登場します。

特別に優れた人、特別に普通な人、時には特別にひどい人も。

この新作映画「Book of Henry」も、ある意味でそんなテンプレートを出発点にしている一本かもしれません。

この中で、特別に賢くて思いやりに溢れているのが、題名にもでてきてるヘンリー君(ジェイデン・リーバハー)、12歳。彼には、8歳のかわいい弟、ピーター(ジェイコブ・トレンブレイ)がいます。そんな彼らの生活をささえているのが、シングルマザーのスーザン(ナオミ・ワッツ)です。

まぁ、実際のところ、生活してゆく上での小難しい問題をうけもつのが、このヘンリー君。学校の先生もかなわない程に賢い少年なんです。だから、スーザンも彼に頼りっきりみたいな所もあります。 【続きを読む】 “天才児とその母が体験するスリル:新作映画「Book of Henry」について”

全米映画トップ3(2017.6.19)

〔一度ポンコツになっても、必ず立ち直れる!〕

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日本では「梅雨入り詐欺」みたいな状態が続いている2017年の6月上旬ですが、同じこの時期、おそらく米国のティーンエイジャー達の方は、夏休みの予定を立てながら、テンションMAXになっていることでしょう。

そんな彼らのバカンスシーズン、キックオフを飾るために登場したのが、ディズニー=ピクサーの最新CGアニメーション。「カーズ/クロスロード(Cars 3)」

言わずと知れた神レーサー、ライトニング・マックィーン(声:オーウェン・ウィルソン)が、再び音速バトルを繰り広げる激烈アクション、、、かと思いきや、今回は、彼のキャリアにも若干暗雲が垂れ込めてきます。

邦題をみると、NASCARっぽかったマックィーンのボディが、クロカン仕様に改造されてラリーデビュー?、なんて思われますがどうなんでしょうか・・・

他に声を務める役者さんとしては、クリステラ・アロンゾ、クリス・クーパーなど。初登場だった今週末の売り上げは5,350万ドルを記録して堂々の1位でした。 【続きを読む】 “全米映画トップ3(2017.6.19)”

これからやって来る、ヤバそうな内容の映画3選

以前の様に、色々いっぱい調べて記事をでっち上げる事が難しくなってきたので、しばらくの間は手抜き更新をしてゆこうと思います。

まっ、僕以外の人にはまったく関係ないコトだと思いますけど。とにかく、適当に見繕ったハリウッド新作映画を3つほどどうぞ。

〔宇宙では、パラダイスなんてあり得ない〕

リドリー・スコット監督のエイリアンシリーズ最新作、「Alien: Covenant」が2017年の9月に日本上陸する予定です。

出演は、マイケル・ファスベンダー、キャサリン・ウォーターストンなど。

今回も人類は、行かなくて良い深宇宙へとデカい宇宙船でもって乗り込んで、着陸しなくてもいいのによその惑星に足を踏み入れ、挙句の果てに変な卵を見つけてから、不用意にも上から覗き込んでしまいます・・・。

題名の‟Covenant”は、その格好良い宇宙船の名前だそうで、彼らの目的は人類が住み着く植民惑星を見つける事。でも辿り着いたパラダイスは、実は、抜け出られない怪物の蟻地獄みたいなところです。

果たして、何人が生き残れるんですかねぇ。 【続きを読む】 “これからやって来る、ヤバそうな内容の映画3選”

ホラー・コメディ映画「Get Out」について

〔カノジョの両親に取り入るのは難しい・・・〕

人間関係は、未知の化学反応みたいなものですから、それこそ、どの人間と人間が仲良くなるかについて、先んじて予測する事なんて無理です。

ましては、それが男女の中だったら、さらに摩訶不思議な現象が起こり得ます。それで、例えば娘が実家から遠方の土地で知り合った男子を連れて帰省してくる、なんてなると、親御さんへのプレッシャーは半端ないものになるのでしょう。

この映画「Get Out」は、そんなシチュエーションをもっと歪ませて描いたような、コミカル=ホラーなのだそうです。

その中心に居るのは、写真家として生計を立てているクリス(ダニエル・カルーヤ)と、そのガールフレンド、ローズ(アリソン・ウィリアムズ)のカップル。今2人は、カノジョの実家を訪れるために移動中です。

もちろん、クリスは緊張気味。だけれどもそこには、彼女の両親に合うというだけでない、もう一つ別の事情もありました。クリスは黒人男性、ローズは白人女性という組み合わせの事です。

さて、そうこうする内に、彼女の家に辿り着いた2人。待ち受けていた父親ディーン(ブラッドリー・ウィットフォード)と母親のミッシー(キャサリン・キーナー)は、クリスをハグ責めにする勢いで歓迎してくれ、招き入れてくれました。

クリスは愛娘のカレシですから、その場の雰囲気にぎこちなさがにじみ出るのも当然。ただ、出てくる話は「もし出来たなら、次もオバマに投票したさ」、とか、「タイガー・ウッズの大ファンなんだ」、とか。ローズの家族には、どうも人種の事を意識しすぎな感じがあります。

そしてもっと気になるのが、この家の庭師と料理人として働いているアフリカ系アメリカ人の2人、ウォルター(マーカス・ヘンダーソン)とジョージナ(ベッティー・ガブリエル)の態度。

もちろん、2人はただの使用人なのですが、なんというか、表情が無いというか冷たいというか・・・。それでクリスは、内心、不穏なムードを感じ取ったかもしれません。

それで、その悪い予感が現実となり出したのは、精神科医であるというミッシーが、クリスに催眠術をかけたいとか言い出した時です。・・・変ですよねぇ、初対面に等しい人にそんな事するなんて・・・

実は本当は、クリスが心配すべきだったのは、ローズの両親と上手くやれるかなんて事ではなかったんです。そこには、もっと恐ろしい、そして血なまぐさい運命が待ち構えていたのでした。 【続きを読む】 “ホラー・コメディ映画「Get Out」について”

スリラー映画「スプリット(Split)」について

心の傷が生み出す不穏な‘チカラ’のストーリー

ホラーやスリラー映画なんてのは、本質的にエクスプロイテーション、つまり搾取なんです。

そして同時に、若手女優の登竜門。彼女達が業界でグレードアップしてゆくための足掛かりでもありますよね。美形のお姉さんが、異常なゴーストやら犯人やらに虐められる様子は、恐怖映画としてはお約束要素です。

まぁ、そう言った業界の事情自体も、若者のやる気に乗じた搾取だと言えなくもないです。そして、単純な娯楽映画であっても脚本とか演出が上手くいった作品には、映画の歴史に名を残す一本に成り得るのもまた事実。

さて、「ハリウッドの鬼才」と称されるM・ナイト・シャマランが、満を持するようにして放つ最新サイコスリラー、この映画「スプリット(Split)」は、業界においてどの位の地位を得る事が出来るのでしょうか。

とりあえず、ここで「恐怖もの映画」にその身を捧げてくれたのが、クレア(ヘイリー・ル・リチャードソン)、マルシア(ジェシカ・スラ)、そしてケイシー(アニャ・テイラー=ジョイ)ら3人の女子達です。

なんと3人は、とある駐車場で異常に非常識な男に襲われ、変なスプレーで意識を奪われたあげく拉致されてしまいます。

気が付くと、気味の悪い地下室のような部屋に監禁されていたケイシー達。そこには窓は無く、妙に綺麗なバスルームだけが備わっています。そしてしばらくすると、ケヴィン(ジェームズ・マカヴォイ)という男が姿を現しました。どうやら、この人物が誘拐犯らしい。

見た所出口の無い地下室から、なんとか脱出方法を見出そうとあがく3人の女の子達。そんな中、ドアのカギ穴を除いたところ、一人の女性が居る事に気づきました。大声で助けをもとめる3人。

しかし、ドアを開けて入ってきたその人を見た3人は、再び驚愕。なんとそれは女装をしたケヴィンなのです。

いや、正確に言うと、その人間はパトリシアという女性、の人格に切り替わったケヴィン。そう彼は、解離性同一性障害、つまり多重人格だったのです。ケヴィンやパトリシアを含めて、23人の人格を持つのがこの男性、、、。

その人格の中には、3人の被害者達に同情的な態度を見せる者もいます。それを糸口に、なんとか脱出をしようとするケイシー達ですが、事態はだんだん混沌としてゆきます。

ただ、ケイシーだけは、この男性の事を他の2人とはちょっと違う見方でみているようにも伺えます。実は、彼女の心にも過去にまつわる大きなトラウマがあるようです・・・ 【続きを読む】 “スリラー映画「スプリット(Split)」について”

映画「ドリーム(Hidden Figures)」について

除外しようとしても無理だった、リケジョ達の才能

まぁ、だいたい、リケジョなんて言葉が有る時点で男女差別なんですよね。

考えてみれば、どんな場所、どんな時代でも、ある程度は差別的な考えが存在するのが、この人間の社会というものです。それが、時代と共にゆっくり是正されて行くのなら、それはそれで良いという事でしょう。

でも場合によると、その差別が理由となって、貴重な人的資源を無駄にしたり、世の中から抹殺していたりもする訳で、それはそれで国の発展のためには大きなマイナスです。

1960年代のアメリカ。アフリカ系米国人には、まだ公民権が与えられていない頃の話。ある日の事、バージニア州の田舎道で故障のために止まってしまっている自動車が一台ありました。

中に乗っていたのは、キャサリン・ジョンソン(タラジ・P・ヘンソン)、ドロシー・ヴォーン(オクタヴィア・スペンサー)、メアリー・ジャクソン(ジャネール・モネイ)ら3人の女性達。みなさんアフリカ系アメリカ人で、この映画「ドリーム(Hidden Figures)」の主役のトリオです。

実はこの3人、あのNASAの職員であり、その職名は「コンピュータ」。プログラマーじゃありません、自身の頭脳を使って高度な数式を解くためのスペシャリストが彼女達なんです。

この日。3人が、警察官にNASAのIDを見せたところ、パトカーで車を職場までけん引してもらったりして、その時のアフリカ系女性としては、これも奇跡といってよい体験でありました。

さて、時は冷戦の絶頂期。ソビエト連邦と合衆国は、敵より先に宇宙空間を我が物とするべく開発競争にしのぎを削っています。そして、有人宇宙飛行ではソ連に先を越された米国は、一日も早く人間による軌道上の飛行を成功させなければいけない、大きなプレッシャーにさらされています。

もちろん、宇宙船の飛行を成功させるためには、事前に長大な数学的計算や解析が必要です。まだ、アップルコンピュータだって無い時代には、その計算を人の頭脳が行っていたんです。

そんな訳で、抜群な数学の才能を買われてNASAに入ったのが、キャサリン達でした。

でも、やはり忘れちゃいけないのが、これが1960年代の話だという事。他の白人男性が苦労している数式を、すらすら解いてしまう程のキャサリン達も、職場での露骨な人種差別でいろいろ邪魔をされます。

一方、NASAのプロジェクトリーダーである、アル・ハリソン(ケビン・コスナー)には、一秒でも早く宇宙飛行士ジョン・グレン(グレン・パウエル)を宇宙空間へ送り出さなければならない、その重圧がのしかかっています。

そして、そんなアルの下に配属されてきたのが、数字については天才的な能力を発揮する、キャサリンでした。もちろんすぐに彼女は、自身の才能を発揮し始めます。

ここに、たぐいまれな才能に恵まれ、差別にも負けないガッツのある女性達に助けられ、米国の威信をかけた遠大なるプロジェクトが幕を開けました。はたしてその結末やいかに・・・ 【続きを読む】 “映画「ドリーム(Hidden Figures)」について”

えんたほ流レビュー:クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)

その森、レンデルシャムの森、、、ヤバい森

右から読んでも左から読んでも、UFO事件をモチーフにした事が分かりすぎる程に明確な邦題を与えられたのが、この映画「クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)」です。

そして、昨今のスリラー系作品が手っ取り早くマネタイズするために、よく取り入れる「疑似ドキュメンタリー」形式で作られた一本がこれ。まぁ、ファンタジーを描く時に製作者が一番苦労しそうな、信憑性、という要素が簡単に実現できてしまうので、便利な映画形式でもありますね。

そんな、フェイク・リアリティの雰囲気にドキドキしたいと思う向きには、おすすめな一本なのかもしれません。

とは言え、今までこの分野を築きあげてきたレジェンド級の作品と比べてしまうのは、ちょっと気の毒な感じの小物な映画でもあります。 【続きを読む】 “えんたほ流レビュー:クロース・エンカウンター 第4種接近遭遇(Hangar 10)”

宇宙で2人だけのロマンス?:SF映画「パッセンジャー(Passengers)」について

スペースぼっち、には耐えらないっ、、、どうしよう?

あなたに彼氏・彼女が出来ないのは、相手を選び過ぎているからです。

年齢や人種を問わなければ、この惑星上には70億人も人間が居る訳で、いわば恋の相手は選び放題。そんな状況が、逆にあなたの目をくぐもらせているんですね。

まぁ、小説とか映画の中だと必ず運命の相手が設定されていて、大恋愛に発展するのですが、そんな事を見聞きし過ぎているために、変な欲が出てしまうのかもしれません。

今回、この映画「Passengers」の中で、その遠大なる運命を背負わされたのは、一人の機械技術者ジム・プレストン(クリス・プラット)さんです。彼が居るのは巨大宇宙船「アバロン」の船内。つい昨日まで、人工冬眠ポッドの中で深い眠りについていました。

「アバロン」は、5000人の乗客を彼方の惑星「ホームステッド2」へと運ぶ移民船。120年に及ぶ航行期間のあいだ、人々はポッドの中で休眠状態に置かれて寿命を延長されています

でも、ジムは、目覚めさせられた直後に重大な点に気が付きました。なんと、意識を取り戻したのは彼のみ、他の乗客やクルーは未だに深い眠りの中なのです。そう、宇宙船のシステムに何かトラブルが発生して、ジムだけが予定より90年も早く覚醒してしまったのです。

とは言え、この船の中には生きて行くための環境は整っていて、食料も酒も食い放題・飲み放題。足らないのは、彼の気持ちに応えてくれる人間のパートナーのみ。

しばらく、自堕落に過ごしていたジムですが、冬眠する人々を観察するうち一人の女性に視線を奪われます。彼女は、ニューヨーク出身の作家、オーロラ・レイン(ジェニファー・ローレンス)さん。

その姿を見るうちに、孤独なジムは彼女の人口冬眠を解除したい衝動を抑えきれなくなってしまいます。そしてとうとう、オーロラを覚醒してしまうジム。

今、巨大で快適な宇宙船の中にそれぞれ魅力的な男女が2人だけ。そこに恋愛が生まれない訳もございません。お約束通りに関係を深めるジムとオーロラ。

いつまでも続いて欲しいこの状態、なのですが、これまたお約束通り、「アバロン」のシステム深くに進行する重大なトラブルが顕在化するのに、さほどの時間も必要ありませんでした。

はたして、ジムとオーロラの運命はいかに、2人の恋愛はこの危機を乗り越え、人口冬眠を再起動し、90年先にある新天地で幸せを掴めるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “宇宙で2人だけのロマンス?:SF映画「パッセンジャー(Passengers)」について”

SciFi映画「メッセージ(Arrival)」(2016年)について

絶対解けない宇宙の謎にエイミー・アダムスが挑む!

自由主義国家に住む僕たちの生活は、法的に自由が保障されているようでいて、じつは現実という枠の中に強く拘束されています。

今日、新しい人と出会って(仮に)恋に落ちる、そんな自由だって僕には認められているはずなのですが、実際の毎日では、相も変わらない顔ぶれと新鮮味のない言葉のやり取りを続けるだけ。

僕らの世界って、本当はとても狭いのです。

でも、このエイリアン系のSciFi映画「メッセージ(Arrival)」で主役を務める、ルイス(エイミー・アダムス)さんの日常は、彼女が突如アメリカ軍に招かれた時に大きく変わります。

その時、世界中12ヶ所の地点に、地球外から謎の物体が効果、言語学者であるルイスは彼らとのコミュニケーションの役を任されたのです。

モンタナの郊外へと向かったルイスさんは、理論物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)さんや、ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)らで構成されるスペシャリストチームに入ります。そして、彼女が見上げる先には、半月型をしたダークグレイのUFOが音もたてずに浮かんでいたんです。

未知なるものとの接近遭遇に、心底おびえながら、チームの一員としてUFOの内部へ侵入するルイス。明らかに高度な知性と文明をもったエイリアン達と会いますが、彼らの言語は、およそ言葉とは思えないような音と、文字とは思えない記号のようなもので構成されています。

それでも、ゆっくりと解読をすすめ、おぼろげながらエイリアン言語を理解してゆくルイス。しかし、この地球外からの訪問者に、彼女とは真逆のアプローチで対処する人々も、この地球にはたくさんいました。彼らにとっては、このUFOは侵略の脅威を意味するものでしかなかったのです。

彼らは、武力でエイリアンの排除をしようとします。しかし、超文明を持つエイリアンとまともにやりあって、人間が戦いに勝てるのでしょうか?

世界中で対エイリアン戦争の準備が進められる中、いま、地球の未来はルイスの言語解読が成功するか否かだけに託されたようです。はたして彼女は、この未知な言語を通じてエイリアンと通じ合い、地球の未来を救う事ができるのでしょうか・・・ 【続きを読む】 “SciFi映画「メッセージ(Arrival)」(2016年)について”

えんたほ流レビュー:残穢【ざんえ】 引っ越し先の家賃にはご注意を

〔ホントでなくてもコワいハナシ・・・〕

僕スレ太は、ほぼほぼ、ホラーかSciFiかスリラー映画しかみないんです。だから、ホラー中心に世の中が回るハロウィンシーズンは、僕にとっては凄くうれしい時期だとも言えます。

今年2017年のこの時期、運よく「残穢【ざんえ】―住んではいけない部屋―」ていうJホラーが借りれました。でも、どこで生まれてどんなお話なのかも、誰が出ているのかも、ほとんど知らない状態からの鑑賞です。

んで、結論を言うと、想定外に面白くて良い出来でした^^。 【続きを読む】 “えんたほ流レビュー:残穢【ざんえ】 引っ越し先の家賃にはご注意を”